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2023年06月20日 イイね!

アルミダイキャストの将来

アルミダイキャストの将来以前も元々アルミ地金に携わっていたことはお話ししましたが、最近になって気になる記事を見かけたので、大した知識もない中で少し考えてみました。記事と言うのはe-アクスルとかBEVの駆動源がらみだった気がしますが、従来のモノコックフレームの一部をアルミダイキャスト製にできる、そんな内容でした。


自動車には多くのアルミパーツが使われていて、その代表格がエンジンブロックやトランスミッションケースでした。

勿論強度を保障することも大切ですが、ダイキャスト製品はどちらか言うと強度はあっても粘り強さが少ないため、何か構造物を収納するケースに多用されていました。

従って、ホイールをはじめアーム類などにダイキャスト製品は使われず、重力鋳造品、鍛造品や押し出し材などを溶接したものと相場は決まってたと思います。

21世紀に入る頃から自動車の電動化論が活発化し始め、私の職場内でもエンジンがモーターに替わったらアルミの需要はどうなる?といった危機感も出始めた頃です。個人的には”そうはいってもそんなに簡単には進まないさ”と思っていましたが、上層部はもうすでに未来はないと悲観的になっていたらしく、主業たるアルミ事業から徐々に撤退を計り出しました。

しかしそんな中でもダイキャスト技術は進歩を続けていました。あるバイクメーカーは大型スクーターのメインフレームを普通の押し出し材溶接構造から、大型ダイキャスト製に換えました。時を同じくして他の2輪メーカー各社も同じようなフレームを開発しています。最初は構造欠陥で折れやしないかと懐疑的だった私ですが、そんなこともなく安定した製品として定着していきました。

それで今回の、車のモノコック構造の一部をアルミダイキャスト化するといった報道を見て、これはまだまだ発展の余地はあると確信しました。アルミ板や押し出し材、或いは鋼板を切って曲げて溶接していた部分を大型のアルミダイキャスト部品に置き換えれば大幅な工数低減、軽量化になるのは間違いない所で、大型で低コストで丈夫な構造材と考えれば用途は大きく広がります。

BEV化で仮に内燃機関がなくなっても、まだまだアルミダイキャスト製品の需要が絶える事はないでしょうね。
Posted at 2023/06/20 09:30:36 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

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