サートラ最終戦スポーツランド菅生に行ってきました。さすがに片道750キロ、いつものように、半分日帰りの強行軍では無理と判断し、今回は素直に前泊することにしました。
高速道路の割引料金を利用したいので、深夜割引が使えるように、午前2時に家を出発。3時ごろには高速に乗り、北陸道―磐越道-東北道経由で、11時ごろに村田インターで降りました。
ほとんどの区間が、渋滞のない高速なので、750キロを8時間で走ることができました。途中、高速道路で2回給油し、完全に高速道路だけの燃費を見ることができまして、14.5km/l走ってくれました。ちなみに、ほぼ110キロ巡航ぐらいです。
結局、予想外に早く、前日の昼ごろにはサーキット入りできました。パドックにも入っていいということなので、中をのぞいてみると、ゴルフ5のGTI cup carが何台か走行準備をしていました。顔見知りのVTAの方に聞いてみると、今日はGTI cupのフリー走行が2回あるとのこと。もちろん菅生は僕は走ったことがなく、参考にしたいので見学することにしました。1本目は、パドック入り口付近の広場から、1コーナーから4コーナーにかけてよく見える場所があり、そこでラインを観察しました。
傍目から見ても、菅生はライン部分の舗装が磨かれて光っており、おそらくラインをはずすと大幅にグリップが下がるのだろうなと思いながら、cup carを観察していると、皆さんやはりラインどうりの走行。3コーナーが少しクセがあるなと思いながら、1本目見学は終了。そのころに、サートラ仲間の方々が何人か到着され、しばし談笑。大会事務局で前日に受付を済ませて、2本目を見学するために、気になっていた最終コーナーが見える2輪のシケインのスタンドに移動しました。
そのころには日が傾いて、風が冷たく、とても寒い状況。さすが東北と実感しながら、cup carの走行を待ちました。最終コーナーはバンクがかなりついており、平面図では110Rと書かれていたので、FSWの100Rと似た感じかなともおっていたのですが、ぜんぜん違いました。Cup carの走行を見て、最終コーナー途中からの上り坂がすごいなあと言うことを確認し、この日は終了。薄暮の中、ライトオンでブレーキディスクを鈍いオレンジ色に光らせながら走行するカップカーは、さながら24時間耐久レースのようで、とてもかっこよかったです。
土曜はサーキットから5分の民宿に宿泊し、日曜を迎えました。サーキットに移動し、受付は前日に済ませているので、走行準備をします。
積んできた荷物を下ろすのが、主な作業で、後はライトのテーピング、ホイルボルトの増し締め、空気圧の調整を済ませ、車検場に移動。今回、トータル60台以上の参加だったので、早い目に並ばないと、えらい待たされることになるので、間合いを見計らってすばやく車を並べて、車検を受けました。車検の検査員は、優しい感じの年配の男性で、厳しくはないですが、しっかりとチェックしておられました。結果、バッテリー端子のテーピングの不足を指摘されただけで、無事合格。この後、ドライバーズブリーフィングを受けて、一般的な注意事項を聞いた後、1本目の走行となりました。
1本目、とりあえず初めてのサーキットだし、エスケープゾーンが狭いのもわかっていたので、控えめな感じでコースイン。慣熟走行の後、タイムアタック開始。タイヤが温まるまで、2周くらいかかると思い、徐々にペースを上げることにしました。2周したぐらいで、前が開けてタイムアタックできる状況。がしかし…。今回、A組はFinal challengeと言うことで、R32からS1クラスまで一緒に走行します。僕の車は、チューニングカーの遅いほうクラスのT1だったのですが、思っていたより上のクラスとの速度差が大きく、あっという間に後ろに付かれ、青旗を出されると言うことが何度か続き、バックミラーが気になって、なかなか走行に集中できません。自信作のホーンボタン連動ラップショットは無事作動し、1周2分を切れない周回が続きます。やっとのことで1分58秒台を記録し、そのまま1本目終了。タイムは、手計測とほぼ同じ1分58秒台で、見事クラス5台中5位。Finalは、岡国と富士の上位各3台が呼ばれており、レベルが高いのはわかっていました。僕は富士で上位の方に辞退者が出たため、補欠で呼んでいただいた状況なので、苦戦は当然なのですが、う~ん、やっぱこれは大変だなと思いました。
今回は、長旅のサポートにと、
現役FJ1600レーシングドライバーである弟 が、ついてきてくれていました。オンボードビデオのカメラも、弟からの借り物です。2本目まで時間があったので、そのオンボード画像を見て、弟に良くない部分を指摘してもらいました。弟の指摘は的確で、後ろからの車を気にしだしてから、ブレーキングとターンインのタイミングに、いつもの僕の良さが出ていないとのこと。僕自身も乗れている気がしなかったので、それはそうだねと言う話をして、まあ、いつもの感覚を取り戻せば、タイムはそれなりに上がるだろうと言うことになりました。
ダメなところがわかったし、現状で最下位なのでこれ以上失うものは何もない状況であり、なんだか吹っ切れた気分になることができました。まぁ、ええやと言う気分になって、気楽になって、いつもながらに豪華なケータリングのお昼をいただき、2本目に備えました。
2本目は、とにかくすいたところを走りたいと思い、できるだけ後ろのほうでコースインすることにしました。パドックの待機場所のできるだけ後ろのほうで待機し、コースイン。1ラップ目はタイヤを暖めるためにゆっくり走り、2ラップ目からアタック開始。「いつもの自分を取り戻せ」と思いながら、あまり理屈を考えすぎないで、思い切って走りました。今回は場所取りが良く、すいた状況でアタックできます。手押しで計っているタイムも、3ラップ目ぐらいで1分56秒台ぐらいを出して、あっさりベスト更新。そのままタイムが上がっていきました。慣れてくると、とにかく恐怖心が強かったバックストレッチから馬の背コーナーにかけてのブレーキングも、結構距離をつめられることがわかってきました。残り時間が少なくなってくると、あちこちの路面に残る巻き上げられた土や、さっきまでなかったスピンしたようなブラックマークから、皆さん相当な勢いでアタックしているのが伝わってきます。こちらも負けじと踏んでいき、残り2分となったところで最後のラップになると思い、思い切ってブレーキタイミングを遅らせて、ストレートエンドの速度を稼ぐことにしました。結果、このラップが当たって、ファイナルラップで1分54秒台を出し、終了となりました。
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ピットに戻り、コース上で戦った方々と喜びを分かち合った後、正式結果を見ると、クラス5台中4位になっていました。初めてのサーキットに行って、ノントラブルで走りきり、順位も上がり、タイムも出せて、言うこと無しです。
表彰式は、BグループとAグループが別々で、今までにない長時間にわたる表彰式でしたが、今年のサートラを盛り上げた皆さんが次々表彰され、同窓会のようなとても楽しい時間をすごせました。
夕闇が迫る中、車の片づけを終えてサーキットを出たのが19時ごろ。予定ではその夜も民宿に泊まる予定でしたが、そのまま帰れそうな感じだったので、結局直接帰ってきました。無事午前2時ごろに帰り着き、長い長い週末が終わりました。
いつも思うのですが、サートラやGTI cupは、アマチュアモータースポーツの形として、とてもいい状態を保っていると思います。お互いライバルでもあるのに、全然とげとげしい感じはなく、困ったときには助け合い、みんな笑顔ですごせています。今後もこの様な状態が長く続くことを、心から祈っています。
サートラで出会った皆さん、本当にありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。
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ゴルフ1 | クルマ
Posted at
2007/10/18 23:28:01