VIDEO
先日書いた記事に出てきたマドンの「実測重量」が紹介されている動画が上記の動画です。
Madone SLR 2021(OCLV800)
ハンドルバー:
Bontrager Aeolus RSL VR-C handlebar
ホイール:
Bontrager Aeolus RLS37 TLR Disc
搭載コンポ:
Shimano DURA-ACE R9150(di2)
標準装備のBontrager Aeolus xxx6 discは前輪:730g 後輪:845g(公表値)
Project oneで選べるOPのBontrager Aeolus RSL37 discは
前輪:600g 後輪:725g(公表値)
(xxx6=1575g)-(RSL37=1325g)=250gの軽量化。
Madone SLR専用ハンドル+ステム重量=453g
Bontrager Aeolus RSL VR-C=293g
>ハンドルで160gの軽量化
参考として、フレーム重量とフォーク重量
OCLV700時代のフレーム重量からOCLV800へ進化する事で-80gの軽量化
※
TREK Madone SLR 2019(OCLV700)の各フレーム重量公表値
上記URL記事から抜粋すると、未塗装状態だと思われる各種重量公表値は…
全てフレームサイズ56の重量です。(偶然わたしの乗るサイズ!)
Madone SLR Discフレーム重量:1021g
Madone SLR Discフォーク重量:421g
動画のマッドオニキスカーボン塗装を選択すると、通常の塗装から-70gの軽量化されるとありますが、SLR9のメーカー推し塗装はスモークチームカラーと言われる赤/濃紺の塗装になります。この時点で通常塗装より-50gとありますので、動画の最も軽く仕上がると言われる塗装でも公表重量値からは-20gとなります。
(2019モデルとの比較だと単純に-70gもの軽量化となります)
TREKの公式HPで紹介されているMadone SLR9の完成車重量は7.8kgとなっています。(2021モデル)
そこから単純に引き算すると、7.37kgとなり動画と370g合いません。
しかも、動画ではペダル込みとなっている為、デュラエースのペダルだと想定するとペダル重量(左右合わせて実測した数値で)234gが加算されます。
すると、7.604kgとなり604g合いません…?
どういう計算になっとんの?w
そこで、TREKの公式HPはブラウザ版のProject oneでもおかしなところがあるので(何故かMadone SLRのみBBを高価なceramicspeed製を選んでも「価格に影響はありません」と表示されながらも地味に税抜き価格には追加で反映されているwとか)TREKが2020の頃から重量を更新していない可能性が非常に高いですw
そんなんしてるからSpecializedに販売面で不利になるんよw
各記事を散歩すると、
十三峠十三分切 2021年TREK Madone SLRは買い?
という記事内で最後の方にサラッと書かれているデュラエースDi2搭載モデルであるSLR9の2021年版の完成車重量公表値として紹介されている重量が7.35kgだそうです。
これが正しいとなると、動画内の実測値がかなりの信憑性を帯びてきます。
7350g-250g(ホイール)-160g(ハンドル)-20g(塗装)=6920g+234g(ペダル)=7154g
少し計算が合いませんが、非常に近しい数値にはなります。
次に考えられるのが通常のSLR9アッセンブルだとパワーメーターが搭載されています。
時間がなくて調べ切れてませんがシマノクランクにTREKがセットするパワーメーターの重量が-60g~-80g前後だと思われます。
パワーメーターがセットされていないレスオプション個体だと想定すると、-60gとして計算しなおすと…ペダル込みで7094gとなります。
※追記
デュラエースのパワーメーター重量調べました。
53-39Tの場合、696g。52-36Tの場合、695g。50-34Tの場合は685g
パワメなしのクランクセットの場合は、53-39Tの場合は621g、52-36TはN/A、50-34Tの場合は609g(全て公表値)
52-36Tは丁度中間だろうという予測で仮定すると615gと仮定できますので、まぁ目安としてそれで計算します。
52-36Tのパワメありとなしの重量差は695-615=80gで80gくらいまでだろうという予測が偶然あってましたw
なので、7094-20=7074gと仮定できます。
あと、動画の個体で予想より軽くなる要因として予測できるのがチューブラー専用ホイールでアッセンブルされている。と仮定すると。
RSL37のホイール重量がTLRで1325g
RSL37のTUで1250g
その差はホイールだけで95gもあります(公表値)
タイヤ重量に関しては、Bontrager R4 Tubular 25Cで290g
Bontrager R4 clincher 25cで230g、Bontragerのブチルチューブで115gになります。
通常のアッセンブルだとRSL37 TLRにR3+ブチルチューブですので
1325g+(230g×2)+(115g×2)=2015g
動画のがチューブラーだと仮定して
1250g+(290g×2)+(40g×2)=1910g
↑1輪あたり40g見ているのは、チューブラータイヤをリムに貼りつける為のリムセメントの重量を見ています。
その差105g
7074-105=6969gとなり、実測重量7.0kgに近づきます!
私のようなライドコースや運用の仕方だと、チューブラーをメインで使うにはデメリットの方が大きいので、重くなるのは承知の上でクリンチャー仕様で発注しようと思います。
ブチルチューブも、一本あたり55g軽くなるBontrager Lightwait tubeを使えばこの重量差が逆転してトントンになります。
軽量ブチルチューブはラテックスチューブや最近流行りのほぼプラスチックやんwというチューブより神経を使わずに通常のブチルチューブみたいに使えるのと、一本当たり1400円と非常に安いので、この組合せでいきたいと思います。
ちなみに軽量ブチルチューブに置き換えた場合の予測重量は、7074-110=6964gとなります。
計算ついでに、実際に運用する際の重量を計算してみます。
ボトルケージ×2=58g
テールライト=52g
フロントライト=194g
ガーミン=79g
ベル(Knog)=25g
携行工具(スペアチューブ含む。ケース込み)=564g(実測値)
水入りボトル=530g
6969+58+52+194+79+25+564+530=7941g
携帯工具込みで8kg切るのは立派です。
重いと揶揄されたMadone SLRとは思えないほど軽い!
ちなみに、様々なハイエンドモデルでも思い切り軽量化を考えなければだいたい7.5kg台です(ボトルと携帯工具込み)
携帯工具とチューブも極力軽量化する方向でお金かければ100~200g軽くできるかも。
まぁでも私の場合はそこまで徹底しませんw
そこまで重量気にするなら(気にはしているけど、重いよりは軽い方が良いという程度で病的な程こだわっていません)もっとフレームから軽いモデルを買っていますので、考え無しで日常使う品物をセットして8kgを超えないのであれば素晴らしいと思います。
重くなりやすいエアロロードなので。
※追記おわり
どこか公表されていない数値も含めて誤差の範囲かなw
素人検証だし…。
という事で、動画内での実測値7.0kgは相当信憑性があります。
マドンも見た目気にせず、真剣に軽く作るなら特別軽量化パーツ(耐久性に難ありとなる軽さを追い求めた社外品などをこの場合は指しています)を使わずとも、塗装込みで7.0kgまで軽くできるんだ!
と、感動しました。
私が今回買おうとしているSRAM RED eTAP AXSでセットする場合は、シマノ デュラエースDi2よりも約300g重たくなります。
…と書きかけて、いろいろググってみました(仕事しろよw)
すると、選択するギアなどにより割と計測した重量に差が発生する事がわかりました。
そこで、シマノだったら選ぶだろう52-36T+28-11Tの組合せドンピシャの重量が見つからず…。
スラムだったら選ぶだろう48-35T+33-10Tの組合せドンピシャの重量が見つからず…。
アルテグラDi2とスラム フォース eTAPの重量差が
このサイト の場合、単純に信じるなら400gもの差がありますが!(フォースの方が重い)
こちらのアルテグラDi2とフォース eTAP AXSとの様々な性能比較検証記事 だと、選択するギア比などによりその重量差はわずか190g(アルテグラの方がやはり軽い。しかし、ケーブルなどの重量を覗いてあると明記されています)となっています。
…スラムのコンポは無線だから…
ひょっとするとトータル重量はトントンに近いのか?
結論
案ずるよりも実際に発注して完成車実測した方が早いやん。
まぁ、コレに限るんですがねw
仕事・仕事で息抜きとストレス解消兼ねての長文記事。
すみませんwwwwwww
要するに、SRAM RED eTAP AXSで組んでもフル軽量化バージョンで発注すれば重いと揶揄されるマドンSLRでも「思ったより軽い」仕様が狙えるという事実がわかっただけでも大収穫です。
エモンダSLRで本気で軽い仕様を狙って作れば、UCI規定の6.8kgを下回っちゃうロードが組めるという事実は揺るぎないんですがネw
ISO Speedなるトラクション性能向上+インピーダンスロスを抑える他にない画期的な機構を積んだ上で、重くなりやすいゴリッゴリのエアロロード代表みたいなモデルが、7.0~7.1kg(ペダル込み)重量を狙える!!
というだけでも夢があるじゃないですか。
見た目のカッコ良さは、とりあえず買ってからホイールを別で買って、走るコースによってディープリムを選択するのかミドルハイトなRSL37を選択するのか。
という楽しみ方が良いんじゃないだろうか。
と決心がつきました。
カラーリングも、ツールドフランス仕様でカッコ良く乗りたいですが重量が約80g増える…つーことで、そっちで悩んでます。
まぁ誤差の範囲で良いんちゃいまんの。とも思いますが。
色はまぁ最後まで悩みますw
(マッドオニキスカーボンは、高確率で選びません。赤/濃紺かツールドフランスカラーかのどちらかにすると思います。)