先日紹介したCANYONですが、完全に左右非対称設計になっているみたいでブレーキをどちらでどちらを作動させるか。というのが組み手によって変更できないみたいです!
私は初めてのロードバイクであるEmonda SL5(2018)から、当たり前のように右側が前ブレーキ、左側が後ろブレーキって作動状況だったので「それが当たり前」だと思っていました。
その後のAllez sprint comp discも同じく右が前、左が後ろです。
妻が乗る今はもう手放したEmonda ALR5も同様で、Emonda SLRも同じく。
妻が今メインで乗っているDOGMA F12 DISKも左が後ろブレーキで右が前ブレーキです。
CANYONのロードバイクは内装化の為のワイヤールーティングが左右非対称設計みたいで、左は前、右は後ろしか組めない(組み換えが難易度超高いか無理)みたいです。
ドイツなどのヨーロッパではそれが当然らしいです。
この辺に文化の差が発生するとは…!
それはさておき、ちょっと変わったロードバイクの紹介の続きを書きます。
今回はちょっと変わったの意味が「前モデルとはコンセプトが変わった」という意味で紹介します。
Pinarello PRINCE FX 2021
ピナレロのセカンドグレードにあたる、プリンスFXです。
上記のURLは今年のモデルを貼っています。
前型のモデルはこちら↓です。
Pinarello PRINCE FX 2020
見比べてもらうと一目瞭然なのですが、2020モデルはたしか…2018年にデビューしたモデルで元はリムブレーキのモデルだけでした。
それが2019年に今のロードディスク化の波を受けてディスクロードモデルが発売され、その頃はディスクモデルには「FX」が無かったのです。
2019年が終わる頃に2020モデルとしてディスクモデルにも「FX」が登場しました。
プリンス自体がセカンドグレードですが、真のセカンドグレードと呼ぶべきモデルはハイモジュラスカーボンを採用した「FX」がセカンドグレードとなります。
2020モデルまでは、純然たるロードバイクでした。
2020モデルと2021を見比べてもらうとわかりますが違和感ありますよね。
少しだけキャスター角が寝かされているのです。
リア三角はほぼ一緒ですが、タイヤクリアランスが大きく取られるようになったため、サイドからの写真を見てもわかる通りより抑揚が大きくついたように写っています。
ある程度のオフロードタイヤにも対応できるだけのタイヤクリアランスをフロントフォークもリア三角も確保されています。
この為、最近の流行りのワイドリムを採用する速いカーボンホイールの装着も可能になりました。(2020までは25cタイヤでギリギリだった為、あまりにワイドなリム形状を持つ最新の空力を採用したホイールの運用はできませんでした。)
完全なグラベルロードとしては
Pinarello Grevilが受け持つので本格的なそちらの楽しみ方はGrevilをどうぞ。
なんですが、軽いオフロードならPrinceでも走れるようになっています。
…けれど、まぁこれで本気でグラベル走ったらフロントディレイラーまわりのトラブルとか定番のお話しは出るでしょうねw
それはどのロードでも一緒なんですけれどね。
Prince FX 2020までは「DOGMA F10」のテクノロジーを受け継いだF8とF10のあいの子みたいなモデルでした。
今年のPrince FX 2021は「DOGMA F12」と「DOGMA F10」のあいの子みたいな印象を持ちます。
フロントフォークはF10っぽい。
ダウンチューブ形状はF12っぽい印象を持ちます。
しかし、じゃあ中途半端なのかよ?というイメージを持たれる方もいらっしゃるかもですが、試乗させてもらった程度の私がいうのもなんですけれど、私が試乗させてもらったのはPrince FX 2020ですが、ハイエンドモデルを知らない私なんかがいうのもなんですけれど(まだ納車されてませんのでw)DOGMAを知らなければ、これがハイエンドって言われたら信じちゃうかも…。
というくらい走るモデルがPrinceです。
純正ホイールがフルクラムのWind500だったかな。
このホイールがレーゼロだったり、私も使っているROVAL Rapide CL50だったりしたら恐らくむっちゃ速いだろうなwという印象が今も残っています。
妻も乗るDOGMA F12 DISKもタイヤクリアランスは極めて小さいです。
F10に至ってはフロントはギリギリ28cのタイヤまで嵌ります=Roval Rapide CLX32~64世代のホイールまではフロントは使える。
リアは25cでギリギリです。なのでワイドリムなホイールは現車合わせしないと微妙…なところがあります。
F12はリアで28cまでイケるので妻のロードにもROVAL Rapide CL50 discを組んでいます。
それほどギリギリを攻めているロードがピナレロの特徴なのですが、ひと足先にプリンスFXでワイドクリアランスを実現した。
そんなセカンドグレードなのに前衛的でもあるモデルがピナレロのプリンスです。
価格的には安くないですが、内容を知れば「バーゲンプライスかも知れないw」と思っちゃうあたりがピナレロマジックでしょうかw
DOGMA F12 DISKのURLも貼っておきます。
DETAILタグの横の、GEOMETRYタグを押すとそれぞれのモデルのジオメトリーが見れて楽しいですよ。
DOGMAはやはり攻めたジオメトリーを持っていますね~!
これであの安定性と走行性能を実現しているんだから、すげぇですね。
妻のちっこいサイズでちんちくりんでちょこっと乗っただけでもその凄まじさは肌で感じましたw
ぴったりサイズで乗ったら驚愕の一言でしょう。
経験無かった頃にちょっと乗せてもらっただけでも幸運ですが、再びきちんと乗ってみたい衝動に駆られますw
プリンスは2020の方がそういう意味では少し攻め気味ですが、歴代ドグマよりは少し安定性に振ってますね。
2021はさらに安定性に振っているイメージです。
それだけタイヤも進化してきて、ホイールも進化しているのに合わせて安定性に振っても運動性能は満たせるという事なんでしょうね。
F12はそれを踏まえた上でもまだ、さらに運動性に振っているw
それであの安定性と乗り味はすげぇ。
Madone SLRはまた違った乗り味です。
試乗程度で語れない(のはドグマも一緒ですけどw)のが残念ですが、Madoneは脚が残せる雰囲気があったんですね。
新型Emonda SLRよりもまだ堅いフレームで、Emonda SLRと比較すればMadoneの方が脚にキそうですけれど、それでも感じるのが剛性あるのに脚が残せそうな乗り味。
それでいて他社のエアロロードと同じく乗ると「高揚感がある」のです。
ドグマは高揚感の塊wです。
これもちょっと乗っただけなんで深く語れないのが残念です…。
プリンスFXはそのあいの子。
高揚感あるし速いけど、ちょっと脚残せそう…。そんなイメージ。
なので我々一般のホビーユーザーにはプリンスくらいがちょうど良いのかも知れません。
最終的には乗りたいのに乗る!
のが正解だとは個人的には思います。
プリンスも実物を見るとカッコいいんですよ~。
写真だと損するタイプですね。
それはDOGMA F12もそうです。
写真より実物の方がカッコいいです。
実は、Madone SLRも実物を見ると写真より有機的…というと語弊があるかなw
アメリカメーカーの割り切った性能主義ではなく、ちょっとロマンのある良い作りしています。
カラーリングによってもイメージはとても変わっちゃいますけれど。
簡単にまとめると、PinarelloのDOGMAと、TREKのMadone SLRは個人的に超好きなカタチしてます。すみませんw
えーとプリンスの話題だった。
個人的な好みを言うと、Prince FXは2020の方が好きだったのです。
2021のモデルも好きか嫌いかで言えば嫌いじゃないんですが、2020の方がキレイなカタチしてました。
2021が好きで欲しい!という人が居たらすみません。
あくまで主観的な話題です。
性能で比較すれば満を持して販売された2021の方が様々な面で上をいくと思います。
特に適合ホイールの数で言えば2021の自由度が高いのは、これは最高です!
ホイール選びで苦労したくないですものね。
今後、さらなるワイドリム化が予想されるのでそういう意味では私が購入したMadone SLRは手に入るうちにいくつかホイールを買って保管しておかないと…なんです。
2021 Prince FXはむこう10年はそんな事を考えなくて良いと思います。
その点でも買いのモデルです。