ツイッターのフォロワーさんに「シマノのRS010は低価格のいわゆる「鉄下駄」としてはお値段の割に良いホイールで練習輪に最適ですよ!」と教えていただいて、早速購入…したのは良いのですが、なかなか試す機会に恵まれませんでしたw
仕事の合間をぬって、スプロケセットしてチューブとタイヤセットして準備はしていましたので、本日の日曜出勤でやっと使う事ができましたw
日曜出勤で…というあたりに悲しさがありますけどねwwwwwwwwwww
休みホンマ欲しいで…
そろそろワタシの気力の方が限界近いで…
人手不足なこの業界の問題をなんとかしてほしいで…
という愚痴はさておき、実際に使ってみた感想を。
価格高騰が話題になっている何でも高いのが今のロードバイク界隈。
そんな中で、前輪と後輪合わせて15000円(!)という、こんな低価格で売ってる品物って「安かろう、悪かろう」が定番。
実際、RS010も長期間使ってみないと真価はわかりませんが(主に耐久性方面など)俗にいう完成車に附属してくる本当に「鉄下駄」に属するホイールと比べたら、RS010は想像していたよりしっかりとしたホイールでした。
俗にいう「鉄下駄」の特徴を私なりに体験した範囲で書きます。
・重い。とにかく重い。
・その割にスポークテンションは低い。なので500kmくらい?1000kmくらい?
そのモノと走り方次第ですけど、定期的に増し締めが必須です。
結構、狂っている場合が多いです。
ハイエンドホイールも定期的に点検は必須ですけどね。
ちょっと種類が違うというか…
・ただ、スポーク配置本数が多いので乗り手を選ぶ側面はあまりありません。
プロ並みに踏める人が乗ると…ヤバいとは思いますけどw
初心者の方が痛むとか気にせず乗れるという点は最大のメリット
・回転性能はママチャリと比べたら存外に良いですけど、その点はお察し。
しかし、絶対的に悪くもない微妙なところ
(=つまり上を知らなければ悪くない)
・モノによりますが、大抵の「鉄下駄」で使われているハブがアレなので
雨天時に走行したりするとベアリングは錆びます。
・モノによるんですけど…(鉄下駄と言ってもいろいろあるので)
将来的に性能UPを目論んでセラミックベアリングを組もう…としてもダメな
製品もあります。
その場合はハブごと交換になるんですけど、そこまでお金かけるんだったら…
という選択肢になっていくのが「鉄下駄」でもあります。
・モデルとグレードにもよるんですけど、そういう意味ではSpecializedの
純正アッセンブルで附属する「鉄下駄」はDT SWISSのR470系のリム使って
いるので低予算でアップグレードする道があったりする。
私はスペシャとトレックしか知らないので、他メーカーでもこういうのは
あるかと思います。
鉄下駄って言われているホイールをまとめるとこんな感じなのです。
もう本当に最悪!って事はないんですけど、踏めるようになってくるとちょっと柔くて…アップグレードしようとなると「ホイールごと買い替えた方が結果的に安いし満足度高いですよ」という、商売上たいへんうまく設定されている製品が鉄下駄ですw
柔いのも悪い事ばかりでもないんですけどね。
身体がある程度慣れるまでの間は鉄下駄で乗って鍛えると同時に、堅いホイール特有の身体へのキックバックを比較すると鉄下駄のが当然ゆるいのでロードバイクに慣れるまでは本当に役に立つ、そういう意味では良いホイールであったりします。
そして、シマノのRS010ですが…
・割と緩くない。
・しかし、ハイエンドホイールみたいなトルクを掛けて発進や加速…
という面ではやっぱりちょっと加速の伸びと反応は少しだけイマイチ。
なので脚を回して回転数で速度を乗せていく…という乗り方の方がゼロ加速や中間加速の乗りが良いです(リムが重いのもそういう側面を助長していると思います)
そして、そうなるという事は乗った感触として嫌な柔さは控えめですけど(割としっかりしているという意味)絶対的にはハイエンドの堅さというか、そういうのはやっぱり無いという事にもつながるのかな、と思いました。
・相反する要素になりますが、しかしそういうのに慣れて踏むと割と良く走る。
・そういう良い感触を残してくれるのは、やっぱり次の要素が良いのかなと
→スポーク本数がいたずらに少なくない。
なのでスポーク一本一本のテンション低くて緩くても応力分散して
バランスが良い(もしくは良く感じる)
→そのコスト上性能が限られているスポークでも良くなるようにオフセット
リムを採用しているのが結構フィーリング上効果出ていると思います
こういう感じで、文字にするのは難しいですが…
自宅前から発進する時は「うっ…やっぱちょっと重いなー」という感触でした。
自宅前から大川までの間は感触を確かめながらの走行。
その時に「あれ?重いけど割としっかりしているから、結構走るな」
という印象に変わり、淀川河川敷に入って「えっ!結構走る!」
という印象に繋がるんですけど、車止め(メタルクワガタ)通過してからのゼロ加速時に上記の「ハイエンドホイールみたいに踏むと加速力と反応がイマイチ」という印象になります。
そっからケイデンス上げて回転数で速度伸ばしていくような乗り方すると、グングン車速を伸ばしていくので結構気持ちいい走りするなぁ!と感心しました。
そのまま調子乗って割とな巡航速度でしばらく巡航します。できてしまいます。
しかし、疲れは確実に蓄積していたw
勤務先近所に近づくにつれて、後半はタレましたw
そんな様子がよくわかるストラバ上のセグメント記録はこちら↓
本日はグループライドじゃないので、一人でマイペースに走れたので淀川河川敷入ってすぐのセグメントでPR(privateRecord)更新しているのは、グループライドだとみなさんの身体が暖まってくるまでの間は速度控えめで巡航するのが多いので、PR更新になった…というだけで特別速いワケでもないんですけれど、それでも空力上のメリットはあまりない低ハイトリムで、安い鉄下駄といわれれている製品にしては「結構速度出せてたんだな」と結果を後から見て驚きました。
確かに、自宅から勤務先に到着するまで実際にかかった時間は後半タレていたのに悪くないタイムで到着していました。
(スペシャ+ロバールと比較して、それでも五分ほどはこちらの方が時間かかってますけど。ホイールの価格から想像できる性能としては、想像を超えた走りをしてくれました)
なかなか、良いんじゃないでしょうか。
もっと簡潔に書くと、安いホイールや鉄下駄と言われる24~35万円台の完成車に附属してくる純正アッセンブルのホイール達と比較すると
それらで感じる「メッタメタに悪いワケじゃないけど、嫌な感触」というのが希薄でした。
重いけれど、割とちゃんと走るやん!?というのが簡潔な感想です。
そんで、それで調子乗って踏んでいるとやっぱり軽くて良くできたホイールと比較すると「それなりに脚使ってんやなw」と反省。
そんな感じの乗り味なので、これは本当に良い練習になると思います。
今回の通勤路は淀川河川敷メインなので登りは土手超えるときとか、そんな程度です。
途中の橋とかですね、そんな程度。
そこ登る時にやっぱり「重いw」と感じたのは正直なところですけど、そこでスポーク撓んで逃げるようなトルクにモノを言わせてハイギアードなギア選択のまま超えようとすると、そこはやっぱり「イマイチ」
ちゃんとギア落として回転数で速度乗せていく乗り方にすると、ハイエンドやミドルグレードのホイール程のスポークの良さが無い分を補って、スポーク本数が割としっかり多めに配置されている関係も手伝って嫌な感触じゃなくて割としっかりと登るなぁ!という印象に変わります。
要するに、長々と書きましたけど「15000円という価格を考えたらむっちゃええやん!!」と思いました。
そんで、このホイール履いていつも走っている北摂を100kmちょい走る事を想像すると…
相当私が強くならないと、走れない事は無いとは思うんですけど相当バテるなぁw
バテるだろうなぁw
と思ったのも正直なところ。
なので、片道約16kmという通勤路でしばらく使って身体が鈍っているのをマシになるようにちょっと走り込もうと思います。
お値段がお値段なので確かに物足りない部分はない事はないですけれど、それを補ってくれる「割と楽しいんじゃないか?」と思える部分も持っている良いホイールでした。
これが3万円とか4万円しているなら、それでも嫌になるホイールではないですけどここまでの満足度は感じなかったかも知れません。
それくらい「15000円」という価格でこの性能というインパクトは強いですw