
遅くなってしまいましたが、先週末、
ついに
弟が
FJ1600で
レースデビューしました。
かれこれ2年ぐらい、ひたすらアルバイトをしては、走行費用を捻出し、鈴鹿に月に2回ぐらい、練習走行に行くと言う生活をしていました。
話せば長くなる話は、
本人のページに譲るとして、
ゆくゆくは、世界1のツーリングカー使いになるべく、
今は基本を学ぶために、FJ1600という最もエントリークラスの
フォーミュラに参戦しようとしていました。
実は、弟がFJに乗るのを見るのは、今回が初めてで、FJ(Formula Juniorの略)車両を目の当たりにするのも、初めてでした。
とりあえず、車好きとしては、やっぱりレース車両が気になります。
現行FJ1600は、スバルレオーネの1600cc水平対抗4気筒OHVエンジンをリアミッドに搭載する車両のワンメイクで戦われています。

リアセクションはカウルをはずせばこんな感じで、完全なレーシングカーなので、プッシュロッド式のインボードサスペンションに、ピロボールのダブルウィッシュボーン装着と言った成り立ちです。ちなみに、モノコックではなく、フレーム構造になっていて、カウルは簡単に脱着できる構造になっています。
メーター回りはこんな感じです。

当然ですが、スピードメーターなどなく、タコメーター、ラップタイム計測器、水温計、ブレーキバランスコントローラーぐらいです。
では、シートもさぞかしレーシーなものが…

すみません。シートらしきものは、このお風呂マットだけでした(笑)。
ローポジションレールだとか言ってましたが、いやはや、軽量化と低重心化のためには、そりゃあないほうがいいわけで、こちらが甘かったです。
車の話はこれぐらいにして、レースですが、今回は鈴鹿クラブマンレース第6戦ということで、鈴鹿西コースでの開催。弟のFJ1600以外にも、フォーミュラエンジョイ、スーパーFJ(FJ1600の新シリーズで、ウィングがついてフィットのエンジン搭載)、インテグラ、シビックのレースなどが行われました。
各クラス、午前中に予選で、午後に決勝というタイムテーブルです。僕は、スプーンでの撮影係をやらせてもらいました。

当日は朝まで雨が残ったものの、各クラスの予選の進行にしたがって、次第に乾いていくと言う難しいコンディション。FJ1600は、スリックタイヤを使うので、ウェット用溝ありタイヤで行くか、スリックで行くか、勝負の分かれ目です。撮影場所のスプーンは、パドックから遠いので、早めに出て撮影場所まで歩いていき、待っていると、場内放送で、各選手のタイヤチョイスが伝えられます。うちの弟は…?スリック履いてる!!!いきなり勝負掛けていくなぁと思いました。
予選が始まると、当然ながら、皆さん、マキシマムアタック。20分間の予選のうち、どんどんコースが乾いていき、どんどんベストラップが更新されていきます。上位は放送で名前を呼ばれるのですが、弟はショートカットで1回スピンしたと言われたぐらいで、上位争いには顔を出せず。傍目にも、スプーン2個目の進入で迷いのライン取りでブレーキロックさせたりしていて、明らかに乗れていない感じです。
予選の20分はあっという間に終わって、どうしたんだろうかと思いながらパドックに戻ってみると、予選結果がでていました。心配は的中し、21台中18位。かなり後ろのグリッドに沈みました…。これが現実か…。やっぱ、いくら練習でそこそこのタイム出せていても、本番は厳しいよなと思いました。
午後の決勝までに、お昼ご飯をコンビニで済ませ、戻ってきて決勝前の弟に「リタイアだけはするなよ」と言い残して、またスプーンに向かいました。弟は、これまで普通にスポーツ走行枠で練習してきたので、オーバーテイクの経験がありません。しかも、グリッドからスタートするのも初めて。どう考えてもいい状況とは言いがたく、練習時に今前にいる車より早いラップを出せていたとはいえ、がんばって12,13位くらいだったら、上出来だろうなと思ってました。
決勝は、完全なドライとなり、タイヤのギャンブルは効きそうにありません。スタート進行でフォーメーションラップをこなす弟を見ながら、果たしてどうなることやらと思いながら、スタートを迎えました。
スタートは、何とか全車うまく行ったらしく、各車スプーンになだれ込んできました。ファインダー越しに弟を確認し、スタートはうまく行ったんだとほっとしながら、周回を見守ります。はじめの数ラップで、トップ3、4位から9位ぐらいのセカンドグループ、10位争いぐらいのサードグループに分かれました。弟はサードグループでがんばっています。
気がつくと、なんだかえらく前のほうにいるじゃないですか!?サードグループの後ろのほうでスタートだったのに、サードグループの先頭争いに加わっています!!放送でも12位ぐらいになってから、名前を呼ばれるようになり、最後はサードグループの先頭まで上り詰め、あと1周と言うところでなんと10位まで上がってきました。あと1台でシングルだ!!がんばれ~!!!と叫んだのが聞こえたかどうか知りませんが、9位にまで浮上してチェッカーとなりました。
すごいよ。牧人!!
初レース、予選ダメダメで
18位スタートで、
9位でチェッカー受けたよ。なんだか、熱い物がこみ上げてきました。
僕自身がモータースポーツを趣味として楽しんでいる上に、身内がレースに参戦すると言う、得がたい経験でしたが、
本当に感動しました。久しぶりに感動の涙を流したとか、流さなかったとか…(笑)。得がたい経験を、弟と共有できて、本当に幸せでした。
初参戦して、いきなり9位に入り、ドライバーズポイントを獲得した弟の視点からの参戦記は、
弟のレースブログを読んでいただくとして、我が家は本当に、車を中心にまとまっていると思います。お金もなく、できることは限られますが、車と言うものを通して、家族がまとまっていると言うのは、本当に幸せだなと思いました。弟のレースを通じて、父母を含め、家族みんなが感動を共有できるのも、本当にすばらしいと思います。
ドライビングもまだまだ未熟な弟ですが、これからも
レーシングドライバー中上牧人を
よろしくお願いいたします。
←ちなみに、スポンサーも大募集中♪。
Posted at 2007/11/15 21:22:25 | |
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