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2020年07月01日 イイね!

クルマは何故デザインされるのか?

私、以前からずっと思ってました。


素朴な疑問ですが、世の中には何故こんなにたくさんのカタチのクルマがあるんだろう?って。

私も昔大学で美術を学んできた人間ですから専門的なデザイン論をここで書く気はありませんが、思うんですよね、、

クルマのデザインって何だろう?って。

機能美って言葉があります。
一つの目的のために、必然的に出来たカタチ。
それが結果的に人を惹き付けて止まないカタチですが、これはいわゆるデザインとは違う訳です。

良い例が飛行機です。(厳密にいうと戦闘機)
アレはデザインして作られたカタチじゃありません。(そもそも必要ない!)
スピードや旋回性能、空力等を究極まで追い求めて出来たシロモノです。
でも結果的に見たカタチは美しく研ぎ澄まされたカッコ良さがある訳です。

対してクルマは?

単純に人を乗せて走るだけなら、4つの車輪があって箱型であれば何でも良いってなります。
よく子供にクルマの絵を描かせて出来るカタチですね。
目的が人と荷物を運ぶだけなら、そこにデザインというモノは必要ありません。
働くクルマ、、トラックやバス、商用のバンなんかが良い例です。
F1に代表されるレーシングカーもそうです。
ただレースに勝つことのみに特化したクルマ、、
これらはデザイン以前の必然的なカタチであって一種の機能美、目的が一つなら全てのクルマはそれに応じたカタチで良い訳です。

で、ここで対象を乗用車に限定します。

大昔、日本に国民車構想ってのがありました。(ドイツでもありましたね、私のVW…直訳すれば国民車ですから)
乗用車の普及と技術開発を促進させるために、国がメーカーに補助を行うという政策ですが、当時のクルマにはまだデザインという考えは多分なかったと思う訳です。(多分ですよ…苦笑)
結果的に国が出した条件を満たして成功したクルマがスバル360でしたが、スバルも元は飛行機屋ですからね。

Wikipediaより

今でこそあのカタチは魅力的ですが、当時これがデザイナーによってデザインされたとは考えられない訳です。
当時の飛行機屋の技術者達が、国が出した厳しい条件をクリアするために作られたカタチなんですね。

インダストリアルデザインの役割ってのはあくまで付加的なものです。
機能がまずあってその後にデザインが出来る、、
だから機能を犠牲にしたデザインってのはデザインとはいわない訳です。

ただデザインには生活を豊かにさせる力があるのも事実です。
私が過去一番衝撃を受けたクルマは初代ワゴンRでした。
あれを初めて見た時、新たなライフスタイルの夜明けを感じました。


今、世間には実に様々なカタチのクルマがあります。
私から見たらどう見てもムダなカタチのクルマばかりなんですが(変なライン入れたり…苦笑)、メーカーとしては少しでも客の購買意識を高めるための現れなんでしょう。
メーカーは売らんがために次から次にカタチを変え、個性と称して新しいクルマを世に出す訳です。
それはメーカーの宿命であって当たり前のことなんですが、私的にデザインという視点で見ると、厳密に言えば80年代くらいでクルマのデザインは完結してると思っています。

その後は、、

良くも悪くも百花繚乱!(笑)

だからこうして見るとクルマってホント不思議なモノだなって思うんですよね。



ちなみにこんなブログ上げましたけど、間違っても専門家の方々、、

突っ込み入れないで下さいね!(苦笑)
Posted at 2020/07/01 21:35:30 | コメント(6) | トラックバック(0)

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