クルマに拘っている割に無頓着なとこもあるワタシ。
マカンって低回転から力強く、ブーストが確実に効いてるだろう走り方していても本当に小さく遠くで鳴っているような音で「キーン…」と聞こえるだけなので、パワフルな領域は聞き取れないだけで低ブーストでまんべんなく過給圧かかっていて良い制御してんなぁ~…程度の認識でした。
まぁロードバイクにくびったけで、年間3000km乗るかな…くらいの頻度でしか乗って無かったのもありますけどw
通勤で乗り出すようになってほぼ毎日マカンに触れられている状況ってのが、マカン納車以降初めてなわけですw
純正メーターは、車両情報表示の項目で上から
・水温
・油温
・油圧
・カレンダー
がデフォルトでした。
たまに、試乗記事や他の方のブログなどをみて、一番下の項目がブースト圧になっているのを見て、GTSとかターボとか…中期・後期以降はそんな表示あるんか。
程度の認識でしたw
調べろよ、当時の俺w
んで、渋滞中の信号待ちの時(魔の交差点と勝手に呼んでるむっちゃ待たされる交差点)で、おもむろにインフォメーションのところでポチポチとボタン押していた。
設定→表示の項目から車両へ入る。
表示項目イジれるのを今さら知るw
どれどれ…どんなの表示できるのかな?
カレンダー
チャージ圧(これがブースト)
ボード圧(どうも電圧みたいw)
…
おぉ…!!
私のマカンにもブースト圧表示あるやんけ!
日付よりもブースト圧!(正義)
さっそく設定。
嬉しがりの私は危険にならない程度にメーターをチラ見しつつ走る。
通勤路なのでいつも通り、軽めのアクセル開度(ノーマルモード)で2000rpmシフトくらいの踏み込みで走ってみる。
ちなみに、前に車が居るとこの踏み方でも追突するので軽めの加速と言っても交通をリードできるくらいには悪くない発進と加速します。
…
ブースト計が0.0からビタ1動かんやんけw
(負圧領域は表示しないのね)
なるほど…
ブースト確実に効いてる時でも、とても小さい音で「キーン…」と遠くに聞こえる程度だった。
たぶん、あれでフルブーストなんだ。って思ってた。
普段、聞こえないのはタービン回転数も低めで、低圧が掛かってるから耳に聞こえない程度の音しか鳴ってない=低圧は掛かってると思いこんでいたが、普通に街乗りで交通を軽くリードするくらいの踏込で50km/hとか60km/hまでの加速と巡航だと徹底的に負圧~0.0までの領域なんだ…。
それでこの巨体でも街乗りで7~8km/Lくらいの燃費を発揮できてるのね!
(大阪市内と近郊しらべ。都内とか激混みのところはわかりません)
じゃあ、スポーツモードでの小気味よい加速はブースト掛かってんだな!
という事で信号待ちの時にスポーツモード入れて発進加速を試す。
いつも通り、ノーマルモードだと2000rpmシフトになるくらいの軽い踏込で、スポーツモードだと3500~4000rpmくらい?回す。
タコメーター注視してないので雰囲気ですw
…ブースト計をチラ見するとガンとして「0.0」表示のまま、数値がピクりとも動く気配すらない。
そして、その時のエンジンの回り方で私自身も察する。
「ノーマルモードの時の2000rpmシフトと同じ回り方=ブースト掛かってなかったんか!」
スポーツモードをONにした時の小気味よい加速の原因は、アクセル開度をノーマルとスポーツモードで変更しているのが確信に変わった。
それにしてもすげぇ。
この巨体を苦しげもなく軽く車速を上げていき、シフトアップ後の微妙な加減速の時にアカンエンジン積んでる車の場合、アゴを出すかの如く苦しげに走るんですけど、マカンは涼し気な顔でこちらの要求通りに車速を引き出す。
もちろん減速も思いのまま。
その時、常にかる~く回る。
そりゃそうだ。
だってNA(ではないけどw)みたいなモンだもの。
密に詰まった感じを感じず、軽くフケて走るのは…
エンジンの地力がすげぇから、ブーストいただかんでも良いという事だったんだ。
五速巡航からじわっと減速して、じわっと加速する。
その時に初めてブースト計が動いた。(0.1とか0.2ブーストが掛かった)
その時に本当に意識してないと聞き取れないくらいの音で「キーン…」と小さくタービンの音が聞こえた。
…改めて認識した。
ブーストが掛かるとやっぱりエンジンにみっちりとしたトルクが出てパワフルになる。
PDKがシフトダウンまでせんでも微妙な加速(と言ってもちょっと速いけどw)する際は、タービンの助力を得て走らせているんだ。
と、認識。
結構な勢いで発進する(ノーマルモード)
3000rpm付近シフトスケジュールくらいの踏込。
軽くエンジンは回る。
これはNA領域のフィーリングだ。ブースト計チラ見しても0.0表示。
小さな「キーン…」という音も確かに聞こえない。
キックダウンするくらいに踏んでみた。
それでもベタ踏みではなく、五速巡航から3速か4速に落ちるくらい程度のキックダウンの踏込。(というか3速に落ちるパターンと4速パターン双方確認)
共に、ブーストは0.2~0.3まで掛かる。
心なしか「キーン…」という小さな音が若干だけ大きくなってる。
でも絶対的には小さな音。
そして、みっちりとした密実な回り方をする。
信号待ちから一速だけフル加速してみる。
ブーストは0.6まできっちりと掛かり、SUVかこれは!?という気持ち良い排気音との兼ね合いで相変わらずタービン音は「キーン…」ですが、タービン音自体も大きくはなっているでしょうね。
この時の加速は勢いがありますが、ギア比の絡みもあって割と一瞬で一速が終わるので「ブーストきたでぇ~!!!加速きっもちいい~~~wwwwww」を味わえない。
勢い良く回って勢い良く車速上がってるだけw
という加速。
伊達にSUVなのに0-100km/h加速5.4秒を謳ってないぜ!
多分、実測したら0.2秒くらい実車の方が速いんだろうな…という加速はしているけれど、人間の感じるフィーリングはデリケートで、さっき書いたように伸びてるぅ~!という感じはしない。
スピード違反しない範囲で、おもっくそ全開キックダウンも試してみた。
その時にかかるブーストは0.7(オーバーシュート?)
この時は正に一瞬でアクセル戻さないと秒で60km/hを超えるので、一瞬でしたが「伸びるぅ~!!(もっと踏みたい)」
というフィーリングでした。
※この時の「秒」という表現は派手に表現しているんじゃなく、まさに「秒」です。
※統括
・マカンは普段乗りでは、ほぼ負圧~0.0の範囲でしか走らん
・NA領域で走ってる事が多いから、あれだけスッキリとした回り方してんですね
・ブースト掛かった際もトルクデリバリーが非常に素晴らしく繋がるので、ターボ車特有の下品さがあまり感じられない理由も改めて知る事ができました。
・山道楽しいハズだわw
・それにしてもブースト制御とPDK制御との統合制御すげぇ
・もっと言うと、AWDの前後配分などなど…全て含めてすげぇ
・ノーマルマカンSでもケツ振れますよ(基本アンダー強めだけど)
・サーキット行きたくなった…(なんでやねん)
・低圧ターボなのは想像通り確定
・これだけ低圧ターボなのに気持ち良いという事は…マカンターボもっとやばいんちゃうの?(好奇心がムクムク)
△予測
正確なブースト計を装着してしっかり計測しないとわかりませんが、純正ブースト計で頑なに「0.0」表示ですけど、若干0.1か0.1までいかんけど、少しだけ正圧になってんちゃう?というのは感じるところはあります。
それでも、実際には0.1か0.1いかんくらいの領域で走ってるだろうフィーリングなので凄い事には変わらないんですけど。
=ポルシェのメーター正確性は、まぁまぁあるかなと思った。
ただ、燃費計は若干のフカしありw
あと、水温計も普通のよりは正確、正確寄り表示だけどある程度90℃固定な雰囲気はありますね。
まぁでも多くの国産車みたいにオーバーヒート寸前になって、オーバーヒートまで一直線に表示があがる水温計よりは信憑性ある表示の仕方してるけどw
改めてマカンが好きになりました。
これだけのフィーリングを味わえるんだから、同じくらい金額出すなら私ならV6ツインターボを買います。(買ってるけどw)
マカンのすべてという雑誌で知ったのですけど、V6ツインターボのレイアウトって片バンク3気筒で吸気・排気・過給して、テールエンドで排出されるまで交わらずにデュアル排気なんですよね。
SUVに積むエンジンじゃないですよねw
(パナメーラとかにも積んでるエンジン)
よく、「普通の」SUVとかステーションワゴンとかに、ルノー車だったらメガーヌRSのF4R積んだらイカツくねぇ!?
とか
ホンダのそういう車種にタイプR系のVTEC積んだらイカツくねぇ!?
とか
日産やトヨタなら自社のそういう「普通の」クルマに、SR20DETとかRB25DETとか、そういうターボエンジン積んだらイカツくねぇ!?
などのモディファイが実際にありますが…
そういう事をすると自己責任で、トラブルが出ても自己責任。
何かあってもメーカー保証やディーラー保証受けられない。
認証車検も取らないといけない…で、割とコストも掛かる。
まぁでも「そんな風に見えない」車種で、そういう事をやるのにロマンを感じるのも確か。
しかし…よくよく考えたら…
マカンってノーマルでそういう感じありますよ。
ポルシェだから速いのは当たり前…じゃなくて、SUVでゆったりも走れるのに踏めば咆哮。
SUVらしからぬ速さを発揮する。
それでいて、ノーマルだからメーカー保証もディーラー保証も手厚いまま。
変な手続きとかも不要。
改めて、マカンってそういう方面の意味合いも含めて良いんちゃうん。
と思うようになりました。
同じような車種として、今は懐かしいフォレスターSTIがありますね。
ステーションワゴンなら、ステージア260RS(RB26DETT積んだオーテックバージョン)がありますね。
260RSはイジると桁外れになりますけどw
それにしても、今後も通勤で危なくならんように留意していろいろ試しますが、こんなに負圧領域で走ってる車だとは思いもしませんでした。
ただ、メーター表示と実際に感じるフィーリングと合わせて知る事で、エンジンの回り方でブーストが掛かってる・掛かってないのがわかりつつあるので、これまた再発見みたいな感じで楽しいです。