さてさて、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで開催された
MotoGP(ロードレース世界選手権:二輪ロードレースの最高峰カテゴリー)
を見に行きました。
↓動画↓
さてさて、皆さんに質問です。
みんカラは「車がメインのSNS」ですが、
車系の皆様であっても 下のライダーは見たことがあると思います。
A)下は誰??

。。
。
A)答えは ホンダのエース マルク・マルケス(Marc Márquez)
2019年のシリーズチャンピオンをぶっちぎりで取りました。
2つ目の質問です。
A)下は誰??
。
。
。
A)答えは ヤマハのワークスライダー
ヴァレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi)
はい、それでは3番目の質問です。
A)下は誰??
。。
ははは。どなたもご存知ないですよね。
2019年のレースにMoto2からMotoGPに昇格したばかりの
ルーキーで、
ヤマハのサテライトチーム(ワークスではありません)の
ペトロナス・ヤマハ・SRTの
#20
ファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo)


チャンピオンであるマルケスは、予選のタイムが振るわず、
Q1,Q2(Q:Qualify:予選)が前半まで進んでいっても 6位のタイムしか出ませんでした。
そこでマルケスが取った方法は
「速いライダーの後ろについて、スリップストリームを使って、
そのライダーより 速いタイムを出しちゃおう!」
作戦に出ました。
マルケスから見た「速いライダー」とは
並み居るワークスライダーではなく、
このぽっと出のライダー「クアルタラロ」だったのです。
Q2の前半が終了し、ピットに戻ったクアルタラロがもう一度、最終アタックに出るのを
待ち構えて、マルケスがぴったり後に続いてピットからコースに入りました。
↓コースに戻るクアルタラロと、彼をピッタリマークしてコースに出たマルケス
クアルタラロも、マルケスが後ろに張り付いているのに気がついて↓

「スリップストリームを利用しちゃおう」作戦に気がついて、スピードを出しません。
というのも、クアルタラロは この時2番手のタイムが出ていたので、
もし、マルケスが自分を利用して 自分より良いタイムが出れば
マルケスが、2位か1位のタイムとなり、
クアルタラロが3位となります。
クアルタラロは マルケスを嫌ってずっと徐行していました。
しかし、Q2の終了間際(残り1.5週)の時にクアルタラロはスパートをかけ、
「1周だけならマルケスを振り切れる」と思ったのでしょう。
しかし、ここでマルケスに不幸が起こります。
マルケスは、クアルタラロが ピットからコースに出るまでずっとスタンバイで待っていたので、
タイヤウォーマーをしないでエンジンだけかけて待っていたので、
タイヤ自体は冷え切っていました。
そして、もう一つは マレーシアのセパンサーキットは右コーナーが異常に多く
右コーナーが10ケ
左コーナーが5ケ
↑上のコースの赤いコーナーが右コーナーです。
なので、更にタイヤの左側に熱が入らず、
左コーナーに入ったとたん、スリップして、
このハイサイドです!!
マルケスに怪我はなかったのですが、
結局、Q2の終了間際に クアルタラロが最高タイムを出し、ポールポジションとなりました。
2位はヤマハのワークス、マーベリック・ビニャーレスが取りました。
2位はヤマハのサテライトチームの#21モルビィデリ(Morbidelli)
他のライダーも やはりQ2後半にタイムを縮めてきたので
マルケスは決勝は11位スタートとなりました。
さて、決勝自体は MotoGP様の公式YouTubeがわかりやすいので、
貼り付けておきます。
おこがましく、私が決勝を、まとめ直したりはしません。。。。(-_-;)
決勝の結果としては、
11位スタートだったチャンピオンのマルケスが、
スタート1周目でスルスルと5位に上昇し、
その後、2位まで上昇しましたが、
1位はヤマハ・ワークスの#12マーベリック・ビニャーレスが優勝しました。
ポールポジションだったクアルタラロは結局7位フィニッシュでした。
さて、ファビオ・クアルタラロはまだ20歳で
15歳でMoto3にエントリーし始めました。
Moto3は レギュレーションでは16歳以上の参加でしたが、
早くから才能を取り上げられていたクアルタラロのために、
レギュレーションを変更して特別昇格で15歳からMoto3に出走出来ました。
Moto3で2年、Moto2で2年走り、そして、2019年、ルーキーとしてMotoGPに出走です。
そして、ルーキーの2019年シリーズで、なんとその成績が
表彰台7回、ポールポジション6回
なお、2019年度MotoGPが開幕した当初、
サテライトチームであるペトロナス・ヤマハ・SRTのには
もうひとりのライダーがいて
#21 フランコ・モルビデリ (Franco Morbidelli)
#21のゼッケンからわかるように、フランコ・モルビデリの方がファーストライダーとして扱われていて、
ヤマハからはモルビデリの方にAスペックのエンジンがヤマハから供給されていました。
対して、セカンドライダーのクアルタラロにはBスペックエンジンで、
回転数制限も500rpm低く、供給されるエンジン数もモルビデリより少ない台数しか供給されてませんでした。
ところがしばしばヤマハワークスより良い成績を出し始めたクアルタラロに
ヤマハ・ワークスも驚いて、
マレーシアGPにはAスペックエンジンをクアルタラロに供給しました。
その結果が予選でポールポジションを出し、並み居るヤマハワークスより、
速いタイムを叩き出しました。
ま、マレーシアGPの決勝結果自体はクアルタラロは7位フィニッシュですが、
今季、3位内になること7回なので、
2020年は最初からAスペックエンジンが供給されれば、
必ず優勝も複数回するでしょう。
そうすれば、2021年にはヤマハワークスのロッシかマーベリック・ビニャーレス、ふたりのどちらかがそのシートを失うことになるでしょう。
以下、昔のクアルタラロを取り上げた記事のリンクを貼り付けておきます。
Wikipedia:
ファビオ・クアルタラロ 英語版:
https://en.wikipedia.org/wiki/Fabio_Quartararo
Petronas YamahaSRT ペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシングチーム
#20
Fabio Quartararo
(動画に出ていいたタクシー・ドライバー)
道すがら、このタクシードライバーと、MotoGPライダーの話が盛り上がりました。
それよりすごいのが、一介のタクシードライバーが日本人ライダーをよく知っていたということです。
日本ではありえないですね。
マレーシアでは モータースポーツが人気なんでしょう。
だって、みんカラの(車系の方で)、何人が阿部典史や加藤大治郎を知っているのでしょうか?
それが、マレーシアからみたら、異国の日本のライダーをよく知っているって、
なんなの!??って、感じでした。
阿部典史↓
加藤大治郎↓
さて、サーキットのコースサイドには、予選の時点でも、複数箇所に救急車が待機しています。
これって、必要ですよね!!
また、会場ではオークリーのブースも出ていました。
ケイズは 2本買ってきましたが、その詳細はYouTubeにまとめました↓
さて、ケイズ・ファミリーはスペシャルチケットを買って
クリスタルルームで食事したり、ナイト・トラック・ツアーをしたりしました。
夜も屋根が開いたバスで、サーキットのコースをバスに乗って回るツアーがついています。
さてさて、最後はお決まりの女神様たちです!
動画↓
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バイク | 日記
Posted at
2020/01/04 07:16:13