2021年04月29日
Madone SLRを紐解く…
ゴールデンウィークに乗れない…
という悲しみをバネに?
こんな休日も出勤して仕事しているフラストレーションを拭う為に、お世話になっているショップの元実業団選手である店員さんにさまざな事を教えていただきました。
電話で会話している様子を再現しつつ書いていきます。
私「お世話になります~。」
店「どもです~。いかがでしたか、Madoneは。」
私「試乗で乗るのとはやっぱり違いますね。遠慮せずに乗るのでw」
店「笑」
私「驚いたのが、清滝峠に向かう道中で遊歩道(自転車も通れます)でとてもタイトなUターンしなきゃいけない箇所があるじゃないですか。」
店「あ~、あそこッスね。」
私「あそこ、エモンダやアレスプだと少し大回りになって苦手なんです。」
私「それがMadoneだととても小回りきいて好きなところを通れるんですよ!」
店「ほう!」
私「エアロロードなので、どっちかっていうと縦方向に強く横が弱いイメージがあったんですが、試乗した時に「あれ?w」とは感じましたが、それがここまで差がなく自由自在にコントロールできて、それにしっかりついてくるのは驚きました」
店「Madoneはエアロロードの中でもそういう前後と左右差が小さいモデルですからね。
ただ、やっぱり軽量系のオールラウンドモデルなどのバランスが良いヤツと比べると、マドンはコーナリングもっさりですよw」
私「あれでもっさりなんスかw」
店「エモンダの方がコーナー速いのは事実です。」←※注!SLRに限った話
私「あれ以上速くても、私自身がコントロールしきれんのでMadoneでOKですわw」
店「Radiさんなら体格も良いので確実にMadoneの方がしっくりくると思いますよ。
ただ、私は本格的に試せてないのであくまで想像も入りますが、RadiさんのはRSL37を選んでおられるので、私のMadone SLRよりもより俊敏にコーナー含めて走れている可能性は大きいです。」
私「RSL37がもたらす走りは、新しい次元に入っちゃってるんじゃないかと感じました。
カスタムホイールも経験しているんですけれど、Roval改があまりにも良い結果だったので正直RSL37も素晴らしいだろうけれど、今だとどう感じるんだろうか…と少し不安だったんです。
それが完全に杞憂に終わりました。
スポークテンションはCX-RAYとCX-SPRINTを使うROVAL改の方がキンキンに高いのはスポークを指で弾くと、それだけでも差としてわかるんです。
RSL37の方がスポークテンションが低いのに不思議だなと思いました。」
店「新しいラチェットEXPハブの効果が非常に高いんだと思います。」
私「回転方向の抵抗削減だけでなく、ハブが横剛性にも寄与しているんですか?
でないと、スポーク断面性能の差とテンション差があるのに説明つかないですよね、たしかに。どういった構造なんでしょう。」
店「ラチェットEXPに変わって、従来のスターラチェットが居た場所にベアリングが移動した結果、ベアリング間のスタンスが拡がって剛性が前作と比較して上がっているそうですよ。
その効果は機械的に出る数値よりも、体感上は大きいはずです。
アルテグラのペダルとデュラエースのペダルで感じる差と同じですよ、きっと。」
私「なるほど!」
私「確かに、アルテのペダルとデュラのペダルは踏み心地含めて違いますよね。」
私「あれって確か、おっしゃるようにベアリングのスタンス幅が違うんですよね。」
店「そうなんですよ。結構どころか馬鹿にできない差です。」
私「それであんな不思議な感じがするのか…。
柔くはないけど、堅くもないのにがっしり粘るグリップ。」
店「それはホイールだけではないです。」
私「ISO Speedですか。」
店「そうです。RSL37が従来と違う性能を発揮しつつも、それをしっかりと性能を引き出せてるのはMadoneのフレームに仕込まれたISO Speedの性能です。」
私「TOJ京田辺のダウンヒル、タイトで急こう配でキツイじゃないですか。
あそこでコーナー手前でいつもよりしっかり減速したのに、コーナーアペックスを超えて出口までの自然加速で(クランクを回していないという意味です)想像以上にMadoneの車速が伸びすぎて、あわやコースアウトか!!
という怖い思いをしましたw」
店「ラチェットEXPの抵抗の少なさと、Madoneの空力と、最終的に路面の凸凹拾って発生するロスをISO Speedが減衰して確実に車速につなげるので、慣れるまでは十分以上に気を付けてください。」
私「ロードバイクに乗っていて、使っていて楽だなーという印象以外に、初めてディスクブレーキの必要性を強く感じたのはMadoneが初めてです。」
店「最近のハイエンドモデルは速くなりすぎているんですよ。」
店「もうリムブレーキモデル出したら犯罪レベルで危険な乗り物ですよ。」
店「いくらAC3だ何だとリムのブレーキ面に処理を施したって、絶対的にはブレーキ性能と信頼性において圧倒的な差がありますからね。
リムブレーキモデルはもう未来が無いというと言い過ぎな気もしますが、限られたシチュエーションで最速を目指すような用途でもない限りは、ディスクブレーキモデルじゃないと危険な領域まで機材が速くなりすぎていますね。」
私「Madoneで走っていると脚が残せる感覚が強いです。」
店「それもISO Speedが貢献しています。」
店「また、Madone純正ハンドルはそういった面でも優秀です。」
私「やっぱり!
今回、急ピッチで組んでいただいたので、せっかく買ったのに付けてないエモンダ用のハンドルあるじゃないですか。
買った以上は使ってみたいですが、二日間Madoneに乗って思ったのが
このまま純正ハンドルで良いんじゃないだろうかwと思いましたね~。」
店「フィッティングしていただいた各寸法を落とし込んで組んでます。」
店「エモンダSLR用ハンドルだと少しだけ妥協しないといけないんですよね。」
※補足:マドン用ハンドルは2ピースの為、細かな調整ができます。
店「なので、気に入っていただけたのなら160gの軽量化は捨て難いですが一年か二年ほど乗り込んでいただいて、Radiさんの体幹が今よりも強くなってポジションを変更できるようになってから、エモンダ用のハンドルを試してみても良いんじゃないでしょうか。」
私「なるほど!」
店「本当にMadoneはRadiさんに合ってると思いますよ。
一緒に走られているTさんなどからお話し聞いてますけれど、今まで乗ったどのバイクよりも安定して綺麗に走れていた、そして楽しそうだったとおっしゃってますよw」
私「確かに楽しいですw」
店「もう一台、発注しておきますか?」
私「そんなにポンポン大金使えませんw」
店「らじゃw」
こんな感じで楽しく会話させていただきながら、Madoneというバイクに対しての理解が深まりました。
また、ラチェットEXPに進化する時に改善されている知らなかった事実も知る事ができて、とても嬉しかったです。
コロナが落ち着いて、一時帰宅できた時に改めてじっくり乗り込んで楽しみたいと思います。
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Posted at
2021/04/29 16:27:01
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