私も所有している(もう前型になりましたが)
Specialized Allez sprint comp discがニューモデルにモデルチェンジしました。
前型のモデル中に名称が変わりまして、途中からAllez sprintに名前が変わっていたと記憶しています。
Specialized Allez sprintがフルモデルチェンジ
シクロワイアードさんの紹介記事です。
私が所有する前型のAllez sprintは、フロントフォークが同社の軽量系モデルであるTARMAC SL5だったかSL6のフロントフォークを採用。
(カーボンフォークではありますが、価格的にトップモデルのS-WORKSグレードのフォークではないと思われます。が、それでも内容を考えると破格)
シートポストに同社エアロロードのVenge(恐らく2代目VengeのVenge VIASのシートポスト?ですかね。それか初代Venge)を採用。
ダウンチューブはアルミで形成できる(コスト的にもという意味で)D型断面の空力を意識した形状を採用し、価格の割に内容テンコ盛りなモデルでした。
アルミ製フレームで何故そのような形状を採用できるのかというと、コルベットなどでお馴染のハイドロフォーミング製法で成形しているのでアルミ製なのにカーボンモデルちっくな形状を実現していたのです。

ちょっとカスタムしているのでノーマルの面影が少なくなっていますけれどw
こんな感じで見た目にも楽しいモデルでした。
エアロ…と言いつつ、実際に発揮される性能はセミエアロ。
それはMadone SLRを経験したので、理解できましたw
でも、完成車価格24万円でセミエアロだったのは当時としては画期的でした。
実は、このAllez sprintはモデルサイクルがロードバイク界隈にしては異常に長かったんですね。
6年くらい売ってた?んですかね。
最初はピストバイクだったようです。
なので、ロードバイクとして売られている(た)Allez sprint compやAllez sprint comp discは、ジオメトリーを見ると通常のロードバイクで採用されるジオメトリーと少し変わっています。
独特なジオメトリーは、生まれがピストバイクだったからなんですね。
チェーンステーとシートステーをロードモデルの変速関係を納められるように変更し販売していたのがAllez sprint comp(リムブレーキモデル)
Allez sprint comp disc(ディスクブレーキモデル)だったんですね。
元がピストバイクでも、Specializedが作るだけあって乗り味は素直。
それと乗り心地もエアロシートポストなので心配していたのですが、思ったより乗り心地が悪く無かったのが意外でした。
それでも後からMadoneを知って、やっぱり乗り味はキツかったんだなw
と後から知りましたけれど。
いや、Madoneが異常なだけかなw
それが、新型になって見た目が変わりました。
それは、旧UCI規定でこれ以上開発しても空力戦争的にはもう新型リリースしても、新型はこれだけ性能UPしました!と売り文句が喧伝できない。
という事情もあって今のフラッグシップモデルはTarmac SL7です。
エアロ性能はなるべく妥協せずに…しかし、できるだけ軽く。
そしてパワー伝達などの効率の方でフレームの方のカーボンレイアップ含めて開発をし、新型としてデビューしたTarmac SL7のテクノロジーを惜しげもなく投入されたみたいで、旧型の私が乗るAllez sprintと比較して40kmを走行した時のタイム差は41秒にも達するそうですw
フルノーマル同士の比較なんだろうか。
どういう比較かにもよりますが、空力的には素人の見た目にはVengeのシートポストまわりを含めて旧型のAllez sprintも悪く無さそうに見える。
じゃあ、フロントフォークの差かな…
Tarmac SL5やSL6の時代っぽいフォークを採用する頃のAllez sprintよりも、空力を意識して開発されたTarmac SL7のフォークの方が空力に優れているんでしょうね。
あと、どれくらい空力的損失をカバーするのに貢献しているのかわかりませんがまるでカーボンモデルのような絞りを加えたヘッドチューブも貢献しているのかも知れませんが、最も違いがあるとすれば半内装だった旧型と比較して、新型はフル内装(シフトワイヤーやブレーキラインなど)できるようにブラッシュアップされているので、露出していたケーブル類で損失していた空力的な性能がそこははっきりと完全に内装される事で少なく見積もっても10W近い効率UPはなされているんでしょうね。
あと、新型で限定販売されるリミテッドモデルは、79万円(!)もしますが…
こいつは割り切ってフロントが1速化されています。
フロントディレイラーの有無だけでも空力的効率UPが割と向上するそうなので、ここでの差も旧型との比較で新型が有利な点かも知れませんねw
最初、スパイショットを見た時はギョッとしました。
うわー…
性能は新型の方が上なのは間違いないだろうけど、私が持ってる旧型の方がカタチ的に好きだわ…
なんていうのが第一印象だったんですが、見ていくウチに新型も悪くないなw
と思えるあたりにSpecializedがいかに力を入れてデザインしたのかがわかります。
ベースモデルが35万円まで価格が上がってしまい、もはやカーボンモデルが買えてしまえるお値段に。
しかし、旧型のAllez sprint comp discも当時は248000円していました。
TREKで比較すると、Emonda SL5が買えてしまうお値段なんですね、実は。
旧型のアレスプも安くはなかったんですよ。
しかも、旧型のアレスプは価格的に魅力的なお値段に下げる為に基本はシマノ105組みなんですけど局所的にミックスコンポだったんですね。
Allez sprint comp(リムブレーキモデル)は19万円とさらに安くてお買い求め安かったですが、ブレーキキャリパーがテクトロ…
クランクとフロントチェーンリングがプラクシスワークスの廉価版でした。
Allez sprint comp discは、ブレーキキャリパーはきちんと105でしたが、クランクとフロントチェーンリングが同じくプラクシスワークスの廉価版でした。
プラクシスワークスはきちんと上のモデル買えば全然悪くないどころか良い製品なんですけどね。
恐らく、Allez sprintに組まれていたクランクとフロントチェーンリングは、シマノで言うところの105未満のモデルだったんでしょう。
ちょっとフレーム性能の割に物足りないクランクとフロントチェーンリングでした。
それが、35万円に上がったとは言えアッセンブルされるコンポーネントパーツは、ミックスコンポじゃなくてフル105みたいですねー新型。
これは朗報。
わざわざ後からお金掛けて変更しなくて済みますからね。
そして、旧型のアレスプも純正で履いていた鉄下駄は、価格帯の割に(割り切った構成ではあるけれど)そんなに悪くない純正ホイール履いているんですよね。
これは新型も同じか似た構成でしょう。
なので、後から買えるホイールたちと比較すれば分が悪い鉄下駄に属するホイールですけど、Specializedのホイールは割と良いというかマシなホイールついてんですよね。
とりあえず乗って走る分には全く問題ないです。
そういうのも考えたら…
まぁアルミで35万円って割と勇気要るお値段ですが、そう悪くない構成なのかなとも思いますし、人気出るんじゃないかなー…なんて思います。
カラーリングが割とセンス良いカラーも出るみたいですし。
ただ、ここが商売上手くて。
Specializedが出す「このカラー良いやん!欲しい」と思えるカラーは、完成車で売らずにフレームセットで売るんスよw
きっとツイッターなどのネット界隈で賑わせている「良いやん!」と思えるカラーの新型アレスプは、フレームセット限定販売でしょうねw
それにしてもモデルライフ長かったなーAllez sprint(comp)
私がロードバイクに初めて乗った2018年の頃には既に市場にあって、リムブレーキモデルをバンバン売ってました。
割と今でもアレスプ見かけますし。当時も見かけました。
レッドホックなる斬新なデザインの限定モデルも見かけました。
エモンダに乗ってスグくらいの夏頃だったかな。
翌年の2019年だったでしょうか。
それくらいの時期にAllez sprint compにディスクブレーキモデルがリリース。
私の知っている限りでも5年近くは売ってるモデルですねー。
約2年、長くて3年がモデルサイクルであるレース用機材のロードバイクのモデルで、これは完全に長寿モデルです。
それも、開発する会社が資金面などで体力がなくてモデルチェンジが延び延びになっているとかいう事情でそうなってるんじゃなくて、割と好調に売り続けて満を持してモデルチェンジというイメージが強いんで、Specializedはアレスプではかなり儲けたんじゃないでしょうか。
下世話な話しですけれどw
Allez sprintは新型はもちろんまだ乗った事がないですけど、手頃な価格の割に真剣にわりと速く走れてなかなか楽しいモデルです。
ただ、TREKと比較して同価格帯のモデル同士で比較すると、速く走れるのは間違いないですが割と脚にキますw
emonda SLと比較するとAllez sprintはちょっと疲れますw
それだけフレームが堅いって事なんでしょうね。
そう考えると、決して安いお値段ではないですけど今の高騰した市場において、まだお求めやすい価格帯モデルですが、結構長く乗れて良いんじゃないだろうかと思います。