電動アシストMTBを売り込むような、PRをSNSを通じてみました。
①21段変速による、キメ細やかな変速!
いくつか箇条書きで書こうと思いましたが、①の時点で私は無理ですw
日本の法規で、電動アシストは24km/hに達した時点でアシストが切れます。
すなわち、そんな大きなチェーンリング要らん。=だってアシストが必要としている人がそんなパワーあって巡航バリバリ上げれるワケない。
MTB用の太いタイヤは、ロード用タイヤと比較して一本当たり3~4倍重量が違います。
競技用の本物のタイヤで29er 2.2インチのタイヤは一本あたりだいたい740~800gはあります。
そんな重量物をホイールの外径に付けているんですよ。
転がり出しこそ、重いけれど進み出したらジャイロ効果で高い速度を維持しやすい…
たってね、実際に乗ればわかりますけど正直ロードバイクより高速巡航しんどいッスw
たしかに、スペックから想像するよりは遥かに軽快に走るのがMTBですけれど。
それは、ハイエンドモデルとかそれに相当する「ちゃんとしたホンモノ」だからなんですよね。
電動アシストがホンモノじゃないとは言わないですけれど、そういう剛性とか靭性を持ってるような一流モデルと比較してどうなんだろう?とは思います。
また、21段変速を実現する為に大きなチェーンリングを付けています。
(前3段、後ろ7段だと思われます。写真拡大して見ればわかりますが、あまり興味ない為に割愛してますwすみません)
その大きなチェーンリングが足枷になって、ホイールはどうも27.5ですね。
現行の流行と比較してワンサイズ小さい規格。
今もまだ27.5規格で売ってるモデルがあるので、タイヤの選択肢は困らないでしょうけれどやはり走破性という意味では29erに一歩劣る。
ましてや、電動アシストでそういう重さがハンデになりにくい機構を積んでるんだからタイヤ外径大きくして走破性や巡航性を上げる方が良いんじゃないの?
なんて思います。
もっともっと言えば、今主流のグループセットに交換するとなると
細々とした仕様を確認しなきゃですけれど、恐らく合う規格じゃないと思われます。
まず、車輪のハブ幅が142+ブースト規格じゃないと思うんですよね。
148㎜が現在の主流です。
そうじゃなければ、合う規格のハブを探してきて手組みするしかありません。
また、フリーが7速用なんで…
まぁ、この時点で現在主流の非常に優れたグループセットを装着できません。
そんな大差ない。という人もいらっしゃるでしょうけれど、選べるけれど好みで選ばないってのと、最初から選べないってのは随分と違いますw
それに最新のグループセットの方が絶対的に性能が高いのは言わずもがな。
つまり
電動アシストMTBだからって舐めすぎ。
走り出してハマってくると、本当にやりたくなった場合。
自転車ごと買い替えですよ。
そして、そんな半端な規格の自転車が売れると思います?
安かったら買う人が居るかもですけれどね…。
つまり
どうせ安くない金額出して買うなら、ちゃんとした製品買った方が良いと思います。
という個人の主観を書かせていただきました。
そして、MTBの場合
走るコースを選ぶようになっちゃいますけれど、ダウンヒルメインで楽しんで登りはリフトで登って楽しめるコースがあります。
そういう使い方に特化するなら、電動アシストMTBよりもダウンヒル用にちゃんとしたMTBを組んだ方が安いですし、そもそも自転車自体も軽く作れますし、剛性も強度もバッチリです。
登らなくて良いからアシスト要りませんものね。
これも楽しみ方のひとつで、そうじゃない人はやはり登りの性能も要るので電動アシストMTBは確実にもうひとつの選択肢ではあります。
個人的には電動ロードを買うよりは、電動MTBの方が良いんじゃないだろうかと思うフシがあります。
実際に電動ロードの人と一緒に走って思ったのが
・巡航26km/hくらいまでしかあげられない。
・登り区間に来ると、富士ヒルのレースでブロンズ取る人に近しいほどのスーパータイムで登られる。
・登ったらくだらないといけないが、電動ロードは重量の割にタイヤキャパが小さいと思える。=私程度よりかなり遅い速度でくだられている。
これらを電動MTBで置き換えると
・そもそも巡航それくらいなら電動MTBでも余裕で出せる
・登り区間は電動アシストの力により電動ロードと大して変わんない
・下りに差し掛かると、タイヤの幅とサスペンションの力もあって、なおかつドロッパーシートポストを下げて重心下げながら正しい姿勢でくだると、ロードよりさらに安定して安全に下れる。
電動MTBの方が良いことずくめじゃないですか?w
私がそのような年齢に達した時は、電動MTBを買って楽しんでいると思います。
道中の乗り心地もMTBの方が遥かに楽ですからね。
ちなみに、MTBで本当にフロントチェーンリングそんな大きなの要らないの?
と疑問を持たれた方に実例を挙げます。
私が乗るProcaliber 9.5はチェーンリング32Tシングルで、リアが10-51Tというスプロケの12段変速です。
MTBで高速巡航なんていうのは、ほとんどそんな使い方しませんけれど
トレーニング…というよりは、どこまで速度出るんだろう?と興味本位から、淀川河川敷のグラウンドなどが無い人があまりいないセグメントで3kmくらいのセグメントのところがあるんですけれど、そこで踏んでみた事があります。
90~98rpmをなるべく維持して、平均速度が35.4km/hを超えた事があります。
40km/h巡航を続けていて、そこまで平均速度が落ちる理由はメタルクワガタです。
メタルクワガタ通過する際に歩くくらいの速度に落ちて、そこから加速。
次のメタルクワガタのところで安全な速度まで落とす。
他にも人が少ないところを選んで走っていると言っても、人は居ます。
安全の為に速度ちゃんと落とします。
そこからの復帰…などのロスが原因です。
トップギア(10T)に放り込んで、ケイデンス96rpmも保てれば巡航42km/h出てましたよ。(サイコン上で確認、そのあとストラバでセグメント区間の最高速度でも確認)
数値上でも正しいか検証してみましょう。
29erの2.1インチタイヤの外周は、ざっくり2.288㎜です。(多くの銘柄がそれでした)
32T÷10Tで3.2倍のギア比。
2.288(外周)×3.2(ギア比)×96(1分間あたりのケイデンス)×60分÷1000=42.172416km/h
私の経験と合ってた(良かったw)
フロントチェーンリングが小さいからって、速度出せないワケじゃないんですよ。
出す必要性の方が低いけれどw
そして、ここまで踏めるなら電動アシスト要らんですけれど。
それを開発者の人は実際に自転車で遊んでなかったのか、ちょっと乗っただけなのかくらいの方なんでしょうね。
なので「ギアは多い方が良い。それは絶対にだ!」と思うところがあったのと
そういう現在の主流から外れたグループセットはとにかく安い。
個人で買う分にも安いですが、ある程度生産数を見込める業販になるとさらに安くなるんでしょうね。
要するにそのまま利幅。
開発者の人が使う人の事を思わずに、自分の思い込みでギア段数多い方が有利なのに、何故かギア段数多い方が安いって世の中アホじゃね?w
くらいの想いでスペック決めたんでしょうか。
それは言いすぎでしょうかw
TREK Powerfly 5(Gen3)
私が北九州で試乗させてもらった、設計年次の古いTREKの電動MTBを参考に紹介しておきます。
電動アシストだから、チェーンリングは36Tですね!
スプロケットはティアグラグレード相当のM6100、10-51Tで12段+ワイドギアレシオ
チェーンもティアグラ相当のM6100
しかし、リアディレイラーはアルテグラ相当のM8100を搭載していますわ!
これで、コロナ禍や様々な要因の価格アップが成された後の価格で約60万円。
決して安くないですw
北九州で試乗させてもらった時は、48万円くらいだった記憶があります。
随分高いのと、電動自転車としては基本設計が古いんですよ。
今どきの電動自転車は、リアホイールのハブにインモーターな構造なんです。
そうする事で、何かトラブった時に交換を容易にする為…でもあるらしいんですよね。
紹介したモデルは、クランクシャフトを受けているところにアシストモーターが装着されているモデルです。
ただ、これはデメリットばかりじゃないんですよ。
リアホイールが通常のBoost規格である148㎜ハブなんですよ!
という事はつまり、ホイールの選択肢は通常のMTBと変わらない選択肢で選べる!という事です。
そして、何かあってもTREKは手厚い保証をしっかりと施してくれるメーカーなので、そんなにデメリットばかりでもないと思うんですよね。
実際にこのGen3 Powerflyに試乗しましたが、リアホイールのハブにモーターが仕込まれているモデルと比較して非常に滑らかなパワーデリバリーでアシストの違和感がほぼ無い素晴らしいフィーリングなんですよ。
そりゃそうですよね。
クランクからチェーンリング、チェーンからスプロケに伝わってから、やっとリアハブが仕事をしだす!!という現行の電動アシストよりも、より滑らかな制御になるのは明白です。
だってアシスト機構がダイレクトマウントだから。
この仕様がなくなったのが個人的には悲しいです。
なくなった一番の理由は開発コストらしいですけれどねw
新型出る度に、新規で新開発フレームを専用で設計しないといけない。
ドライブトレイン(電動アシスト機構)も、専用開発なので使いまわしができない。
そう考えたら、リアホイールのハブにモーターを仕込もう…ってなるのもわかる気がしますw
まぁ安くないですけれど、本当にオフロード走れます。このモデル。
そして、タイヤが29erでも2.6インチまでいけるモデルなんで、適正空気圧で乗るとハードテイルでもロードバイクと比較すれば雲泥の差で乗り心地が天国ですよw
航続距離も電動アシストの設定が細かくできるので、走りに行く目的地に合わせて自分で設定するというのも、面倒かもですけれど楽しみのひとつでもありますよね。
そして、試乗した時に私自身が驚いたんですけれど電動アシストスイッチをONにするのを忘れて試乗していたんですよ。
それでも普通に速かった。
つまり、車重が重い以外は電動アシストが切れていても、そのアシスト機構が抵抗になってないんですよ。(=つまり、普通に走れる)
これは素晴らしいとしか言いようがなかったです。
電動アシストONにすると、驚くほど速かったです。
んで、その電動21段変速のページ見つけたので貼っておきます。
最終チャンス!…らしい
この内容で約10万円。
安い!ですけれど、安くないですねw
シティサイクルとして使うなら良いんじゃないでしょうか。
そのわりに収納他で、本物のシティサイクルに敵わないですけれど。
そして、オフロード走れるかどうかは記述がありません。
そもそも、この手の自転車を求める人が「よっしゃ!いっちょオフロード走ってみっか!」となるかと言われたら確かに…w
求めるモノが違い過ぎるのか。
そういう意味では、この10万円の電動アシストMTBって的を射ている商品なのかな。
私なら、シティサイクル要素多めでこういう商品を選択する時。
世間一般に流通している人気商品から選ぶか、人気商品と同じ規格で作られたモデルを買います。
トラブった時に、すぐに手当ができるだろうと期待できるからです。
一般に普及していない自転車を買うと、電動アシストだろうがそうでなかろうが困る事があるからです。
この電動アシストMTBは、良く出回っているだろうパーツで構成されているっぽいんで、その心配は少なそうですが…。
そして最後に。
いくら電動アシストでも、自転車に48万円…違った。
60万円をポンと出そうと考える人の方が稀ですよねw
自転車脳に侵された洗脳済みな人間が考えるとこうなるw
という事例として生暖かい目で読んでやってください。