「デザイン氷河期」…エンリコ・フミアが警鐘
https://response.jp/article/2004/05/04/59928_3.html
【特別寄稿】エンリコ・フミアが語るカーデザインの10年…
レスポンス10周年に寄せて
https://response.jp/article/2013/10/03/207792.html
【特別寄稿】エンリコ・フミアが語るカーデザインの20年…
レスポンス20周年に寄せて
https://response.jp/article/2019/12/13/329769.html
エンリコ・フミア氏の2004年・2013年・2019年のインタビュー記事です。
一貫してカーデザインの進化に関して憂いておられます。
私としては法規や空力による制約の影響は否定できないと思うのですが、
フミア氏としては
<以下引用>
●安全基準や空力特性のせいにするな
創造的な活動であるデザインよりも、開発の実務を請け負ったほうが自動車メーカーの受けは良いし、ましてやインハウスデザイナーとの競合に対する目は非常に厳しいのが現状です。自動車メーカーの目を恐れて、創造的なカロッツェリアが生まれにくいのかもしれません。
実際、ピニンファリーナやベルトーネといった、かつてデザインで一世を風靡したカロッツェリアにも同様のことが言えます。もはやクリエイティブセンターとしてではなく、エンジニアリング開発とモデリングの拠点としてモーターショーに登場して来るのです。
ピュアデザインの立場から言えば、スタイリングというものが流行の影響を受けすぎていて、情けなくも見えます。『スタイルオート』という昔のカーデザイン雑誌を引っぱり出してみると、ここ10年間に発表されたものに比べてはるかに新鮮で革新的なコンセプトやアイディアが見出せます。
これを「最近の安全基準や空力特性による制約のせいだ」という人がいたら、明らかな間違いです。デザインのための空想力と、車体構造の革新的なコンセプトの欠如にほかなりません!
<引用終わり>
・・・とおっしゃっていて、手厳しいです。
私としてはやっぱり
ピュアデザインをエンジニアリングでそのままに近い形で実際の車に仕上げていくというのはもはや難しい世の中になってしまっているように思います(T_T)
Posted at 2019/12/20 19:38:27 | |
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