TREKより、やっと第七世代(Gen7)のモデルへと昇華した
Madone SL(ミドルグレード)が発表されました。
https://twitter.com/TREKJapan/status/1694856653408247962?s=20
IT技術者さんが、いちはやくインプレッション記事を上げてくださっています。
Madone SL Gen7インプレッション
Gen6世代のSL6(機械式アルテグラ組みの同じくOCLV500フレーム)に乗った事があるのですけれど、概ね似た印象です。
SLRとSL
比較すると、本当に若干SLRの方が良いです。
速さの差という意味では、本当に若干の差です。
厳密に計測して、乗り手の体調や気温や風の動向、タイヤ銘柄と空気圧まで一緒で、使用ホイールも完全に合わせこんで比較すると、マジで速さという意味ではさほど差がありません。
ただ、乗ってる最中にライダーが感じる「フィーリングの差」は、完全に個人の好みの問題でしかない話題ですけれど、結構差がありまして…。
個人的には所有しているから欲目…がないとは言い切れませんが、乗っている時に感じるフィーリング差は、結構侮れない差があると感じています。
ただし、SLRを知らなければどうという事はないw
私も含めて、一般の素人が乗る分には、その差分は無視して良いレベルでミドルグレードのSLも、良く走るフレームでした。(Gen6ですけれど)
Madone自体、登りが得意なフレームではなくて…という評価ですけれど、ぶっちゃけそれはヒルクライム向けに開発されたモデルやホイールを使用した場合に限った話でして、実際に乗ると1秒やコンマ何秒を競う競技に参加しているならいざ知らず、そうでないならMadoneに実際に乗ってヒルクライムすると驚くことでしょう。
「結構、登るやん!」
ヒルクライムが好きで、ヒルクライム時のフィーリングに拘っている好みをお持ちの方なら「これじゃない」感があるかもですけれど、ヒルクライムはないよりはあった方が良いけれど、特別好きなわけでもない。
という私のような一般のライド傾向を好む方なら、私と同様の印象を持つと思います。
そして、エアロロードなのに乗り心地が悪くない(重要)
エアロ性能が活きて、距離を走るほどその恩恵に授かれる(重要w)
そして、特筆すべきMadoneの性能として、ダウンヒルが異常に速い。
それも速いモデル特有のちょっとスリルも感じるヒラヒラ感なのではなくて、確実に速い。
路面をしっかりと捉え、小回りしすぎる事もなく確実にライダーが通りたい軌跡を描いてコーナリングします。
これらの特性が、意外とロングライド向きでもあるんですよね。
フレーム剛性も、TREKの伝統でBBまわりをいたずらに堅くせずに、かと言って乗り手に不快な反応の遅さを感じさせず(ここは乗る人によりますが)速いのに、あまり脚に来ないという特性もそういう特徴を生み出していると思います。
若干、SLRのそういう特性とは違ってミドルグレードなのに意外と反応性が高く、キビキビさはSLの方が感じられやすい…という差はあるものの、概ねMadoneという乗り物の乗り味はそういうフィーリングで満たされています。
それを踏まえて、Madone SLのアッセンブルをみてみましょう。
シマノ105Di2を搭載して、ミドルグレードなのに電動グループセットを搭載。
※ここは、個人的には105Di2でない方が良かった…w
毛嫌いしているワケではないんですけれどね。
ハンドル周りは、SLRで採用される専用のワンピース構成のエアロハンドルではないですが、最近リリースされたRSL Aeroハンドルが採用されていて、人によってはこちらのステムとハンドルの方が良い!っていう人もいらっしゃるでしょう。
つまり、ハンドル周りは別に妥協しているわけではない構成というのが素晴らしい。
ホイールは…価格的にはしょうがない構成。
しかし、特別急いでさらに高価なホイールを入れる必要もない構成。
ミドルグレードらしい、良いホイールだと思います。
個人的には、予算が許すならAeolus RSL系に入れ替えたいところですけど、それを別途購入となると+35万円ほど要るようになり、トータル費用も122万円となってしまって…
それならば、SLR7を買った方がいいやんw
ってなります。
構成されるフレームがハイエンドなSLRとなり、構成グループセットもアルテグラDi2か、SRAM FORCE eTAP AXSかを選べます。
装着ホイールもワンランクあがって、Pro51がアッセンブルされます。
つまり、全方位で隙が無い。
グループセットがワンランクあがり、フレームはハイエンド(OCLV800)
ホイールはミドルグレードになるので、SL買ってRSL履いた方が現実には速い可能性がありますが、トータルバランスと将来的に長く維持していくなら後者の選択の方が良いような気がします。
話しがちょっと逸れましたが、そこまで予算割けないぜ?
って人の場合は、とりあえず純正アッセンブルで走りこんでみて少しアップグレードしたい!となった場合、純正アッセンブルホイールのスポークをSapim CX-RAYで張り替えるだけでも化けます。
割と、それで乗車フィーリングも実際の速さも構成スポークで若干補えます。
というか乗車フィーリングは、それが好ましいかどうかという好みの問題はありますが、私個人的には相当差が生まれます。
…と、いろいろ意見を書きましたが、こういうふうに妄想が働くほど「良い落としどころ」なミドルグレードなんです。
価格的にも、高騰している現状では結構頑張った構成じゃないかなー?って思います。
安くないですけれどねw
本当に、高くなったモンだ。
もっと中途半端なモデルで、もっと手を加えないと乗ってるうちに満足できなくなる可能性…があるモデル達が、現状50~60万円している事を思えば…
Madone SL(Gen7)は、結構魅力的な選択肢ではないでしょうか。
これは売れるんじゃないだろうか!って思います。
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Posted at
2023/08/25 10:35:50