
突然ですが
燕岳(つばくろだけ)に
登山に行ってきました^^
計画はしてたのですが
いつもの通り天気予報と睨めっこで
チャンスがあったら即行動!
屋根無くんに
「明日から行ってくるね!」と
ひとこと残し
出かけてきた次第。
燕岳は11年ぶりで
前回は日帰り登山。
若かったなぁ(^▽^;
今はもう日帰りは無理と思い
登ったら山小屋に一泊することに。
翌日すぐに下山するのも勿体無いので
北アルプスの表銀座と呼ばれるルートを
一部分だけ歩いてくることにしました。
表銀座というのは
槍ヶ岳や穂高連峰をはじめとする
名だたる山々をずっと眺めながら歩けるため
名付けられたルートです。
もちろん歩く山々もお楽しみいっぱいの
贅沢登山ができます。
表銀座があるからには裏銀座もあります。
こちらも同様に贅沢なお楽しみルート。
どちらも日にちを要する縦走になるので
自分には荷物の重さや体力的に難しいため
今回はその一部分だけにとどめました。
4、5年前ならどちらも縦走できたと思うけど
今はちょっと無理、と感じます。
不安がある登山はしないに限ります^^
で、見事に予想通りの展開になりました(^^;
燕岳までは
北アルプス三大急登のひとつと言われる
急な登りの合戦尾根が続きます。
これがもう、キツイのなんの(;´Д`)
11年前の倍くらいかかるだろうなと思ったら
その通りで笑えました(^_^;
ただ、足の疲れは思ったほどではなかったので
予定通り
次の目標大天井岳(おてんしょうだけ)へ向かいました。
燕岳までの急登を登り切ると
目に飛び込んでくるのは
北アルプスの壮大な山並み。
ランドマークの
槍ヶ岳もくっきり。
右へ視線を移すと
双耳峰の
鹿島槍ヶ岳も見えます。
天気が良くてよかった(*´∇`)
燕山荘(えんざんそう)に一泊した翌朝
まずは燕岳に登ります。
数年経って見ても変わらぬ美しさ。
優雅ですね(*´∇`)
それと、大きな丸っこい岩と砂地という
特徴的な姿をしています。
異世界に行ったような不思議な気持ちになりますよ^^
頂上へのアプローチは
とてもなだらかで歩きやすい道なので
サクッと行ってこれます。
登山者というのはなぜ
登山道に石を積み上げてしまうのか(^_^;
頂上は割と狭いので
あまり長居はできません。
自撮りできないので影と一緒に^^
頂上への登山道には
名物の岩があります。
<めがね岩>
穴がふたつ空いているので
そう呼ばれているのだそう。
以前はここで写真を撮ったですよ。
<いるか岩>
燕岳の人気者^^
燕岳を往復したら
大天井ヒュッテ(山小屋)を目指して出発です。
最初はなだらかな歩きやすい道が続きますが
途中から岩が埋まったような
歩きづらい道に変わり、
やがてハシゴや鎖場が出てきて
最後は岩場を越えていくという
気持ち的には楽しいコース。
高度感がたまらなく楽しい。
楽しいんだけど。
地図では分かりにくい
登山道のアップダウンが
想像以上にしつこくて
ここでかなりLIFEを削られる('A`)
登ったり下ったり
また登ったり下ったり
またまた登ったり下ったり。。。。。
いったい何回上り下るんだよ!!!!!
と泣きが入り始めたところで
分岐点に到着。
山の上の大きな交差点です。
槍ヶ岳方面、常念岳方面、大天井岳方面、大天井ヒュッテ方面、燕岳方面
に分かれます。
自分は大天井ヒュッテ方面。
後で思ったけど、
大天井岳直下にある
大天荘(だいてんそう:山小屋)に
泊まればよかった。。。。
そしたら大天井岳にも登ってきたのに。
痛恨のミスです(>_<)
ルートを選ぶときの私は
一体何を考えていたのだろう(;´Д`)
この分岐点から先が地獄だった。。。
通常なら鼻歌でも出そうな素敵な岩場だったけど
上り下りで疲れた足では
踏ん張る力が足りなくて
滑らないように注意して、足の痛みを我慢して、と
恐ろしいほどのノロノロペース。
楽しいはずの山行が一転
地獄のような修行になってしまった。。。
やっと辿り着いた山小屋では
到着直後から夕食まで爆睡でした(^_^;
翌日。
昨日の地獄ルートを
今度は戻らなければなりません(T_T)
これ、ずっと真っ直ぐ尾根を歩くのなら良いのだけど
道は必ず上にあるわけではなく
下の方へ降りたりまた登ったり反対側へ巻いたりと
無駄にくねくねしていて。
それが見えないから
初めてのルートは体力の配分がわからないのですよ。
朝から足が痛んで心もとなく下山を始め
案の定最初の1時間で足に限界が(^▽^;
とは言っても
登ったら降りるのが登山なので
休み休み頑張って歩きます。
ここは無理というより
心が折れないよう精神力を保つカンジ?(^▽^;
とにかく黙々と左右の足を出し続けます。
なんとか昼前に燕山荘まで戻りましたが
そのまま下る足が無い状態で
無理せず燕山荘にもう一泊しました。
合戦尾根を下るにはいっぱいいっぱいの足で
時間的に日の入りギリギリは
遭難の危険があるからです。
これは本当に英断で
翌日の下りで足が震えるほど力尽きそうになって
やっとの思いで下ったので
一泊してなかったら歩けなくなって遭難決定でした。
とにかく足を休めて下ったことで
最後の力を振り絞れた感じです。
問題は、ここ。
今回自分でも体力がかなり落ちていると感じていたけど
登りで2人、下りで1人、すれ違う登山者から
「大丈夫ですか」と声をかけられたのです。
今までに無いことでした。
最初に声をかけられたときハッとしましたよ。
一般登山者から見て私は
顔つき、呼吸、足取り、姿勢などが
「この人大丈夫かな?」と思わせるような
状態だったということです。
今回の登山は自分でも
今の自分の状態は余裕がなくて
大変よろしくない
と思いながら歩いていたので
客観的な声かけをいただいて
このルートは自分には過ぎたる道だと
改めて感じました。
下山して、温泉入って、蕎麦食べて。
サッパリしたけど気持ちは重かった。
あんなに慎重に準備して
あんなに慎重に歩いても、
もうあのルートは私には無理。
こんなに苦しいのに、なんでみんなは
あんなにサクサクと登っているんだろう。
年配の方々が自分を追い越し
スタスタと歩けるのはなんでだろう。
そう思いながら歩いていた。
ベースの体力が違いすぎる。
気圧に体調が左右される幅が広くなったし
肺活量も弱くなった。(肺結核経験者
今までは工夫して乗り切れたけど
もうそろそろ無理なんだろうな、と。
今回は3泊もしたのに
日の出も夕焼けも見れなかった。
ここまで↓焼けたのに太陽は出てこなかった。
楽しい反面、辛いと思い続けた。
青空を見ても、清々しい気持ちになれなかった。
引き時ですね(*´꒳`*)
今後は、
・険しい山の縦走は止める
・日帰りでも急登や足場の悪いルートは止める
・1日の歩く時間を5時間以内にする
・今まで通り一泊余分に考えて山行計画をする
・心折れない精神力は維持^^
など、緩い方向へシフトしようと思います。
最終的には
登山そのものをやめなければならない時が来ると思いますが
それまでは無理のないよう楽しみます(*´꒳`*)
登りたい山もルートも全部達成してるから
思い残すことはないよ(*´∇`)
大好きな後ろ立山連峰も制覇してるし^^

※クリックすると大きい画面が見れます
これに槍、北穂、奥穂、前穂(北アルプス)
木曽駒ヶ岳(中央アルプス)
北岳、中白根岳、間の岳、千枚岳、悪沢岳、赤石岳(南アルプス)
が加わる。
日本の山 標高Best10も制覇してるし(*´∇`)
3000m峰で言ったら
残る行きたい山は乗鞍くらいかな。
甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳は行けるかな?
そんな感じで。
今後は足腰の力を
居合の方に使おうと思います(笑
※ラップ調で歌ってください(ちゃんと韻を踏んでる
アイツは虚弱な中年おんな
体弱いのに山に登るな
急登下って疲労が無惨
それが虚弱の限界登山
ah yeah,
詳細やその他の画像は
ヤマレコをご覧ください^^
■燕岳(虚弱登山)
11年前の燕岳日帰り登山(若い
■燕岳(日帰り)
Posted at 2022/09/21 12:49:31 | |
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山はいいねぇ | 日記