ちは!一年の中島です。
今回は12月19日にツインリンクもてぎで行われた関東学生ジムカーナ記念大会と前日練の様子を、時系列順に結果などを交えながら報告します!
《大会概要》
報告に入る前に、今回の大会の説明をしたいと思います。
今回の大会は自動車部の各種大会が新型コロナの影響で中止になってしまっている現状を憂いだ各大学自動車部OB/OGの方々が自ら企画してくださった記念大会で、事前の企画から当日の運営まで全て75名のOB/OGの方々が行ってくださいました。現役の部員としては感謝してもしきれません。この場を借りて改めて大会開催に関わられた全てのOB/OGの方々に厚く御礼申し上げます。
企画や運営を行ってくださった75名のOB/OGの内、なんと25名が法政大学自動車部出身!後輩想いの先輩方に恵まれ、後輩たちは幸せです…
新型コロナ感染対策のため、今回大会に参加した13名の部員は
・選手5名(橋本先輩,吉田先輩,田先輩,大澤先輩,吉川)+パドック要員3名(井上先輩,田代,九石)で構成され、実際の走行の他、車両の誘導や整備を行うパドック
・大会運営に参加し、各大学のタイム計測やポスト(コースの保安作業)、車検確認などを行うオフィシャル(阿部,新納,中島)
・観客席などから写真の撮影やTwitterなど公式SNSへの投稿を行うマネージャー(金子,横塚)
の三役に別れ、一人一人が別々の場所から大会に参加しました。
三役にはそれぞれパドック→赤、オフィシャル→青、マネージャー→黄の色に分けられたパスが配布され、判別を行っていました。

オフィシャルのパス。絵は法政のDC2でした、嬉しいですね。
《17日:移動》
17日の晩に積み込みを行った4tは、19時40分頃に橋本先輩の運転で茂木へ向け出発。助手は自分が務めせさせていただきました!
大学を出た4tは、執拗に土手道へ行かせようとするGo●gle Mapくんの音声案内を無視し続けながら、クリスマスを控えイルミネーションで着飾った都心の道をひたすら走り続け、国道4号線に出て北上していきました。
都内の道路は恐ろしく、消えかかった道路上の白線、わかりづらい車線分岐、無灯火で平然と車線変更する車、車道を我が物顔で走る自転車などに遭遇し、改めて東京の道路は怖いなと思いました(小学生並みの感想)。
途中渋滞に巻き込まれながらも1時間ほどで東京を脱出し、埼玉へ入ることができました。
草加で給油と夕飯を済ませた4tはその後も夜の4号を北上を続け、23時頃に茂木へ到着。

茂木の道。外灯もなくハイビームで照らしても照らしきれない程真っ暗な道でした。何か出てきそう…

不気味なくらい人気のない交差点

駐車場に駐車する4t、かっこいいですねぇ…意外と乗り心地いいんですよ
《18日:前日練》
夜が明けて18日の朝礼を行い、いざツインリンクもてぎへ出発。
意気揚々と4tに乗り込むとなんということでしょう、昨晩まで確実に後方を映し出していたバックカメラが壊れているではありませんか。
それもそのはず、この日の最低気温は-6℃。フロントガラスには霜が降るほどの寒さで、カメラもやられてしまったのでしょうか…(ちなみに後で直ったそうです)

壊れたバックカメラの様子
ツインリンクもてぎに到着した自動車部一行は、4tからDC2や道具を降ろしてパドックへ移動。
10時から始まる前日練の走行に向け、DC2から荷物を降ろしてジャッキ上げをし、馬に載せてタイヤを外し、タイヤを干したり足回りの基本整備(HUACでは”基本整”と言います)を行ったり、走行の受付に行ったり…と各々が必要な作業に取り組みました。

干し終わって装着待機中のタイヤ
DC2の整備の中でも厄介だったのが、フロントガラスに張り付いた霜。ペーパーで拭き取り曇り止めを塗るも、塗ったそばから曇り止めが凍り始めるという事態に見舞われ、気温が上がるまで悪戦苦闘していました。

前日練のパドックの様子
午前走行開始20分前の9時40分、シートポジションの調整を行ったDC2は暖機運転を始め、ミッション慣らしを行いました。

パドックにいるDC2、締まって見えてかっこいいですね!ね?(同調圧力)
暖機を終えたら干したタイヤを履いてオイル量をチェックし、馬からDC2を降ろしてトルクレンチでタイヤの装着(トルクチェック)、空気圧チェックを行い、走行開始5分前の9時55分には走行可能な状態に整備が完了しました。
午前の走行が始まると、大会当日と同じ大澤先輩→吉田先輩→田先輩→吉川→橋本先輩の順番で順次走行を行いました。法政の選手陣もさることながら、前日練に参加した各大学の選手の走りも高レベルで、大会選手の技量の高さを肌で感じました。

待機中のDC2
選手以外の人はパドックで整備を行ったり、撮影、誘導など様々な仕事にあたり、全員が一体感を持って動くことができました。
12時30分に午前の走行が終了。ここまでの間で5人の選手は2回づつ走行することができました。これでお昼休憩…というわけにはいかず、午後の走行開始に向けた整備を部員全員で行いました。DC2がパドックへ戻ってくるや否やすぐにジャッキで上げてタイヤを外し、ミッションオイルを替え、基本整を行うなど、万全に万全を期した整備を行いました。整備が終わる頃には走行開始5分前になっており、昼飯を食べる暇もなく午後の走行へと突入しました。
午後はタイヤを交換したりするなどして最終調整を行いながら、翌日の大会に向けて走行を行い、2本ほど走ったところで午後の走行が終了。後片付けとパドック内の再整備しを行い、翌日の大会に向けて準備を行いました。

練習後のDC2
この日の走行では選手が他の選手や走行を見ていた部員にアドバイスをもらって改善点を見つけ、走行を改善することができ、非常に有意義な前日練を行うことができたのではないかと思います。
練習を終えてくたくたになった部員はツインリンクもてぎの敷地内にある、ホテルツインリンクへ宿泊。各々チェックインを済ませた後、再び集合して近くの店(車で片道30分ほど)で夕食を済ませ、ホテルで翌日に向けて休息を取りました。
《19日:大会当日》
夜が明け、いよいよ大会当日。自分含めオフィシャル組の3人は6時45分にロビーに集合して、OBの町井先輩のインテグラに乗って会場へ向かい、オフィシャルの業務を開始しました。
他の部員は7時40分にN4駐車場へ集合し、各々の配置に着きました。
8時に北ショートコースのゲートが開き、パドックメンバーがパドックに入り整備を始め、8時45分には完熟歩行が始まりました。

完熟歩行の様子
オフィシャルの自分はこの間に大会に参加する競技車の車検チェックを行い、各大学の車両の状態をチェックしていました。もちろん法政DC2は車検に通りましたよ。

当日パドック周辺の様子
10時ちょうどに開会式が始まり、10時30分に午前の走行(第1ヒート)がスタート。
実況は法政大学OBの桑原先輩でした。的確な実況の中にユーモアが交えられ、聴き飽きない面白い実況でした。以下第1ヒートのタイムです。
大澤先輩:1分19秒136、パイロンタッチ
吉田先輩:2分1秒412
田先輩:1分22秒457
吉川:2分0秒169
橋本先輩:1分17秒202
12時30分に第1ヒートが終了。この時点で法政大学は22団体中4位!かなりの好スタートを切ることができました。橋本先輩は第1ヒートで個人第5位にランクインする走りでした。

赤と白のレーシングスーツを身に纏った選手5人。めっちゃカッコ良かったです!
昼休憩は各自昼食をしっかりと取り、午後の走行に備えました。
13時30分に午後の走行(第2ヒート)がスタート。以下第2ヒートのタイムです。
大澤先輩:1分18秒763
吉田先輩:1分48秒128
田先輩:1分48秒355、パイロンタッチ
吉川:1分53秒698
橋本先輩:1分16秒682
各大学素晴らしい走りを見せ、15時30分過ぎ頃に競技終了。

競技終了後のスタート地点
4年の先輩方は最後の走りということもあってか、走るDC2からは凄まじい気迫を感じました。

ポストから撮影したDC2
競技終了後、大会スポンサーのトヨタさんが持ってきたGRヤリスのデモ走行に各大学の代表者が横乗りする機会が設けられ、法政大学からは1年の吉川が搭乗。最新の4WDと直列3気筒ターボエンジンが生み出す圧巻の加速に、ポストで見ていた自分も圧倒されました。

昼休憩中に撮影したGRヤリス、めっちゃかっこいいですね
デモ走行終了後DC2を4tへ載せるためにDC2を移動させ、記念撮影を行いました。
16時15分頃から表彰式が行われ最終結果が発表。法政大学は男子団体6位、女子団体2位と大健闘しました。女子団体の表彰式では吉田先輩が表彰台に立ちました!

表彰台に立つ吉田先輩
トロフィーと共に写る吉田先輩&吉川。車雑誌の広告にありそうな構図
表彰式が終わった後、大会を運営してくださったOB/OGの先輩方へ挨拶に行き、挨拶が終わってから締めを行いました。
4年の先輩方の最後の走りを見て引退を実感した一同はしんみりとしながらも、来年度へ向け止まることなく前進しつづけなければならないと心に念じた、とても印象深い締めでした。
17時30分には撤収完了し、配車ごとに帰路へつきました。
競技で疲労困憊にもかかわらず配車の運転をしてくださった先輩方、本当にお疲れ様でした。その他大会を運営してくださったOB/OGの方々や競技で走行した選手の方、大会に参加した関係者の方々もお疲れ様でした。