こういう面白いツイートがありました
面白いツイート
ツイート内容をそのまま引用させていただきます↓
グラベルライドばっかしてたら、ドロップハンドル付けた29ハードテールでよくね?ってなってきた
軽量カーボンフレーム、舗装路面で強さが出るドロップバー、ロングリーチ/ハイスタック+ショートステム、太タイヤ、ドロッパーシートポスト、サスペンション取付可、ワイドギアレシオコンポ…
引用終わり
なるほど!
これはこれで説得力があるように思いますw
どこか限定されたエリアを多く走るなら、アリなのかも知れません。
ハードテイルMTB(Procaliber 9.5)を持つ身としては、次のような感想を持ちます。
・ドロッパーシートポストが活きるほどの道を走るなら、通常のドロップハンドル(ロードバイクに装着されているアレ)の幅だと操作性はどうなんだろう?
・フロントサスを取り付けられるとして、100㎜ストローク程度のサスペンションとは言えフロントサス要るほどの道に行くならドロップハンドル形状と幅によりますけど、マジでどうするんだろう…
→そんな特殊な幅のドロップハンドルなら、ドロップ形状に拘る理由が薄くなるw
上記の事を踏まえて、私自身の経験も絡めて考えると
①舗装路での快適な移動を重視するなら、ドロップハンドル形状なのが大事なのではなくてドロップハンドル含めてしっかりとしたフィッテイングが大事
ドロップハンドルの幅の小ささも大事。
ポジションがグラベル寄りになるほど、舗装路での快適な移動からは「まず乗車姿勢からしてしんどくなる」為、どこまで拘るかで答えは変わる。
②未舗装路での走破性を重視するなら、ドロップハンドルをまず使えない。
貼られている画像のドロップハンドル形状がいびつなので、普通のドロップハンドルではない可能性が高いんですけど、まずハンドル幅が要るんですよね。
未舗装路のギャップなどでタイヤが発生する横力をハンドル幅で押さえながら走らないと走れない為です。
そして、肩幅より拡がる手の分だけステムを短くしてハンドルを手前に近づけるんですけど、そうなると文字通り「ハンドルが近くなる」んですよ。
え?
何言ってんの?
あたりまえじゃん
って思われると思うんですけど、ハンドルが手前に近くなってドロップハンドル形状なら、必死こいて乗る場合に何が邪魔になりますか?
ドロップハンドル形状そのものをあらわす下ハン部分が膝周りの自由さを奪います。
ハンドル幅がおもっくそ歩道を走れない「軽貨物扱い」となる、MTB用ハンドル幅と同じだけあれば膝とドロップ部の干渉を完全には避けられないだろうけれど、相当な部分でかわせる寸法が確保されますが、そんなに手を拡げて取る乗車姿勢で「ドロップ部分要る?マジで使う?w」って疑問しかありません。
③舗装路での快適性を重視するなら…29erは正直キッツイ
車載して目的地でグラベルライドを楽しんで、走り終えたら軽く泥落として再び車に積んで帰る。
そんなスタイルなら、走破性重視して29erのホイールとタイヤを選ぶのは正しい選択です。
自分で走って目的地で楽しんで、自走して帰るってのもそれ自体がトレーニング兼ねてるならアリです。
そう、トレーニング兼ねてるならアリです。
ただ、グラベルでの快適性とロードでの快適性…って言いだすとおかしいんですよ。
※統括
少しでもご理解いただこうと詳細に説明しようとして、話題が拡がり過ぎて収集つかなくなってきましたw
さーせんw
そこで、簡単にまとめます。
簡単に言うと、ブログタイトル通りなんですけど「どこにロマンを感じるのか」
「どこに必要性を感じるのか」なんです。
ハードテイルMTBが非常に安価に出回っているっていう情勢も手伝って、こういうユニークな個体が出てきているんですよ、きっと。
ツイッターで表示されたツイートは、そういう流れの一部なんだろうと思います。
こういうのって、ロマンを感じます。
つまりカスタム自体が魅力なんですよ。
他とは違う何かを創造する。
そういう魅力。
しかし、突き詰めていくと中途半端どころか「一体何がしたいのか?」となっているんですよ。
こういうの言い出すと「老害」なのかも知れませんけれどw
安いったって、数万円払って中古車なり中華の新車なり買ってくる。
ドロップハンドルや何やら何まで小物揃えたら再び数万円。
安い商品で安く組むったって、数万円は掛かる。
それを遊びとできる人たちなら別にイイんですよ。
そうじゃない立場の人もいます。(主に学生)
しかし、そうやって失敗(と決めつけるのはアレですけど)から学ぶ事もあるんで余計な事言わない方が良いんだろうとは思うんですけど
要するに「一体何がしたいのか」で冷静になると、同じ金額でもっと良い体験ができると思うんですよね。
グラベルロードとして売られているパッケージ。
これ自体も百花繚乱なんですよ。
メーカーは流行にのって商品をより多く売りたい。
オンロードのレース指向なモデルばかり売っても、既存ユーザーが買い替えたいと思える魅力が発揮される商品じゃない限りは「今乗ってるモデルでいいや」となる。
なので新規購入層開拓も含めて、新しい商売上の記号を得る(ターボAWDみたいなモンです)為にグラベルロードというジャンルに業界が飛びつく。
グラベルロード自体が新しいジャンルなのか?というと、定義が難しいんですけどランドナーと言われるいわゆる「旅チャリ」というジャンルがあって…
話題また拡がってるw
少し話を戻します。
要するに、メーカー側にもリソースに限りがあります。
シクロクロッサーだったり、そういうランドナー系だったり…
元々そのメーカーが得意としていたところや、近々に開発したモデルからの派生…
そんなので生まれたグラベルロードもあるんですけど、要するにざっくりと切り捨てるように言えば「中途半端」なんですよ。
グラベルロードがなぜ中途半端なのか…というと
・ロードバイクほど快適に速くは走れない。
・マウンテンバイクほど安全に、確実にグラベルロードを走れない。
これらは、こう書くと欠点に見えますけど見方を変えると…
・ロードバイクより快適かつ安全に未舗装路(程度による)を走れる。
・マウンテンバイクとは比較にならない程、舗装路を快適かつ速く走れる。
こうとも表現できます。
つまり、視点を変えれば魅力的になるんですよ。
しかし、こう書くとアンチグラベルロードかよ!?と思われるかもですが、違うんですよ。
実際にキングジデコに乗ってみて思うのが、これら中途半端になり得る要素が高次元でまとまっている。
それが今販売されているグラベルロードと言われる商品群なんですよ。
どちらかというと、チョイスするホイールとタイヤ幅次第で走れるところがかわってきますけど、キングジデコは2.1インチ幅のタイヤまで装着できます。
そこまでの幅のタイヤは要らん…と割り切って、私のように35㎜幅くらいのグラベルタイヤで舗装路を多く走る想定のタイヤを選ぶと…
かなり満足度の高い、舗装路は通常のロードよりはしんどいのは確かだけれど、そこそこの距離とそこそこの要素を持つ舗装路ルートを普通に楽しんで走れるんですよね。
それでいて、淀川河川敷を走っていてすぐ横のグラスエリアに突っ込んでも走れる。
多少の砂路面も走れる。
つまり、都会に住んでいて遭遇するだろう未舗装路程度なら走る場所を選ばずに走れる懐の深さも持ち合わせていて、中途半端とぶった切れば中途半端なんですけれど、その中途半端さが高次元で融合して楽しい乗り物へと昇華しています。
そして、その気になって舗装路重視のホイールとタイヤ選択すると普通のロードバイクへと変身します。
つまり、割り切った見かた、穿った見かたすれば、どうしたってロードバイク寄りなんですけれどねw
しかし、ロードバイクとしてまず優れた基本があるからこそ、そういうロードバイクが持ってない要素側の「遊び」もそこそこ良いセンいくだけのものを持ち合わせている…という状態です。
話しを戻して冒頭のツイートで貼られているカスタムを見ると…
舗装路を快適に走るのはある程度捨てている29erのホイールとタイヤ。
これは未舗装路で小石(と言ってもそこそこデカい)や根っこ(下手するとそれにひっかかって自転車自体がとまるw)を越える時の走破性を高める為に、まずタイヤ外径が大きい方が有利…という発想から、MTB界隈ではもう29erが当たり前…みたいな状況に今はなってます。
小気味より振り回しとか楽しむ方向性なら、27.5もまだまだ現役ですけれど
いざ、競技となって勝てるか勝てないかで言えば…
走るレースのジャンルなどにもよるのでしょうけれど、イチ素人の印象では29erが幅を利かせているレースが多いという印象です。
それはさておき、それだけタイヤ外径が大きくなると必然的に「重くなります」
重いのは悪い事ばかりでもなくて、一度速度に乗ると慣性で回ってくれるんで延々と踏んで走れるところでは、案外高い速度で巡航を維持するのは軽いホイールに軽いタイヤで走るより楽だったりもします。
ただし、それは脚が元気なウチだけなんですよw
なので、思いのほか
29er装着すると舗装路では楽できないんです。
乗り手が化け物クラスなら話しはまた変わってきますが、そういう手合いもまともな部類として扱うとこういう話題自体が成立しなくなるんでそういう分類の方たちは割愛しますw
前後リジット(要するにノーサス)な場合、未舗装路の走破性においては29erというタイヤ外径、およびタイヤ幅ってのはそのまんま走破性のキャパを上げる要素しかありません。
しかし、そこまで走破性を重視するんだったら次はドロップハンドルが邪魔になってきます。
そこは先ほどの説明で書いたので詳細は割愛しますけど、ドロップハンドルが邪魔にならないようにハンドル幅を拡げているなら本末転倒w
ドロップハンドルがまともに機能するジオメトリーを持つ製品を選んでいたら、ショートリーチなステム使ってハンドルを近づけている時点で本末転倒w
じゃあ、MTBらしい走破性を担保しながら快適性を上げていくなら…?
ショートリーチステム使って、ハンドル幅を600㎜くらい確保した…
要するにMTB用フラットバーハンドルになっちゃうんですよね。
そんで、Procaliber 9.5純正状態でそこそこ回数と距離を走った経験から言わせていただくと…
フロントチェーンリングがそのまんまMTB用の小さい歯数だと、舗装路だとトップ側5枚くらいしかギア使えないです。
そんでトップギアにチェーンを放り込んでも、40km/hちょいくらいしか出せないです。
小野田坂道くんばりにハイケイデンスを維持できる人ならどうかわかりませんが、常識的に考えられる範囲では42km/h巡航が限界です。
そこまでブッ飛ばさないんよ。
その一言でこの主張は消えますけど、出せるけど出さないのと
出せないから出さないのとでは大きく違います。
まぁMTBのフレーム使ってるから、フロントチェーンリングを大きくしようにも、太いタイヤを納める為のチェーンステー形状などが邪魔して(チェーンリングと物理的に干渉する)組みたくても組めないでしょうけれど。
MTBみたいに低いギア使わないと登れないオフロードあるある激坂。
あれ、登るなら正にMTBのジオメトリーが要ります。
そこまで本格的なオールマウンテン的な走りするなら、それこそドロップハンドル形状そのものが「危ない」て。
徹夜明けの息抜きにこの記事書いてるんで、なんだかまとまってません。
すみませんw
要するに、何が言いたかったのかというと。
市販されているグラベルロードという「中途半端な乗り物」は、メーカーが企画した商品・パッケージなだけあって中途半端と言いつつも、高次元にまとまっていて落としどころがしっかりとある。
そんなモデル。
URL貼らせてもらったツイートにあがっているようなカスタムモデルの場合。
市販されているグラベルロードより「一歩踏み込んだ」よりグラベル寄りなカスタムモデルですけれど、「一歩踏み込んでしまった」が故にどちらもより中途半端となってしまって
ここまでグラベル重視なら、フルリジットなMTB(KONAなどから出てます)だとか、普通にハードテイルMTBに乗った方がええやん…ってなってるんですよね。
奇抜さを目指して、それを目的とするなら全然おっけーですけど。
うちのキングジデコにもドロッパーシートポストついてますけど
実際に乗ってみてドロッパーシートポスト要らんなw
って思いました。
だって、前傾強すぎですもの。
フレームのジオメトリーが。
確実にキングジデコはシクロクロスなどの競技寄り設計です。
なので基本はロードバイクなんですよ。
本当に厳しいところはシクロクロスのレース見ていたらわかりますけど、バイク担いでライダーが走ります。
なので、自転車に跨って走れるところは速度を出す前提の設計です。
突き詰めていくと、ロードバイクで取ってる乗車姿勢そのものになりますw
だがしかし、キングジデコでアップライトな乗車姿勢を取るようにセッティングする人も出てくるかも知れない。
だから、メーカー(チネリ)としては一応、ドロッパーシートポスト対応しておこうかw
って感じで備えられているのかも知れません。
まーた話が逸れましたが、要するにドロッパーシートポストの出番ないくらいな未舗装路しか「舗装路での快適性を重視するなら」走れないポジションになります。
ドロッパーシートポスト使わないといけないくらいの未舗装路いくなら、舗装路での快適性はあるていど無視して、ちゃんとドロッパーシートポスト使ってサドルを下げてダウンヒルする際に後輪側荷重になるように乗り手の身体ごと重心移動できるような、恐怖心も感じにくくなるようなポジション構成が出来てないと意味がないというと言いすぎですけど…
と、さんざんしつこく書いたんでこの辺でこの話題を終わりますw
そういう無駄を楽しむ心を無くすとつまらない。
って思われる節もあると思いますけど、自転車って軽装で乗るスポーツなので単純な落車や事故でも命取りになりかねないんです。
岡山県にて車止めついてない橋を渡った時に、階段状に段差があるのに気付かずに50代のロード乗りがその段差で落車してそのまま命を落とされた事故がありました。
えっ?
なんで?
と、思われるでしょうけれどそれが自転車って乗り物なんです。
遊び心をなくすのはつまんない。
真実ですけれど、走りたいところを正しく走れる、走るには何が必要か。
それを理解した上でのカスタムじゃないと、リスクの方が増大する。
個人的にそう感じたツイートでした。
長々とすみません。