750Sを試乗させていただきました。
アルトゥーラの試乗はマクラーレン東京でしたが、今回はマクラーレン麻布でした。
マクラーレン麻布
ショールームに入ってまず目についたのがこちら

やっぱりセナは、普通じゃない威厳を感じます。
はじめに営業の方と奥の部屋でお話。

モニターにはアルトゥーラが映っていました。
そして750Sの所へ。
720S同様、空力の化け物のようなスタイリング。
この車は黒だから目立たないけど、ヘッドライトのエアインテークの形状はやっぱり好きになれません。だいぶ見慣れてはきたけど。
ただ写真で見るよりは、実車の方が、目玉の好きになれない感は少なくはなりますが。
もし私が750Sを購入するとしたら、
私は車の色は、赤とか黄色が好きですが、この宇宙船の様なマシン、宇宙船カラーが似合うかも。
と、コンフィグレーションで、宇宙船っぽいカラーで作ってみました。
マフラーが、720Sは左右2つだったのがセンターにまとめられています。
ウイングが、720Sより20%大きくなったそうです。

エンジンルームがちょっとだけ見えます。
でもやっぱりフェラーリ、ランボのように、外からエンジンが見られた方がかっこいいし、外から見えないにしても、エンジンフードを開けてエンジンを見られるようにしてほしい。
シロートはエンジンをいじる必要がないと言っているのでしょうが、こういう車はいじらなくても見たいというのをなんで理解できないのでしょう。
一番オーナーが何もしないと思われる、ロールスロイスだってボンネット開けてエンジン見られるんだから。
スプリッターの形状が変わったそうですが、私には見てもわかりませんでした。
さて乗り込みます。
720Sもそうですが、ディヘドラルドアが、ルーフの方まで開くようになっているので、570Sより乗り込みやすい。
「D」「N」「R」「△」のスイッチが前方にあるので、570Sより押しやすい。
メーターを3モード見てみます。
コンフォート
スポーツ
トラック
トラックモードの表示が、水温、油温、タイヤの空気圧/温度が全て同時に表示させられます。
そこがすごくいい。
570Sはトラックモードにすると、タイヤの空気圧/温度が表示される代わり、水温、油温が表示されなくなるので、富士スピードウェイを走った時、ストレートのたびにトラックからスポーツに変えて、水温油温を確認していました。
720Sのメーターを倒す機能
がなくなりましたが、この機能は不要と思っていたので、これをなくすことによって数キロ軽くなったのは良いことだと思います。
モード切替スイッチがアルトゥーラ同様、メーターパネル左右になりましたが、これも走行中に操作しやすくなりました。

フロントのリフトアップスイッチはここ。
570Sのレバーより。わかりやすい。
また、570Sはリフトアップに約10秒かかるところ、750Sは4秒で上がるところがいい。
ブレーキペダルを踏み、スターターボタンを押して、エンジンをかけます。
左ハンドルなので、ブレーキペダルの場所は、右足で踏むのに不自然でない場所でした。
スタートさせます。
表道路に出たところ、ちょうど前が開いていたので2速全開。
やっぱ速い!
なんと今回の試乗は、首都高を走らせてくれました。
4リッターV8ツインターボ。
2リッターシングルターボのインプレッサのエンジンが2つついてるようなもの。
その上インプレッサより車重が100kgほど軽い!
750ps、800Nm!
私の運転史上最高パワーのマシン。
私のマシンが570S。今回試乗したのが750S。ややっこしいですが。
首都高に入り、カーブは危ないといけないので、ストレートで2速全開。
このマシン、4~5000rpmまでは「速い」ですが、4~5000rpmを越えると「化け物」になる。
後で確認すると、最大トルクの回転数は5500rpm。
そういうことか。
5500rpmの800Nm付近の回転になると、速いを越えて化け物になる。
化け物になったころ、トロフェオRのグリップをうちやぶり、軽くホイールスピンします。でも車の姿勢は全く乱れないので怖くない。
電子制御がすごくうまく働いているよう。
営業の方が、試乗でスタビリティコントロールのランプがつくのは初めて見たと言っていました。
この辺は、私の570SでただのP-ZEROをはいていた時も、2速全開で軽くホイールスピンしましたが、車の姿勢は全く乱れませんでした。
7速1300rpmからでも、速くはないけど車の流れに沿った加速は十分できるだけの低速トルクもありました。
ギア比は720Sより15%低くなっているとの事ですが、600LTと同じぐらいという感じで、570Sより低かったです。
高速を走っていると、私の570Sだとちょっとパタパタと振動するのですが、750Sのコンフォートモードでは全くそんなことは無し。
MP4-12Cは、ロールスロイスと比較できるほど乗り心地が良いと聞いていますが、同じプロアクティブシャーシコントロール、それも3を搭載している750Sですが、そんな感じはなかったですね。
570S購入直前に、BRZの試乗をしましたが、ボディの剛性感があり、路面の凹凸ではそれなりにボディに入力がありますが、当たりがマイルドで、むしろしっかり感があり、すごく乗り心地が良いと感じました。
750Sで高速の継ぎ目のギャップを乗り越えた感じや、高速を降りた後のでこぼこ道を走った感じは、BRZに近い感じがしました。
ボディの剛性感も、結構高いけど、ポルシェのカッチカチという感じはない。剛性感もBRZに近い感じかな?
コンフォートモードでの乗り心地は、私の570Sよりはっきり良いですね。
スポーツモードにしたところ、パタパタ振動するようになり、私の570Sのノーマルモードと同じ程度の乗り心地かなと感じました。
トラックモード。
これは私の570Sのトラックモードより硬い。
高速の継ぎ目を越えた感じは、私のインプレッサより入力が大きいかな?ぐらいで、これは乗ってられない感が570Sより強いです。
570Sのトラックモードでも、ロールしないし、RE-71RSをはいてサーキットを走るのに十分な硬さと感じましたが、750Sはよりサーキットでの戦闘力をより上げているものと思われます。
ブレーキのタッチも570Sより良かったです。
570Sは、ブレーキペダルを踏んで、ブレーキが利き始める前に、ちょっとペダルが重くなる領域があるんです。エンジンをかけるのに、ブレーキペダルを踏んでないといけないので、それを感知するスイッチが間に入っているからかなー?と想像してますが。
750Sはそんな不自然な領域は無く、ブレーキを踏むと、ブレーキが利き始めるまでペダルの感触は変わりません。
ただやっぱりブレーキのタッチはポルシェにはかなわないな~。
ステアリングを切った感触は、遊びがある感じではないけどポルシェほどダイレクトではないかな?それほどクイックということもなく、でもダルではない感じ。
高速の直進で、敏感すぎることもない。
普通の上質なフィールという感じでした。
スポーツカーと言うことを考えると、もっとダイレクト感が高くてもいいのにと思いました。
さすがに首都高では、コーナーリングは試せず、750S+トロフェオRの実力や動きの感触は試せませんでした。山道のワインディングロードなら、もちろん限界近くまではいかないものの、そこそこ速いスピードで曲がった時の感触が570Sと比べてどうか試せるのですが。
音は私の570Sと基本同じですが、少し570Sより高回転で良い感じです。
YouTubeで音を聞いても、720Sより高回転で甲高くなり良くなっていました。
回転をある程度引っ張った後アクセルオフすると、バブリングが起こるのもいいですねー。
マクラーレンは、巡行や、ちょっと回転を引っ張った時、静かで心地よい音がします。
全開で引っ張った時の音が、570Sよりは甲高く良いとは思いましたが、それはフェラーリやランボのような感動的なメロディとはなりません。
750Sよりアルトゥーラの方が、高回転でメロディがあって良かった感じがしました。
750Sの運転を堪能させていただきました。
スタイルは570Sの方が好きですが、それ以外のパワー、乗り心地、スイッチ類の操作性等全ての面で570Sより良い車でありマシンと感じました。
頂いたお土産
750Sだけでなく、アルトゥーラ、GTSのカタログ、そしてCGの抜き刷りで、アイルトンセナの歴史と750Sスパイダーの試乗記の冊子をいただきました。
それと不思議なものをいただきました。
水です。
この水が何を意味するのか分かりませんでした。