納車されたキングジデコがとても楽しくて既に今週末が楽しみです。
今週末はどこに走りにいこうかなぁ。
キングジデコはグラベルロードとしてはとても速いです。
ロード用タイヤより倍近く重たいグラベル用タイヤを装着しているので、乗り味含めて割と心配だったりもしたんですけど
タイヤの太さが影響して転がり抵抗が小さい気がします。
なので漕ぎ出しとかは想像以上に軽快。
そこでピンときたのがMadone SLRの乗り味です。
Bontrager Aeolus RSL62を履いているので、リム内幅が23㎜。
ロード用クリンチャーおよびTLR(チューブレスレディ)ホイールとしては初のリム内幅23㎜となるワイドリムです。
それで拡がる装着タイヤの実有効幅。
これにより従来のホイール以上に転がり抵抗を減らし…とプレスリリースみたいな記事に書いてあって私は実際に使うまでは「理屈はわかるけど体感できる程なのかなぁ」が正直な気持ちでした。
実際に使ってみて目からウロコでした。マジでw
それと同じ理屈を、グラベルロードは地でいってんだろうなぁと思います。
なんせASTM2規格で作られたSCOPE R4.Aはリム内幅が奇しくもRSL62と同じく23㎜です。
そして装着タイヤは35㎜
接地面が横に広くなって進行方向への転がり抵抗が減っているんでしょうね。
でも、現実にはタイヤ重量はロード用タイヤの倍近い重さです。
それは走行後に身体に刻まれてる事を体感しますw
マウンテンバイクで巡航速度出して走った後の疲れ方に似てますね~w
マウンテンバイクで26km/h巡航で延々先頭引っ張った時よりは遥かに身体が楽ですけど。
そこはやはりロードバイクって事でしょうね。
速さに拘る車種では無いと私も思いますが、キングジデコは結構速いんです。
先日の走井餅さんへ行ったライドで、帰路のさくらであい館~枚方の医科大までの10.01kmのセグメントで20分切れるかどうかはちょっとした目安になるんです。
メタルクワガタと言われるクルマ止めが二箇所あります。
そこを通過するロス込みで20分を切れるかどうか。
キングジデコで再び延々と先頭引っ張って走って(ローテーションできたら、もうちょっと速いのは間違いないw10kmをソロで走ってんのと同じか、みんなと足並み揃えないといけないので…主にメタルクワガタ通過後、後続を無視してブッ飛ばすワケにいかないのでw ロスが大きくなる方向ではあります。)
なんと、乗り慣れてもないしホイールなどのベアリングにも当たりがついてない状態でいきなり19分47秒。
ただし、9/25日曜日は風が穏やかでした。
それでも20分切り。
なかなかやるやん。
感心して、私が以前Madone SLRで走った時の記録を参照しました。
今年の二月頃に走った記録。
この日は向かい風が強かったのと木枯らしビュービューで寒かった記憶がよみがえるw
そして、この時気付かずに走ってましたがRSL62の初期不良で前輪のベアリングが少しゴリッていた時の記録です。
18分36秒
あれw
1分11秒「も」違う。
そこはやはりMadone SLRか。
恐るべしMadone SLR。
さすがだなw
と妙に感心しました。
で、キングジデコですが。
グラベルロードですけど走りはロードバイクそのもの。
軽快感があるしキレもある。
フロントフォークは見た目ゴツイですけど、若干剛性は低いのかなと感じます。
でもそれは巌のような剛性を持っているMadone SLRのフロントフォークと比較してなので、普通ならこの剛性に不満を感じる事はないでしょう。
私自身も、厳密に比較すると…なのでキングジデコ乗ってる最中にフロントフォークの剛性が足りなくて乗るのが嫌じゃー!となるワケではないです。
そういうワケではないのでご理解ください。
というか、乗り比べてあらためて理解できるMadone SLRの凄さ。
妻のDOGMA F12はわかりやすく剛性パンパンなんですよ。
昔の重量/剛性比をおっかけまくっていた頃のユーザーおいてけぼりなハイエンドモデルと違って、「えらいモンに乗っちゃった」感はあるものの
乗り手を無視するような堅さではないので乗りやすいんですけど、乗るとわかりやすい「ゴツさ」があるんですよ。
対してMadone SLRは、ロードバイク側の主張はそんなにキツクないんですよ。
あくまでの主役はライダー。
ライダーが望んだ動き、加えた操作に忠実に従う。再現する。
なので乗る人によっては「つまらん」と感じるかも知れませんが、普通じゃない普遍性をもったバイクなんです。
エアロロードなのに(ヒルクライムバイクほどではないにしろ)登れますし、ダウンヒルもむちゃくちゃ速いですし…結構、オールラウンドモデル的な走りもします。
なので、剛性感という意味では「確かに凄いんだけど体感し辛い」のかも知れないなと思うところがありました。
今回、キングジデコに乗った事で「なるほど、実はMadone SLRのあそこが凄かったんだなw」などMadone SLRに対しての理解も深める事ができました。
こういう書き方すると「え、じゃあキングジデコはイマイチなん」
と思われるかも知れませんが、そうじゃないんですよ。
キングジデコは素晴らしかったです。
既に今もまた乗りたいと思っています。
今週末もアレ乗ってどこ行こう?って考えています。
キングジデコというモデルも素晴らしいですが、チネリというメーカーも素晴らしいんだと感じます。
キングジデコも、まず性能がしっかりとあって乗り味もチネリらしい…と評価できるほどチネリのバイクを知らないのがちょっと悔しいですけど、この乗り味がチネリなんでしょう。きっと。
TREKとはまた少し違った良さで、楽しさもあって良く走るバイクなんですけど。
根本はチネリのバイクも主役はライダーですね。
バイクは乗り味方面でちょっとだけ「ラテン的な陽気さ」を感じさせます。
それは何なん?w
と聞かれても説明難しいです。
フランス車とかイタリア車(自動車の方です)に乗った時に感じるモノがありますよね。
「あぁ、フランス車の雰囲気だ」とか「イタリア車らしいね!」とか。
そんなのがありつつ、チネリのバイクも基本的には黒子に徹しますね。
そういうのも含めて、今回初めてキングジデコに乗ってみてとても好きになりました。
ミドルグレードの価格で、ハイエンドに迫る走行性能を持ちつつ
独特の設計で普通じゃないバイクでもある。
こういうのを求めるとなると、チネリはとてもおススメなメーカーだと思います。
ちょっと書きたかった内容から遠回りしましたがw
さくらであい館~医科大までの10.01kmのセグメントで
King Zydecoは19分47秒
Madone SLRは18分36秒でした。
向かい風がMadoneで走った日よりマシだったとは言え、グラベル用のタイヤで走っていきなり20分切れたのでKing Zydecoにロード用のホイールとタイヤを装着させて走るとMadone SLRほど速くは走れないにしても、結構良いタイム刻むんじゃないかな?
と思うところもありました。
そんな事を感じつつ、Madone SLR早くなおってかえってこないかな~…
と思いにふける秋空の下。