2020年01月16日
ロードバイクのこぎ方
ママチャリとロードバイクは何がどう違うのか?
中にはあさひサイクルで誰でも購入できるママチャリをロードバイクへ改造しておられる強者もいらっしゃいますw
発想は非常にユニークですが、ロードバイクへ寄せる為に涙ぐましい苦労をされていますが、やっぱり元々のジオメトリーが違う為に見た目はロードバイクだけど、中にはカタチだけロードバイクっぽくなっていて乗ってる姿勢からするとちょっとキツイんじゃないだろうか?
と思っちゃった画像もありました。
でも、写真って見る角度で違って見えたりする事も有るので実物見ないと言い切れませんが、そもそも他のジャンルの自転車とロードバイクって根本的に何が違うんだろう?って疑問を持たれた事がありませんか。
私が一度、元実業団選手の店員さんから受けたアドバイスで
「巡航30km/hってそれほど力を使わなくても達成できます」
と教えていただいた事があります。
脚の重さを利用してペダルを踏む。
そうする事で身体への負担を抑えて、体力とアシを残したまま高速巡航できるというテクニック。
ですが、これを文字通り捉えてしまうと色々間違った解釈をしてしまいます。
2019年に感心した事という内容にも繋がるんですけど、私自身が理解した事をロードバイクという機械の特徴を踏まえて簡単に書きたいと思います。
まず、巡航30km/hですがロードバイクは元々そういう性能を実現できるように設計・製造された乗り物です。
人力でママチャリなどの実用車では少し難しい乗り方を割とイージーに達成できるように、純正状態から作られています。
でも、正しい乗り方をしなければ大変苦しい思いをします。
その気になってググってみると実際にやってない方もそういった記事をたくさん見かける事になると思いますし、実際にやってみるとわかるんですけど「巡航30km/h」とは「いわゆるひとつの壁」なんですよ。
私自身もそうでした。
それがある程度誰でも実現できる様に作られた機械で、何故たくさんの人がそれを実現できないのか。
それは至って簡単な理由なのです。
ただ、認識しにくい・気付きにくい理由なのです。
有名なスラッガーであり、超実力者なプロ野球選手が居たとします。
その人がホームランを大量生産している。
という事実があったとします。
じゃあ、同じバット・ユニフォーム・シューズなどを使用すれば全く同じとはいかずとも、それを利用した人は本来の実力よりも良い結果が生まれるでしょうか?
全く結果は変わらない人も居れば、実際に成績が伸びる人も居るでしょうし、逆に自分に合わなくて伸びない方もいらっしゃると思います。
その原因は何か?
それはフォームによる差なのです。
こういったスポーツならみなさんフォームの練習を意識的にされますよね。
ゴルフでもスイングの練習しますよね。
じゃあ、なんでロードバイクだけはそういうフォームを練習しない人が多いのでしょうか。
ちゃんと練習されている方ももちろん、たくさん居ます。
ですが、いろんなブログや実際に一緒に走っている人も含めて、走りに行った先で見かけるひとびとの乗り方なども見て、「なんで?」と思う事が割と多いです。
と言いつつ、私も最初は全然気付かずに体力と筋力鍛えなきゃ!
で必死でしたけどw
ていうか、それは今でも必死ですけどw
前置きの説明が長くなりましたけど、ママチャリとロードバイクの決定的な差とは「乗車姿勢」にあります。
ママチャリは速く走る事が目的ではないので、乗っている時の安定性と乗りやすさ、安全性や積載性を重視した乗車姿勢になるように設計されています。
それに対して、ロードバイクは乗り手が発生するチカラを効率的に推進力へ変換できるように、その様な乗り方がしやすい様に設計されています。
ママチャリはアップライトな姿勢で前を向いて視界も広くなるような乗車姿勢で設計されており、ペダルへ自分の体重も乗せながらクランクを回す…
と言った乗り方は非常にし辛い姿勢となりますが、ロードバイクはペダルへ自分の脚の重さなどを乗せてクランクを回せる様な姿勢へ自然となりやすい様に設計されています。
限られたパワーを最大限活かしやすい様に設計されたのがロードバイクという乗り物なんです。
じゃあ、ペダルへ体重を乗せるにはどうすればいいの?
というハナシなんですが、私自身もそうでしたが多くの人はサドルに乗り過ぎです。
だからお尻が痛くなるんです。
シートとおケツが合わないわ~…と言って、サドルを何個も買い替えてやっと自分のおケツに合うサドルが見つかった!
という記事も見かける事が多いですが、こういう人は正にソレ。
ただし、その姿勢でも結果を残しているプロもいらっしゃるのであながち100%間違っているとは言い切れないのがライドの難しさですが、一般論で言うとそうなります。
次に前傾姿勢は強いけど、ハンドルに体重が乗り過ぎちゃってる場合。
こういう方は大抵、ライド中やライド後に長距離走ると肩が凝る、手が痛いという感想を言う方が多いです。
実際のライド姿勢は腕がつっぱり気味の方。
この二つの姿勢を改めるだけで、ペダルへ体重の乗り方が多くなる乗車姿勢へと改善されます。
ひとつは、サドルに体重が乗り過ぎている人の多くは、ロードバイクに乗った時の姿勢として骨盤が鉛直方向に立ちすぎている傾向が強いです。
そうなる事で重心が後ろに行き、お尻に体重が集中します。
トラクションが掛かり辛い路面の時にそういう姿勢を取って、後輪のグリップを上げる時には有効ですけど、効率的なペダリングで長距離を巡航30以上で走り続ける…という場合には、脚の筋力を多く消費する事に繋がるのでその辺は時と場合によりますが、基本的には骨盤は立てて座らない方が良いです。
次に前傾姿勢は取ってるけど腕を突っ張っちゃってハンドルに多くの体重が乗っている人は、腕を少し曲げてみてください。
ハンドルを突っ張って乗ってると、車で例えるとステアリングをギュっと握っちゃってロスの多い乗り方している方と同じで、乗り物のセルフステアリングさえも封じちゃってる効率悪い乗り方で危険にも繋がります。
また、乗車している時の重心が自分の胸付近に集まるので重心が高くなっちゃってダウンヒルのコーナリングなど、不安定になり危ない面もあります。
ハンドルは路面のギャップ拾って跳ねる様な動きになっちゃった時でも最低限抑えられる程度にきちんと添えて、軽く持つ程度で肘を曲げてやると…
本題になりますが、ペダルに体重が効率良く乗る姿勢へとなります。
ただし、ペダルは回転するモノ。
なので右・左とクランクを回す事で重心位置も変化しながらペダルへ体重を乗せていかないといけません。
その為、慣れないウチは普段と違う筋肉を使うので普通に乗るより疲れるかと思います。
私もそうでした。
ロードバイクに乗ると体幹が鍛えられるよ!
と耳にしたことがある人もいらっしゃると思いますが、こういう姿勢で乗る事で初めて体幹が鍛えられます。
体幹が強くなり、ペダルへ体重を乗せて乗れるようになると重心も下がり、あらゆる面で限界が高くなって路面変化にも強くなり、安全に速く走れる様になります。
また、そうやってフォームを改善される事で冒頭で書いた巡航30km/hを効率良く実行できるようになります。
私は理屈がわかった時点でして、今はそれに気づいて練習中です。
随分と以前よりは楽に巡航30以上で走れるようにはなってきました。
往復で150km前後までですけどw
まだまだ練習が必要です。
時々ロードバイクネタで書いていたと思うんですけど、乗り慣れてくるとお尻痛くならなくなります、って書いていたと思うんです。
自然と偶然にそれができつつあったみたいなんです。
偶然だったんですけどねw
後はクランクの回し方になるんですけど、これだけでも記事一本か二本書けちゃう文字数になるんで今回は割愛します。
物凄く簡単にまとめると、上死点付近まで足を引き上げる股関節の柔らかさが必要です。
クランクを回す動きは人間の関節的に難しい構造なので、「踏む」意識で回すと正しいペダリング、クランクの回し方にグッと近づきます。
後は踵の角度とか細かい話しがあるんですけど、こういうのはひとつずつ、着実に身に付けていく必要があります。
機会があるなら、やっぱり一度プロに習うか、そういう本を買って読んで勉強した方が良いと個人的に思います。
幼少の頃から「自転車」が身近にあり(ジャンルは違いますけどねw)通学や遊びで乗ってきたからこその「意識の盲点」
スポーツとして乗るなら、部活みたいにちゃんとフォームから練習して正しい乗り方を学ばないと知らず知らずの内に危険な姿勢で乗って事故に合う可能性が高まっている可能性が高い乗り方になっちゃってる。
だとか、膝を痛めやすい乗り方になっちゃってる。
とかあるかも知れません。
私の場合は幸運な事に優秀なスタッフのいらっしゃるお店で、ライドの練習会もあったりして幸せでした。
良い勉強させていただいております。
だからこんな体重でもいろんな山登りに行って、身体を壊さずに乗れているんだなと思います。
タイムは振るわないですけどw
でも、こんな私でも足を付かずに登り切れているのはそういうった事なのかなと思います。
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Posted at
2020/01/16 09:38:09
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