CANYON Aeroad CFR Disc Di2
メーカーからの直販のみ。
と割り切った販売スタイルを貫く事で、スペックの割に超がつくほど割安な価格でロードバイクを提供してくれるメーカーがCANYONです。
ポジションがはっきりと決まっている方のみ、割安価格で実現するでしょう。
買ってみたものの、ステムがこうじゃない。アレがこうじゃない。
と組みなおす事になると…うまみは激減します。
しかし、野心的なスペックです。
ホイールはDT SWISS ARC1100 DICUT
素晴らしい。
捨てるところが無いんじゃないすか?
というパッケージング。
TREKのProject Oneみたいに選べるともっと最高なんですけれど。
そうすると、高くなるんでしょうね。
ちょっと変わったところというと、このバイクに付属するエアロハンドル。
工具一つでハンドルバー幅と高さを可変できる!!という。
通販オンリーのCANYONの泣き所を自ら改善してきているという画期的なパーツ。
他メーカーもそのうち、こういう構造をパクる…というと良い方悪いですが。
今どきの「バイクにライダーがある程度合わせる」といった空力重視設計が故に本来の本質とは真逆になっちゃってる性能至上主義から、本来の「バイクをライダーに合わせる」という方向に市場は変わっていくんじゃないかと勝手に予想しているんですけれど、それの一歩先をいく斬新かつ素晴らしい発想で商品化されています。
こういうロードバイクが増えると良いんですけれどね。
重量のあるARC1100 DICUTの62㎜リムハイトを持つディープリムホイールが附属して完成車重量は7.26kg(公表値)
むちゃくちゃ軽いと思います。
ROVAL Rapide CLX50などに変更するだけで7.0kg近くになりますよ!?
そこから軽量チューブやタイヤなどに変更するだけで6.8kg台に。
素晴らしい軽さですね。
空力性能も最新のAeroad CFRが最強!と、どこかのサイトで見かけました。
世界最速のディスクロード IT技術者さんの記事
そうだ!
IT技術者さんの記事で紹介されていました。
まだエアロ性能を向上させるところがあったなんて…。
TREK MADONE SLR(Aeolus xxx6装着時)で212W消費の計測結果。
それに対してCANYON AEROAD CFR(ARC1100 DICUT装着時)は202W消費の計測結果。
10Wものパワーをセーブできるという素晴らしい結果に!
二位はcannondale SYSTEM SIX(KN0T64装着時)203W
僅か1W差!!
UCIのレギュレーションを守りつつ、空力性能を更新できるのは限界があると私は何度か記事にしましたが、正にそれを証明するかのような計測結果ですね。
ぶっちゃけ、消費するパワーは少なければ少ないほど素晴らしいですが、ここまでの世界に突入すると「誤差の範囲」
10W違いのMadoneとAeroadでも現実世界では「誤差の範囲」ですよ、きっと。
それよりも現実世界で如何にロスなく速く走れるか…が大事になってくる次の要素は「インピーダンスロスを如何に抑えるか」です。
そういう観点で視るとMadoneのISO SPEEDは光ります。
また、Aeolus RSL37を装着する最新型のEmonda SLRも参考計測されていて、同じ検証結果で227Wと記されています。
これは素晴らしい結果です。
空力とはまた違った武器をこのバイクは持っているからです。
山岳ステージが増えると、空力では劣っていてもEmonda SLRの軽量性とそれを支えるAeolus RSL37というホイールの素晴らしい性能がサポートし、結果は逆転するでしょう。
なので、こういう空力検証はとても大事ですがひとつの性能指標にすぎません。
現実世界で空力で多少劣ってもS-Works VENGEが最強なのはまだ変わっていませんし。(今はAeroad CFRが最強かもですけど!これはマジで!)
わたし自身がCANYONに詳しくないですし、まわりに乗っている人がいないので本当のところはわかりませんが、恐らく素晴らしいバイクなんだとこれは本気で思います。
乗ってみないとわからないのですけれど。
話しが逸れましたがユニークな機構と、そのユニークさに留まらず本質的な性能も突き詰めてきたCANYON Aeroad CFRは注目すべきバイクですね。
ブログ一覧 |
ロードバイク機材 | 日記
Posted at
2021/03/20 13:48:50