2023年09月19日
最終交差
ロードバイク…だけに関わらず、スポーツ用自転車のホイールを構成するスポークの「交差部」を「どうするか」というのは、各メーカーや製品毎に考え方がよく表れていて見ていて面白いです。
Bontragerのホイールは、最終交差部を「編んでいます」
最近の他メーカーのホイールは、音鳴りを嫌って「編んでないです」
新品のうちや、走行距離が少ない場合は最終交差部を編んでいても音鳴りしたりしないんですよ。
わずかに鳴っているのかも知れませんが、他の走行音にかき消されて人間の耳まで届きません。
それが、私が所有するRSL62にもとうとう「音鳴り」する時期がやってきましたw
久しぶり過ぎて(その分、乗れてない証拠w)これが最終交差部での音鳴りだと認識できずに、ペダル踏む時に限って音が鳴るので
・BB付近
・意外とサドル付近
・シートポスト付近
・クランクの付け根含めてその辺りのボルト緩みが原因
・意外とペダル軸受けのケースもあり得ます
・足元から鳴ってるように聞こえますが、意外とステム付近だったり…
という感じで、カーボンフレーム特有の「フレーム内で音が共鳴する特性」が邪魔して、音鳴りが「あのあたりから」しているからと言って、単純に部位を特定できないのが厄介ですw
乗り手の私としては、どうもチェーンリングかクランクか、BB付近から鳴ってるように聞こえます。
それを伝えて、店長に見ていただく。
各部を「ここだ!」と決めつけずに全体的にまんべんなく各ボルトが規定トルクで締まっているかを点検しながら、緩んでいたら増し締めしていきます。
ステム付近とシートポスト付近で、若干の緩みがあったみたいで半周くらい規定トルクで締め直して是正していただきました。
今回の音鳴りでボルトの緩みが見つかって適切に締め直しができたのは僥倖w
ロードバイクはフルリジットなので、やはり定期的にボルトの緩みは点検しないといけませんね~。
…と、ここまでは順調だったんですが…
順調すぎて音鳴りの原因がフレームやクランクまわりやチェーンリングまわりではなかったことが判明w
となると…残るはホイール?
ホイールのスポークか…?
Project oneでMadoneを発注した時に、まだRSL62などは発表前の時期だったんでRSL37を購入して1500km近くRSL37で走っていたんですけれど、RSL37もそれくらい走ると「音鳴り」していたんですよね。
RSL62に切り替えてから、約2800kmほど。
こんなに音鳴りしなかったのは、リムハイトの違いからくるスポークの長さの差がそのまま剛性の差に繋がって、ここまで音鳴りしなかったんでしょう。
結論から書きましたが、店長の見てる目の前でお店の前の道で出だしからグッとパワー掛けて踏み出し、音が鳴るように操作して店長に音を聞いてもらって特定できたんです。
パワー掛けなければ、スポークに現れる変位量も音が鳴る以前の領域で済む為に音鳴りしません。
登る為とか、一定以上の勢いで加速するなどのパワーを掛けた時にスポークが変位して音鳴りします。
と言っても、スポークの塗装が剥がれている領域が目視できないくらいの小さな変位量です。(つまり交差部内で塗装の剥がれは済んでいる)
音鳴りするほど変位量が増えたからと言っても、踏んだ時に頼りないとかホイールがヨレて加速が鈍った。
とかは一切ないんですよ。
音鳴るのを気にしなければ普通に走れます。
音鳴る度にちょっとずつ塗装から始まって、スポーク同士が接触しているからこそ削れていくんですけれど…
その為にスポークに寿命が訪れるのは相当先の話しですw
さて、ここで三択です。
①音鳴り気にせずに乗る。
②結線する。
③スポークを入れ替えながら組み直して、最終交差部でスポーク同士を編まずに構成しなおす。
①は、そのうちスポークを純正のDT SWISSのAeroliteから、SapimのCX-RAYかCX-SPRINTで組み直そうかな?w
って野望を私が持っているので、1~2万kmほど使ってスポークがお役御免な頃に組み替えるなら、気にせずに使うのは大いにアリ。
私、クルマでサーキット走行していた経験があるので、故障に繋がらない異音に関してはおおらかな気持ちで気にせずに乗れる習性が身についていますw
②結線するとパーフェクト。
ニップルが緩んで来るのも相当抑制できますし、なによりホイール全体の剛性もあがります。
ですが、その分よけいに脚にクルw
ロングライドに向かないホイールになっちゃいます。
今でも走ってる時は不思議とそんなに脚に来ないんですけれど、走り終えてお風呂入ってひと息つくと「おろw」と思わずつぶやくくらいには脚にクル剛性の高さがRSL62にはありますw
今より堅くなったら…私の手には負えない(今でもそうだろうと思いますw)手強いホイールになっちゃうので、憧れはするものの結線という選択肢は…
選ぶなら相当強くなってからw
③これが一番無難です。
多くの人がこの手段を選ばれています。
音鳴りし出したという事で、スポークテンションを計測してもらったんですが、リムの許容テンションギリギリの良い張り具合w
ということは、出荷時の張り具合はもうちょっと上だったのか?という疑問w
まぁ、問題出てないから結果オーライってことで、とりあえずは①を選択してしばらくこのまま乗り続ける事にしました。
スポークを将来的にSAPIMへ張り替えしようw
今より相場が上がらなければ、前後張り替えても工賃込みで3万円ほどでカスタムできます。
これをコスパが良いと捉えるか、たけぇwとみるかは完全に個人の価値観次第ですけれど、私はそれでホイールが見違える結果を知っているのでコスパは良いと感じています。
それに、SAPIM信者になるほどSAPIMのスポークがもたらす乗り味の良さを知ってるだけに、既に今から楽しみですw
問題ないことがわかって、店長のお礼を伝えてお店から帰る際に
仕事疲れからか、踏めないw
ちんたら走って帰るのも悪くないなwと思いつつ、スッと踏んでサイコンの速度表示が12.4km/h前後を表示します。
その速度で惰性のまま、どれくらい進めるか試してみると
わずかな道の登り下りを通るので、若干の速度表示に上下が出ますが概ね10~11km/hの間でいつまでも惰性で走ってくれます!
Madoneには、様々な走行抵抗が減る工夫を施しています。
そこに、今回の各ボルト緩み検査で適正トルクで締め直したり、若干の調整が店長の手によって入った事で、さらに精度も上がっているんでしょう、多分w
それらの相乗効果で、ひと踏みで(風の具合も偶然良かったんだろうとは思います。向かい風強かったら、風の抵抗でそこまで進まないのは明白なので)結構な距離…数百mを走りましたよw
これ、二回目も同じ結果出してくれ!
と言われても無理でしょう。
他にも通行している歩行者や自転車に乗る人もいらっしゃるんで、同じ結果を出すのは難しいでしょう。
でも、似た結果は出せるでしょう、たぶん。
いやー…
ロードバイクって、気持ちいい乗り物ですw
こんなに純粋に進む為の乗り物って、結構ないんじゃないでしょうか。
仕組みも単純なだけに、ごまかしが効かない。
というかごまかしが一切ない乗り物。
これにハマって、自宅まで約2kmあるんですけれど、クランク踏んだ回数は6回だけでした。
6回クランク踏んだだけで、速度は知れてますけれど帰れましたw
Madoneすげぇw
店長もすげぇw
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Posted at
2023/09/19 10:05:13
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