2019年01月20日
電動ウォーターポンプ
最近、巷では電動ウォーターポンプが流行り出しているらしい。
昔みたいにターボチューンなどでパワーを競うのではなく、限られたパワーソースでいかに無駄なくパワーを活かせるのか?
というチューニングが流行ってきているらしい。
私はH9~H11年頃はまさにチューニング流行真っ盛りの時期で、その頃に乗っていたステージアやGT-Rには、正式に車検に通る範囲でエンジンのチューニングも行って結構な馬力を出して楽しんでました。
今はその頃よりも車検制度がさらに厳しく、騒音規制も正式に登録された年によって規定されていた規制値もより厳しくなって現在は昔ほど簡単にパワーを出すという行為自体がコストも含めて厳しい世の中になりつつある流れの中で、編み出されていったのが限られたパワーを活かす方向性のチューニング、だそうです。
欧州車のチューニングにもそういう流れが来ているのかまでは私も最近はもう、こういう世界にどっぷりじゃないのでまだ知らないのですけれど、とりあえずそういうのを教えてくださったのは国産車でバリバリに走ってる人たちからです。
そもそも、既存のエンジンから駆動力をとってまわしていたウォーターポンプは、エンジン回転数に依存されるので、高回転を多用するサーキット走行ではキャビテーション発生が頭の悩ませどころ。
スワールポットなどでそういう泡を除去する装置もあるものの、そもそも高回転多用するなら高回転でキャビテーション発生を抑えた上に材質も変更された強化ウォーターポンプとかもあるワケですが(GT-RではN1仕様流用が有名ですよね)そもそも、そういうのを考えなしに使うと今度は街乗りでの低・中速を多用し渋滞にもハマる使い方になった時に冷却性能不足に陥るケースもあります。
まんべんなく全域で使えるセットアップがあれば良いですが、極端に目的に合わすと厳しいシチュエーションが生まれる傾向がありました。
ブースト抑えて使うなどの、創意工夫と乗り方で一番性能出したいサーキット走行にフォーカスする、などの工夫も有効ですが、どこかに我慢は必要でした。
そこまでイジらず気軽に乗れる仕様でタイムを追求するというのも現実的な対応で、そういう楽しみ方も勿論あります。
今回はそれのもう一歩先を行く提案です。
ウォーターポンプを駆動するのにロスしているエンジンパワーもロスしなくなりますし、キャビテーションなどの問題に頭を悩まされる過度な回転数自体をエンジン駆動から切り離す事で電動で調整してやる事で、最も効率の良い回転数で水の循環をコントロールして、余計な冷却効率の低下なども抑制する事ができる、というメリットだらけなのです。
ウォーターポンプとそれに導く流路を簡単に解決できるエンジンルームを持つ車ならばw
今どきのNAチューニング車両って凄い世界に入ってるんですね。
今やNAのフルチューンで維持も管理も気を遣うようなかりっかりのエンジンじゃなくて、普通に乗れるエンジン仕様で筑波2000を1分0秒台目指すとか…
それもSタイヤじゃなくてスポーツラジアル(A052などのスポーツラジアルと言っていいのか?という反則気味のラジアルタイヤとは言えw)でそういう世界が見えてるってのは、本当に凄い事だと思います。
サーキットまでスペアタイヤやスーツや工具なども積載していき、サーキットついたら簡単に後部座席なども外して…という昔懐かしい風景。
そんな普通に手に入る車で、創意工夫次第でそこまでのポテンシャルを発揮するというのは、本当に凄いと思うと同時に素晴らしいなと思いました。
岡山国際に置き換えて考えると、コースレイアウトが違うのでまるっきり同じ仕様でそういうタイムが出せるかどうかは微妙なセンですが、相場的に換算すると1分45秒台は出せるんじゃないだろうか?
というくらい速い仕様ですよ。
本当に素晴らしいです。
そして、頑張って欲しいです。
ウチのボクスターも保証切れる頃合いなんで、適合する製品が存在しているなら電動ウォーターポンプ試してみようかなw
なんて思いました。
岡山の終速、現在はMAX190km/hあたりが今のところ出ている速度なんですが、それがあと10km/hでもウォーターポンプだけで上がるなら、それは相当凄い効率の良さだと思います。
全てのコーナーの立上りで実際には効くので、上がる終速以上に良い結果に繋がる可能性は高いです。
燃料冷却に入る領域(タイミング)も若干遅くなるでしょうし、スポーツ走行における燃費って耐久レースなどに出ないならそんなに気にしないでいいじゃんとも言えるかも知れませんが、車にかかる負担だとか様々な要素で長く乗るなら無視できない良い意味で影響を与える結果になるのでは、と思います。
あとは具体的な電動ウォーターポンプの駆動をどう制御するか、などのノウハウですね。
これに関しては車ごとのレイアウトにより最適解が違うので、慎重に調べてみたいと思います。
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Posted at
2019/01/20 09:49:16
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