2022年03月27日
Specialized Allez sprint comp disc 2021
2020年に購入したので、モデル的には「2021」となります。
このあたりはクルマの年式と通じるモノがありますね。
早いモノでもうAllez sprint comp disc(アレスプと略します)に二年も乗ってんですねー。
途中からストラバ登録したという事と、Emonda SL5と二台持ちだったので交互に乗っていた事もあって、ストラバに登録して以降のアレスプの総走行距離は2819.8kmとなっています。
実走距離はもうちょい伸びるでしょうね。
何度か御池通まで通勤で乗ったのもストラバへアップする時にトラブってアップできてないのも複数回ありますし…
恐らく少なく見積もって3500kmは超えていると思われますw
愛車のところの評価でコレを書いていない理由は、以前書いた記事に上書きされるっぽいからです。
初めて乗った初々しい記事も残しておきたかったので別記事として書いています。
二年前に買って乗った時と比べて、私自身の経験値も増えていますのでそれらを踏まえて書きたいと思います。
この型式のアレスプは、「アルミ製のロードバイクはこう」というフィーリングで満ち溢れています。
ただ、剛性は確かに高いのですが軽量性も狙って生産されているようで、乗って感じる剛性感とは別にフレーム自体は非常に薄いです。
なのでアルミだから多少ぶつけても大丈夫…な側面は確かにカーボンモデルよりはあるとは思いますけれど、そういう記事などから想像できるような雑な扱いをしてしまうと、恐らくあっさりと初期性能は失われると思います。
また、水抜けが悪いので雨天走行後にクランクばらしてメンテしなかったりすると、内部から腐食が進んで一気にダメになってしまう事例もあるみたいで、アルミ製ロードバイクだからタフ!!
と思いこんで使うと驚くほど短命に終わる可能性も秘めています。
その代わりと言ってはなんですが、105ミックスコンポで構成されて価格を落としてあるので24万円と安い(絶対的には安くないですけど…w)お値段の割に、本当に良い走りはします。
ハイエンド機材と比較すると、そこはやはり覆せない性能差はもちろんありますけれど…
でも、だからと言ってはっきりと劣りまくっているという事はなく、同じ乗り手が同じコンディションでハイエンド機材と乗り比べたらその時に差がはっきりするという程度で、乗り手次第ではアレスプでハイエンド機材を喰っちゃえる…というのはアマチュアの世界では十分以上に有り得るほどのポテンシャルは持っています。
趣味で乗っているので絶対的な速さに拘ってない…というと嘘になりますけど、そんなに気にせずに乗って楽しいか否かを重視して乗っているのですが、通勤ライドでわかりやすく差が出やすい短距離(片道12km or 16kmほど)で同じように漕いで走って、驚くのがEmonda SL5だと33分くらいかかるんですね。
同じ道をアレスプで同じように走ると30分くらいで走れちゃうんです…!
しかし、走り終えた時の疲弊度の差は不思議とアレスプの方が疲れています。
疲れている差がそのままクランク回す時のパワー差じゃないの?
と思われるかも知れません。
でも、フレームの剛性差で脚に返ってくる反力の差って本当にあるんですよ。
剛性あるフレームに初心者が乗るとヤラれるよ!
的な記事は、あれは本当です
なので、ロング走るならエモンダの方が楽でしょう。間違いなく。
全部楽で速いのは不思議とアレスプより剛性を感じるMadone SLRですけどねw
Madone SLRは本当に何もかもが不思議です…
あんなにリムハイトの高いディープリムホイール履いて、前輪のベアリング逝ってて本領発揮してないにも関わらず、平坦も下りも登りもPR(private Record)更新しまくりですからね。
しかも、疲れ方が普通より低いっていう…
TREKが本気だしたら本当に凄いです…
話しが逸れましたが、アレスプはさすがアメリカ三大メーカーのひとつSpecializedが設計・生産しただけあって、初めて乗っても癖があまりなくて乗りやすかったです。
そして、エモンダのような軽量系の軽快さも併せ持つ乗り味で、かつ、アルミ製ロードなのに思ったより乗り味がビシバシ系ではなかったのも意外でしたが…
これは私の体重のせい?
体重軽い人はアレスプの乗り味は、アルミ製らしく感じられるとインプレッションしている人もいらっしゃるので、ここは体重差かも知れませんねw
今はハンドルもS-WORKS AeroflyⅡ(カーボン製エアロハンドル)を組んでいるのもあって、さらに乗り心地は改善されています。
カーボン製ハンドルが路面からの振動を微妙に減衰してくれているんでしょうね。
ロードバイクにカーボンハンドルは、メリットしかありません
と、イチ素人は感じます。
おもいっきりパワー型のスプリンターな人が全力でハンドル引きながらスプリントを繰り返すと、有名メーカーのハンドルでも軽量性を重視して若干耐久性に劣る製品の場合、折損に繋がるケースがあるみたいですが私のようなド素人が使う分にはメリットしかありません(今のところ)
Madone SLRみたいなハイエンドと比較しない限り、それまで認識できなかったのですが、Tarmacから移植されたカーボンフォークも、やっぱり価格なりに少し剛性が低いみたいです。
ただ、普通に普通の人が想像するよりも速く走っても違和感を感じられるか?
というと、ソレに気付ける人はよっぽど敏感な人か、近々のタイミングでハイエンド機材に乗った後でその感触を覚えている人が乗ったら気付けるかな?
くらいの差でしかないのは、価格差も考えると「さすが」と言えるんですけど、そこはやっぱりちょっとだけ差はあります。
アレスプがデビューした当時は、こういう「セミエアロ」なモデルはあまり存在していなくて、あっても価格帯がミドルグレードと言われる60万円付近から…
という時代背景も手伝って、24万円クラスの世界では独壇場でした。
Emonda SL5と比較して、初めてアレスプで走ったのは敢えて向かい風の強い淀川河川敷で乗ったんですけれど、セミエアロと言っても向かい風がくると足元でスカーっと風が抜けるのを感じました。
その後、本物のエアロロード体験してもっと驚く事になるんですけどねw
(本物は、横風にも強い。これだけでブログ一本書けますw)
セミエアロなのも手伝って、ホイールもROVAL Rapide CL50 discを購入し取付けた後で琵琶湖周辺を走った時は疲弊度の差に驚いたモノです。
こいつぁ…今後はエアロが常識を覆していくだろうな…!
と思ったモノです。
いつも強い妻が、琵琶湖の強風にヤラれて初めてハンガーノックを妻が体験し、身体が小刻みにプルプル震えていたのが印象強いです。
この時に決心したんですよ、妻にエアロロード買おうと。
その後、見るだけだからと嘘ついて梅田の大きなお店に行き、私は個人的にはcervelo S5とかピナレロならプリンスというモデルがあって、それのアルテグラ組みなら80万円くらい(当時。今ならもっとしちゃうw)で買えるので、そこにしらこく誘導しようと目論んでいたら、まさかまさかの白いDOGMA F12 DISKをバラ完で買う流れになるとは思いもしませんでしたけどねw
話しがまた逸れました…
そこまで、私自身の今後モデルを選ぶなら…
という思考を変えてしまうほどの体験をもたらしてくれたのが、アレスプです。
今乗っても、走ってる距離の割に疲れる度合いは高いですけれど、それを無視すれば本当に楽しい良い一台で、何度か置き場所に困って売ろうかな…
と考えた事はありますが、何度も踏みとどまっています。
それはやはりたまに乗ると楽しいんですよね。
思い出も詰まっているのもありますけれども。
それと、新型Allez sprint(現行モデルはcompなどの語尾がなくなりました)
がデビューしました。
早速、ツイッターのフォロワーさんなどが乗っておられます。
私が所有するアレスプオーナーでもあるフォロワーさんが、新型アレスプを評価する時
・新型は旧型より洗練されていて、高級感のある乗り味になっている。
・ガシガシ漕ぐより、淡々と回した方が速い気がする
・旧型はアルミらしい剛性感があってわかりやすかったが新型はしっとりしてる
・乗っていて楽なのは新型で、スペシャが宣伝文句にしている速さの差は確かに新型の方が分がある感じはする
要約するとこんな感じでしたが、旧型は旧型でアルミらしい乗り味含めてまだ魅力があるから、旧型が好きな人は焦って乗り替えない方が良いというのも含めて発言されていました。
旧型手放しちゃうと、もう新品では手に入らないですからね…
あと、冒頭で書きました通り優れた性能と乗り味を持っているアレスプですが、脆い一面も持ち合わせているので(性能とトレードオフだと思っています)間違った維持の仕方をすると、どれくらい初期性能が失われてしまっているのかを買い手側が実車に触れられたら問題ないですけど、ヤフオクやメルカリで買うならリスクがある為です。
出自のはっきりとした個体ならいざ知らず…ってヤツですね。
ロードバイク界隈も、知れば知るほど手に入れるタイミングと手放すタイミングが非常に難しい事がわかってきて、まるで四輪の世界と一緒やん!
と驚いておりますw
あれだけリジットな乗り物なのに、時代の要求にメーカーは応えてより魅力的なモデルを出す。
しかし、それが万人が望む正常進化なのか?という問題ですね。
快適性を手に入れると、間違いなく失うモノがある。
本当にコレ、四輪の世界と一緒ですw
幸か不幸か、ロードバイクの世界は電子制御も何もない。
フレームの特性で変わっちゃう。
なので乗って自分に合わない場合はどんなにカスタムしようとも、合わないモノは合わない。
…という事は…
試乗でもして確かめてからじゃないと、イメージと勢いで手持ちを売って買い替えるのは、非常にリスクがあるという事実ですねw
私はリムブレーキモデルからディスクブレーキモデルへ変換するパラダイムシフト真っただ中でロードバイクの世界へ飛び込みました。
そんな中、運良くリムブレーキ最後のエモンダを買えた。
エモンダSLはフレームが柔いとか色々言われますけれど、初心者が乗るには十分以上に乗りやすい素直な操縦性で大変良かった。
今は、リムブレーキのハイエンドモデルを一台
所有しておきたいな…コレクション的なハナシとしてw
という贅沢な気持ちがあります。
もう置き場所ないんですけどね…
そんな理想的なモデルが見つかった場合…アレスプは泣く泣く手放す事になるかも知れません。
気軽に輪行できて、気軽にどこでも乗っていけるエモンダSL5を手放す方がいろいろ後悔しそうだからです。
やっぱり油圧ディスクは輪行にはあまり向いてないんですよね…。
そういう意味では、気軽に乗れるディスクモデルとしてアレスプを手元に置いておく理由がちょっと弱いんです。
ですが、リムブレーキモデルの最高峰を手に入れる…
という、現時点で嫁さんを説得するのが非常に難しい問題をクリアしない限りは、現状の手持ちでいくと思います。
それくらい、アレスプを気に入っているんですね。
手放すならアレスプいうてる時点で矛盾はしてるんですけどw
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Posted at
2022/03/27 17:41:12
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