2021年08月10日
広報車チューンの闇(と言っていいのかな?)
いやー
日産と言えば一時期広報車チューンで話題になりました。
その汚名を挽回すべく、R35GT-Rの時は雑誌社の方も「現実どうなんだ」という観点から納車されたユーザーカーを借り出してテスト走行を行いました。
2007年デビューイヤー時の筑波アタック。
正真正銘のオーナーカーを借り出していきなり筑波を1分1秒台?
記憶がうろ覚えになってきましたw
もう14年前のハナシなので。
1分2秒台でしたっけ。
1分2秒台でも凄い話しです。
ポッと出の車が911ターボやGT3をもかくや!?
というラップタイムで走るんですから、凄まじい世界です。
それも、メーカー貸出の広報車ではなくお客さんに納車された正真正銘の「フルノーマル車両」でこの速さ。
…車って速さだけが大事ではないんですけれど。
わかりやすい指標って事で。
そして、話しは1995年くらいに戻るのですが当時業界を賑わしたR33GT-Rの広報車チューンの話題。
明らかにノーマルより速い。
そんなイジった車で性能を誇らなくても良いんじゃないのか!?
ベース車両として性能が優れているのはBNR32時代から定評あるんだから…。
と、BCNR33擁護派であるわたしですらそう思います。
日産が嫌い。
GT-Rが嫌い。
電子制御に頼った走りで何が楽しいの?
という主張をされるホンダVTECなどのピュアな車が好きな人たちは、この広報車チューンによる事実をさらなる嫌悪感をもって「なんでそんな事をするんだ」とおっしゃります。
これに関してはおっしゃる通り。
広報車チューンなんてしなくてもいいやん。
私も思います。
でも、それで車の実力などを見損なったり、過小評価したりするのはまた違うと思うのです。
当時、2ちゃんねるの車系の掲示板でいろいろ酷い書き込みを見ました。
そこまでGT-R毛嫌いせんでいいやんw
そして、初代NSXは確かに名車だと思うけれど、そんなけちょんけちょんにGT-Rをけなせるほど「とてつもなく孤高かつ良い車」ってワケでもないやんけw
というのが私のホンネ。
ちょっとセッティング出てない車は、元から難しい構成であるNSXの足回りをうまく活かせず、高速道路で当たり前にある普通の轍でも乗り方悪かったら半車身から1車線くらい横にぶっ飛んでたけど、優れた足回りを持つ車だったら多少イージーに車高下げたってそこまで酷い足回りにはならんぞ!w
と、思うところはあります。
実際に現車も動きも見た上で。
まぁ、それはさておき懐かしい動画を見つけました。
変にカットしたりして現実が曲解されかねない編集を施された動画が多いので、こういったフルに投稿されている動画は貴重です。
正に、日産の広報車チューンが露呈した当時のベストモータリングの動画です。
土屋圭市さんが自腹を切って買ったBCNR33のVスぺが広報車より走らないやんけ!
という動画です。
前半は各種テスト模様。
中盤で、物議を醸しだした筑波アタック。
筑波アタックにて発覚した広報車と納車されたユーザーカーとの差を確かめるべく、オーナーカーを集めて鈴鹿のショートコースでアタックする後半。
という構成です。
中盤の筑波アタックでも、広報車じゃないだろう車両はFD3Sと土屋さんのBCNR33Vスぺくらいです。
GTOのノーマル、あんなに走らないからねw
悪くはない車だけど、あんなに性能良くない。
80スープラも良い車だけど、ノーマルであんなに速く安定して走らないからねw
そして、土屋さんのBCNR33は筑波を1分6~7秒でラップ。
当時のスペックを考えると、決して遅くはないんじゃないかな。
そう考えられる性能です。
というか、よくぞここまでフルノーマルの車で速さを引き出せるプロの技術に脱帽w
土屋さんのVスぺが出したラップタイムを覚えておいてください。
最後のオーナーカーを集めてテストする鈴鹿ショートコースでのサーキットアタック動画では、NSXタイプRに肉薄するタイムを筑波1分6~7秒でラップする土屋さん所有のBCNR33Vスぺがファステストラップはコンマ1秒しか差がない。
純正のブレーキパッド(当時の性能を知ってる御仁なら、いかにフェードしやすい純正パッドだったかご存知の方も多いはず)がフェードで垂れてからも、ラップタイムはコンマ5秒くらいしか落ちずについていってる。
このあたりは当時の土屋さんのドラテクがすさまじすぎる!と驚嘆するところです。
はい。
当時の2ちゃんねる掲示板でアンチGT-Rの方が馬鹿にしていた「NSXタイプRの足元にも及ばない」という事実ですが、現実は「足元くらいにはいってた」という事実を今さらながら再認識できる動画を見つけて嬉しくなっているだけですw
すみませんw
※追記
ここで筑波ラップに落とし込んで考察すると、ベストカーの筑波アタックの記録はNSXタイプRが1分2秒!!!!!でした。(フルノーマルという触れ込み)
それは有り得ない。
という事が証明されていますね。
だいたいR35GT-Rと同等に走れるというのが「真実」だったら初代NSXの前期だろうが後期だろうがNSXタイプRは「伝説」になっています。
海外でももっと評価されて911のカレラRSやGT2を超える価値でもって取引されていてもおかしくありません。
ホンダも「広報車」使ってたんや。というのが言いたかったのですw
広報車は日産だけではなかっただろうという事実です。
BCNR33が好きで乗ってただけに、なんかああいう不当な叩きとか好きじゃなかったんですよねー。
嫌いでもなかったNSXの事が嫌いになりかけたくらい執拗かつ陰湿な叩きでしたw
ああいうのを見てから掲示板系にいかなくなりましたけれど。
車の種類的には全く違うので、どちらを選ぶかは完全に好みの世界なのでNSXを買ってもGT-Rを買っても良いんです。
ぶっちゃけ、あの当時ではNSXはピュアでほとんど電子制御に頼らずにああいう性能を発揮していた。
GT-Rは電制AWD機構を始めとして、電子制御で速さを引き出していた。
…とはいえ。
今の車の事を思えば、GT-Rでもエンジンとナマでヤレる古き佳き車になっちゃってるんですよね~。
時代の流れとはいえ、なんか感慨深いですねw
電子制御と言えば、電制AWDとABSだけ。
ケツ滑ろうが何しようが、全てドライバーの自己責任。
NSXはABSだけ。
思えばこの頃のクルマはある意味贅沢でしたね。
しかし、当時の2ちゃんねるの掲示板。
なんであんなにいがみあっておられたんだろうかw
不思議ですわー。
今となっては、どちらも良い車なんだからどっちがどうとか無いとは思いますけれど、このベスモの動画が良い契機になってヘンテコな広報車が出なくなったのは良い事だと思います。
そして、個人的にはサーキットで速い遅いがわかったとて、それが一体その車の善し悪しの何がわかるんだろう?と思わなくもないです。
遅いよりは速い方が良いだろうけれど歪な速さを求めた結果、乗る人が乗れば速いけれど操安性や安全性はどうなの?
なんてクルマはそれなりにロマンはありますが、実際に乗るにはどうだろうと思うので危うい速さだけを求めたクルマ作りよりは実際に乗ってどうなのか。
という車作りの方がユーザー的には歓迎できると思うのです。
…しかし、ロマンも確かに捨て難いw
難しい問題ですな。
これは私が俗物だからですw
こんな事を言いつつも、ロマン(速さも含めて)捨てきれないアホさ加減がにじみでております。
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Posted at
2021/08/10 11:17:55
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