Specializedは間違いなく良いロードバイクを作ります。
まず最初にこれを強く発言しておきますw
あくまで、Specializedのロードバイクに関して間違いない性能は認めた上で、そんだけ良いチャリ作ってんだからこういうプロモーションの仕方はやめたらいいのにw
という気持ちで書きます。
まずはこの画像、というか表を見てください。
わかりやすく新型Tarmacの性能の凄まじさが表現されたグラフです。
ですが、実情を知っているとツッコミどころ満載なんですw
まず、このグラフを元に想像できる「軽さ」
これに関しては先代モデルになる、つい先日まで現行モデルだったTarmac SL6
Tarmac SL7より「まず軽い」という設定じゃないですか。
こちらをご覧ください。
↑このリンク先は、私も大変勉強させていただいているIT技術者さんという方が書かれているブログです。
ここで先代Tarmac SL6のフレーム実測重量を赤裸々に書かれています。
まず、ここで大事な前提となるSpecializedが発表する公式フレーム重量は「800g」だという重大な事実を認識した上で、この方のブログを読んでください。
この方のブログ内にも公式重量の800gに言及されていますけれども。
擁護気味に最初に実測されたフレームサイズ52かつ白塗装のフレームは「塗装の顔料によって重くなりやすい」と書かれています。
つまり、実測するに当たって一番不利な塗装だという事実。
それを踏まえても擁護しきれない「919g」という実測結果。
もっと擁護気味に考えるとBB受け金具などの小物を外した重量として919-19=900gと書かれていますが、「どこまでが公式重量なのか」という前提が大いに不明です。
そして、次にフレームサイズ49(小さくなるほど実測重量も有利)のしかも黒ベースの塗装で実測。
黒は顔料の関係で最も軽くなりやすいとのこと。
実測結果は「890g」
しかもこれは、重くなりやすいディスクブレーキ仕様のフレーム重量じゃありません。
リムブレーキモデルの重量です!!!
なので、現役最後まで戦っていたディスクブレーキ仕様のフレームだともう少し重いだろうという事実がさらにあります。
そして、今回の新型Tarmac SL7の
公式HPの記事を読んでください。
記事内でおかしな記述がありませんか。
フレーム重量はSL7でも再び「800g」
未塗装の状態での重量なのか、塗装込みの重量なのかは相変わらず不明ですが、SL6のリムブレーキモデルのフレームと同じ公式重量ですよw
わけわかめ(AA略
そこで、新型emonda SLRのフレーム重量を
ご覧ください。
Tarmacの実測したフレームサイズより大きい54
そして、TREKはちゃんと発表されています。
未塗装状態で「693g」
そして、この記事の画像からするに塗料も今回のモデルチェンジで話題となってるレース用の軽量チーム塗装じゃない、「普通の塗装」です。
なおかつ、BB受け金具など付いた状態での実測重量は「794g」
Tarmacと同じく受け金具…というか、今回のemondaはスレッド式BBなのでねじ切りしてあるスリーブが挿入されています。
簡単に言えば、私の妻も所有する前回のemonda SLRより重くなる構造なんですね。
しかもディレイラーハンガーを外さずに実測されたと記事にはあります。
それでいて、この重量。
誤差も含めて誠実な枠内に入ってるんじゃないでしょうか。
再び冒頭のグラフを見てください。
TREKのフレーム重量はさておき、同社内での重量表記もおかしくないですかw
SL6のリムブレーキモデルで公式発表重量「800g」
SL6のディスクブレーキモデルはそれより重いとしても、通常の大手メーカーの技術力だとリムブレーキ版とディスク版のフレーム重量差ってTREKならわずか25gです!(2018 emonda SLRのフレームサイズ56で665gと公式発表、妻の所有するemonda SLRリムだと640gです)
Specializedも同様に25gの範疇で納まっていると仮定すると…
グラフの上方向のひと目盛り当たりの重量単位って「何gなんw」とまずツッコミどころ満載。
しかも、Specializedが新型SL7より軽いとされる先代のTarmac SL6、しかも重くなるディスク仕様じゃなくリムブレーキ版フレームでさえ、フレームサイズも有利な小さいサイズでの実測値ですら、新型emonda SLRのフレーム重量より重い。100gも重い。擁護しきれないほど重い。
空力に関しては、こちらで検証しようもないので信じるとしても。
重量でここまで他車製品含めてネガティブキャンペーンしなきゃならん理由がわからない。
実際に乗るとアレですよ。
Tarmacて凄いッスよ!?
ていうか、廉価フレームかつアルミフレームのAllez sprint comp discですら、速いッスよ!w
良いチャリ作ってんねんから、こんなプロモーションの仕方はやめたらいいのに。
なんか知れば知るほど残念な気持ちになります。
空力の面でもツッコミどころありますけどね。
先代のVenge ViasよりMadoneが劣っているとw
今度調べて実験データとか拾ってきますが、劣ってないスwwwwwww
本当に、素晴らしいチャリ作ってんねんからマジでこういうの辞めて欲しいッス。
どこかのメーカーと一緒じゃないすか。
スポーツというかコントロール性の良いイメージ作っておいて、実際に市販している車はロアアームの下反角が不利な角度なパッケージで売っちゃっている。
これは本当にアカンけどw
って個人的に思う。
Specializedは実際に優れた勝てるフレームとホイール作ってんだから、そこまで露骨なプロモせんで良いと思う。
でもね、まだ本格的に乗り出して二年経ってないくらいの人間ですが、それでもわかります。
ここまで実際にちゃんと性能発揮している機材って素晴らしいと思います。
各社本当にきちんと研究して設計して生産している。
実際に乗って風受けたりした時に「えぇっ!?」と驚く。
もっというと、エアロなロードバイクじゃなくてもママチャリしか知らずに…さらに言えばクロスバイク知っていても、普通のロードバイクに乗ると「おおお!!」と驚けるくらい違いがあります。
マジに凄い。
スポーツカーつうか、レーシングカーです。
マジで。
で、実際に様々な特集記事とかで割と馬鹿にできないコスト掛けて実験されていたりするんですよ。
その実験結果から見てもわかる通り、本当に現行Vengeは最強・最速のエアロロード。
Tarmac SL6も素晴らしいロードバイク。
同じように、emondaもMadoneも、SuperSix EVOもSystemSixも、DOGMAも…
みんな素晴らしい性能でプロが乗ってテストしてもその差は「わずか」
乗り手の体調などで簡単に性能差はひっくり返るほどの微々たる差。
なので、こういう露骨なプロモーションの仕方になっちゃう側面もあるのかなと思いところはあります。
実際、Tarmac SL7欲しいですしねw
ただ、気になるツイートも見かけました。
Tarmac SL7になって先代よりもさらに乗り心地がハードになった。
(インピーダンスロス含めてだと思われます)乗り手を選ぶフレームになったんじゃないかな。
とつぶやいておられる方がおられました。
私が想像で「乗り味」に拘って買った方が良いんじゃないかと思う。
という記事を先日アップしましたが、そういう風にもうなっちゃってるっぽいすね。
ただ、これだけは言えるんです。
クルマの評価やチューニングの魔界化と同様に、乗り手の相性とか印象って全然違う場合があるじゃないですか。
だから新型SL7は単純に「乗り心地が厳しそうだ」とバッサリ切れないんですね。
人によっては「え?本当に?」と感じる人もいらっしゃると思います。
突き詰めると難しい話しになりますw
なので、私は現行のマドンに乗っておかないといけないと考えるに至りました。
2016年から大きく構造とエアロ形状を変えずに、今も現役で渡り合える傑作フレームに乗っておきたいなと。
二年で周回遅れになる開発スピードの速さの世界でこれは恐ろしいまでの実績だと思います。
Madoneも実測するとTREKらしく、誠実な誤差の範囲で実測重量が納まっていてISOSpeedなどの複雑な機構も備えていて「重そう」というイメージがありますが、実際確かに重いwと言える重量差はあるんですけど、現実乗るとさほど重いって思わないんですよね。(←この辺がまさに人によって印象変わる部分でもあります。)
なんせ、もう一度Madone SLRに試乗してきます。
もう心は決まっていますが、再び試乗してフィーリングを確かめて気持ち固まったら、キャラ被って乗る機会が滅法へってしまうだろうAllez sprint comp discを売りに出して、Madoneに買い替えようと思います。
ホイールのCL50 discは傑作だと感じているので(多少の問題はありますけどw問題の内容に関しては実際に経験して驚きましたけれどw)売らずに置いておこうかなと思っています。