![スズキの試乗会に行ってきた。 スズキの試乗会に行ってきた。](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/033/834/611/33834611/p1m.jpg?ct=5c87c6a1274f)
スズキの試乗会に行ってきた。
と言っても5月半ばの話だから、約3ヶ月前の話になる。実は記録として書いておこうと思っていたのであるが、あっと言う間に3ヶ月経ち、しかも夏季休暇までも終わろうとしている。
5月の連休時、免許の書き換えに行って「九州に行ったり、スイフト買ったり、スピード違反したりした時から5年も経つのか・・早いものだな・・」などとそのとき漠然に思っていたのであるが、驚いているのは、実はさらに3ヵ月も経ち夏も終わろうとしていることだった。
今日、私より四つ歳上の方と話す機会があり、この話になったのだが、彼らいわく「40を越えると早い。45を越えるとさらに早い。」ということだった。確かにその意見には頷ける。事実、40を迎えたのはつい先日な気がするのだけど、この歳になるまでかなり短く感じた。そしてどうしたことか特に今年は異常に時が過ぎるのが早く感じる。。このままではやりたいことが沢山あるのに時間だけが・・以下略
などとこの日記を書く前に思っていたのであるが、正直、3ヶ月前のことなのでバイクの試乗で感じたことも曖昧なのだが、それでも書きとめておく(笑)
試乗会の場所は、白悪地方から程よく東に走った市町村にあり、そこは大手バイクパーツメーカーのテストコースだったりする。近所には白悪地方で割と有名な一宮(神社)があり何度も訪れている地域なのだが、そこのテストコースへ訪れるのは初めてだ。
まだバイクが若者の文化と言われた時代、各メーカーで試乗会をよく催していた。白悪地方は、所謂2輪の聖地なので「ホンダ」「スズキ」「ヤマハ」と言った各メーカがそれぞれのコースにて自試乗会を催していた。しかし事故が多発したり、若者のバイク離れが進んだりといった具合で、あまり開催しなくなったように思う。私が記憶している最後に行った試乗会は、確かスズキの試乗会で、GSF1200SとVガンマを竜洋のテストコースで試乗したのが最後だった気がする。その時、東海の暴れん坊こと水谷選手がいた。ちなみにGSF1200Sは、今のストリートファイターのようなモデルで、現在でも新車があれば本当に乗りたいモデルであるが・・・・しかし、既に気分的人間的に大型バイクっていう人間ではなくなってしまったんだよなぁ。。それでも当時GSF1200Sはものすごく良く出来たバイクに感じて(実際良いバイクだけど)今でも大型に乗るならこれに乗りたいって思う時がしばしある。
とまあ、話がそれてしまったけど、その時以来だからかなりの年月が経っているんじゃないだろうか。だから十数年ぶり試乗会になる。
折角だから、何年かぶりにバイク友人達を誘って行ってみることにした。年賀状のやり取りだけになりつつあった友人達に久しく会うも、お互いの変化に驚きを隠しつつ・・・やはり偉くなると横に大きくなるんだろうか?体重なんて私より・・以下略・・でも髪の毛がフサフサなのがちょっとうらや・・・以下略。。などと思いながらもテストコースへ。やはり来ている年代は私らくらいの年代が圧倒的に多かった。
私達は早めに会場に着いたので、手続きを早めに済ませて新型を眺めたり跨ってみたりして試乗の時間を待った。
しかし、大型に乗るのは何年ぶりだろうか。カワサキのZX10(ZX10Rじゃないよ)以来になるから、十数年は乗っていない。その後は250だったり400だったり・・・所謂中型だったからなぁ。果たして乗れるんだろうか。。。などと、ハヤブサやGSXRを跨りつつ弱気な気持ちになったりして、楽しみに来ているのか弱気になりに来てるのか判らず複雑な気持ちになった。
そうこうしているうちに試乗会の始まりを告げた。私達は早めに来ていたので、お目当てのバイクの試乗に一番に乗ることが出来た。
私の一番の試乗に選んだバイクはGSXR1000。SS(スーパースポーツ)と言われるモデルで、昔で言うレーサーレプリカみたいなモデルだ。しかし当時のレーサーレプリカとは異なり、ポジションやディメンションが全く違っていて、初老を迎えた中年には厳しいモデルに感じる。しかし、私は一度SSに乗ってみたかった。所有することが無くても乗ってみたかった。今この時点での私の感覚で、こういうモデルが五感でどう感じるのか確かめたかったのである。
10年物のタイチのジャケットを着込み、10年物の昭栄のワイバーンを被ってコース上のR1000に跨った。しかし、10年一昔とはよく言ったものだ。10年も経つと何もかも変わっている。私くらいなものだろう、10年前のジャケットとヘルメットを装着してここにいるのは。
左足をコースに置き、右足をステップの上に置いたときに、足が震えてきることに気が付いた。緊張をほぐす為、タンクの上を軽く叩いたり何度かヘルメットのシールドを何度か開け閉めしていたが、完全に恐れをなしている私がそこにいた。
何台か前のバイクが順次発進していく。バイクのエキゾーストノートが咆哮するなか、私にはヘルメット越しに自分の心臓の鼓動と自分の呼吸が聞こえ、まるでそれはガンダムのアムロレイがシャアを狙ってビームライフルを初めて撃つ時の感じにとても似ていた。
そして、係員が私に発進の合図を告げた。
ブォンブォン・・・ヴォー。。
ガチャ
ヴォヴォッ・・・ボボ。。
「焦らなくていいですよ」
あはは・・・・
ここにきてエンストか。。。まるで初心者だな(苦笑)
キュウルルルル・・・・ヴォン。
ヴォーーーーーー
私はエンストにて緊張がほぐれたのか、そこから水を得た魚のようだった。
コースに出ると見た目に感じていたよりも幅が広く、長いように感じた。
持ち分は2週、先ず1週目にどんな感じか慣らしてみる。
先ず感じたのは、走り出すと厳しいポジションが嘘のようで、攻めやすい。しかも目線を移すだけで思ったラインを走ることだった。そして何よりも軽い。下手な私でも上手いんじゃないかって錯覚する感じに似ている。これは面白い訳だ。若者がSSに夢中になるのが分かる気がする。
最終コーナー手前にて前車に追い付きそうな感じだったので、少し車速を落としタイミングを合わせた。
そして前車がホームストレートに入るのを確認しつつ、私はアクセルを開け最終コーナーに入る。腰を落としパーシャルのままコーナーを抜け、クリッピングを過ぎた辺りで上体を戻しつつアクセルを思いっきり開けた。と、同時にフロントが上がりそうになったのでビビッてアクセルを少し戻してしまった。が、ふとNS400のことを思い出した。そうだ、この感覚はNS400に似ている。そりゃ勿論、NSとは走りは比べ物にならないが感覚がにている。そして初めてNS400に乗った若いと時を思い出した。一瞬戻しつつあったアクセルを再び開けてストレートへ向かう。手前にシケイン(速度を出させないようにパイロンが置いてある)があるにも関わらず、そこまでの間に●●●キロに到達してしまった。そしてあっと言う間に第一コーナーへ。各部ディメンションが当時のレプリカモデルと違う為か、どの領域からでもコーナーをトレースすることが出来る。これは面白い。馴れたら峠最速だろうな・・・いや、サーキットか。
そして長く感じた一回目の試乗が、事実上あっと言う間に過ぎてしまった。
調子を良くした私は、フラッグシップの隼にも乗ってみた。メガスポーツ言われるモデルで世界最速を保持している。なんていうか・・かなり重く(乗り味も)この車両は攻めるモデルではないなぁ。。という感じで、乗るだけでも大変だった。事実ZX10よりも重いと思うし、安定感が凄くて寝かせれなかった。一度は憧れてみた隼だったが、見る乗るとは大違いで、嫌いではないが、私にはタミヤの12分の1のプラモデルで充分かもしれない。しかし、私の友人はこの隼に乗っているが、これをヒラリヒラリと乗りこなして操っているのは凄いと思う。で、その当事者も新型国内モデルの隼に試乗したが、人事なので感想を忘れてしまった。
友人に「GSR750が似合いそう」と言われて、GSR750にも乗ってみたかったが、タイミングが悪く乗れなかった。何故か試乗会関係なしに、後日、スズキのバイクディーラーの人にもGSR750を勧められた。私は雰囲気がGSR750の人なのだろうか。。。
その後、Vストーム・GSR400・GSR250Sなど数種試乗して終了時間となった。
何年ぶりの試乗は楽しく、特に自分自身今後買うこと乗ることの無いモデルに乗れたことが収穫だったのと、自身のジェネレーションを思い起こすにはとてもよい機会だった。また技術の進歩にもビックリした。だが実はこの試乗会には別の訳があった。
GSR250Sという単車がある。
実はGSR250Sという単車にかなり興味があって、一番関心があったのだ。ノーマルのGSR250にはスズキバイクディーラーで試乗したが、このSタイプは初めてだ。ネットではダサいとかチューリップとか言われていて、私もちょっとそれを思っていたが、何故かかなり惹かれる。そして実際に試乗してみた感じでは、ノーマルよりも攻めやすく乗りやすく・・・とても相性が良い。クローズドのコース内では重いと思っていた車重も軽く感じ、ノーマルではアンダー的な流れ方を感じるフロントセクションだが、Sタイプはアルプスローダー的で重い車体を重心が高くなったこと、手前にハンドルが来ていることで上手い具合にコーナーを安心して攻めれる。ノーマルのようなハンドルが切れ込んでいくような錯覚をまるで感じないのだ。
試乗して思ったのは、一気にこのモデルが欲しくなった。
天剣125もかなり相性がいいが、彼は高速道路が乗れないんだな。
頻繁に遠くに行くわけでもないが、時折長距離ツーリングに行きたい時、高速に乗れないことが辛い。
そんな訳で、GSR250Sなのだが。
彼の話は、また別の機会に。
おしまい