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2022年09月06日

ロードバイクのハブについて

ロードバイクのホイールに使われるハブについて、様々なメーカーから多様な仕様でリリースされています。
一体どのハブが良いのか!?

簡単にまとめたいと思います。

・シマノ
シマノさんのハブはオーソドックスな爪式(3爪)でしたが、12速化された新型コンポデビューに合わせてリリースされたデュラエースグレードのホイールに使われるハブはDT SWISSのスターラチェットに似た構造に改められました。

ぶっちゃけ、3爪でもスターラチェットでもきっちりメンテされていたらどちらでも困る事はありませんw
性能的にも3爪だからといってディスアドバンテージはさほどありません。

ただ、スターラチェット式の方がコストは掛かりますがトルクを加えた時にフリー状態から実際に駆動が掛かるまでのタイムラグを減らす為にクラッチ部分のギア歯数を増やすのが手軽に実現する。
というのは最大のメリットだと思います。
個人的にはマウンテンバイクじゃなければ、ロード用は36Tあれば十分に良いと思います。

話しが逸れましたが、シマノ製のハブは年式やモデル毎に特徴があるようでして、とても良いハブフランジ形状の時もあれば使いにくい形状の時もあるらしいです。(鬼のように他力本願ですけど、のむラボさんの記事を読むと参考になる…かも知れません)
ハブの性能自体は優れていて、耐久性にも富む。ってイメージです。
多くの症例を知らないので、私の知る限り…ですw


・DT SWISS
言わずと知れた業界のスタンダード…と言ってもいいかも知れないほどメジャーなハブです。
多くの完組ホイールに採用されています。
私の知る限りでは、ROVALやBonragerやPrincetonCarbonWorks(こちらは買い手がメニューのひとつとして選べる)…などなど。
ZippもいつからかDT SWISSのハブを使っていたんじゃなかったかな。
エンヴィもだったかな。
なんせ、メジャーどころのホイールにも使われています。
それほど業界スタンダード。

今となっては特許が切れたのか、他社も似た構造をどんどこ採用していますがw
(この時点でスターラチェットが優れていた事の証明ですよね)
スターラチェットという形式の駆動伝達方式を採用します。
シンプルな構造で耐久性に富み、メンテも簡単という優れた構造。
フリーボディも工具なしで脱着可能という徹底ぶり。
回転性能で言えば、装着するベアリング性能に依存する格好になりますが、とりあえず悪くないです。
スターラチェット自体の回転抵抗がいたずらに高くならないからでしょうか。
DT350、DT240と主に二種類ありました。(末尾にSが付く場合はストレートプル式のフランジを持つ、という意味です)数字が小さいほど軽くて高価です。
個人的には350でも十分以上に高性能です。
実際に手組ホイール組んでもらう時に使いましたが、妻と私でまぁまぁな距離使っていますがまだノントラブル(グリスアップはしています)
と、旧式ハブも別に今でも現役で使えるほどの高性能と信頼性なのですが、満を持して3年前?か4年前にラチェットEXPという新機構をリリース。
スターラチェットから部品点数を減らして軽量化を図りながら、その新しい形状で回転抵抗そのものを減らすのに成功。
実際、私はRSL37とRSL62というホイールでラチェットEXPを経験しましたが、普通のBonrager純正スチールベアリング(NTN製)でも結構回り続けます。
回転の減衰が小さい。
リムハイトが高いから…というのはあるかも知れませんが。

ラチェットEXPは初期トラブルがありましたが、それももう解決しております。
1~2年前なら確率的に有り得ましたが、偶然市場に残っていた初期モデルを手にしてしまって、対策品に入れ替わっている製品ではない為に初期モデルの不具合を追体験してしまうw
という事例が稀にあったみたいですが、そういう場合でもDT SWISSはリコールとして登録はしてないですが、実質リコールと同様に該当品番だと確認できたら手厚い保証できっちり直してくれるようです。

私の場合は、買ったホイールのうちRSL37が実に微妙な時期に購入しているのですけれど、一度開けてグリスアップする際にラチェットのギアを目視しましたが一切削れてませんでした。
まるで新品か!?というほどキレイでした。
ただ、逝く時は一気に逝く個体もあるらしいので安心はできませんがw
あと2000kmほど使ってみてノントラブルだったら対策品に切り替わった以降のハブを搭載していた…と思って良さそうです。

ラチェットEXPは240と180があります。
数字が小さいほど軽くて高級ですw
(180Sなんてひとつ10万円…)

ただ、最近の流行りでスターラチェット時代と比較してラチェットEXPは、ひとまわり小さいサイズのベアリングを採用しています。
これの意味するところは、軽くはなるけれどベアリングの負担が増えて交換時期が早くなる…という意味を表します。
あまりにも競争が激しいこの業界で、少しでも有利に。一ミリでも有利に。
という意識の表れだと思います。
個人的には歓迎できませんw
ちなみにスターラチェットを採用している時代でも、各メーカーの完組ホイールにDT SWISSのハブメカを使う時。
多くの場合はハブボディはそのメーカーオリジナル品を使う。(スポークアレンジ含めて独自の色や設計上の狙いを達成する為)
その際に、スターラチェットの汎用品からベアリングサイズをワンサイズ落としてホイールシステム全体の軽量化として軽く見えるようにしていたメーカーもいます。
それが悪いとは言わないですけど…レース機材なので。
寿命よりレースに勝つ!為に必要なら、多少の耐久性を犠牲にしてでも勝ちに行く姿勢は正しいと言えます。
ハイエンド製品なのでw
でも、趣味で乗るならそうじゃないよなぁ…と思う気持ちもあり、高性能に憧れる気持ちと板挟みで葛藤する事がありますw
ただ、年間1万kmくらい走り込む人なら致命的な寿命差に繋がりますが、年間4000kmまでというライトなユーザー(つまり私)程度なら、そんなに気にするほどベアリングが逝く事はありません。
年間4000kmと言っても、所有しているモデルで走行距離が分散しているのでもうちょいシビアかも知れませんけど…

ネガティブな事を書きましたが、ベアリングが逝ってもこだわりのセラミックベアリング!とかを入れない限りは、スタンダードな性能(しかし、一般的には高性能)であるスチールベアリング(NTN製など)で組みなおしても部品代はひとつあたり800円くらいです。
前輪だと二つ使います。
後輪だと4つ使います。(2つはハブ胴に収納、2つはフリーボディに納まってます。一般的にはフリーボディに使われるベアリングは大きいです)

できるなら、スターラチェット時代のひとまわり大きかったサイズで設計してくれたらホビーユーザーは維持費の面で助かる一面はあるものの、見方を変えれば雨天走行が多くなってしまって、シールドベアリングとは言えそれらが原因で通常より寿命が縮んだ場合は、ベアリングは小さい方が一般的には安いんでw

ぶっちゃけ、事実としてこういう事があるよと書きましたが
こまけぇこたぁいいんだよw
精神で好きなのを使えば良いんじゃないのと個人的に思います。
手組で組むならハブ自体の安さもあって個人的にはスターラチェット350
完組で最初から組んであるなら、ラチェットEXP240
これで十分です。
というか結構贅沢ですw

・TNi
我らが味方のTNi
優れた製品をリーズナブルな価格でお届け。
手組する際(や、依頼する際)に最もオーソドックスで誰もが一度はお世話になるのがTNiではないでしょうかw
ハブの構造も奇をてらった構造などではなく、古から存在する3爪式。
なんの問題もなく使えます。
スチールベアリングで組んであるモデルと、最初からTNi製のセラミックベアリングが組んであるモデルなど多数モデルが存在します。
また、ハブフランジ形状(穴数含めて)も多数存在してますので、ありとあらゆる手組や補修用ハブとしての機能を果たします…が!
国内在庫が限られているケースがあり、今は気楽に「TNiのハブがあるから良いやん!これは直せるで!」とか、こういうホイール組んでみたい…TNiに丁度欲しいハブあるやん!!
とか思っても、入手できない事がコロナ禍以降は増えました。
なのでお気を付けください。
ぶっちゃけ、TNiさんのハブで組んだらミドルグレードかそれ以上の性能十分だせます。たぶん。しらんけどw
私も手組のホイールに使っています。
BontragerのAeolus comp5リムを使ったホイールの前輪のハブはTNi製のハブです。
良く回りますよ~。


※Campagnolo(Fulcrum)
カンパとフルクラムは専用品しか今はないと思います。
昔は手組用のハブ出していたと思うんですけどね~…(カンパ)
言わずと知れた、誰もが一度は必ず雑誌かネット記事かYoutubeで目にするメーカーです。
そして、有名なハブ。
USB(パソコン用品ではないですよ)
ウルトラ・スムース・ベアリングの略でUSB
セラミックベアリングを採用していますが、カップ&コーン式を採用しているのでメンテさえすれば「いつまで使えんのコレw」という程の耐久性を誇ります。

USBの上位ハブとして存在するのがCULTベアリング。
CULTの意味、調べて知っている時がありましたがど忘れしたので今回は割愛します。
CULTになるとグリス要らないんですよ。
むしろグリスが回転性能の抵抗になるんですよw
それくらいの精度と滑らかさと、セラミックボールに負けない受け(レース)素材の硬度を持つ。
凄まじいまでの品質(イタリア製なのに大丈夫なのか?と思われるかも知れませんが、大丈夫ですw)
USBとCULTを超えるベアリングシステムは、なかなかないでしょう。
ただ、個人のブログで素人のつぶやきなのでぶっちゃけますが。

私のように体重のある人間はCampagnoloさんのG3組みのホイールに乗るのはハードル高いんですよ。
制限体重超えてませんし、ちゃんと走れるんですけど
上限ギリギリだから寿命とか耐久性の面で心配なのと、普通の人が堅いというシャマルウルトラでも「柔い!」とは思いませんけど、少しだけですけどほんのり頼りなかった。気の持ちようかも知れませんけど。
そこでレーゼロですよ。
レーゼロなら私でも乗れます。
という流れから、私が憧れてもBora OneやBora WTOは乗れないんですよ。
乗っても良いんですけど、安くないホイールで万が一があったら精神的にヤラれますやんかw
んで、自然とカーボンホイールもフルクラムに目が行くんですけど、フルクラムのホイールは(今は違うかもですけど)普通の丸スポークなんですよね。
マウンテンバイク用のホイールも、フルクラムのは丸スポークです。
カンパニョーロと差別化を図る為なのか?
カンパ製ホイールは(両Bora)スポークまで専用のエアロスポークで完成度が見た目にも高い。
フルクラムのカーボンホイール(Speed 40DBなど)でエアロスポーク使ってないからダメホイール!とは思いもしませんし、そんな事言いもしませんが…
なんかちょっと買えない。
ぶっちゃけるとそんな気持ちになりましたw
なので実際、一度はSpeed 40DBを買おうとこの拙ブログで興奮気味な記事書いてた事がありますが、今は一切言わないでしょ…
悪くないホイールなんですけどねぇ…
エアロスポークを使ってみて知ってしまうと、やっぱり安くない金額出すのでそういうところで妥協したくなくなるんです…趣味で乗ってるだけに。

でも、一周回って今はフルクラムのハイエンド系ホイールを経験したいと思うココロは実はあります。
安く無いんでなかなか思い切れませんけどw


・ホワイトインダストリー
ハブ界の王。
手組する人たちの憧れ。
安くないハブです。
実際の性能も優れているみたいです。
ただ、これの調整は大変らしいです。
決まったらすこぶる気持ち良くなれる回転するらしいです
(話してくださった方は軽い陶酔感に溢れる雰囲気で語られてましたので、相応良いんでしょう。)
ただ、調整がめんどい。
あと、普通のハブよりメンテや調整をする頻度が多い。
というのも聞きました。
それをもってしても、今だにこれを使いたいというファンの方が後を絶たないので…きっとヤバいハブなんでしょうね。


・GOKISO
我らがニッポン!を代表する、鬼のように回転するハブです。
回転性能で言えばこれの右に出るハブはなかなかないんじゃないでしょうか。
お値段も、安いので20万円くらい?
普通ので30万円くらい?
ちょっと良いので40万円くらい?
最高級品で50万円くらいだったような気がします。
ハブ一本のお値段です。
くれぐれもお間違えのないようご注意ください。
そんだけお値段出してもホイールのカタチにすらなってないのでご注意を。

GOKISOハブに関しては賛否両論で、ハブフランジ幅がナローなんですよ。
それが原因でホイールとして組んだ場合の左右剛性がちょっと足らん!という方がいらっしゃいます。
それと左右剛性が足りない関係でパワーを掛けて行った時に「進まない」というネガティブな評価も割とか結構見かけます。
しかし、このホイール(ハブ)最高!という評価も結構みます。

個人的な感想(あくまで素人)を言います。
恐らくですけど、私のような体重のある人間はこのハブはダメです。
面白い評価をツイッター上で見かけたんですが、GOKISOホイールを前後で異ハイトリムを組み合わせてヒルクライムでタイム計測比較を個人でやられている方がいらっしゃいました。
パワーメーター使って、毎回同じパワーで登る様にして比較。
常識で考えると、リムハイト小さいホイールの方がスポークのバネっぽい働きも作用して良いタイムが出ます。
私がマドンで使っているようなリムハイトが高い(62㎜など)ホイールの場合は、スポーク長さがその分短くなる事でホイール全体の剛性が高くなる傾向にある為、ヒルクライムのタイムはヒルクライム用ホイールと比較して一歩劣る。
(剛性が高いが故に)
というのが一般的なのですが、GOKISOは違った。
リムハイト小さいホイールで登るより、後輪に80㎜のリムを使ったGOKISOハブ組んだホイールが最もタイムが良かった。

乗っていた人もディープリムの方が剛性感が高く、踏む度にクンクンと車体が前に出て進んでいる実感があった。

このエピソードを読んで、素人なりに「なるほどなぁwwwwwww」
GOKISOハブさんはナロー幅のフランジを持ちます。
少しでもスポークは左右に張り出したい(電車内で立つ為に(踏ん張る為に)脚を拡げるのと同じ意味です)のに、GOKISOさんのはかわいそうなくらい直立に近いほどナロー。

それが80㎜ものリムハイトの高さでハブまでリムがお迎えにいく。
そうする事で普通のリムハイトのホイールよりも間接的に(この場合は直接的にかw)スポークが左右に張り出す形に近くなった=ホイール全体としての剛性が改善されている事につながったのかなと思います。

つまり、個人的にはLOTO6の一等や宝くじが当たったとしても興味本位も全くないので買わないと思いますw

※あくまで個人の感想と、周囲の情報から得た妄想です。

他にもあるんですけど、長くなったのでこのへんで。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2022/09/06 09:03:56

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