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2023年03月17日

最近のホイールはやはり凄い

最近のホイールはどれを買ったとしても凄い
ハイト/ウェイトレシオで見ても凄いですし、重量/剛性の比率でみても凄いです。

一体、どれを買ったら良いんだ…って感じです。

とりあえず、個人的に最近注目したホイールを紹介します。

Fulcrum Speed 25
エアロ全盛期のこのご時世に、ディスクブレーキ対応のローリムハイトかつ軽量なホイールをリリースしてきたFulcrum
敢えて、リムハイト26㎜というリムブレーキ時代なら最も多くの人が選んだであろうリムハイトを採用。
現在は軽量系のオールラウンダーなモデルでもリムハイトを40~50㎜の中から選ばれることが多い現実があるにも関わらず、26㎜で出してきた英断。
そして、Fulcrumと言えば2:1の老舗。
理想的なスポーク配置となる「はず」の2:1で見事に剛性とバランスを保っているのは実は少ないのです。
その中の最高峰が誤解を恐れずに言えばFulcrumなんです。
それを前輪にだけは2:1配置を採用し、ディスクローター側とノンローター側とのバランスを取る。
それでいて、リムに掘られたスポーク用の穴は左右非対称まではしない。
スポーク配置で左右バランスを是正しているって事なんでしょうね。
そして、スポークは24本配置。すばらしい。
いたずらにスポーク本数を減らすとイカンのは、私の少ない経験の中でも体感済みですw
そして、そのメーカーの売りである2:1を後輪では採用しないという英断。
リムの穴は左右非対称とする事で、ドライブ側もノンドライブ側(ローター側)も左右同数配置としながら、より負担の大きいドライブ側のバランスを取りに左右非対称リムを採用する事で是正。
全体のバランスを取りながら是正する事で、後輪のスポーク本数も24本。

見れば見るほど素晴らしい。
重量は後述するホイール達と比べて若干重いのですが…とは言っても1285gと非常に軽いんですけど、システム荷重(ライダーとバイク、付属品含む)120kgまで許容しているのはさすがの一言です。
それでいて、安くないですけど価格も38万円台をキープしているのが凄いです。

Campagnolo Hyperon Ultra
Campagnolo(カンパニョーロ)から、満を持して発売されたHyperon Ultra
過去にも同じ名称で販売されたモデルがあります。
最後発だけあって、スペックはとてもぬかりがない。
専用工具が必要になりますが、WTO Ultraと同じくインナーニップルを採用。
これで空気抵抗を削減(小さい数値ですが、絶対的に有利)
Campagnoloと言えば「G3組」と言われるスポーク配置が「顔」ですが、G3組を辞めるという英断。
素晴らしい。
G3組で組まれたBora WTO45などは剛性も凄まじく…とは聞きますが、条件が揃うとあっさりとリムが破断する事例も報告されており、私のような体重のある人間は憧れつつも「選べない」というジレンマを抱えてましたが、G3組を辞めた事でその心配もリスクも減る。
気になるのが前輪が21本配置ってのが気になりますねー。
24本配置なら最高だったのにw
でも、Campagnoloの事だから21本でいける!という判断だったんでしょうね。
後輪は安心の24本配置。
そして重量が凄まじく、リムハイト37㎜なのに1240g!(チューブレス対応の2-WAY FITモデル)
チューブラーモデルもリリースされるんですけど、チューブラーモデルならもうちょっと軽いでしょう。凄すぎる。
しかし、価格もすさまじく51万円

全体的なバランス考えると、個人的にはFulcrum Speed 25に軍配が上がりますねw
採用されているハブが違うと言っても、Speed 25のUSBはCULTに後からできますし、使い手がどう取捨選択するかですね。
こちらのシステム荷重は115kgまでとなっています。


LightWeight Obermayer EVO
ライダーなら必ずしも一度は目にする(記事で)上に憧れを抱くであろう軽量ホイールと言えばココ!
ライトウェイトの新作がこのオーバーマイヤーEVOです。
重量は1230g…時代の流れは残酷。
オーソドックスな構造を持つ、通常のハブ、スチール製スポーク、カーボンリムで構成されたホイールに重量が追いつかれつつあります…。
ただし、このオーバーマイヤーEVOはリムハイトが48㎜もあります!
なので空力性能はオーバーマイヤーの方が上…だと思うのは早計なんですよね…。

リムプロファイルが現在、空力上最もメリットのあるUV Shapeと言われる断面形状からほど遠い、三角形に近い形状をしているんです。
これは、ライトウェイトが売りとしている重量/剛性比に優れたリム構造を採用したいが為に、取らざるを得ないんだろう形状なんですよ。きっと。
非常に薄い、こんなんで大丈夫?と心配になるほどの厚みしかないカーボンリムの中に硬質な発砲ウレタンなんでしょうか?
単体同士では大した強度も剛性も期待できない構造なのに、それらを複合させる事で(まるで鉄筋コンクリート造のような考え方)類稀なる重量/剛性比を実現させた画期的な設計です。
それと、相変わらず竹スポーク使っているんでしょうか(知らんけどw)
それぞれがそれぞれに優れた美点同士を相乗効果で高めあい、デメリットを相殺していく…という画期的すぎる設計だった上に、ブランドの顔になっちゃったんで辞めれない…って理由もあるんでしょうね。
911がRRであり続けなければならないのと同じ理由で…。

なので、相変わらず重量/剛性比で優れたモデルなんでしょうけれど
そういう理由で「辞められない構造」を採用するので、従来通りこの新型モデルも「振れ取りができない」「スポークテンション調整できない」という欠点はそのまま残っています。
カーボンハブフランジに編み込まれたスポークは、メーカーの人間でも後から再調整はできません。(そりゃ、構造的に無理w)

高価なCeramicspeed社のベアリングを使っていながら、89万円という価格はいろいろ考えさせられるお値段です。
許容システム荷重は100kgまで。というのも、いろいろ考えさせられます。

このライトウェイトのホイールがデビューした頃。その年代に
これだけのスペックを引っ提げて鮮烈なイメージを与え過ぎてしまったのが、ある意味「抜け出せない地獄のはじまり」だったのかも知れません。
こんな事を書くとライトウェイトファンの方に叱られそうですけれど…。

Bontrager Aeolus RSL37
これらの凄まじいホイールを紹介した後で、私も愛用するBontrager Aeolus RSL37の記事を紹介すると、見劣りするスペックに見えます。
リムハイトはモデル名が指す通り、37㎜。
スポーク配置は前後輪ともに24本配置で、1325g
1300g台を下回ってないのでとてつもなく重く錯覚しますがw
システム荷重は120kg(確か130kgだったか…?)まで許容し、リムハイトは37㎜あって、実際に使って体感していますけど少し前にリリースされている45㎜ハイトくらいの製品~50㎜ハイトくらいの製品に勝るとも劣らない空力性能じゃないか?と感じるくらい良く走ります。
それは横風耐性が異常に高いのも関係していると思います。
横からの風に対してライダーがストレスを感じない程、煽られもしませんし、抵抗が発生しないので直進している時の空力は正直、リムハイトによる差は覆せてないと思うんですけど、トータルで見た時に優れた性能を発揮していると思うんですよ。
それだけの空力も備えていながらも、重量は1325g
という事はリムハイト26㎜のFulcrum Speed 25と40g差で空力も得られる。
というあたりでまだアドバンテージは残っていると思います。

自分の持っているホイールをヨイショしたいんではなくて、こういう事実を並べる事で統括していきたいと思います。

※統括
ホイールの世界は群雄割拠の時代。
2年ひと昔と言っても過言ではないくらい過酷な性能競争の時代。
それだけ熾烈な戦いに勝ち残ろうと各メーカーは努力されています。
今回、CADEX ULTRA 50を紹介できてませんが現在最強だろうホイールはCADEX ULTRA 50です。
次点で最強の一角だろうホイールは、Princeton Carbon Worksだとか名前を挙げだすとキリがないので割愛します。

2016年~2017年頃にリリースされた製品が、ひとつのベンチマークになっています。
その頃あたりのモデルが、空力だけでなく重量も軽量に…そして、メーカーによって違いはありますが横風耐性も「当時、注目されてなかったから大々的に宣伝してなかった」という事実はありますが、横風耐性を高めたモデルを出だした。
という時期であります。
Bontragerはそれ以前より横風耐性に注目してリムプロファイルに反映していたのは、知る人ぞ知る事実です。(私の知る限りでは、xxxの前身であるAeolus 5くらいからそれを実践しているのを記事で読みました)

次に2018年~2019年頃に出たモデルが、現在も主流となっている各技術が定着したモデルたちが続々とデビューした…というイメージを個人的に抱いております。
横風耐性もはっきりと打ち出され、大型車両などが横を通過しても吸い込まれる…!!とか、そんな現象がまるで嘘みたいに感じられなくなった。
というのを体感できるのは間違いなくこの年代以降のエアロホイールです。
(中には2016年~くらいからソレを体感できるモデルもあります)

そして、コロナ禍を経て現在。
2022年~2023年にデビューした新型モデルは、それらを超えてきつつあります。
しかし、記事などで見かけるインパクトほどの差は実はありません。
相性の問題があるので、その僅かな差が乗り手の長所を思い切り引き出す事で、相乗効果で「やっぱこの新型すげぇ!!」となる結果がある可能性は大いにあり得ますが、冷静に見るとその差は僅かです。
秒を競う競技をしているならその僅かな差も無視できないですけれど、そうでないなら現在使っていてお気に入りのホイールがあるなら急いで買い替えなくても良いと思います。

先程の比較記事で書いているように、ちょっと前の製品になっちゃったBontrager Aeolus RSL37も十分以上に現在も「よく走るホイール」です。
最もアドバンテージがあるのは、カンパやフルクラムのホイールに採用される事はない「ラチェットEXP」をRSLは使っているという事だと思います。
カンパやフルクラムが採用する、同社のカップ&コーン式ハブ(USBやCULT)は長い間維持する上で従来のメンテをしっかりすれば長く使えるという美点と凄まじい回転性能なのは間違いがないので、そこは誤解なきようお願いします。
それを理解した上でも、ラチェットEXPは良い設計だと個人的に思っています。
耐久性に富み、回転性能の劣化が非常に少ない(=ベアリング性能にさほど依存していない)根本的な設計からの改善なのでメリット多数だと思っています。
ラチェット部のグリスアップはきっちりとしないといけませんけどね。

私がマドンに使っているAeolus RSL62も、疲れている時も調子悪い時も長い期間使ってみて感じていますが、目立つ凄さはないんですけど逆に欠点らしい欠点がないんですよね。
どこでも走れます。(リムハイト62㎜というのを考えると、それが逆に凄いw)

こうやって統括してみても、一体どれを買えば良いんだw
状態ですが、これだけは言えます。

・メンテ性は大事
・どれだけ補修パーツが入手しやすいか
・自らのブランドとしての「顔」を辞める英断ができるメーカーは、素晴らしい。

あとは買おうとしている自分自身で「何を取捨選択するか」で欲しいホイールが決まると思います。

個人的には、Fulcrum Speed 25が最も惹かれます。
ただし、Aeolus RSL37ですら「軽すぎて踏んでる気がしない」と感じた人間なので、こういう軽量ホイールには憧れるものの実際に買うとなると別の製品を選んでいると思いますが、今回紹介した新作三本のうちで買うならフルクラムです。
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Posted at 2023/03/17 08:23:32

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