2023年04月19日
マカンの動き その2
マカンの動きってどうなの?
の続きを書きます。
今回はエンジン編です。
2014年式のマカンS、特に走りに影響するオプション系は一切搭載してない個体の体験談です。
・3,000cc V6ツインターボエンジンってどうなの?
・結構、活発に加速してくれます。
・いつの頃のアップデートか覚えてないですが、二年ほど前のアップデートでドライバビリティに変化がありました。
①特に冷間時始動直後の発進時に、そろ~っと走ると特にわかりやすい変化があったのですが、1速で2000rpm付近まで引っ張るように制御が変わりました。
きっと、PDKのクラッチ摩耗を抑制する狙いかな?と勝手に予想しております。
②その後の走りも、暖気が済むまではわりと低速ギアで引っ張り気味に走ります。
③各表示インターフェイスで表示されるカレンダーの表示が、日本で馴染深い
年/月/日に改められました。それまでは、日/月/年でした。
④空吹かしなんてほとんどしてないので、そういう変更以前/以降も同じかどうか
までは認識できてませんが、ソフト制御で回転上昇が鈍いって事がないです。
それは驚きw
割とレスポンス良く「フォンッ!フォッ!」って感じでアクセルの開度に
敏感に反応します(PDK専用モデルなのが惜しい。MTで乗ってみたくなる)
これ以降はアップデート以前/以降に関係なく同じだと思われるフィーリングです。
低回転から力があって、割と良い加速をします。
車重を考えたら立派だなと思える程度には。
決してむっちゃ速いという類ではないです。
車重とカタログスペックの馬力・トルクで考えるとギア比も絶妙なのか、そういう意味では割と良い加速をします。
下の回転から結構良い加速するのでタービンサイズを小さくしてドライバビリティ重視なのかな?と勝手に予想していたのですが、メーター内の表示でブースト圧表示も選べることを後から知って、自分で設定を変えてブースト圧の動きを見ると特に発進時は結構踏んでも割とな範囲で3000rpmを超える程度までは、ブースト圧に頼らずにエンジンの地力のみで加速している事に驚きました。
これは、マカンのアキレス腱であるトランスファーを保護する意味合いもあるのかな?と思います。(スポーツモードONでもブースト制御はさほど変わらず)
スポーツクロノをオプション選択していて、スポーツ+モードにすると変化があるかどうかは私の車にはついてないので試せてません。
すみません。
巡航入ってから、路面の勾配やちょっとした加速をしようとするとよっぽどアクセルを強く踏まない限りは巡航ギアを保ったまま1000数百rpmの回転からでもブースト圧が掛かってターボ車らしくトルクを出して加速します。
90年代の国産ターボ車のように、エンジンまわりは良い意味で余力を残した設計なのかもしれません。
フル加速に入っても、純正ブーストメーターは0.6barとか0.7Barまでしか上がらない事からタービンサイズは少し大きめな可能性があります。
詳細なスペックまでは調べてないので、運転してみた感じと純正ブーストメーターが正しいと仮定して予想で書いてます。
そこはすみません。
こういったあたりから、街乗りでの小気味よさや燃費重視な設定にせずに良い意味でキャパを持たせた設計かな?と感じています。
それがもたらす恩恵は…
路面が悪いところを走る際に、いたずらに低回転からターボがびんびんに働かずに走りやすいようにしてくれてるのかな?と思うのと(モノコックボディで悪路走ると痛むのが早いんで敢えて自ら進んでグラベル路面には行ってません)補機類に余裕があるという事は、ノーマルで普通に乗ってる限りは寿命が長い可能性が高いと思われます。
個体差もありますし、そこは自ら距離乗ってみないと何とも言えませんけれど。
なんかそんな気がする走り方と制御だなと思います。
高いギアで巡航している時に低い回転でもブースト圧が高まるのは、負荷が高いのとエンジン自体に地力があるからだろうと思います。
それと、SUVなのにツインターボV6という言葉から連想される普通のツインターボなレイアウトじゃなく、片バンクずつタービンを回して過給に使われた排気ガスは後方のマフラーカッターから大気に排出されるまで、一度も左右で交わらずに排気されるレイアウトなのも、こういったレスポンスの良さや回した時の気持ち良さに繋がっているのかな?と思います。
排気音は割と勇ましいです。
作られた排気音は放ちません。
こういう出力と出力特性を得る為に燃焼していたら、こういう音が出るだろうな。
という音が出ます。
音量は決して小さくないんですけど、ノーマルマフラーが割と抜けが良い作りなんだろうと思うのですが、車内に一切籠り音なく綺麗に排気される為、V6かつビッグボアなレイアウトらしく重めな排気音を奏でますが、嫌味なところが一切ないです。(好みの問題はあるかと思いますが)
中回転を超えて高回転に行くと、結構良い音を放ちます。
そのあたり、懐かしい気持ちになりますw
個人的に90年代の国産ターボ車でいろいろ遊んでいたので、同時期に様々な車種の様々な仕様の排気音などを聞いていたので「そういうのに近い音」がします。
ちゃんとノウハウのあるお店で、ちゃんと現車合わせでセッティングされた…
「そういうのに近い音」です。
ばりっばりの仕様ではないですw
あれはまた違う世界線にいっちゃうんでw
厚揚げで400馬力くらい出していた車両と似た音…と言えば良いでしょうか。
ノーマルで、メーカー保証の恩恵も受けられながらこういうのが楽しめるってむっちゃ良いと思います。
特別仕様とかではなく、普通にカタログモデルで売られているから認識してない人は気付きにくいですけれど、これはスバルで例えたらフォレスターSTIみたいなものです。
日産なら、改造していった先の世界が違うとは言えw
ステージア260RSみたいな感じです。
SUVなのに。
SUVらしからぬエンジンを贅沢にも積んで。
(レイアウトもスポーツカーみたいなレイアウト)
コーナリングも、車重2t近くあるSUVとは思えないコーナリングをする。
ブレーキのききも素晴らしい。
それらの際のPDKのギア選択含めた制御も正にスポーツカー寄り。
普段はゆったりと、車から急かされずに乗れるSUVらしい良さもあります。
直進安定性も高いので、高速をクルーザー感覚でズドーン!とリラックスして走る事も得意です。
燃費は出力特性と車重などから考えると悪くはないとは思いますが、今どきの省燃費車と比較すれば燃費は決して良いとは言えませんが、悪くもないです。
(街乗り5~6km/L、高速複合で高速の割合次第ではありますが7~8km/L、高速メインだと9~10km/L)
ちょっと遊ぶような走りを試すと、タイヤが鳴かない範囲でも曲がり始めはちょっとGDBのSTIに似てる。
クリッピング過ぎたあたりから、脱出までは第二世代GT-Rをちょっと感じさせるような雰囲気で曲がっていきます。
それだけ速くも走れますし、走っていて不安なところは無いんですけど
車側からドライバーに伝えてきます。
「あなたは、大きく重たい車両を動かしていますよ」
なので、むっちゃ速く走らせられるんですが無茶はしないんですよ。
これは私が歳をとって落ち着いてきたから…という側面はあるかもですけれど。
こういうセッティングというか味付けができる知見は、凄いなとマカンに初めて乗った時から常にそう思います。
マカン興味あるけど、どんなんやねん!?
という人の参考になれば幸いです。
個人的には、古くなってきていますが前期型のポルシェ製V6ツインターボを積むモデルを、マカンを買うならおススメします。
55000km超えた程度の走行距離なら、前オーナーのメンテ次第ではあると思いますけど、新車から慣らし運転が終わった程度のしっかり感が全然残っています。
距離いってる個体、心配やわぁ…というお気持ちはわかります。
手放しでこういった事は言えないむずかしさはありますけれど、恐らく大丈夫です。
前期モデルで5万kmは、まだ普通にただの通過点です。
きっちりとメンテされていたら、ですけれど。
オイル交換は1万kmとか2万kmというドレンサイクルが推奨されていますが、直噴エンジンなので5000km毎の交換を個人的にはおススメします。
トランスファーフルードはだいたい8000km前後が目安。
これは乗ってる時のフィーリングで「あ、そろそろかな」とわかります。
PDKオイルは3万km前後。
リアデフもPDKと同時か、2万km毎でしょうか。
そんな感じで維持していれば、個体ごとに違いがあるとは言え
トラブルフリーでマカンを楽しめます。
思ったより維持費がそう高くなくて、個人的には助かっています。
国産の同クラスと比べたら、維持費は高いとは思いますけれど…
こういう体験をするなら、できるなら、アリじゃないかなーって思います。
任意保険もそんな高くないですよ。
ゴールド免許で割引率フルってのはありますけれど、家族の年齢制限を35歳未満、知り合いというか他人は21歳未満不担保、弁護士特約他、フルで特典つけても私の場合は11万円/年です。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2023/04/19 15:54:39
今、あなたにおすすめ