2020年08月17日
マドンSLRに再度試乗してきました。
夏季休暇初日の午前中に野暮用を済ませ、午後イチからお世話になっているTREKコンセプトストアのMadone SLR6に試乗してきました。
試乗としては、以前のチョイ乗り含めて二回目です。
一回目も良い経験させてもらったとは言え、今よりも俄然まだまだ初心者の頃です。
今もまだまだ筋力など弱いとは言え、以前よりは確実にマシw
昨年の今頃は暑さにヤラれてTOJ周回などはなるべく避けて、熱中症などにならないように清滝峠+α程度の軽い走りしかやれませんでした。
それを考えると驚異的な体力増強っぷりですw
自分で言うのもナンですけれどw
四月・五月は怪我の関係であまり乗れなかった。
六月・七月は梅雨の関係で雨降りが続いて乗りたくてもあまり乗れなかった。
そんな感じで体力の低下も実感としてある中で、今回の夏季休暇では初日こそ45km未満でしたが、二回目以降は暑さ対策としてダブルボルト以上で乗った関係もあり、獲得標高はわざと抑え気味でしたが(一日あたり600m前後。最後の日はがっつり1000m登りましたけどw)一日あたり100km走る事ができました。
それも、休憩はたった中一日。
走る→休む→走る→休む→走る→休む→走る。
45km→104km→103km→98km
って感じで乗れたのが大きな誤算でした。
休憩が多めになっている関係で平均時速は19km/hだったり23km/h程度だったりで特別速くはないですけれど、巡航自体はわざと落としたりせずにできるだけ出せるだけ出して乗っていたので、これだけ乗れたのは嬉しかったです…
って私のコンディションの説明でどんだけ長いんだ。
そんな感じで割と良い感じで最近はロードに乗れています。
それとBontragerのリムを使った手組ホイールを経験したり、Roval Rapide CL50 discを経験させてもらったりして(チョイ乗りじゃなく所有して距離を乗るという意味で)まだ数は少ないけれど、確実に以前試乗させてもらった時よりはマシになっているのも加味して読んでくださいまし。
かなり印象が違いました。
Madone SLR6の内容をざっと説明します。
2019 Madone SLR6
・メインコンポはオールアルテグラの機械式
・ハンドルはMadone SLR専用の2ピースタイプ
・メインフレームはマイナー前なのでOCLV700にBB90
・サドルはBontragerのショートノーズタイプ。
Specializedで言えばパワーサドル的な形状してました。
・ホイールは廉価ホイールで有名なAeolus comp5 discです。
※店員さんのMadone SLRは借りませんでした。
だってxxx6とか高価なホイールで万が一ガリっとしたり、落車したりしたら申し訳ないですから!
フレームサイズ52で若干ポジションが出てない状態での試乗です。
まず驚いたのが、当たり前ですけど進みますw
ペダルを踏み下ろした以上の量、進む印象です。
そしてペダル踏みおろしが軽い。
・ペダルを踏み下ろした以上の量、進む印象
→フレーム剛性とリアホイールのトラクションがハンパない。
普段乗っているロードバイクが如何に力が逃げているのかがはっきりと理解。
BB改善したり、クランクをより高性能な品物に入れ替えたりしているのに。
(エモンダとアレスプの事です)
改良しているロードに乗っていてなお、これだけ感じるのはフレーム性能
の差が大きすぎるんでしょう。
そして、ホイールは価格の割に評価が高いとは言え、前後ホイール重量が2kg近くになるBontrager Aeolus comp5 discですよw
リム重量が超重いです。
安いけれど。
安くて頑丈で乗りやすいとは言え、重いw
そして純正のエアロスポーク。
性能悪くないけど良くないw
そして純正ハブ。
前輪に至ってはセラミックベアリングの社外品設定すらない超マイナーな完成車アッセンブル専用の超割り切ったハブw
距離乗ってメンテ時期来た時に、性能アップを目論む…事すら許されない廉価ハブ。
それでも価格考えたら随分まともですけど、後々アップグレードできないのはちょっと…w
価格の割にまとも…というだけで、やっぱ有名どころのハブと比べたらちょっとアレなんですけど。(雨水侵入しやすい+ベアリングごりごりになりやすいw)
ちょっとディスり気味みたいな説明になりましたが、店頭小売価格で10万円という安さは立派です。
その割に良く走るホイールではあるとは思います。
ですが、コレをエモンダSLに取付けたら…マジ重いホイールです。
私のはスポークとハブでかなりアップグレードしてあったとは言え、やっぱ重かったです。
エモンダ「SLR」ならまた印象は違ったでしょうけれど…
それを踏まえて読んでください。
マドンSLRはAeolus comp5 discを履いているにも関わらず、むちゃ進みます。
それも軽いペダリングで進みます。
息が荒れたり呼吸が早くなったりするほど追い込まなくても、普通にペダリングしているだけで街中の車道を普通に乗っているだけで30km/h巡航余裕。
それもフラットペダルですよw
普通の靴でコレ。
以前試乗した時は今ほど脚力が無かったとは言え、こんなに軽かったっけ?
というほど走る。
そしてヒルクライムは試してないんですけど、消防署前の勾配だとかそんな坂道程度なら(ちょっと盆地気味になってるトコ、あるんです。近所に)立ち漕ぎせんでもグイグイ登る。
グイグイという表現が悪いな。
スイスイ登ります。
アウターのままでも。
そして、ISOspeed
さんざん色んな路面走ってきて思うのが、やっぱコレは異常に高性能ですわ。
ギャップ通過してもサドルに乗ったお尻が跳ねない。
お尻が跳ねない=トラクションが抜けない。
なのにお尻に衝撃がキツク伝わらない。
これはヤバい。
むちゃくちゃ速く走れますよ、きっと。
特に路面悪い北摂の一部ルートとか十三峠とかだとかなりの武器に。
そしてMadone専用2ピースハンドル。
これの剛性が足りないって事はない頑丈さなのに微妙な振動などは吸収。
ヤバい。
これもヤバい。
さすが、レースモデル。
さすが、フラッグシップモデル。
Madone SLRに再び乗って様々な発見がありました。
こうなると、もう一度ピナレロとかヴェンジとかターマックも試乗してみたいなwwwwって思いましたね。
今乗るとまた印象違うかも。
Aeolus comp5 discでこんだけ走るので、リム重たくてヒルクライム向きじゃないと言われているxxx6でも十分以上に走るんじゃないか?
と思いました。
これは発注までに決めようと思いますが、ルックスの関係でxxx6装着車両の方がカッコイイんですよね。
…と言いつつ、xxx4にしてそうなw
そして紐式のコンポでも操作性に問題はなかった。
これはお世話になっているショップのロードを組む技術の賜物だろう。
しかし、店長に聞くと「それでも機械式はMadoneの場合はおススメしません」
とはっきりとおっしゃる。
恐らくフレーム内の配線レイアウトが良くないんだろう。
出先でワイヤー切れたら最悪ですからね…。
やっぱここはケチらんとDi2でしょうか。
油圧ディスク式の機械式STIレバーはカッコ悪いですしね。
これはシマノの悪意を感じるw=Di2イイよwDi2にしなよw的な。
それに油圧ディスクになるとDi2以外のコンポはデュラエースですら重い。
ここまで走る車体だったら、コンポで生じる重量差に拘らなくても…いいんじゃないかと思いますが、それでも事実として重い。
実際に乗って走ると6.8kgあるかないかくらいの軽さに感じますけどw
それもAeolus comp5 disc装着車両なのに。
Madone SLR6は、恐らく8.8kgくらいあります(ペダルなしで)
それでこんだけ走るのは正にフレーム性能の勝利。
むっちゃ凄いと思います。
また、久しぶりに乗って実感したのが「高揚感」
これは勘違いレベルじゃないのではっきりと書きます。
良い意味でイタ車やフラ車などに見られるような高揚感がはっきりとあります。
ピナレロに通じる何かそういうのありますね。
以前は今よりもさらに初心者で、こんな高価なロードに乗れるという気持ちで感じていた「高揚感」なのかな…なんて思うところもあって、そういう表現は控えていたんですけど、今回のではっきりと書きます。
むっちゃ楽しいです。
Madoneの見た目は他社のロードと比べて無骨で無機的な感じがありますが(特に写真でみると)実物はやっぱりカッコいい。
カッコ良さで言えば個人的にはDogma F12が一番見た目好きなんですけど、Dogma F12の次くらいにイイかも知れません。
…というか乗り味に完璧にヤラれました。
まだ資金を貯めている途中ですが、恐らく年末くらいに発注します!
むちゃスゴでした。
レースバイクって感じ。
フレームの剛性超高いです。
ガッチガチ。
なので正しいペダリングを心掛けて、膝壊さないように気を付けないとヤバいレベルでガッチガチ。
ISOspeedのおかげで乗り心地は夢のようですが。
乗り心地を出す部位と全く関係ないレベルで機械的に綺麗に切り離しているので、乗り心地優先で最も緩いセッティングにしても、現実的な性能はさほど変わりません。
それでも最もハードにした方がヒルクライムなどのタイムを切り取ると最も速いそうですが、トータルで考えた場合はちょうど中間か乗り心地優先の最も緩い設定がMadoneがMadoneたる所以と言いますか、他社のレースモデルに無い最も優れた特性だと思いますし、所有する事になったら恐らくずっと最も緩い設定で乗ると思います。
ダウンヒルもヤバかったです。
ISOspeedのおかげでものっすごく安定している。
Aeolus comp5 discなのにw(失礼
↑しかし、このホイール。スポークとハブで化けますよ。
純正は完組状態で10万円という価格の割にイイとは言え、やっぱりそこは
少し妥協されています。
色々調べたり実際に見聞きしたり、少し触れさせていただいたりした上で。
やはりMadone SLRには乗っておかないといけないと試乗を重ねて思いました。
シマノ11速時代の熟成されたフレームを一本買いたい。
そのシマノ11速時代の記念すべきモデルとして、Madone SLRを買おうと思いました。
発注するのは3~4か月先ですけどねw
来年、シマノのデュラエースがモデルチェンジする。
と言われています。
様々な憶測が飛び交っていて、既にアメリカのSRAMやイタリアのカンパニョーロ製のロード用コンポがリア12速化されています。
シマノは完全に出遅れています。
なので、今さら12速化だけじゃないだろう。
それとは別にユーザーを驚かせる進化をするだろうと言われています。
でも、個人的な話しをしても良いですか?
11速→12速化されてもですね、12速飛ばして13速化されたとしてもですね。
中間のギア比がよりクロスされるとは言え、11速時代でも上三枚まともに使えていません。
11速でも28-14Tなどのスプロケを選べば、最高速を捨てる代わりに13速状態の仮想28-11Tと同じ超クロスギアになるワケです。
上三枚のギア捨てる代わりに、11速でも13速化された時みたいに超クロスで乗れる選択肢もあるワケです。
究極のところはですよ。そういう割り切りもある。
踏める人なら死活問題です。
また、リア13速化する事で限られたシチュエーションで非常に有効な
フロントシングル化
が実際の走行に有利な速さを保ったままで実現可能になるという事です。
そういった多方面で見て行けば、新型デュラエースのモデルチェンジを「待とうか」という流れになるんですけど、私みたいな一介のホビーライダー目線で言えば「今でも完全に使いこなせてないんだから、11速で良いやんw」
今の11速時代のリアホイールでも、ドライブ側と非ドライブ側でスポークの張ってる角度が割と違います。
それを2:1などの組み方の工夫で左右でのスポークテンションなどの差を極力減らして実際の走行性能における「左右差」を減らす方向でメーカーは努力されています。
中には「えwなんでこんな組み方wwwwww」というトンデモホイールもありますけど。
カンパとスラムの12速化はギア一枚一枚をさらに厚み削って11速フリーボディの長さに無理矢理12速を納めています。
そして駆動するチェーンも薄くなってる。
ホイールの左右バランスは11速時代と変わってません。
そこが美点。
しかし、12速用チェーンの純正品は一本約1万円と高価。
消耗品でっせ?w
きっちり洗浄と注油していたって、踏める人がきっちり踏んでたら3000~4000km毎にチェーン交換です。
その度に1万円?
シマノの11速用チェーンなら、デュラエースでも4000円ちょっとです。
安心の維持費w
という事で、個人的には11速時代の最高級に近い乗り物が欲しかったんです。
いい記念になるなと思いまして。
また、市場から11速が消えてもしばらくは部品が流通します。
約10年は供給に困らず乗れる。
10年経過以降で部品確保について考えたら良いんです。
そう考えたら、まだまだ乗れるでしょ!
そして新型コンポが凄まじくても、いきなりそれの性能を使い切れるフレームがスグに出るとは限らない。
様々なトライ&エラーを繰り返して、新型コンポの性能を引き出せるホイールも後から出るでしょうし…って事で、新型出たからスグに飛びつかなくても良いと思うんです。
レースに出たりするワケじゃないんで。
という事で、いろいろごたく並べましたが…
Madone SLR最高~!!
という事で締めくくります。
こんなところまで読んでいただいて、ありがとうございます。
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Posted at
2020/08/17 14:21:30
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