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2019年10月26日 イイね!

物語A202:「生き残る」

僅かな間だったが、「金」の玉の芝狸達は巧みに「あるそん・ろう火付盗賊方」に潜入していたものの、運命を共にして消滅する気などは全くなかった。
自らの保身こそ、芝狸達の理なのである。
そして、巧みに漁夫の利を得る事であった。


「SS(スペシャルソード)親衛隊」の隊員が第1飛行隊の新米村民兵や、ゴメリー中尉直属の第30軍団の兵士や、同じ北方蛮族仲間の「あるそん・ろう火付盗賊方」の各諸子らをなぶっている脇で、芝狸達はまるでプロフェッショナルの従者の様に静かに寄り添っていた。
雪原の芝に化けた攻撃手法をとっていただけにSS親衛隊員達に「あるそん・ろう火付盗賊方」の仲間と疑われていない。


脇に寄り添いつつも、その陰に隠れる様に自らの姿を表に出さないよう注意しながら、SS親衛隊員達の獲物の口に放り込みやすいように加工し直した唐辛子団子やら、○○が先端に付着している超キモイ突んつく棒を芝狸達はタイミングよくSS親衛隊員に手渡している。
その姿は手術中の医者と、その差し出す手にメスを手際よく渡すベテラン看護婦のようであった。
芝狸達はただ道具を渡すだけではなく、その他の数々の卑劣な道具を考案して準備するなど、芝狸達はSS親衛隊員達への気配りに余念のない手助けをしていた。
さらに、応援団SBT12を結成して、額に汗しながら応援歌を歌い、激しい腹鼓と振り付けでSS親衛隊員の虐待行為を一種のお祭り騒ぎへと昇華させるべく盛り上げ、SS親衛隊員達を鼓舞していた。
こうして「SS(スペシャルソード)親衛隊」の隊員達を効果的に手伝う事で芝狸達は次第にSS親衛隊員の好感度をアップしていったのである。


卑怯者同士であるがゆえに、その親近感の距離は急速に縮まってゆき、いつしか「SS(スペシャルソード)親衛隊」の制服を「金」の玉の芝狸達は着込んでいた。
そして、第1飛行隊の新米村民兵を紙袋(かんぶくろ)に押し込んで、ボカンと蹴りゃふんぎゃと鳴く、ふんぎゃが、ふぎゃと鳴きゃ、あ~ヨイのヨイと、SS親衛隊員と共に楽しそうに肩を組んで謡いながらナイナイメー辺地を跳梁跋扈していった。


こうして、本編へ潜入していた「金」の玉の芝狸達は「あるそん・ろう火付盗賊方」を素早く見限り、「SS(スペシャルソード)親衛隊」として統一された兵隊服を身に纏う事で本編での地位と共にその居場所を勝ち取り、芝狸の未来に活躍の場が広がったのである。
芝狸達は劇場にまだ居残って、脚本に頭を絞っている灰色猫に腹太鼓の連打でエールを送った。
それはもちろん自らの優位性を誇り、本編に入れないでいる灰色猫への蔑みの意味を込めてであった。
そして、芝狸達は灰色化け猫の呪いを大層頂いたそうである。
放火兎達の積年の恨みとどのように相乗効果が生まれるのか。
とにかく、めでたし、めでたし。


三角錐隊形が消滅してしまう寸前に、その中の数体が隊形から離脱し、それぞれ自らの道を切り開きながらワンワンセブン高地麓の混戦の中を掻き分けながら高地の頂上を目指して進んで行く。
その数体の中でも抜きん出て先を進む一体はゴメリー中尉である。
高地確保を命じられ第1飛行隊を率い隊長であり、第30軍団の団長でもあるバーナモン・ゴメリー中尉の戦いはまだ終わっていなかった。
後を追う残りの数体は、第30軍団の猛者達の中でも特に一筋縄でいかない兵士達であり、ゴメリー中尉に血の忠誠を誓った兵士達である。
だが、無情にもこの忠義の兵士達の姿を先頭を進むゴメリー中尉は一顧だにしていなかった。
この一見、無情にも見える中尉の態度ではあるが、地の忠誠を誓った猛者達はそういった細事などは一切合切気にもしていない。
見え隠れしながらも常に中尉をサポートし、危地に陥れば身代わりとなる。
それが猛者達の忠誠心であり、もし仮にゴメリー中尉が目標半ばにして不覚にも倒れてしまったとしても、その遺志を引継ぐのも猛者達の熱い忠誠心であった。


ゴメリー中尉は真正面のワンワンセブン高地を見据えていた。
自分単独でもそのワンワンセブン高地の頂上に向い、そこを確保するつもりでいる。
高地を中尉だけで確保しても、第1飛行隊の面々が揃っていないかぎり、作戦は成功しないのだが、ゴメリー中尉の目はすでに狂気に血走っていた。
灰色の脳細胞の中には確かに作戦全体における第1飛行隊の役割をかろうじて残っているものの、その記憶領域のパーセンテージは少ない。
ほとんどの領域はその高地に「自らの足で立つのだ」という執念の塊が占めている。


乱戦の嵐の中を力強く前進するゴメリー中尉は、味方からの挟撃に混乱して闇雲に中尉の歩む「マイウェイ」内に走り込んで来る目明かしや下っ引きを、虻や蠅を追うかの様に張扇で払い除け、主を見失い同心からも見放されしまって茫然と放浪する与力を遠くへ投げ捨て、寝返り先を探して走る「金」の玉の芝狸を思いっきり鷲掴みにしてハグした。
このモフモフが気持ちよいのだと中尉は思った。
できればもう少しハグしていたかったとも中尉は思った。
しかし、執念がその欲望に打ち勝った。
しぶしぶと決別の意を込めて、モフモフを地面に叩きつけて踏みつけた。
中尉は自らの情けない欲望に惑う精神に鞭打ったのである。


全ての証拠隠滅を謀って掃討戦を繰り広げる「第QSS戦車私団」アンド「SS(スペシャルソード)親衛隊」がゴメリー中尉の「マイウェイ」にも立ち塞がる。
このナイナイメー辺地から河の方へ、自らの部隊以外の全てを追い出す事が彼らの目的である。
当然、ゴメリー中尉もその対象で、追い出す為に「マイウェイ」に立ち塞がったのだ。
その「第QSS戦車私団」兵をゴメリー中尉は罵倒して萎縮させ、卑怯卑劣な「SS(スペシャルソード)親衛隊」隊員を地面に叩きつけた挙句に踏みつけてゴメリー中尉は速度を緩める事無く歩んでいく。
自らも今にも倒れそうになりながらも、時には張扇を杖にして一歩一歩と邪魔者を「マイウェイ」から排除しながら歩んでいくのである。


卑怯な「SS(スペシャルソード)親衛隊」隊員がゴメリー中尉に対して接近戦は無理と悟り、のろのろと歩むゴメリー中尉に特殊餡子入り雪玉を投げつけ始めた。
ゴメリー中尉は剛速球で投げ込まれて来るそれを難なく片手で受け止める。
ゴメリー中尉は受け止めたそれを捨てなかった。
SS親衛隊員に投げ返す事もしなかった。
なんと、気付け薬の代わりでもあるかのように口中に含み奥歯で噛締めながら歩むのであった。


目をいっそう血走らせ、口角から泡を吹きだし、敵の体を踏みつけながらズリズリと歩むすそのその姿に、強烈なオーラをまとう異様な姿に、ゴメリー中尉に手を出そうとする敵は次第に居なくなっていった。
むしろ、素直に道を開けたのである。
その反動であろうか、中尉の背後に付き従ってきた「第30軍団」の猛者達に襲い掛かってゆき、一体一体と「第QSS戦車私団」と「SS親衛隊」に呑み込まれてしまっていく。


ゴメリー中尉は邪魔をする敵兵が居なくなった「マイウェイ」をワンワンセブン高地へと歩むのであった。


-- 灰色猫の大劇場 その10 ----------------
灰色猫が玉座に座っている。
灰色猫が柱の影から玉座を狙っている。
玉座を前に平伏す灰色猫が居た。
灰色は王様である灰色猫に「XXXX」と願い出る。


柱の影の灰色猫がニヤリと笑う。
玉座の灰色猫が首を傾げ
玉座の前に平伏す灰色猫が一歩迫り
柱の影の灰色猫が機会を逃すまいと手に汗をかき


平伏す灰色猫が袂にそっと手を差し込み
柱の影の灰色猫が体中の筋肉を緊張させ、
玉座の灰色猫が声を発しようとおもむろに顔を上げ
柱の影の・・・ではなく平伏す灰色猫が悪意の笑みを口の端に浮かべ


王座の灰色猫でなく、柱の影の灰色猫が袂から鋭い得物を出し、
ではない、平伏す灰色猫が懐からハンカチ
いやいや、玉座の灰色猫がくしゃみ・・・・


柱の影の灰色猫が少しずり落ちずに、玉座前・・・・
床に一匹3役の過労死状態の灰色猫が横たわっていた。
灰色猫は玉座に「疲れた」と願い出る。


「だからなんなのだ!」と役を干された小劇場出演者の全員が口を揃えて言う。


この物語の著作権はFreedog(ブロガーネーム)にあります。
Copywright 2019 Freedog(blugger-Name)

Posted at 2019/10/26 16:41:35 | 物語A | 日記
2019年10月15日 イイね!

物語A201:「芝狸の戦い」

「金」の玉の芝狸達の戦法は一風変わっていた。
果敢に前進はするのだが、少し前進するとその場に突然倒れ込むのである。
半ば雪に埋もれる様に地面に丸まって、背中に背負った芝で身を隠すようにしてその場にうずくまってしまうのだ。
遠目からその姿形を眺めると広い雪原にまばらに生えているただの芝としか見えなかった。
三角錐隊形を守る第一飛行隊の新米村民兵がそれと気がつかずに脇を通り過ぎようとすると長い棒で足をすくって転ばした。
泣き叫びながら逃げ惑う新米村民兵に対しても情け容赦なく、むしろ積極的に転ばした。
それを芝狸は楽しんでいた。
犠牲者が転ぶ先の地面には当然の如くサボテンや茨、バラの茎などトゲトゲちゃんの草などが見えない様にばら撒かれている。
その中には平原には異色の存在である海魚のハリセンボンというさかなちゃんが混ざっている事もあった。
水のないところに放置されている彼らの怒りは頂点に達しており、それは毒々しい針の逆立ち具合で表されている。
もちろん、他にも第三次全村大戦の標準通常兵器である馬糞は当然のように敷き詰められていた。

時折、倒れた敵の顔が偶然にも伏せている柴狸の目の前に転がる事があった。
そして、目と目がばっちりと合ってしまう。
その時、芝狸達はすかさず頬を膨らませて顔のモフモフ毛を引き立たせ、目を丸く見開いてその瞳に星をとばすのである。
「胸キュン」と鳴る音がして、新米村民兵の心がこの瞬間にホッコリと温かくなって世界が薔薇色になる。
雪玉、氷玉、糞玉、泥玉が飛び交う戦場を新米村民兵はまるで平和な草原を満面の笑顔で小鳥の様に歌いながら軽快にスキップして、張扇の嵐の中へと飛び込んで行くのである。

実に小賢しい「金」の玉の芝狸達のこの攻撃であるが、あまりにも小賢しすぎてその効果はほとんど無かった。
この攻撃の真の目的は只々芝狸達の戦う振りをした保身である。

芝狸達の効果の無い労苦と「あるそん・ろう火付盗賊方」の激しすぎる攻めで、ゴメリー中尉の三角錐隊形は軽石の様に穴だらけの三角錐、いわゆる米国産十日鼠ジ〇リーの大好きなチーズ形状になってしまった。
そして、個々の穴が起点となってチーズの表面に蜘蛛の巣の様な無数の披裂が生じ、その披裂が徐々に広がって瓦解が始まった。

ゴメリー中尉の穴あきチーズではなく、菱形隊形が瓦解し、その残党が散り散りになり始めた頃合いを見計らって、あるそん・ろう長官からその手柄の横取りをし、その地位を北方蛮族の間では全くの役立たずに貶めようと、虎視眈々と漁夫の利を狙っていたゲッポル・ゲッポル中佐の「第QSS戦車私団」とヒル・ハインネケル大佐の「SS(スペシャルソード)親衛隊」が挟撃してきた。
既に、この二つの部隊はこのナイナイメー辺地に散る敵の掃討作戦はほぼほぼ完了しており、敵である第1飛行隊のほとんどは逃亡するか、寝返るか、地に伏すか、隠れるか、狸寝入りするかしていた。
捕縛された第一飛行隊はいない。
北方蛮族にとって捕虜は必要ないのである。
むしろ、体調を整え、できるならば強化合宿でその身をさらに鍛え上げて「再び我の前に出直してきなさい!」なのである。

ゲッポル中佐もハインネケル大佐も勇将ケンメル・コナン元帥の後を追ってD村から遁走してきた部下であった。
D村に長く兵隊として居たので、生粋の北方蛮族達とは違い、組織に縛られる事にすっかり慣れてしまっており、その性を未だに引き摺っていた。
いわゆる階級への依存が強く、組織の上位へ上がるが、栄誉であると考えていたのである。
その達成欲という欲望の塊である。
この性に縛られているゲッポル中佐はハインネケル大佐に従順に従っていた。
しかし、ゲッポル中佐が従うのは過去の階級だけではなかった。
ハインネケル大佐の醸し出す異様な雰囲気にも恐怖していたのだ。
いつもテントの奥の影の中に座り込み、影の内から滲み出ているその禿げ頭にポマード撫でつけながら、テラテラしたフォームだけを見せつけながら、ものすごく低い声で部下に命令するのである。
D村時代では、その恐怖に耐えられなかったかなり上級の高官に暗殺者を送り込まれた程である。
もちろん、その暗殺は失敗に終わった。
それだけではなく、送り込んだ暗殺者はハインネケル大佐のカリスマ性に呑み込まれるよう寝返っていた。
ゲッポル中佐はその恐怖に抗えずに従わざるを負えなかった。
しかし、ゲッポル中佐も同じD村出身である。
同じ穴の狢である。
ハインネケル大佐を締め出す策略をいつも練っており、暫く前には側近の憲兵に命じて、伝説の特殊村民兵マラード・シンを呼びに向かわせている。
不条理な命令を遂行していたマラード・シンは心に異常をきたし、村境の不毛な旅館でボディビルに精を出していると噂されている。
憲兵がシンに会えたか、シンが招集されたか、はこの戦記の記録に無い。
この辺のエピソードを語るにも紙面が少ない。

ゲッポル中佐とハインネケル大佐の関係はこの様なものである。
そして、ナイナイメー辺地掃討作戦を自らの手柄、主にハインネケル大佐の手柄にする為には、そこに居る全てが邪魔な存在である。
北方地域から、蛮族の支配する地域から徹底的に追い出すつもりであった。
事が収まるまで証人がここに居ては都合が悪いのだ。
「第QSS戦車私団」と「SS(スペシャルソード)親衛隊」は第一飛行隊と共に「あるそん・ろう火付盗賊方」を西の大河へとぐいぐい圧していった。

ゴメリー中尉の菱形隊形の瓦解を実感して勝利に有頂天になっていた「あるそん・ろう火付盗賊方」の与力・同心・目明かし・下っ引きはその味方からの挟撃に驚きしばしの間だけ何が起きているのか理解できずに動けなかった。
だが、戦いに明け暮れる蛮族だけあって、すぐにその挟撃を果敢に迎え撃つものの、部隊は菱形隊形攻略にかなりの戦力を使っていた為に戦闘の要となる目明かし・下っ引きの疲弊がかなり酷かった。
そのうえさらに、両部隊の組織力の差と兵器性能の卑劣差に大きな差が出ていたので、排除されてしまうのは時間の問題となっていた。

「第QSS戦車私団」と「SS(スペシャルソード)親衛隊」の兵士達の戦いは根っからの北方蛮族と違って組織的に効率よく戦い、菱形隊形の残党と「あるそん・ろう火付盗賊方」を確実に打倒していく。
群れから引き離して、救済の手が差し伸べられる前にその周りを取り囲んで張扇でタコ殴りにするのである。
慈悲の欠片すらない一方的なタコ殴りであった。
瞬く間にぼろきれ状態になった村民兵が一目散で川に向かって逃走した。

さらに、SS親衛隊の標準武装装備品のスペシャルソードである張り扇には、特殊餡子入り雪玉と同様に狡知に長けた仕掛けがあれこれと施されていた。
生粋の北方蛮族である「あるそん・ろう火付盗賊方」の持つ武器は種も仕掛けもない一般的な手作り張扇であったり、先祖から伝えられた伝家の宝張扇という継接ぎだらけの張扇で、これら武器の性能差つまり卑劣差に「あるそん・ろう火付盗賊方」は完全に負けてしまっていた。
「第QSS戦車私団」と「SS(スペシャルソード)親衛隊」に「あるそん・ろう火付盗賊方」は全く手が出せないで着実に追い詰められていったのである。

こうして、ワンワンセブン高地麓でゴメリー中尉の三角錐は綺麗に消滅し、「あるそん・ろう火付盗賊方」も壊滅状態となってしまったのであるが、この時に至っても「おろち」と名乗る与力が多数のSS親衛隊に取り囲まれながらも、単騎で獅子憤然と闘い続けていたが、それは最後の足掻きで「あるそん・ろう火付盗賊方」という総体の壊滅を変える事はできなかった。
勝てば官軍、おろちもその後は極悪非道の悪人として扱われるのである。
現に、今だに捕り物の戯曲や映画にその「おろち」の名が残されているのである。

-- 灰色猫の大-- 灰色猫の大劇場 その9(下) ----------------
と、その前に。
前回アップしてかれこれ・・・今更ながら気がついた。前回間違って同じも劇場を重複して載せてしまった。
まてよ、これは未だ本編に戻らない事への灰色猫の呪いか!
・・・・

そんな騒ぎもあってか、「うざい」が二乗気分の灰色猫の堪忍袋の緒がとうとう切れてしまった。玉座の肘掛け部にある赤いボタンを押した。

玉座の地下から地鳴りのような「ゴーン、ゴーン、にさん!ゴーン、ゴーンー、ルノ!」と重々しく不気味な音が響いてくる。

そして、灰色猫の座る玉座が蟻さん達を前にしてゆっくりとせり上がっていった。

玉座の下の暗い穴から次第にごっつい砲身を持った大砲がゆっくりとせり上がってくる。

砲身の影が蜻蛉達と蟻さん達を覆う。

突然できた影に蟻さん達はぽかんとしてその大砲を見上げた。砲身先端が蜻蛉と蟻さん達の目の中でキラリと光り、

大砲の砲身がゆっくりと蟻さん達に向くが、蟻さん達は何も考えられず只々砲身の真っ黒い底無しの砲口を見つめるだけだった。

そして、大音響と共に砲弾を発射させる炎と煙が周囲を覆ってしまう。

硝煙が漂う玉座の前には蜻蛉や蟻さん達の姿が、柱の影に隠れた蜻蛉(オニヤンマ)のボスも柱ごと、その全てが吹き飛んでしまっていた。

玉座でニュルリンニュルリンを毛繕いをしている一匹の灰色の猫が居るだけだった。
Posted at 2019/10/16 21:33:21 | 物語A | 日記

プロフィール

「プリウスミサイルというが・・・ http://cvw.jp/b/1467453/47466114/
何シテル?   01/11 12:41
FreeDog(寒;)です。よろしくお願いします。 好きな言葉「笑う門に福あり。」 さぁ、みんなでブログ読んで笑いましょう! 嫌な真実「My JOKE...
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