2022年01月06日
煽られたw
ツイッターの方でも情報を共有しようと思いまして、今回のDi2バッテリートラブル事例を呟いたんですよ。
偶然にも、12月末に一緒に走りに行く仲間の方のEmonda SL7(純正アッセンブルでR8000番台のアルテグラDi2で組まれているミドルグレード)のDi2が突然バッテリー切れてシフトできなくなり、強制でフロントはインナーギアに。
リアはトップから一枚下のハイギアに固定されて「うわーwwwwRadiさんの奥さんと一緒の症状やんけ!さいあくーwwwwww」と思ったそうです。
ただ、ご自宅からほど近い地域まで戻ってきた時にそうなったそうで、妻のようにその後しばらく走っているうちに、強制でインナーロー固定の刑までは経験せずに済んだそうですが、「稀な例」とは言えこうも続くとはコレいかにw
って感じですよね、実際。
そんでツイッターに呟いたら、「機材マウント」ではないですけどなんかおるんですよね。
こういう自分が贔屓にしているメーカーの製品が「けなされた」と思って攻撃じゃないですけど嫌味言ってきたりする輩が。
驚いたのはその人がマジもんの「中学二年生」の子だったというのに驚きましたが、書いてる内容は非常にチンケでしたw
「SRAM RED eTAPの変速は105以下だと聞きますが、その辺はいかがですか」
イラッとする前に「すげぇwwwwwwwwwwホンモノ来たwwwwwwwwwww」と感慨深いモノがありました。
ちなみに、グレード相関図はこうなります。
シマノ
・DURA-ACE>ULTEGRA>105
スラム
・RED>FORCE>RIVAL
つまり、スラムのトップグレードはシマノのサードグレード未満。
105の下にティアグラというグレードがあるんですけど、ティアグラくらいでしょ。と中学二年生の子は発言しているのです。
知った上で言ってるならまだしも、知らずにそう決めつけて発言している点に凄みを感じますw
それに対してこう返しておきました。
「SRAM RED eTAP AXSは、フロント変速は確かに少しゆっくり変速しますが、ストレスを感じるほどではありません。人によると思います。
リア変速に関しては、デュラエースと遜色ありません。」
「実際に変速が遅い。という意見を聞いたり見たりした事があるなら、それはきっとコンポーネントを違うメーカー同士でミックスして使っている状況(※)で、きっちりとセッティングも調整もできてない個体で変速もままならない本来の性能が発揮されていない個体をひとつかふたつ事例を見ただけではないでしょうか。」
(※)
11速時代は、他メーカー製品を混ぜて使用する事例が多数ありました。
シマニョーロとか言われていた例ですね。
カンパニョーロ製のコンポーネントはデザインも素晴らしくみんな一度は憧れるのですが、いかんせん高価。
シマノの倍くらい高いのです。
(機械式デュラエースが約25万円に対して、機械式スーパーレコード(カンパの最高グレード)は約45万円。電動コンポ同士の比較でも、デュラエースDi2が約40万円なのに対して、スーパーレコードEPSは約78万円)
そこで、目立つ部品はスーレコを用いて、消耗品かつ維持費に直結するフロントチェーンリングや、リアのスプロケットなどをシマノ製品を使う…。
というミックス状態で使用するのが流行っていた時期があります。
今も流行っているのかも知れませんけどw
なので、同じ11速同士でスプロケのギア間隔など非常に近しく、共通して使えるというのは事実としてあるにしても、リアディレイラーなどの動作などの調整が通常のコンポ組みよりもさらに細かい調整が必須で(個体差にもよりますけど)実際に変速しようとワイヤー引いても(もしくは電動でスイッチ入れても)なかなか変速せずにカチャカチャカチャ…カチャンwというクソみたいな動作状況な個体を見た事があります。
同じような構成で、シマノ製コンポとスラム製コンポをミックスして使って、クソみたいな変速とか動作を見た事がありますw
そんなにお金掛けて高価な部品使ってるのに、しょうもないところでケチって本来の性能どころか三つも四つも下のグレード未満の動作しか実現できてない状況でよく公道走れるな…と呆れた事があります。補足おわり。
実際のところ、本当の事を書くとネット上では荒れるので避けてますが、スラム製のコンポが変速イマイチ…という事はありません。
全て純正と同グレードできっちりとアッセンブルしてあっても、変速がイマイチな個体が多かったという事実があるならば、考えられる事はひとつです。
自転車業界の現実を知らない方からすれば信じられないかも知れませんが…
「まともに組めてない」だけです。
シマノ製コンポは多数出回る関係上、「組み慣れている」のでちゃんと技術をもった他店できっちり組まれた個体と比較すれば「あれ?少し調子おかしい?」と疑問を持つ程度まで組めていても、慣れてないコンポで発注を受けてロクに調べずに組むだけ組んで売りっぱなしの個体だと「本来の性能が発揮されていません」
ちなみに、これは完組ホイールでも有る話しなんです。
例えば、高価なホイールを注文。
ショップにメーカーや代理店から商品が届く。
普通なら、そこで梱包を解いて初期の振れ取りだとかセンター出しなど点検と施工をしてからお客さんに納輪するのが「本来の姿」なのですが、酷い店になると「ホイール届きましたよ~!」と連絡を受けたお客さんが店に行くと「いらっしゃい!すぐに組みますね」と言って、目の前で箱の封を解いてサラピンのホイールを取り出して、そのままチューブなりタイヤなりを組んでスプロケなどをセットして、客の自転車に組んで「できました」
もうね、アホかとバカかと。
こういうのが割と多いみたいで、そういう意味で地雷となりにくいメーカーとして「カンパニョーロ」と「フルクラム」が挙げられます。
工場出荷時に、きちんとセンター出しと振れ取りができてんですね。
あとは輸送時になんらかの衝撃までいかなくとも、力が加わったりしてほんの少しだけ要調整…というケースがあるだけで、さすが老舗メーカーだけあってこの辺は素晴らしいです。
それの真逆をいくのがMAVIC
工場出荷時は、あえてハブを少し堅めに組んであるのです。
「購入したら、まず点検と調整しますよねー」という組み方。
なのでMAVICの製品で評価が極端な事例があるのはその為です。
高価なホイールなのに、思ったより回転がクソwとかですね。
MAVIC製品はもれなく玉当たり調整は必須です。
他に有名どころというか、私が触れているメーカーとしてBONTRAGERとROVALも工場出荷時の精度などは「ほぼ完璧な個体が多い」そうです。
それでもやっぱり調整は必須だそうですけど。
話しが逸れましたw
話しを戻して…
まぁ中学二年生だし、拗らせてんのかな。
しゃーないなw
と思いながらその子のアカウント読んでいて…
「私がコレに400Kものお金を何故払ったかわかるかい?」
と偉そうなツイートを見て落胆しました。
お前が稼いだ金じゃねーだろ。
もっと謙虚に生きろ。
ブロックすると相手にも通知行ってめんどくさいんで、そっとミュートしておきました。
ちなみに、ホントの事を書くとSRAM RED eTAP AXSは変速速度は105未満どころかデュラエースとほとんど変わりません。
フロント変速だけは少しゆっくりめですが、それでも事実上困る事はありません。
良く走りに行く方の愛車はSRAM FORCE eTAP AXSで組まれたモデルに乗っておられるのですが、そのFORCEの方が最新のシマノ R8100番台の12速化された新型アルテグラDi2よりも変速だけで言えば速かった。
という事実も置いておきますね。
あと、今回の妻のDi2トラブルに繋がった事もあって改めて認識した事をひとつ。
SRAMの電動コンポーネントは、ロードバイクを置いて一定時間が経過すると(しっかりと計測したワケではないのですが、恐らく5分~10分)スリープ状態に入ってバッテリーを保護します。
次に、ライドから帰宅してロードバイクを部屋に保管したりすると、たぶん一時間とかそれくらいの時間が経過すると、SRAM製電動コンポはディープスリープ状態に入ります。
ディープスリープ状態の時に、ロードバイクを動かさずに変速スイッチだけ押しても、数回押すまでは「スリープ状態を解除しません=変速動作しません」
ただし、空気入れる為とかでロードバイクを少しでも動かしたりすると、どういうセンシングしているのかまでは知りませんけど、その後変速スイッチを操作すると「速やかに動作します=スリープ解除になっている」
この点だけでも、SRAM製品って事前に聞いてた噂よりも優れているやん。
シマノより考えられた制御しているやん!と感心しています。
なのでDi2よりも容量の小さいバッテリーしか搭載してませんが、Di2と同等に近い使用時間を誇る理由も実際に触れてみて納得できます。
昼食摂ったりしている休憩時間とかでもスリープ状態に入ってますからね。
盗難防止の為に施錠しているチェーンロックなどを外したりしている「振動」を拾ってか、そんな事をしているとeTAPは目覚めて即座に操作に反応してくれます。
マジでストレスフリー。
そして、変速スイッチ。
シマノDi2は軽やかに反応するのは美点ですけど、eTAPと比較して「軽すぎる」とも言えます。
ちょっと触れただけで動くんですね。
それが嬉しい人もいらっしゃるとは思います。
SRAM製電動コンポのスイッチは、「カチッ」とちゃんと手応えがあるのです。
それも、ストロークがありすぎても「鬱陶しい」
スイッチが重すぎても軽すぎてもダメ。
そんなストレスを感じない絶妙な重みとストロークと節度感なんですね。
また、シマノDi2と違ってひとつのレバーにスイッチはひとつだけ。
右側のスイッチを操作すると「シフトアップ」
左側のスイッチを操作すると「シフトダウン」
左右のスイッチ同時押しで「フロント変速」
誤操作のしようがないほど、直感的にもわかりやすくてシンプルな操作性。
シマノDi2は右側がリアディレイラーのシフトアップとダウンそれぞれにスイッチがあり、左側もフロントディレイラーのシフトアップとダウンそれぞれにスイッチがあります。
夏用グローブや指出しグローブ使っている時は全く気にもなりませんが、慣れてない人間が(特にeTAPに慣れていると)冬用グローブとか着けて操作すると誤操作しやすいのと、「どっち押しているかわかんない」時があります。
慣れの問題なんですけどね。
でも、こういう機材で「慣れが必要」って時点でどうなの?と思うようになりました。安くない電動コンポーネントですからね。
シマノ製品は確かに優れています。
そのおかげか、ライバルメーカーが奪われたシェアを取り返す為に凄まじい努力をしておられます。
SRAM RED eTAPは、確かに先代の11速時代のeTAPはいろいろ噂聞きましたが、それも含めて弛まぬ努力をされたんでしょうね。
12速化されて二世代目になったeTAP AXS(一部は前モデルの技術をブラッシュアップして搭載している箇所もあり)は、より熟成されているんだなと感心しています。
油圧ディスクブレーキの、エア抜きがしやすい構造だとか。
折損するクランクが話題の先代シマノコンポーネント(R8000とR9100)ですが、SRAM製クランクが折損した事例はあるにはあるでしょうけれど、こんなに頻繁にツイッターなどで見かけないのも事実。
日本ではユーザー数が少ないってのもあるかも知れませんが、先代のシマノ製コンポーネントのクランクは「軽量化と、軽さを達成した上で狙った剛性を出す」という難しい課題に挑んだ結果、割と個体差もあるようで折損に繋がる事例もあるみたいです。
私のような日曜日くらいしかまともに乗らないホビーライダーなら、そんな折損にも繋がらないだろうから大丈夫だとは思いますけど。
ただ、スラム製コンポにもデメリットはあって、特にトップグレードのREDに関しては「チェーンリング単体で交換できない」
「スプロケも良く使う摩耗の進んだギアだけ交換できず、一体式で交換のみ」
と、一般ユーザーの維持費が爆上がりになる欠点を持ちますw
その代わり、驚くべき剛性と軽さを実現していて「正にレースで勝つ為に組む機材」の潔さを私は気に入っています。
維持費が気になる人には向いてない機材であると言えますし、そういう点で評価すればシマノ製コンポは非常に優秀です。
=ユーザーフレンドリーな部品設定
各社一長一短ありますが、みんなが良いというモノを使う・買うんではなくて実際に自分で確かめて自分に合ったモノを使う・買う人間になれるように、今後も私自身精進していこうと思います。
今回の体験をもって(ツイッター上での体験と、実際のライドでの体験双方合わせてですw)そういう事を考えさせられました。
そして、今まではシマノ製コンポじゃなきゃ…という想いが実は割とあったんですよ。
スラム製コンポに行くのは「人柱上等!」で実は特攻していたのですよw
しかし、今回の経験で「シマノばかりがコンポメーカーじゃないな」という想いが逆に強くなりました。
マウンテンバイクと、今度買った妻用のグラベルロードのコンポーネントはシマノ製コンポですけどねw
グラベル用コンポも、そのうちスラム製コンポの経験をしてみたいなーと思っています……
…
……
………
結局、自転車沼じゃんw
でも、楽しいので楽しめるウチはめいっぱい楽しもうと思います。
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Posted at
2022/01/06 09:32:48
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