想像を超えてTarmac SL7は凄いみたいですね~。
Tarmac SL6とVenge(両車共に今でも最高峰なスペック)を過去のモデルへと追いやってしまいました…。
TREKもそういう意味ではやっちゃいましたね。
表面的なスペック上では、Tarmac SL6の後追いというカタチで市場で認識される恐れが高くなるほど、Tarmac SL7がエポックメイキング過ぎるようです。
ただ、素人が一見したくらいで理解できない「何か」がemondaにあれば、それは逆転する話題となります(OCLV800と呼ばれる規格のカーボンがキーになると思います)が、そういうのがわかるには時間がもう少し必要です。
Tarmac SL7は、そういう意味では非常にわかりやすく(記号的にも、という意味で)実際に乗るととてつもなく速い。
今までのロードバイクって何だったの?というほど速い。
レース用機材なので、速さこそ正義なのでこれこそ大正義。
Tarmac SL7はどう凄いのか。
噂に出ていましたが、Vengeが出た事でエアロロードも軽量系に近しいほど軽量化が狙えるというのが市場でも認識されました。
それでは次にどうなるのか…
二世代先になるのか三世代先になるのかは、まだわからないけれどカーボン成形技術など含めてより進化が進んだ時に「エアロロードに匹敵するエアロ性能を纏いながらも、ヒルクライム用バイク並に軽いモデルが登場して真の意味でのオールラウンダーモデルが誕生するんじゃないだろうか。」
それがSpecializedは既にTarmac SL7で実現させてしまいました。
恐らくですけど3:1までの断面形状に納めないといけない。等の厳しいUCI規定がある為に現行のMadoneやVengeやSystemSixなどの最高空力と言われているし、実際にそうだと言えるエアロロードが現状の規定を破らずに守ろうとすると到達点に近い空力性能なんだろうと素人ながらに思います。
それだったら、Vengeを進化させるよりも先ほど述べた「軽量化に特化する」方向が正しいとなります。
それをいち早く実現させ、市販させたのがTarmac SL7だと言えます。
Tarmac SL7とVengeを重ね合わせた画像です。
ツイッターで拾ってきましたw
赤色がTarmac SL7、灰色がVengeです。
非常に近しい形状していますが、絞れるところは絞ってより軽量としています。
また、構成するカーボン素材がVengeよりもより高い性能を持つ素材と成形方法を採用している為に、同じ厚みや編み方だとTarmac SL7に採用されているFact12Rと言われるカーボンの方が強度と剛性が上です。
その為に、Vengeだと灰色の投影面積までフレーム自体を大きくしないと断面的な構造耐力含めて得られなかったモノ(性能)が、Tarmac SL7の細身な形状まで絞れるという技術を実現させました。
ただし、空力は正直で空気との摩擦抵抗と剥離による抵抗が存在し(大まかにいってるので細かいところは勘弁してくださいw大きく二つに分けてます)それに関しては断面形状は素直にそれを反映します。
なので、空力ではVengeに少し劣ります。
ただし、新たな解析で得られた剛性とバネ特性など含めて、軽さも相まって実際の乗り味は異次元な領域に達している模様です。
※私はまだ未試乗なので、様々な方の感想や動画などを見て私が感じたままに書いています。
そして、それらの驚異的な性能は「Roval rapide CLX」という、先日デビューした新型ホイールとトータルパッケージで達成しているようです。
CannondaleのSystemSixやSuperSix EVOが自社の子会社が出す「Kn0tホイール」を用いた時に最も優れた空力を達成する。という流れと同じです。
非常に素晴らしい性能を誇ります。
ただ、私みたいな貧脚ホビーライダーが思うところは…
良く、ロードバイクは機材じゃない!
エンジン(自分自身の肉体)だ!
という正しい意見を見ますし聞きます。
それに異論はありません。
でも、40km走行時に40秒のアドバンテージ。ってキーワードが最近よくセールストークで見かけますが、最高のコンディションで最高のパフォーマンスを発揮している時に同じくらいの実力者同士だったら機材の差で「どうしようも覆せない差」として、圧倒的な壁として立ちはだかるんですよ。
40秒が。
40kmも走って40秒じゃ、1kmあたり1秒の差じゃん。
1kmも走って1秒差なんてワンミスで覆せるだろ?
って思いガチかも知れませんが、クルマでのサーキット走行を思い浮かべてください。
岡山国際だったら、一周ファステストラップの走行ラインで走れば、約3.5kmほど?だったと思いますw
岡山国際でラップタイム1秒違ったら、3コーナーか4コーナー走ったらもうほぼ見えなくなりますよ1秒速い相手のクルマ。
ラップが進めば進むほど、それは大きくなります。
3.5kmで1秒差でも非常に大きな差なんですよ、実際はw
で、もう一度見てください。
1kmで1秒も差が開くんですよw
そりゃもう心折れる差ですよ、本当に競技している人なら肌でわかるはずです。
クルマと違ってエンジン一定じゃないやん。
っておっしゃる方も居るでしょうけれど、そりゃあんただって一緒でしょう。
40km走って1秒差が開く自転車で時速が高くなればなるほど、必要なW数が変わります。
1Wパフォーマンスを高めるのにどんだけ労力が必要ですか?
そう考えると、こういう速い機材に素直に憧れて素直に買える人が一番幸せだと私は考えます。
そして、そういう機材でしか得られない経験や感動やフィーリングってあります。
ここまで書いておいて個人的にはそれでもMadoneを選びますw
それはイチホビーライダーなので、速い機材には素直に憧れますけれど、私の楽しみ方は遅いよりは速い方が良いけれど…
それは一緒に走りに行く方たちに迷惑かけたくないから。
そして、ちょっとの遅い速いくらいの差だったら「より快適な方が私は良い」と考えるので現状の私の用途で一番の買いはMadoneかな…。
と、より一層思うに至りました。
Tarmac SL7は非常に好評で発表と同時にほぼ売り切れ。
事前に情報をもらっていて、事前に注文していた人たちとSpecialized機材でレースしている方以外は、恐らく早くて秋頃か、冬頃にやっと手に入る。
って状況になりつつあるみたいです。
凄いですね~Tarmac SL7。
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Posted at
2020/08/03 09:31:55