α7R II + Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS SEL1635Z
RX1 R

2日目。「パパ、背中乗ってあげるよ。もっと下?幸せ?」と13キロほどの指圧を受けて、「そろそろ出かける?パパ眠そうだよ」などとも言われながら、前夜に広角ズームレンズに付け替えたカメラを持って出かけます。

今回の旅はSONYだけで行くことにしました。

7R IIのバッテリーグリップもはずし、ポケットに予備のバッテリーを放り込んで、軽量性を重視してのスタイル変更。

レフ機に大口径レンズを着けても、夏場以外は特段重いという感覚もなく来ましたが、フルサイズコンデジたるRX1Rを使うようになってから、AFは弱点ながら、画質に妥協することなく軽量にフルサイズを持ち出せるということで、これに体が慣れて来ると、

キヤノンの肌色は捨てがたいながら、レフ機を持ち歩く気が失せてきています。加えて、暑い夏場を乗り切るために、軽量スタイルで体力の温存を計ります。

ホテルから大人の足で10分前後、子供と一緒だとその倍はかかるのでしょうか、散歩しながら、チーズバーガーインパラダイスでゆっくりな朝食兼早めの昼食としてお腹を満たすことにしました。南国では一日二食傾向です。ポテトに「パパ、ソースつけてみな。めちゃくちゃ美味しいよ!」と、新たな言葉、どこで覚えるのか。

RX1Rからα7機に変わると、なんとAFが楽で速いことだろう、と感想を抱きますが、一方で思ったところにピンを持っていく、という点ではレフ機の方が一日の長があるように思いつつ、何よりカメラ任せで楽な撮影ができるところもSONY機の魅力です。クルマでいえば、MTとATのような差を思います。

日系人が創業者のABCストア。年間150億円の売上をあげているようです。で、おもちゃを仕入れて、

大きなトラックや工事現場などを見学しながらホテルに戻ります。

広角は、水平垂直、平行の乱れが助長され、この点もなかなか難しく思いますが、

余計なものも写りやすい、余分に入りやすい、という点も難しく思います。少しでも慣れたく思い、シャッターを何度も押しながら移動します。

我が家のマイケルジャクソン氏。つまりは私にとって敬愛してやまないエンターティナーの光り輝く太陽神でありカリスマ、後日のショーに向けて、オフを満喫します。

概ねワイキキビーチ沿いは一通り泊まりましたが、

このモアナサーフライダーに我が家の場合は落ち着くことになり、原則としてハワイでの選択肢はこのホテルだけですが、子供のためにもう一巡もあるやもしれません。ハワイ挙式のときも泊まった思い出もある白亜のホテルです。

「あっホイール一緒だよ」との指摘に見れば確かに近似しているデンザイでした。子供は何を見ているか、予想がつきません。

手取り十数万円のアパレル経理職。若い女性らしくおしゃれもしながら、三年間で貯めた300万円。デート代は私持ち、かつ実家住まいゆえできた側面もあろうかと思いますが、なかなかの貯蓄能力に助けられ、全額妻持ちで挙式をした若い思い出。

水平垂直に平行。垂直はお休みして、水平と平行の練習。平行があまり言われないのはなぜゆえか。

お腹も満たし着替えて、いざ。

前日24mmで撮ったあたりから16mmで。

学生の頃に付き合っていたときは、ほぼ毎日送っていきました。毎月のガソリン代10万円、走行距離10万キロ超。

広角の迫力を出すために、ファインダーかつ寝そべるぐらいのローアングルで撮りたいところですが、そこまでの度量はありません。

結婚し共に暮らすようになってからはもちろん、その前からほぼ毎日会っていたので、若い頃からずっとほぼ毎日人生を共にしている、お互い加齢してきた人生のパートナー。

子供が生まれてからは、その関係性も大きく変わりつつ、若い頃は「子供が出来ても妻が一番である」と思い、またそうであるべきだと考えていましたが、完全なる前言撤回です。素直な感情としても、考えとしても。

構図待ちで撮ることも。フレームインしてくれ、こちらを向くのを待って、かついい表情で撮れるまで、案外にファインダーを覗く待ち時間。

飛び込み、バタ足、塩素が入った水しぶきがレンズにつき、太陽で塩素が固まり、という苦闘はフィルターのおかげで考えないことにして、プールの中で待機しながらも。なおα7R IIの動画撮りは、直射日光で黒いボディの過熱が加速したのか、10分ほどで停止しました。

「Perfect」と声掛けを何度かもらった腕輪にライフジャケットのダブル仕様。両方だと浮力が扱いづらいようで、本人には不評でした。そしてこの旅でお気に入りとなり、後日の伊勢湾フェリーでもあざとく見つけたパインのアイスを食べている途中でも、

わざわざプールに入り、写真を撮ります。プールの中に入りプールサイドの写真を撮ると、普段はなかなか取れないローアングルの写真が撮りやすい発見をグアムでしました。

プールの中から、プールサイドにいる、もしくは歩いている家族の超ローアングル写真、引いても一枚。

そこそこ長丁場だったプールをあがり、

この日は寝ないでさして堪能できないラウンジを堪能。以前は長らく毎々に宝生舞氏に似たスタッフ氏がいましたが、見当たらなくなっていました。泊まる人、働く人、所有する人が変わっても、そこにホテルはあります。この子が大人になっても、改修されながらきっとまだまだ現役なことでしょう。

サービスに、調度品。ワイキキの中にはもっとよいホテルもあろうかと思いますが、あるいは人により感ずることはそれぞれですが、このホテルの気品の中にあるほどよいルーズな雰囲気が気楽さを生み、そして何よりバニヤンツリーと呼ばれる木が鎮座する中庭で、夕刻から夜に飲むお酒と、爽やかな6時代の朝食が世界一級のような気がします。朝食の一級度合、それはもちろん味ではありません。

時のドン、と言ってもいいであろう、小佐野氏が所有をしていたこともあったホテル。日本がそれほどにパワーとハングリーに溢れる日は、あと1000年は来ない気がします。

しかしやがては、地球上に数ある国と民族の中で、再度トップクラスに頭角を現していくのだと思われ、そこにこの国のすごさと、根底にある民族の優秀さを思います。

ジープ。の一方で最近は「黒いベンツのGクラス、パパ買いないよ。」と誘導を受けています。セダンは触手がまったく湧かないようで「シルバーのは売っていいよ、いらない」とまで言われています。長きに渡り愛されている武骨なデザインGクラス。素敵な一台ですが、乗り心地に不安が残ります。とくに後席のロングドライブが心配です。

他方でカメラ。少しずつ、基本は崩さないながらの光りもルーズにしてみたり、という取り組みをしてみたく、ゆっくりと次のステップも目指してみたいと思っています。

日本では見れない配色を撮りたかったようですが、何が撮りたいのか分かりません。とホテル周辺を散歩したあとは、部屋に戻り一休みして、

サンセットが終わった時間帯に「夜ごはん行きたい、お外の行きたい」ということで、ノープランで夕食を目指して散歩に出ます。

何を食べようかと歩いているとラーメンが食べたい、という具体的要望で辿り着いたこの日の夕食「えぞ菊」。フードコートにて。高田馬場にある老舗の有名店がハワイに出店をしたようです。

そして犬も歩けばジープに当たる地域。

DFSに寄ってみることにしました。

ここの運営主体も既得権益と言えるほど、不動の立地に地位を各所で。ポイント切り替えがあるよ、と電車ごっこです。

ハワイに来たときは、必ず記念にと、のぼせ上がって腕時計を買っていましたが、今ではなぜに買っていたのか分からないほどまったく興味が湧きません。もともと現金派でしたが、海外に来たときはカードが便利だと気づき、しかしあまり高額な物をカードで買ったことがなく、世間一般に無制限と言われる色のカードでも、実際は300万円ほどがリミットというケースも多くあると聞いていたので、念のため問い合わせてみれば「お客様のカードは限度額無制限です。ご安心してお買い物をお楽しみください」と言われたこともありました。

という張りぼてな価値に価値を見出したこともなく、あるいは周りにも多くいたので感覚が麻痺して特殊な色であるという認識もなくなっていましたが、今となってはなお更にどうでもいい要素にも思えてなりません。

10年以上、家人にも持たせてきましたが、一度も使うことなくカードを使う時はノーマルな色という、人間性。

家人の、つまりは当時若い薄給なOLの貯金でハワイにて挙式あげ、日本で披露宴も執り行い、そして私も社会人として幾ばくかの経済力をつけてきた中で、家人の口座に移してみても、何も変わらない人間性。お金を余分か多分に持つと人間、あるいは行為態様も変わりやすいと思いますが、

つまりは、お金があろうとも、なかろうとも、多少旅行は多くなりましたが、それ以外はさして変わることがない人間性という点について、ある日これはすごいことなのではないか、と思いこっそり尊敬するようになりました。あなたのママのいいところ、その一つですよ。繰り返しますが、これはすごいことなのではないか、と思います。私は思い返せば、飲み歩くことも含め、ずいぶんと行為態様が変わってしまったときもあるように感じます。

時計はたくさん買いつつも、カード会社へと問い合わせした時に色違いで買った一本と、社会人になったときにお祝いでもらった一本を残して、すべて周りにあげてしまいました。あげた時計以上に稼がせてもらったので、そのときどき安いものだ、という感覚でした。

私の父は通りすがりの人に腕時計をあげ、私はそれは間違っている戦果を残した身の周りの人にあげるべきだと思い、がしかし親子二代間違った行為態様だったと思い、そういうことをしても多くの場合、何にもならない、と後世たる子供には伝えておきたいと思います。しかしいかなる時も大切に時計をつけてくれている後進を見れば、嬉しくも思い。いま残してある妖艶な雰囲気もある時計。これは子供にと思い、残してありますが、そもそも腕時計などしない時代かもしれません。

フランクミューラーを単に頂いたこともありますが、金のカルティエに文字盤にはダイヤやルビーをあしらったそれはそれは派手な腕時計を、

「お前からは無担保で借りたくないから、これ渡しておく」と、10歳上の知り合いから100万円を貸す代わりに預かったこともあります。

この人はご息女が三人いる中に、自分の子供より年下とは付き合わないというすぐに崩れることになるポリシーとともに、モデルかアイドルの卵としか付き合わないというハウスルールも持ちつつ常に彼女も数名いて、

年収が1億円のときもあれば、財布に数十円しか入っていない時期もあるという、宵越しのお金をもたないにもほどがある、あればあるだけお金を使ってしまう、稼ぐ能力がある一方で貯蓄能力がゼロというなかなかにアップダウンの激しい方です。完全なるキリギリスタイプだと思います。

私が「高倉健」と呼んでいたこともある硬派な家人は、長年共にしていても、余計なことは言わず、汚い言葉使いも聞いたこともなく、人のことも悪く言わない人ですが、後にも先にも「私ああいうお調子者嫌い」と、若い頃に家族ぐるみで食事した際に癇に障ったようで言っていたのが印象的です。いつもネタで家人には内情を伝えていたので、向こうの奥方や子供を慮った言葉かと理解しています。

「パパ、散歩行こうよ。喉かわくから一口なんか飲んでいきな」と言われながらの要望に応えて、子供と夜の散歩です。22時。思えばローマ字を先に覚えてしまいましたが、最近はひらがなも覚えてきました。「ふ」はフォントによっては「これは3?」と聞いてきますが、なるほど、大人の目線では忘れていたことです。

質屋に入れれば期間が短く、本人としてはまた稼いで取り戻すには、私に預けて一時的にお金にしておくことが一番安全で確実であると判断したのだと思います。

お付き合いも続きながら、2年か3年待ったあたりで、どれぐらいのものなのか、時計買取店に持っていきました。あまりに派手でニーズもあるのか不安に思い、30万ぐらいかと思っていたら、

百数十万円の買取価格。「どうしますか」と問うてみると「また稼いで新しいの買うから、どらちゃん!売っていいよ」ということで、私は一生付けることはないであろう、ど派手でケバイ時計、結局幾ばくか結果として儲かってしまったこともありました。

私は金融業は営んでおりませんが、お金の無心というものは、それはそれは数えきれないほどに、たくさんの人が来られたと思います。社会人となり間もないと言ってもいい、25歳の頃には、「あそこの若が助けてくれる」という口コミで、方や「あの人を助けてあげてくれないか」と、望まざる来客の毎日だったこともあります。

社会勉強といえばそうですが、ショックでした。「大人とはこんなにもお金に困っているものなのか」「だらしないものなのか」「社長と呼ばれる人でも、こんなにもお金に困っている人が多いのか」と、世間を何も知らない中で、大変なショックを覚えました。

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ビジネスとして成り立たない、可能性が低い、論理的整合性に欠ける、など納豆の糸にも引っ掛からないと判断される案件ばかりですが、

中にはすごいと思える技術を持っている企業もありました。ホテル散策もう一本中。

技術としては間違いない、しかし大人の事情でそれが世に広まる可能性はない、と判断されるものが大半です。ご本人はその「技術」の傑出性にだけ目がいっていますから、類似の技術や代替え技術の競合性、あるいは大局的かつ多角的、かつ戦略的な視野でも考えると、非常に厳しいのではないかと私は当時判断しました。などということも思い出しながらのハワイ、
つづく