ロードバイク熱が冷めやらぬ私。
実際に買ったのは昨年春頃ですが(ちょうど一年過ぎました)
買ったばかりの頃はその乗り味自体が魅力的で、ハマっていたのはハマっていたのですけれど、今ほど熱中していたワケではありませんでした。
徐々に乗る距離が伸びていき、昨年末から今年初頭頃からショップのトレーニングライドにも参加するようになって、より魅力にハマって現在に至る。
という感じです。
興味を持ち、仲間も増えていろいろ教えていただくこともでき、興味を持ったのが空力。
自転車で空力?と思われる方も多いと思います。
自動車ほどの速度が出なくても(実際は原付くらいの速度を出せる人は出せますがw)案外無視できないのが空力なんです。
自転車における空力の大事さに気付き、研究が始まったのは1980年代頃だそうです。
実際に空力を意識したロードバイクが出てきたのが1988年頃だそうです。
そんな時期を経て現在は様々なカタチで。トッププロだけが乗れるという限られたカタチだけでなく、我々ホビーユーザーも望めば買える時代になりました。
安い(決して安くはないけれど)モデルなら、ロードバイク1台18万円くらいの価格帯からセミエアロ形状と言われる限定的な空力ボディですが、そういうフレームも買える時代に!
望めばメーカーフラッグシップの空力性能を持つロードバイクが、約50万円~60数万円も出せば買える時代に。
決して安くはないですけれど、実際に乗ると驚きの加速性能と巡航性能。
つい最近まではエアロロードと言われる乗り物は、乗り心地が犠牲になっていて空力を重視するがあまりにフレーム剛性が直進重視になっちゃって、コーナリングが独特のクセを持ち、重量も嵩張る為に登りは苦手…などという時期もあったそうなんですけど、もはやそれはひと昔前の話題。
数年前からエアロロードの進歩はモデルチェンジを経る度に格段の進歩を遂げ、完全にヒルクライム用の軽量ロードバイクには登り方面の性能はどうしても一歩譲りますが、オールラウンダーと言っても良いくらい全般的に性能が底上げされています。
登りは軽量系に一歩譲るとは言っても、その後に必ず訪れるダウンヒル。
下りは空力性能がモノを言って最高速が伸びる伸びる。
平坦は確実にエアロロードの方が楽。
トータルで見ればエアロロードの方が有利なレースが多いという現実。
限定的にクリテリウムなどのレース形式ならば、空力よりも瞬発力というレースの特性から軽量系ロードがアドバンテージを持つレースもあります。
前置きが長くなっちゃいましたが、そうやって色んなお話しを聞かせていただいて「普通のロードバイクでも空力って大事」という事も教えていただきました。
その空力で最も効果があるのがホイールです。
そこで、こんなホイールを自分のロードバイクに入れるかどうかはさておき、こんなのあるんだ!という事を知っているぐらいは罪じゃないw
という事で、世の中はすっげぇのがあるなwという事で簡単に素人ながらご紹介を。
Zippという有名なメーカーのホイールです。
Zipp 454NSWというチューブラーカーボンホイールです。
(クリンチャーホイールもあります。チューブレスレディとしても使えるようです)
まずは53~58mmのディープリムホイールなのに驚きの前後ホイール合わせて1435gという軽さです(公表値)
構造的に重くなっちゃうDiscブレーキモデルですら前後合わせて1515g(公表値)です。
なんでこんなにリムがギザギザなの?
というのがこのホイールのトピックのひとつ。
回転方向の空力としては、ギザギザでもリム高さ58mmで真円でも特性的に不利になる事はなく、遜色ないレベルでリム高さ58mmのディープリムホイールとしての空力性能を誇るそうです。
対して横方向の風に弱いのがディープリムホイールの特性なのですが、その横風に対しては部分的に53mmにリム高さを抑えるこの空力形状が横風の抜けを促してディープリムホイールとしては横風の影響を極力減らす効果があるそうです。
ザトウクジラからヒントを得たと言われるこの「Saw tooth」と言われるリム形状は様々な角度からの風も考慮し最高の空力性能を生むとの事です。
駆動を担うリアハブの中のクラッチも素晴らしい性能を誇り、駆動を掛けた時は速やかにロスなく2枚のクラッチが噛み合って伝達。
空走時には磁石のチカラを使って速やかにクラッチを切り離し、極限まで小さい抵抗で良く回るホイールになります。
この様に自転車のホイールなのに注ぎ込まれている技術はかなり高度な技術で、シンプルな構成で軽量化も図られています。
リムブレーキ版のホイールの場合、クイックリリースという軸も附属されるのですが、このクイックリリースのレバーも見えない箇所で強度と耐久性が犠牲にならない程度に切削加工されており(材質はチタン)
工業芸術品と言ってもいいんじゃないか!?と思えるほど、凝った構造と手間が掛かっております。
他にもいっぱい魅力的な製品がありますし、踏み込んだ技術的なお話しもあるんですけど私自身が上手く説明できないんでこの辺でw
ちなみにこのZippのホイールは前後合わせて約54万円です…。
自転車のホイールなのにRaysのTE-37より高価だなんて(サイズによりますがw)
ハイエンドすぎるだろ…と思うのですけど、これより高いのも存在するワケで…
ま、私はこんな高いホイールは買いません(買えません)けどねw
私が今最も欲しいホイールは、RovalのCLX32(前)とCLX50(後)です。
前後でリムハイトを変えるメリットはまた機会があれば書いてみたいと思います。
普段からガシガシ使えるホイールとしては、リムブレーキ版はもう持ってますけれどFulcrumのRacing ZERO db(ディスクブレーキ版)です。
アルミクリンチャーホイールの最高峰のホイールでして、価格は約16万円と安くはないですけれど、前後でリム高さが違ったりして(前23mm後ろ32mm)
先ほど書いた横風の影響と運動性能の両立と価格帯の割に空力方面もできる範囲で考慮された上で、剛性の塊と言われるホイールです。
Fulcrum RacingzeroはZippの様な高価なホイールじゃないですけれど、これはこれで非常に優れたホイールで、私の様に体重も体格も大きい人間が乗るにはとても相性の良い、良く転がるホイールで価格以上の満足感があります。
最後に上手くまとまりませんでしたが、ロードバイクの世界も深いですw