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2018年09月24日 イイね!

物語A190:「ワンワンセブン高地に集合せよ」

アップする順番を間違えてしまいました。前回と前後してます。

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第2拠点では誘導灯となる灯火が全く無かったが、第1拠点ではその正反対で目標とする灯火があり過ぎた。

灯火を目指して着陸する事を命じられていた第1飛行隊は村民兵の性癖もあって、それぞれ別々の灯火を目指したので、ナイナイメー辺地に部隊は広範囲に四散して着陸する事になってしまった。
部隊として機能しない異常な事態である。

宵闇に紛れての唯の静かな着陸作戦ではあったが、ここまで航空機が大きく散ってしまうと隠密裏の作戦も唯のお祭り騒ぎに変貌してしまった。
そうなると、D村の村民警備兵もその騒ぎに気がつくはずであるが、D村独裁者のアフェト・ラ将軍様の元にこの侵攻の事実を伝える伝令は来なかった。

「マルケットベルト作戦」が展開されているこの北方地帯はD村でさえ手がつけられない程の無法地帯となっていたのである。
そのうえさらにアフェト・ラ将軍様はこの場所が好きではなかった。
というよりも凄く嫌悪しており、その嫌悪感の現れでアフェト・ラ将軍様はその境界線に高い壁「テラ里の長城」を作れとドナール・ド・ランプに命じていたのだ。

実はアフェト・ラ将軍様は本気で壁を作る案は村費の関係であまり乗り気ではなかった。
少しでも多く、戦費に回したかったのである。
しかし、村会議中に悪夢のような北方地帯の事を思い出して、何気なく「壁でも作ればよい」とボヤいてしまったのだ。
この一言を聞きつけたのが、次期将軍の座をニーク・ソンソンと争っているドナール・ド・ランプであった。
ランプはこれを機会にソンソンよりも中央へ近づくべく、「築城費は北方蛮族から拠出させる!」のだと甘い戯言をアフェト・ラ将軍様に提案した。

そういう事であれば、村の予算は不要であるし、一時的にも政敵を北方へ追い出したその留守中に失脚の罠を張れると踏んだアフェト・ラ将軍様は、ドナール・ド・ランプに「築城せよ」と、即日命じたのである。
ニーク・ソンソンも柱の影で一時は悔しがったが、留守中のなんとやらでニヤリと笑った。

そして、将軍様の期待を一身に受けて勇んで出陣しのだが、ドナール・ド・ランプであったが、未だに北方地帯から戻って来なかった。
「テラ里の長城」の形も、影すらも見えていないのが現状であった。
巷ではアフェト・ラ将軍様とドナール・ド・ランプのこの会話を盗聴していたニーク・ソンソンが裏で妨害工作を手引きしているのだと噂されている。

それはさておき、北方地帯はD村から隔絶されており、左遷組が懲罰目的で適当に配置されるだけの地であった。
なので、第1飛行隊という大部隊の騒々しい着陸をD村のアフェト・ラ将軍様は知る事がなかった。
この事実はD村に知られること無く遂行する「マルケットベルト作戦」の成功への大きな好条件であった。
村民の性癖が足を引っ張るも成功はほぼ確実であった。

バーナモン・ゴメリー中尉は着陸すると直ぐに、自分はベストポイントを確実にGETしたのだと確信し、億万長者の夢を見ながら「富嶽29号」の翼から勢いよく飛び降りたのだったが、降り立った場所は泥沼の縁であった。
さらに飛び降りた勢いがあまり、積もりつつある雪溜りに足を取られ、まだ凍りついていないコッテリとドロドロのシチューのような泥沼に頭からダイブしてしまった。

ゴメリー中尉が自信満々に選択し、他機を押し退けてまでして目指したこの灯火は正に「ハズレ」であった。焚火の脇で猿鳶伽椰子と黒猫が焼き芋を頬張る手を止めてこの奇妙な来訪者をじっと見つめていた。
泥に埋まるゴメリー中尉は多額の懸賞金も高価な商品も、それらの片鱗すらも得られない事を自ら悟った。
この事態に陥った身の不幸が心に重くのしかかる。
その心の重さからなのか、あるいはゲリラ雪将軍が背後から断続的に襲い掛かって来る為なのか、ゴメリー中尉は背中にずしりずしりと断続的に重みを感じていた。

「富嶽29号」からゴメリー中尉の後に続く村民兵達は自分の足を汚さないようにと、次々とゴメリー中尉の背中を足掛かりにして乾いた地面に飛び降りていた。
なかには、ゴメリー中尉の後頭部をそっと押さえる村民兵も居た。
そして、泥に顔を埋めたゴメリー中尉は村民兵からの不純な行為に気がついていない。
ゴメリー中尉の心中はそれどころではなかったのである。
埋まった瞬間は「一生の不覚」と自責していたが、すぐにゴメリー中尉はこの危機を乗り越える打開策を模索し始めている為、心中はその思惑の嵐が渦を巻いていたのだ。

ゴメリー中尉の選んだ着陸地点がハズレであった事は動かしようのない事実である。これは今更にどうする事も出来ない。
故に、今後はこの事実を一切口外しない事であった。
だが、村民兵達の軽い口は塞ぐ事はできない。
そして、このハズレを引いた事が噂となって広まった時、村民兵からの信用を失墜する事になる。
それは中尉として、統率者として、また命令する者として、断じてあってはならない出来事であった。
そして、ゴメリー中尉のプライドの問題もあった。

この八方塞の状況から確実な打開策を求めてゴメリー中尉の頭脳が目まぐるしく回転していく。
この「ハズレ」の事実から村民兵の注意を逸らす必要があった。
「ハズレ」の事実に疑問を持たせるのだ。
そして作戦命令を矢継ぎ早に発すれば、村民兵は考える余裕も、軽口をたたく暇すらも与えないようにする事だと考えた。だが、この無残にも泥に埋まっている事実をどう弁解したらよいのかが問題であった。

周囲は物音ひとつしない静けさとなっていた。背中に心の重みも感じない。五感でそれらを感じながらゴメリー中尉は「沈黙の使命感」に燃え始めた。弁解となる理路整然とした説明がつく理由を思いついたのである。もちろん、ハズレの事実が胡散霧消するまでである。ゴメリー中尉は不敵に泥の中でニヤリと笑った。

中尉は泥沼の中から立ち上がった。
そして、思いつく限りの命令を発しようと口を開きかけたが、大きな「ハズレ」の文字が目に飛び込んだ。
その横断幕は中尉の周りに張り巡らされていた。
それを見たゴメリー中尉の行動が一旦停止してしまった。
口は開きっぱなしとなり、心臓の音すら聞こえてこない。
そのさなかに村民兵達の爆笑が湧きおこり、中尉の神経を逆撫でた。
中尉の中で何かが音を立てて切れた。

切れて開き直ったバーナモン・ゴメリー中尉は異常に強かった。

目を血走らせて「何をしとるか!」と馬鹿笑いする村民兵を中尉は怒鳴りつけるなり、近くに立っていた村民兵を掴むなり、泥の中へ放り投げてしまった。
投げた後「カモフラージュせよ」と中尉は再び怒鳴る。
そして、泥浴びを拒み逃げようとする村民兵を捕まえるなり、「カモフラージュだ」と何度も口にしながら次々と泥の中へ投げ込み、蹴落としていった。
この騒ぎで瞬く間に準備された横断幕は泥まみれになって消えていった。
ここへ着陸したのは作戦遂行の為に重要な理由があるからだと頭ごなしに中尉は村民兵にその理由を押し付けた。

ゴメリー中尉の理屈はこうであった。

ここは敵陣であり、我々はワンワンセブン高地を確保するまで敵に悟られないように隠密行動をしなければならない。
故に、周囲の闇に溶け込むためにはカモフラージュが必要である。
従って、泥でカモフラージュする為に、この泥地を選んで着陸したのだという理屈であった。
そして、部下達全員に泥浴びを命じ、渋る村民兵を次々と泥沼に蹴落としていった。

村民兵達の頭の中から着陸地点に関する諸々の出来事、つまり中尉にとって不利益な事を消し去る為に、中尉の命令はさらに続いた。

野戦司令部の設営を命じた。
色がおかしい、形が歪だ、部屋割りが気に入らない、寝室に窓がないなどいろいろと難癖をつけてやり直しを命じた。

グライダーに積み込んであった分解した移動用手押し車を大急ぎで組み立てさせる。
組み立て終わるなり、直ぐに物資を積み込ませる作業を命じた。
時々、なにかと因縁をつけて物資の載せ替えや、既に物資を乗せ終えた手押し車の組み立て直しを指示する事もあった。
作業に遁走する村民兵をとことん急かして回る中尉であった。
考える時間を与えてはいけないのだ。

中尉は手すきの村民兵を単独で全方向に偵察へ向かわせた。
単独で村民兵に偵察させるのは、噂する相手が居なければ中尉への不信も自然に消滅してしまうと踏んでの事であった。
偵察兵には、味方を見つければこの場へ集合するように指示した。
もちろん、一緒に戻らず、引き続き偵察を続けるようにと念押しの命令を与えている。
あくまでも中尉のプライドを守ることが優先されているが、四散した部下を集める事と状況の把握も行っていた。

暗闇に溶け込む為に泥でカモフラージュした村民兵達が周囲に散っていく。
彼らの泥まみれの姿は確かに闇の中では見えないが、真っ白い雪化粧の中では、真っ白いご飯に振りかけた焼ごまのように夜の闇な中でくっきりと浮き上がって見えていた。

カモフラージュの意味がなかったが、それを気にする村民兵はすでに居なかった。

村民兵の関心はすでに泥遊びに向いており、泥で塗り固めた野戦司令部が出来上がったが、誰にも命令されていないのに、村民兵用宿舎がその横に建設され始めていた。
当然、野戦司令部よりも一回りも二回りも大きくて豪華な宿舎である。
その部分が気に入らないバーナモン・ゴメリー中尉であったが、村民兵の頭から「ハズレ」の件を消し去る為の必要悪として、建設に夢中な村民兵の行動を黙認した。
後で、司令部と宿舎の看板を張り替えれば良いのだとも考えている。

「ハズレ」の事実を消す活動は順調に進んでいるが、この状況で部隊を集合させるにはかなり厳しかった。
暫くして、バーナモン・ゴメリー中尉の直轄部隊である第30軍団の一部が集まっただけである。
ゴメリー中尉は第1飛行隊がかなりの広範囲に散ってしまった事を改めて認識した。

ゲリラ雪将軍の突然の襲来に会いながらも、広範囲に散った全部隊を集合させるのは不可能と判断したゴメリー中尉は周辺に伝令をとばした。
雪原に焼ゴマが散って行く。その内容は「各個ワンワンセブン高地を目指して進軍せよ」であった。
ゴメリー中尉はワンワンセブン高地を集合地点としたのである。

しかし、このナイナイメー辺地には中尉を悩ませるゲリラ雪将軍よりも更なる脅威が存在していた。

-- 灰色猫の大劇場 その2 ----------------
灰色猫が玉座に座って・・・・・居なかった。

劇場の舞台も観客席も劇場メンバー総出で踊り狂っていた。

灰色猫を筆頭に黒猫・蜻蛉とその仲間(オニヤンマ)・バニー服の兎・バニーガールの元祖、稲葉のバニーガール・通りすがりの神様・放火兎・狸・陸亀・蛙・蟻さん達・電気ウナギ・ツバメ・シオマネキ・カモメ・蜻蛉の最強の天敵である洟垂れガキの集団・青蛇(自称オロチ)、他多数が「語り部が間違ってやんの!ばんざーい!」とかなんとか吠えながら踊り狂っている。
・・・・
・・・・

劇場を巻き込む、関南大地震・おふじ大噴火と鉄壁津波とCA大火災が同時に発生した。

Posted at 2018/09/24 11:58:58 | 物語A | 日記
2018年09月22日 イイね!

赤信号の下の緑の矢印2ドラレコは交差点内の車寄せに

赤信号の下の緑の矢印がすごく気になっていたが、現場の地図をGoogleMapで見ているとやっと理解できた。
撮影したドライブレコーダーは交差点内(T字路)の車寄せに停めている車からの映像。

停止線前で止まってい車と思っていた。(にしては、左に寄りすぎているような気はしたが)

従って、この信号の停止線は後方にあり、この信号の右折車線は映像に映っている右折専用レーンのものでなく、後方の右折車線のものであった。信号無視の危険運転に納得。

しかし、このような所に車を停め、ドラレコを積んで事故に遭遇する機会が多いのは業務用車なのかなと思い、映像を報道関係に持ち込んだのは誰かなと思ってネットを見ていたら・・・社有車に積んであり会社所有のドラレコの映像の所有権は・・・・とにかく問題になっているらしい事が分かった。

でもって、前を走る白い軽車両は灰色だが信号無視ではなかろうか。真っ赤だし黄色の点滅ではないし。信号の切り替えにタイムラグあるし。いろいろ考えていると・・・思い違いかな?

Posted at 2018/09/22 09:50:46 | トラックバック(0) | ぼーや木 | 日記
2018年09月17日 イイね!

赤信号の下の緑の矢印

ニュースを見ていたら
事故の動画が再生されていた。
その後はいつもの通りに某有名人がなんとかかんとか・・・

しかし、気になるのは赤信号の下の緑の矢印。
この場合は、歩行者信号は赤ではないのか???
自分の走ってきた道路では、赤だったが例外もあるのかな。
右折車線は車が走っているから赤だと思うのだが。

仮に赤だったら、何故この人たちは横断しているのだ?
うーん・・・・

そうか!「赤信号、皆で渡れば怖くない!」のPR動画に違いない。
なにせ、某有名人だし、嘘を連発するし、宣伝効果間違いなしってとこか。

しかし、赤信号の下の緑の矢印はどんな意味があるのだろう。
意味によってはPR動画という推測が崩壊してしまう。

世の中、なにかと難しいものだ。
Posted at 2018/09/17 19:34:12 | ぼーや木 | 日記
2018年09月06日 イイね!

物語A189:「真の脅威」

A村リー・ハーマン第33代大統領執務室に「マルケットベルト作戦」の経過報告が続々と入って来ていた。

レフトブラサー航空基地を全機が飛び立った事。
離陸の失敗や河への墜落といった災難にも打ち負かされずにグライダーを修理して再び飛び立つ村民兵の勇気ある姿勢が伝えられた。

アイゼン・ブル・マクレン大佐の丸太渡河部隊が敵の大きな抵抗もないまま容易く上陸した事。
上陸時に、敵の守備隊との小競り合いで早々に捕虜を捕えた事がもたらされた。

捕虜にした守備隊が左遷された老兵であり、砦が隠遁生活する寂れた小屋であったという実態は知らされていない。
ハーマン大統領は誇張された報告を聞き、戦闘で果敢に戦って負傷し帰還した村民兵に勲章を与える事にした。
もちろん、それは村民の戦意高揚の為であるが、それは建前として自身の宣伝行為があからさまに見え見えの殊勲式であった。

その後、第一・二飛行隊のほぼ全軍が着陸した事がもたらされ、その損失が予想以上に低く、大部隊が敵地に侵攻した事を知った。
もちろん、物資のほとんども送られたのである。

これらの報にハーマン大統領は堪えきれない笑いを押さえる為にデスクに顔を伏せてしまうが、肩を大きく揺れており、誰が見てもニヤニヤと笑っているとしか思えなかった。
執務室の清掃員がニヤケた顔で涎をデスクに垂らしている大統領を卑下する白い目で見つめていた。
この後で机を雑巾で拭くべきか、この時に雑巾で顔を拭くべきか、人生の選択に悩んでいた。

それから、北方地帯がD村による警戒が全くなく空白地帯であるという幸運な報告が入って来た。
この報告はハーマン大統領肝いりの「マルケットベルト作戦」が成功したも同然である事を告げている。

躍動する筋肉が艶やかに輝く黒馬に跨り才を天に振り上げている自画像を前に、我慢の限界が切れたリー・ハーマン第33代大統領は執務室の中を自画像の黒馬の如く天井を突き破る勢いで跳ねまわり、大笑いをし、喜んだ。
有頂天になって振り乱す頭の中には既に、I村のムウト・ソムリチネ酋長を椅子にして座り、泣いて許しを請うD村独裁者アフェト・ラ将軍様の頭をぐりぐりと足で踏みにじり、冷たい大理石の床に押し付けている姿があった。

同じ執務室に並んで座るB村のチルル・ウィンチ首長とF村のシャル・トットコ代表はこの勝利を確信して踊り狂っているリー・ハーマン第33代大統領を前にして、おざなりに坦々とした拍手をしながら、心の無い冷たい笑顔を見せていた。
その内心は作戦成功後の交渉の難しさを悩み、この状況の中で若輩のリー・ハーマンよりいかにして優位に立つ方法が無いかを模索していた。

高笑いが反響するその温かいA村大統領執務室内の誰もが北方地帯の本当の脅威をまだ知らなかった。

「マルケットベルト作戦」が遂行されている北方のこの地の真の脅威は、天候の異変をもたらすゲリラ雪将軍ではなかった。
ゲリラ雪将軍のその猛威ですら涼やかな物と受け止められてしまう存在が別にあった。

それは、ナイナイメー辺地を闊歩する太い腕と鋭い爪をもつ灰色熊・巨体でありながらも素早い動きで獲物を引き裂く白虎・巨木と見間違えるような太い胴体で獲物をじわじわと締め上げる巨大なアナコンダ・この世の全てを粉砕する顎をもった巨大ナイルワニ・そして最強/最恐の「前歯の折れた引き籠りリス」ですら、洞窟の奥深くに逃げ込んだあげく、洞窟の入り口を大岩で塞いで天照大神になってしまうほどの存在がこの地にあるのだ。

余談だが、その安全な洞窟の最深部は自暴自棄となって凶悪化した前歯の折れた引き籠りリスが陣取っており、灰色熊・白虎・巨大アナコンダ・巨大ナイルワニ・エトセトラ、エトセトラはそこから少し離れた入り口に近い方の洞窟の片隅に肩を寄せ合って静かにしている。

その脅威の存在が、ゴメリー中尉達第1飛行隊が目指す「ワンワンセブン高地」の頂上からこのお祭り騒ぎで賑わうナイナイメー辺地を見下ろしていた。
闘犬の着ぐるみを着た双子のうりぼうが四足を踏ん張って、涼やかな風とは到底思えないゲリラ雪将軍の吹雪に抗って立っている。
その名は「ベン」と「ハー」という。時の権力者の足ですら、自らのマーキングの棒杭程度にしか見ていない双子のうりぼう達である。
鋭い牙がぎらぎらと凶悪な光を放っていた。

この「ベン」と「ハー」が引く戦車(チャリオット)の輿には含み笑いを洩らしながら超然と立っているのは勇将ケンメル・コナン元帥の姿があった。

-- 灰色猫の大劇場 その3 ----------------
灰色猫が玉座に座っている。
黒猫が柱の影から玉座を狙っている。
玉座を前に口をもごもごとする通りすがりの神様が居た。

良く聞こえないので灰色猫の三角耳がクルリと回り、通りすがりの神様の声を聴こうとする。

通りすがりの神様は目を閉ざして口をもごもごとしている。

灰色猫は少し身を乗り出した。だが何も聞こえない。

通りすがりの神様は口をもごもごとしている。

灰色猫は通りすがりの神様に近づいて顔を覗き込んだ。

寝言であった。

数万のオニヤンマ(蜻蛉の元仲間)の群れが通りすがりの神様を場外に運び去り、城外のお堀に深く沈めた。

--続く
この物語はフィクションです。実在の人物、団体とは一切関係ありません。
この物語の著作権はFreedog(ブロガーネーム)にあります。
Copywright 2018 Freedog(blugger-Name)
Posted at 2018/09/06 22:22:12 | 物語A | 日記

プロフィール

「プリウスミサイルというが・・・ http://cvw.jp/b/1467453/47466114/
何シテル?   01/11 12:41
FreeDog(寒;)です。よろしくお願いします。 好きな言葉「笑う門に福あり。」 さぁ、みんなでブログ読んで笑いましょう! 嫌な真実「My JOKE...
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