2023年07月25日
機械式コンポの行く先
ロードバイクにはブルべという競技があります。
だいたい決められたコースを回って、チェックポイントを回って規定の距離を制限時間内に走るという競技というよりはチャレンジでしょうか。
かなりハードなんですよ。
本当に。
そんなチャレンジを続ける方が走り仲間でいらっしゃいます。
そういう方たちは、長時間・長距離を走り続けるので
走行中に対処できないトラブルが発生する確率を極力減らそうと普段からメンテや工夫をされています。
そういう工夫のうちのひとつが、「電動コンポは使わない」なんです。
Campagnolo EPSはもちろんのこと、SRAM eTAP AXSも使わずです。
それこそ、信頼のDi2も使わないんですよ!?
12速のアルテはちょっと良い噂を聞かないですが、Di2ならそんなトラブルないっしょ!?と、ちょっとディスり気味な私ですらそう思うんですけど(良いモノだというのは認めています。それは間違いなく)
Di2すら使わないんですよ。
11速時代のR8000やR9100なら、今まで散々トラブルシューティングされてきたようなものであらゆる対処法や事前のチェックなどが確立しているだけに、そういう信頼のメカなら使っても良いんじゃない!?
って思うんですけど、彼らはこだわりで使わないんですよ。
機械式コンポでも弱点がないワケじゃないです。
最悪なケースとしては、シフトレバー内のシフトワイヤーを引くコマまわりが破損した場合ですね。
再び変速できるように応急処置なんてできません(できる人は居るかもですけど)現実的に工具類は常備されていますが、そこまでの工具などは持ってる人は…いらっしゃるかもですけれどw
普通はいません。
できる応急処置としては固定ギアにして、そのギアで走りぬく。
といったもの。
しかし、それはレアケース。
また「前触れ」なくそういう箇所が破損するのは、万に一つくらいは確率的にあるかもですけれど、普通なら考えられません。
なので、ブルべを走る人は機械式コンポをこよなく愛しておられるんです。
そういう人たちに悲報が届きます。
12速コンポが出されてから、機械式コンポが実質なくなったんですよね。
正確にはティアグラグレードまで。
105は最近復活したみたいですけれど。
あと、カタログではアルテグラの機械式があるみたいですけれど需要が低いらしく、発注してもいつ来るかさっぱりわからん…というのが現実のようです。
頼りになるのはお店の在庫のみ。
ブルべ走る人たちや、機械式コンポに拘る人は各店舗の在庫を問い合わせまくって購入するか、ネット販売しているところを検索して買うか、ヤフオクなどの中古品で自分の条件に合う出品を狙うか…
正攻法でお店からメーカー(問屋)に発注するか。
ハイエンドモデルであるデュラエースの機械式などは、実質的にもう買えないんですよ。
買えないことはないでしょうけれど、ちょっと探さないとダメなんですよ。
もしくは、相当探さないとダメなんですよ。
そんな背景がある中で、R5800の105が組まれたEmonda SL5(2018)に私は乗っています。
その105がいったらどうするのか?
そういや、店長にR8000アルテグラ機械式コンポを一式予備で発注していたけれど、どうなったんだろうw
それはさておき、そういうのも「持っておかないと」いけないんですよ。
そこで、既に怪しくなっちゃってる予備のR8000コンポも手に入らなかった場合。
どうすればいいのか調べてみました。
SRAMの機械式コンポはまだ手に入るみたいなんですよ。
SRAMの機械式コンポはシフト操作が独特で、それが苦手という人も居ますが慣れたら全く問題ないという意見もあり、私自身がeTAP AXSで良い体験をさせてもらっているのでSRAM製コンポへの精神的な抵抗感がなくなっています。
そういう事もあって、SRAMの機械式コンポも経験してみたいな!
と思うところもあって、さらに調べてみました。
11速時代のコンポーネントは、シマノとスラムに限って言えば相当、互換性が高いようです。
例えば、リムブレーキのブレーキキャリパー。
私のエモンダの場合、R9100のデュラエースキャリパーを組んであります。
どうせなら、このデュラキャリパーは継続的に使いたい。
安くないですからねw
軽くて剛性も高いですし。
そういう場合でも問題ないんです。
店長に聞くと、SRAMのブレーキレバーでシマノのキャリパー引けるみたいです。
となると、変速機に問題が出ても…
費用を抑えながらMIXコンポが構成できるじゃないか!!
そこまでわかると、さらに気持ちは加速します。
チェーンリングおよびクランクも、スプロケもシマノ製11速の規格品を使っていたら、フロントディレイラーとリアディレイラーをシフトレバーに合わせてSRAM製品を選んでも、変速も問題なくできるそうです。
ただし、ギア周りがシマノの場合はチェーンもシマノで統一した方が良いそうです。
そこまでわかるともう焦点は絞られました。
シフトレバーとフロントディレイラー、リアディレイラーの価格と重量を調べます。
こういうのを買う場合、思い切って上位モデルを買った方が掛かる費用が多少高くても「後からバージョンアップ」するのなら、最初から狙った方が安いケースが多いのです。
なので狙うはFORCE(アルテグラと同等)か、RED(デュラエースと同等)
FORCEのシフトレバー、FDとRD三点セットで、R5800の105の同じ箇所を変更すると、その重量差は245g!
結構、軽くなる。
REDのシフトレバー、FDとRD三点セットで変更した場合はR5800との比較で、315gも軽くなる。
コンポの重量差で最も差が出やすいのはクランクセット廻りだったり、スプロケだったりします。
次いでシフトレバー。
そのさらに時点でリアディレイラー。
フロントディレイラーに至っては誤差の範疇です(10gくらいしか変わりません)
重量だけで見るとですね。
変速性能だったり、そういう重量以外の面で変わる部分はもちろんあります。
ですが、値段をみてみましょう。
どれほど違うのか。
FORCE三点セットで現時点での相場でも、約7万円。
SRAMは高いイメージがありますが、FORCEの機械式、リムブレーキ用コンポはまだ良心的な値段で流通していますね!
RED三点セットはどうでしょう。
検索先によって、若干の価格に差がありますが
だいたい、155000円ほど。
FORCEと比較して、倍ちょっとお高いw
これは、ちょっと躊躇しますね。
REDむちゃくちゃ良い!という噂も聞くから気になりますけれど。
値段調べたら、REDはリアディレイラーが機械式にも関わらずちょっと強気で4万円。
シフトレバーに至っては、同じ11速時代の油圧ディスクブレーキ用のシフトレバーセットより高い95000円前後。
同じ11速モデルの油圧ディスク用シフトレバーは左右セット+ブレーキキャリパーまでついてきて、だいたい80000円とリムブレーキ用レバーより安いってどういうこと!?w
リムブレーキだけ、なんでそんな強気やねんw
困るから安くしてくれw
思わず心の声が出てしまいました。
重量差だけで見ると、70gの差で差額が約85000円ほど。
FORCE三点セットがRED三点セットを買う料金で二つ買えちゃう事実w
重量だけで見ると相当馬鹿らしいお値段です。
シフトフィーリングとか変速性能がどうなんだろうなぁ…
11速時代の機械式コンポの評判を調べてみようと思います。
あまりにもREDが良かったら。
欲しくなるかもしれません。
FORCEで十分なら。
迷うことなく価格差含めてFORCEですねw
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Posted at
2023/07/25 20:29:43
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