
3週間休み無しで頑張った本業も何とか一区切りついてヤレヤレです。
そんな時、いつもならハイエースに取り付くのが通例でしたが今は倦怠期でしょうか? 今年になって殆ど弄っていないばかりか殆ど乗ってもいません。 その分がバイクにいっちゃってる訳で、今日も埃だらけのcw号を尻目にAX-1に取り付いちゃいました。
先月装着したバイクナビ、ライディング中の操作はグローブしたままでタッチパネルをポイントします。
しかし小さな画面のその又小さなアイコンが相手では誤操作の連続で困りもの、そこで“スタイラスペン”を購入してナビ横に取付けました。

ついでに高速料金所用(さすがにETCは未装着)にミニポシェットをハンドルバーにくくりつけました。
ふとい指とは大違いの操作性にウキウキしながら色々とポインティングしている内に何処かへ行きたくなるのは自然の成り行きで、早速身支度を整えます。 (前回の失敗したデジカメ忘れはもう懲り懲り)
暖気運転中に目的地をナビセット、『三浦半島にマグロを食べに行こう』がキーワードでそそくさとスタートです。 午前9時半頃出発。
○首都高速
このAX-1で首都高速を走るのはおよそ20年ぶり位でしょうか料金所でETCカードを手渡しして通過、流れに乗って快調に飛ばします。 今日は寒さもそれ程ではない予報だったので少し軽めでフィットするジャケットを着用、風圧は前回よりも可成り低減されています。 たまに低いギヤで9000回転まで引っ張ったりしてエンジンに喝を入れました。
今年になって新たに知り合いになった“AX-1乗り“さん曰く「5000Kmなんてまだまだ慣らし中!」だそうで、彼の60000Km走行のAX-1は20000Km位からエンジンが軽くなったとか。
昔から巷で聞く「回さないと回らなくなる」伝説に敬意を表して(笑)ウチのAX-1にも頑張って貰います。
途中に有る以前は別料金を徴収された料金所では領収書を提示するのですが、返された領収書をポシェットにしまう時にチャックが噛み込んでしまいアタフタと。
すぐ横の大師PAに滑り込んで後始末しがてら一休みしました。
○国道16号
山下公園で首都高速を降りてわざと横浜市内をノンビリと通過して保土ヶ谷から国道16号で横須賀を目指します。 この国道沿いは学生時代の級友が多く住んでいたのでその昔は良く走ったものでしたが、最近では横浜横須賀道路が開通してもっぱらそちらの利用が多く、久しぶりに通過する町並みの変化に驚きます。(特に上大岡等)
八景島を過ぎると小さな隧道が現れ出し、幾つ目かを出ると横手に黒い潜水艦が見えて来ればもう横須賀です。 目指すはもう少し先の城ヶ島ですが、三浦海岸すぎから三崎/城ヶ島分岐点までは渋滞の連続で路肩走行に気を遣いました。

○城ヶ島
城ヶ島大橋は有料、往復分で50エンを支払って橋先のループを駈け下ります。 多分バイクでは初めてだと思う。 午後12時過ぎに到着。
風景の良い所で休憩していると一台のバイクがやってきました。 初期のCB750 K1か?ん??なんか違う!
AX-1の隣に並んだソレをよく見るとタンク/サイドカバー/マフラー以外は別車種のCB400FOURでビックリ。 ヘルメットを脱いだオーナーさんを見て再度ビックリ! なんと白髪の老紳士でした。
そこから年寄り同士のバイク談義が始まります。(笑)
何でもバイクには全く興味が無く過ごした会社員時代を経て定年退職、それから急に思い立って自動二輪免許取得後にふと立ち寄ったバイク屋(横浜市内)でこのカスタムCBを見て一目惚れして購入したそうです。
上品な出で立ちと物静かな語り口とは対照的な少年の様なキラキラ光る目がとても印象的でした。
そして僕のAX-1が25年前の生産でそれを程度良く保っている事等には感心も無く残念・・・。 でも新米ライダーさんなら当然の事でしょう。 【^_^】
しばしの語らいの後、お互いの安全を祈ってお別れした僕は島の一番奥手にある『しぶき亭』で目的のマグロを食す事に。
他のテーブルに運ばれたまぐろ丼を見て少し違った味も味わえるミックス丼を注文。

マグロとイカが半々でみそ汁/小鉢付。 待っている間にイカゲソ天がサービスで出て来ました。
そしてこれが僕にとって今年二回目の『白飯』になる訳で、久々のお米がとても美味しかったのですが、肝心のマグロは“まあまあ”ってとこでしょうか・・・の1000エンでした。
○東京湾フェリー
さてお腹が一杯になれば帰路を考えないといけない訳ですが、同じ道を戻ったのでは面白く無い、って事でいっそフェリーで房総に渡って帰る事にしました。
バイクでフェリーと言えば過去に一度だけ経験が有ります。
昭和47年だったか、「大島・三原山の火山灰を走ってみよう」とオフロードバイク125cc3台で海を渡った事が有ります。 あ、もっともその時はフェリーでは無く普通の客船で、バイクは125ccまでなら手荷物扱いで積めたと言う事情が有りました。 手摺にロープで固定はDIYで。 (本当は250ccを持って行きたかったのだが・・・お陰でパワー不足で泣きました)
久里浜港のフェリー乗り場に到着、乗船待ちの二輪レーンに駐車してチケットを購入します。
125cc以上750cc未満片道1640エンを支払ってバイクに戻るともう並んでいたバイクの姿は無し、係員さんにせかされて慌てて乗船したのでデジカメの出番がありませんでした。
どうやらバイクが先に乗船するらしく、まだガラガラの車両デッキの壁際に誘導されるままに停車するとすぐに2人がかりで固定作業が始まります。
あれよあれよと言う間に取り付かれたので心配して見ていると、結構気を遣った固定方法で安心しました。

後輪に車止めをかけ、フレームにはクッションを巻いたタイダウンベルトを引っ掛けて壁側に牽引、ハンドルバー左に当て物をしてガッチリと固定されました。 午後2時15分出航。
陽気がとても暖かく気持ちが良かったので最上部のオープンデッキに上がって出航風景を眺めていると何やら後部が騒がしい。 もう沖合に出たフェリーを追いかけて大量のカモメと少しのトビらしき群れが群がっています。 餌付け用のエサが売店で売っているらしく、家族連れ等が大勢で「ワイワイ、キャーキャー」やっていました。
約40分の船旅も半分を過ぎた頃、僕の何台か前に乗船したBMWビッグツーリングバイクのタンデムライダーさんとお話する事ができました。
こちらも僕より年上の御夫婦で、奥様曰くご主人は定年退職してから更に盛んになったバイク熱に犯されて夢中の極みだそうで、それを横で聞いていたダンナ様の方は「今日はどっちにするって聞いたらバイクが良いと言ったのはコイツ」だとか。 見るからにガレージにはメルセデスでも置いてありそうなセレブの雰囲気がプンプンする素敵な老夫婦さんでした。
因みにウチのカミさんはもう絶対にバイクのタンデムシートには乗りません。
何故かと言うと、人生初めてのったバイクが僕のCR125(モトクロッサー)の後席(なんて無い)で、スタート即ウィリーしたまま数10メートルなんてアトラクションを経験しちゃったから・・・。 (笑)
そうこうしているうちに船は金谷港に接岸。
荷解きされても乗用車の降船をまってから上陸してから振り返ってパチリ、の“しらはま丸”でした。
○鋸南町保田漁港

まだ時間に余裕が有るので前にお友達の“HARLEY”さんから聞いていた保田漁協直営「お食事処 ばんや」へ行ってみる事に。
フェリー乗り場からは館山方面へ向って約10分くらいで到着、午後3時過ぎなのに店内にはお客さんが一杯でした。 一通り見て回って美味しそうな魚介類を確認したのですが、いかんせんミックス丼からまだホンの数時間しかたっていないのが残念! 食べたいけど食べられない悲しい気持ちを堪えて出店のお土産で我慢することにしました。 こんな事なら逆回りして・・・は後の祭りです。

しかし、リヤキャリヤもバッグも用意していない僕はジャケットの懐に入る条件が足かせになり、干物数点が精々でした。 つか、帰り際には胸元から立ち上る匂いで参りました。 (笑)
○国道127号/16号/14号/京葉道路
ナビを我箱へ向けてセット、約110Kmの行程。 到着予測時刻午後6時に向ってスタートです。
燃料に関して先月の経験から、その時点で140Km走行なので合計250Km到着時にはガス欠の計算です。
若い頃バイクで海通いした海岸沿いを走りたかったのですが、いつの間にか当時は無かったバイパスに流入したまま袖ヶ浦まで走ってしまいました。
そしてそこからは先月と同じ経路になり、お約束の千葉市内渋滞を過ぎて次の船橋市内渋滞を避ける為に幕張ICから京葉道路に上がるとこちらは車は多いながらも40キロ位で流れていて比較的楽に都内まで戻れました。
後は江戸川土手沿いを上流へ向かい、こちらは渋滞も無くスイスイと帰箱できました。 最後に給油して到着時刻午後6時10分。
本日の走行距離262Km 給油量6.2L で42.25Km/Lは過去最高の好燃費を記録しました。 かなり回転を上げたりして元気に走ったのにこの燃費とは!
いつか50Km/Lを目指したい気になりました。
そして今回はまっったく疲れない、またとても充実した走行となりました。
これは身体が慣れた事が有るにしても、このAX-1が持つホンノリとした雰囲気と手頃なパワー、扱い易いコンパクトな車体のお陰だと思います。 本当に若い頃に買っておいて良かったとつくづく思います。
○タイトル画像は本日の行程なり。
※ さて、今回のまとめです。
何と言っても遭遇した二組の老ライダー(失礼!)が印象深く、定年の無い自営業の僕には決して出来ない“第二の人生における趣味の再発見”とウチのすれ違い夫婦では臨むべくも無い“夫婦で共通の趣味を楽しむ”その姿は微笑ましくもあり羨ましくもあり。 僕なりに頑張って歳を取ろうーー。 【^_^】