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2019年05月17日 イイね!

物語A198:「凄絶、バルカ」

ゴメリー中尉は菱形隊形の中央で指揮を執り、その進行方向をワンワンセブン高地に定めて一文字に前進する。
そして、その進行方向にハンニバル・バルカが居た。

「攻殻デルタレンジャー」を率いる北方蛮族の雄ハンニバル・バルカはこの時、新米村民兵の集団を一気に薙ぎ払うという新たな戦い方に目覚め、それを楽しんでいた。
一時は手応えの無い第一飛行隊の新米村民兵との戦闘に「おもしゃない」といった気分であった。
しかし、子供のように両腕を振り回しながらやけくそにわらわらと向かってくる群れを張扇の一薙ぎで吹き飛ばしていく毎に何もないスッキリとした空間ができると、次第に爽快な気分になる事を知った。
手応えのある敵と1対1で熾烈に戦うのも良いが、このように一薙ぎで綺麗にしてしまうのも、これはこれでまた楽しいものだとバルカは少し快感を覚え始めていたのだ。

そのバルカがゴメリー中尉率いる菱形集団の存在に気がついた。
バルカの目前でその集団の塊が仲間の「攻殻デルタレンジャー」隊員を貪欲に呑み込み排泄しながらじわりじわりとワンワンセブン高地に向かっているのをバルカは見つけたのだ。
基本的に王者コナンと同様に手応えの有る敵との激闘を追い求めるバルカの闘争本能がその菱形集団によって着火する。
着火した闘争本能は燃料も無しに瞬く間に燃え上がった。

嬉々としたバルカは強者を求めるその本能に従って菱形集団に向かって走った。
そして、その菱形集団を前にしても躊躇せずにその内部に飛び込んでいくのである。
外殻を守る敵の頭を2つばかり張扇で打ち据え、肩から思いっきり体重を変えながらタックルした。
バルカのタックルを背中から喰らった運の悪い新米村民兵がそのまま前方に吹き飛ぶ。
反則を警告するホイッスルが鳴ったが、バルカには聞こえない。
新米村民兵と向き合って、世間話ををしていた別の新米村民兵は宙空で気絶したその仲間を捕えて、その体をクッションの代わりにして、バルカの突進に耐えようとしたが、その試みは4列目の新米村民兵で効果がやっと現れてバルカのタックルを辛うじて押さえる事が出来た。
そして、1列目から3列目までは新米村民兵は確実に戦力外になってしまった。

バルカは張扇を振り回して周囲の新米村民兵を薙ぎ倒しながら、それでも奥へ奥へと圧し進む。豆腐の中を向かう所敵なしの泥鰌が潜り込む感じである。
中枢に辿り着くのは時間の問題であった。
新米村民兵にとっては必死の抵抗を押し潰しながら、菱形集団の中枢に何があるのかと思いを馳せるとバルカは完全に「おもしゃい」モードとなっている。

ところが、急にその新米村民兵の抵抗が無くなった。
つっかえ棒を突然抜かれた様なものである。
この事態はバルカにとっては考えてもいなかった事であった為に完全に虚を突かれてしまった。
勢いのあまりに隊形内部のその開けた空間に飛び出し、たたらを踏んだあげく足がもつれてしまい、地面に顔面から倒れ込んでしまった。

「なんじゃい」と不思議がってバルカは張扇を杖にして立ち上がろうとする。
そのバルカの張扇を持つ片腕に新米村民兵が腕を押さえつけようとしてがむしゃらにしがみ付いている。
必死の努力でバルカの腕を押え込もうとしている新米村民兵だが、その努力は虚しい事にほとんどゼロに等しい。
バルカは腕に何も付いていないかのように立ち上がると、その新米村民兵の顔に拳骨を喰らわせてから無造作に片腕からむしり取って放り捨てる。

その場で一歩前に進もうとする足にも新米村民兵が絡みついていた。
バルカはもう片方の足で新米村民兵の顔を踏みつけて引き剥がす。
だが直ぐに別の新米村民兵が足にしがみ付いてきた。腕にもしがみ付いてくる。
それも両腕にしがみ付いてきた。
まるで、バルカの周囲でバルカの動きを封じ込めようとしがみ付くため、順番待ちで新米村民兵が待機しているようであった。

両腕に新米村民兵を付けたまま、張扇で周囲を薙ぎ払い、その旋風で周囲の新米村民兵がコロコロと転がっていった。
バルカが雄叫びを上げると、腕や足・頭にしがみ付こうと周囲から迫ってくる新米村民兵達の足をすくませた。
恐ろしさのあまり腰を抜かしてその場に倒れる新米村民兵も居た。
バルカはその隙にこの体形の中枢部を探して目を巡らせる。
バルカは一際頑丈そうな兵士の壁を見つけ、その方向を中枢部であると睨んだ。
中枢部を攻撃し破壊すればこの隊形も崩壊するとバルカの本能が教える。

だが、その隙に新米村民兵がバルカの体のあちらこちらにしがみ付いてくる。
バルカはその新米村民兵を次々と引き剥がしていくが、新米村民兵もバルカの体に次々としがみ付いてくる。
バルカの怒りが頂点に達し雄叫びを上げた、新米村民兵の足がまたもや止まった。
しかし、背後で新米村民兵を操っていた第30軍団の猛者達がフリーズした新米村民兵を摘まみ上げると、バルカに向かって投げ始めた。

それに答えたバルカは長い張扇の先で菱形隊形の場外を真一文字に指し示し、投げ付けられてくる新米村民兵を場外ホームランで打ち返していく。
ベーブも驚愕する打法であった。
しかし、多量のボールにベーブ・ルーー・・・・もとい、次々と投げつけられてくる新米村民兵という球数にバルカの打法も抗い続けられなくなり、ホームランからヒットやゴロになり、ついにはデットボールを許し、球に埋まる運命にあった。
そして、三冠王が夢となり、体中に新米村民兵が纏わり付いたバルカがそこに片膝をついて立って居た。

抵抗が出来なくなったバルカを第30軍団の猛者が襲い掛かる。
バルカは体中にしがみ付かれたまま立ち上がろうとするが身動きできず、周囲から同時に張扇の嵐が振ってきた。
第30軍団の張扇の嵐は人種差別や民族差別のような非道な事はしなかった。
バルカという巨木の周りにハラハラと落ち葉の様に新米村民兵が積もって行く。

張扇だけではなかった。
バルカは鼻をも捻じ曲げる程の臭いを放つ雪玉を顔に塗りつけられてしまった。
冷たい雪を衣の中に押し込まれてしまい、雪玉が衣を着ているようになった。
さらに身動きがままならなくなる。
雪と同時に山芋や納豆が押し込められ、痒い事気持ち悪い事、最悪の状態にバルカは陥る。
さらに、激辛明太子が口に放り込まれ、目には胡椒の嵐が吹雪いた。

それでも、新米村民兵の力が緩んだすきに腕を振って張扇を振り回して敵を薙ぎ払い、隊形の中をじりじりと動き回る。
しかし、新米村民兵を薙ぎ払っても直ぐに新たな新米村民兵が加わる。
バルカの力が削がれると新米村民兵は強かった。
多勢に無勢である。
そして、見るも無残な姿でバルカはその菱形集団の後方へ流され、最後尾からプリッと排泄物のように放り出されてしまった。
このバルカの姿を見極める事は「攻殻デルタレンジャー」の長年闘ってきた古強者ですら不可能であったと歴史書には記録されている。

凄絶で壮烈な終わりとなったバルカの単身突撃に、菱形隊形の指揮官であるゴメリー中佐は自慢のこの隊形が分裂するのではないかと一時は恐怖と言える程に心配をしたが何とか持ちこたえる事が出来て安堵した。
バルカと同じようなとんでもない蛮族がまだ居るのではないかと思うと背筋を氷の柱が走って行く恐怖を覚えた。

バルカのこの単身突撃はゴメリー中佐を恐れさせる以外にも効果があった。
バルカ単身の突撃で菱形隊形が分裂の危機に陥る程に乱れてしまった事を周囲の敵に悟らせてしまったのである。
そして、ゴメリー中佐の恐怖は確かに存在した。
バルカの北方蛮族仲間に「ズナッペス団」のジェロ・ゴヤスレイ団長「あるそん・ろう火付盗賊方」あるそん・ろう長官がいるのである。
バルカとほぼ同等の力がある上に、部下達を旨く采配して戦っていた。
さらに、乱戦を包み込むようにして、近代戦力に長けた「第QSS戦車私団」のゲッポル・ゲッポル中佐と「SS(スペシャルソード)親衛隊」のヒル・ハインネケル大佐が存在しているのである。

ゴメリー中尉も菱形隊形も風前の灯火、というか既に運命は決まっているようなものであった。

だが、ゴメリー中尉は、その存在を把握していないので、この次は「もちこたえられるだろうか」と心配しながらも、「マルケットベルト作戦」成功の為には必ず「必ずにもちこたえ、ワンワンセブン高地に陣取る」と決意を固くする熱血漢ゴメリー中尉となっていた。
大急ぎで隊形の周囲に散らばっている新米村民兵を急ぎ吸収し隊形を堅固にしていく。

-- 灰色猫の大劇場 その9(上) ----------------
灰色猫が玉座に座っている。
蜻蛉とその仲間(オニヤンマ)達が柱の影から玉座を狙っている。
玉座を前に数千の蟻さん達が集まって居た。

蟻さん達は個々に灰色猫に、一生懸命に自分たちの不憫な境遇を訴えた。
腹に力を込めて大声で訴える。

しかし、勝手に皆が個々の思いを口にするので、声が重なり合って意味を成さない雑音となっていた。
それでも蟻さん達は手で口元を丸く覆って大きな声を上げた。メガホンで訴える蟻さんも居た。拡声器を使って自らの境遇を訴え出るう蟻さんも出現した。

しかし、蟻さん達にとっては耳を聾する程の大音量での訴えではあったが、灰色猫にとっては耳の横を飛ぶ蜂の羽音のようであった。
つまり、まとめて手っ取り早く言うと灰色猫にとっては「ウザイ」である。

蟻さん達はそれでもいろいろな手段で訴え始め狂乱状態となっていった。一グループの蟻さん達が手にしたエレキギターで、大爆音スピーカーを使ってロックンロールを演奏し始めた。
何か、勘違いをしてしまったようだ。故に、周囲の蟻さん達が一斉にそのグループに襲い掛かり、廃棄処分とした。

--続く
この物語はフィクションです。実在の人物、団体とは一切関係ありません。
この物語の著作権はFreedog(ブロガーネーム)にあります。
Copywright 2019 Freedog(blugger-Name)
Posted at 2019/05/17 23:06:43 | 物語A | 日記
2019年05月12日 イイね!

肉 その2

福島産ですよ。福島産という事でジャッジがあったと喜んでいる奴等の居る所に何を輸出してたんだ!最初から送らなければよい。さらに、そこの市場を当てするのも・・・なんだよねぇ~。
恐いのは、後年になって子が発育不良になった原因だなどと、詭弁で難癖付け、陳謝と多額の資産差し押さえになる事だな。
当然、正式な契約書なんて都合悪ければ司法自らが書き換える、読み換えるは当たり前だし、最後は破るで送ると苦労が絶えない。
なので、触らぬ餓鬼からは祟りなし。である。

というわけで、福島産のカレーを大紹介。
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そこへ、松坂牛が応援。
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しかし、九州勢が押し寄せて来た~。
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でも日本です。どれも、美味しく頂きましょ~!
ただ、好き嫌いはあるし、価値観にも差があるし、・・・それはそれ、あれです。個性ということで認めましょう。
Posted at 2019/05/12 15:09:14 | ぼーや木: ご当地狩れー | 日記
2019年05月07日 イイね!

ダムの水が・・・断水になるかも

ダムの水が減っている。

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断水が心配だが、まだもつだろう。
しかし、こいつらの出番はない。alt

水位が下がり過ぎて乗れないのだ。
しかし、よく見ると?!

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うーん(;^_^A
これがホントの
ボートだけにぼーっとしている。
Posted at 2019/05/07 22:40:43 | ぼーや木 | 日記

プロフィール

「プリウスミサイルというが・・・ http://cvw.jp/b/1467453/47466114/
何シテル?   01/11 12:41
FreeDog(寒;)です。よろしくお願いします。 好きな言葉「笑う門に福あり。」 さぁ、みんなでブログ読んで笑いましょう! 嫌な真実「My JOKE...
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