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2018年07月16日

純正TPMS(タイヤ空気圧監視システム)センサー交換計画(その2)

純正TPMS(タイヤ空気圧監視システム)センサー交換計画(その2) 前回からの続きです
https://minkara.carview.co.jp/userid/201520/blog/41720685/

今回の件について色々調べたところ、電池切れしそうな純正TPMSセンサーに対する対処としては以下の方法がありそうです。



1.素直にディーラーに頼んでセンサーを入れ替えてもらう
2.センサー内の電池だけを入れ替える
3.純正で使用されているメーカーのセンサーを入手する
4.汎用の安価なセンサーで代替する

1.が最も安全な方法ですが、純正センサーが高額なことに加えて、タイヤまでディーラー交換せざるを得なくなるかも知れず、とても応じられません。

2.がコストとしては最も安上がりだと思いますが、うまくいく保障が無い(うまくいったことがホイール装着より前に事前に確かめられない)ので、ちょっと採用できない案です。

3.純正で使用されているセンサーのメーカーをネットで調べることは容易です。ただし、やはり純正採用のメーカー製は少し高いことと、後述する ”センサーへのプログラミング処理を行うためのツール” との相性の懸念があるので、次の4.のほうが現実的かと思いました。

4.この「汎用センサー使用」は、TPMSが標準となっている海外では普通に行われている手法のようですので、今回はこれを採用することにします。


ここで、TPMSの規格の話を少ししておきます。
「汎用の」センサーがあるということは、TPMSに対して規格が整備されている、ということが判ります。私が調べた範囲で簡単に言うと、以下のような規格のようです。

【通信】
車体側とセンサー側は一定のプロトコルで通信することが決まっている。
詳細は不明だが、周波数は433MHz/315MHz が主に利用されている。
データ内容としては、圧力/温度/バッテリー状態/センサー固有ID がセンサーから送信される。

【管理】
車体側からセンサーを監視する際、どの場所にどのセンサーがあるのかを紐付けるために 「センサー固有ID」 を利用している。
つまり車体側としては、「このIDのセンサーは左前に有る」 という状態をあらかじめ認識しておき、「そのIDのセンサーから空気圧の低下が送信されてきた」 場合には、「左前のタイヤ空気圧が異常です」 とお知らせするような流れになります。

さて、上記の情報から、センサーを交換する際に気をつけないといけないのは以下のような事と考えられます。

【周波数】
433MHzと315MHz どっちの周波数が自分の車で採用されているかを知り、それに合わせた汎用センサーを入手する必要があります。
結論から言うと 「グローバル基準は433、日本は315」 です。
これは電波法の問題で、433MHzの使用が日本では禁止されているからだそうです。
ただし、平行輸入車は433MHzのままになっている場合があるらしいです。
あと、アメリカでも一時期315MHzが採用されていた時期があるようですが、現在はほとんどが433MHzだと思います。

ということでディーラー車であれば ”汎用センサーは315MHzのもの” を用意する必要があります。


【センサー固有ID : センサーへの設定】
センサー固有IDとは、ネットワーク機器のMACアドレスのような機器に対して事前に完全固有に採番されているもの・・・ではありません(笑
あくまで車から見て、4つのセンサーの区別が付けば良いだけなので、プライベートIPアドレスのような考え方で良いです。ただし、車体側でIDの認識ルールがあるかもしれないので、どんなID値でも認識してくれるのかどうかは良く分かりません。
なので、既存のセンサーのID値をコピーするのが無難と思いますし(同じIDのタイヤセットを同時に装着しない前提)、ツールに用意されているメーカーごとのID自動発行機能に頼るのも良いかと思います。

ということで、”汎用センサーにIDを登録(コピー、新規採番)するためのツール” が必要となります。


【センサー固有ID : 車体側への設定】
昔のTPMSの仕組みだと、車体のECUに対して、「この位置には、このIDのセンサー・ホイールが配置される」 という関係付けをツールで登録する必要があったそうです。この作業はタイヤをローテーションするだけでも行う必要がありますので、非常に面倒ですね。
しかし段々と車体側センサーの機能が向上してきて、どのIDが何処の位置にある というのを自動認識できるようになりました。約10年前にはローテーション後に「リセット」ボタンだけを押せば済むようになり、現在ではそれも完全に自動認識するようです。ギブリは完全に自動認識する世代のようでした。良かった。

ということでギブリでは不要ですが念のためには、”センサーIDを車体側ECUに登録するためのツール” が必要となります。


上記の要件から、以下の製品を eBayもしくはAliexpressから入手しました。

TPMSプログラミングツール : AUTEL TS501


TPMS汎用センサー : AUTEL MX-Sensor 315MHz 4個



これらの詳細な説明は・・・続きます。
https://minkara.carview.co.jp/userid/201520/blog/41733882/
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Posted at 2018/07/16 15:51:26

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この記事へのコメント

2018年7月17日 11:51
いや、本当にさすがです!
IDの書き換えが必要なんですね、勉強になります。
外した元センサーをバラせば、分解&電池交換の余地が探れますね(^ω^)
コメントへの返答
2018年7月17日 16:51
マニアックな話題にお付き合い頂きありがとうございます。あまりTPMSについて解説してくれている日本語サイトが無いようなので、実践記録を含めて書き残してみることにしました。

はい、プレーンなセンサーを買っただけではダメみたいで、IDの書き込みが必要なようです。

電池の交換は、Z4のキーのボタン電池を換えるのと同じ要領みたいです。つまり電池に直接ハンダ付けする必要があります。あれ難しいんですよね。(私は挫折しました・・・)
2018年7月17日 21:31
お値段が安いのはTPMSが標準化する法律が施工されたアメリカで流通するセンサーなのですが、電波法の問題がありますね(笑)
コメントへの返答
2018年7月17日 21:57
そう、日本の法律では315MHzでないと罰則があるみたいです。でもばれることってあるのでしょうかね・・・

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「@くまモンNo7 何に反応したんでしょうね。ログなどに残らないのかな。」
何シテル?   04/24 22:54
あんまりお金は無いけれど、カッコイイ車に乗ってみたいし色々自分で手を入れてみたい! なので、少しでも安くなるように頑張ろう、出来ることは自分でやってみよう、と...
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