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元NHKアナウンサーの鈴木健二さんが亡くなった。


95歳だったそうだ。
彼を知っているのは50代以上だと思う。
原稿を読むだけだったアナウンサーの役割に、エンタメ性を持ち込み私見を述べたり口語で会話調で喋ったりニュース以外の番組で司会をしたりする今のアナウンサーの形を作った人で「NHKの視聴率男」と呼ばれた。
当時の世相やNHKという組織を考えると凄いバイタリティーだと思う。
著書「気くばりのすすめ」は400万部超えのベストセラーになった。
それ以外にも啓発・啓蒙的な本は山のように出版している。
実はそれらは未読で彼の著書は２冊しか読んでない。
しかしその2冊は今でも大好きな本である。

ビッグマン愚行録　新潮社　1982年11月1日


ビッグマン紙鉄砲　新潮社　1983年7月1日


読んだのは18歳か19歳の時だったと思う。
彼の私小説で、今となっては死語のバンカラだった彼とその仲間たちの破天荒ぶりが面白おかしく書かれておりドキドキわくわくしながら読んだ。
今も実家の本棚に並んでいるはずだ。

謹んでお悔やみ申し上げます。