2018年からロードバイクを初めて、2019年に初めてディスクロードを購入
(最初はリムブレーキモデル)
そこから、私のディスクブレーキ体験は始まりました。
最初のディスクローターは、まだ規格的にも過渡期だったのか軽量性には全く問題がないものの、ブレーキの負荷や負荷の掛け方によってはローターが歪んでブレーキ鳴きや制動していない時でも元からのクリアランスが異様に狭いのが原因で、シャンシャン…シャリシャリ…中にはシャキィーーーーーン(未体験の人には信じられないでしょうけれどw)という異音も様々経験しました。
これらの歪みや異音も「慣れたらシマイ」なんですよね。
ちょっとした制動負荷や負荷の掛け方の違いで、異音が鳴ったりするほど簡単に歪む=矯正も簡単という図式で、軽くブレーキをあて利きさせながら走行しているとアラ不思議。
自動で直りますw
まぁでもそれは機材としてどうなんだw
と思わなくもなかった。
というのが正直な気持ちです。
そこで!
私なりにいろいろ試しました。
そんな経験の中で得た内容を書きます。
R7000の「105ブレーキディスク」
初めて使ったディスクブレーキローターです。
価格も控えめ。
たしか…当時…一枚2000円くらいだったんじゃないでしょうか。
2000円切ってたっけな?
安い製品故、構造も単純。
そして、割とタフ。
コレでええんちゃうん…って今なら思います。
今は、品番が変わって同じ105グレードのローターは一枚4400円もします。
値上がりエグイ。
R8000の「アルテグラグレード」
R9100の「デュラエースグレード」
Y'sロードさんの記事を引用します
もうモデルが古くて、当時のディスクローターの良い画像が出てこなかったですw
懐かしい…
こういう冷却フィンついてましたね~。
この銀色のアルテと黒色のデュラ共に、簡単に歪んで簡単に戻ります。
ただし「慣れたらシマイ」
ただ、当時は「なんかええのんないんかいw」とは思っていました。
軽さは今でも一級品ですね。
見た目の形状のせいでしょうか。
「横風に弱い!!!!!!」と主張する方々が多かったとか。
ぶっちゃけ、ホイールのリムやタイヤよりも中心に近い部分にあって、そこが完全に塞がれた円盤だったとしても「そんな影響は極小だろうw」と個人的に思うんですけど、次のモデルからは冷却フィンが非常に小さくなります…。
あまりにも市場でも意見が多かったんでしょうかw
使っているうちに早々に廃盤。在庫分のみの販売になりました。
次に一般的に出回ったのは
手裏剣ディスクと言われたモデルです。
再び、Y'sロードさんのページをお借りしています。
アルテグラは、デュラの黒色部分が前作と同じように銀色になっています。
製品番号に「MT」とあるように、元々はグラベルやマウンテンバイク用?みたいです。(そんな記事をどこかで見ました。)
MTBで使われていた…のではなく、MTBで培った技術をフィードバック。
だったかもしれません。
こちらは、先ほどの製品よりはマシだったものの、簡単に歪むけれど簡単に直る。
という特性は引き継がれていました。
ただし、先ほどのディスクローターよりはマシでした。
アルテグラで4000円くらい。
デュラエースで6000円くらいだった記憶。
それくらいのお値段だったら納得のお値段です。
上記のモデルを見てお気づきの方は鋭い。
2peaceのフローティング構造を採用していて、外周のローターを「4点」で支持しています。
支持点が少なすぎじゃね?w
それプラス、非常に高度な技術なんですけど放熱性に優れるアルミ基材をセンターにサンドイッチして軽量化にも貢献する構造を採用しています。
アルミって鉄の強度の1/3よ?
だから歪みやすい代わりに、元にも戻りやすいんでしょうか。
そして最新作は
こちら
型番も、RT-CL900と冷却フィンが目立った音鳴りしやすいモデルを彷彿とさせるセンタースパイダー形状となっていて、冷却フィンがMT900と同じく小さくなっているのと、手裏剣ローターのインパクトが強かった!というのもあって「まるっきり新型」に見えますが、最初に書いた製品の冷却フィンが小さいバージョンにしか見えない私は素直じゃないでしょうかw
アルテグラグレードは、貼った記事のデュラモデルの黒色部分が銀色になります。
初代のローターから派手な冷却フィンが無くなった分、歴代モデルで最軽量となっております。
随分と耐摩耗性含め、改善されているみたいです。
恐らく、ローターの材質は一緒。
アルミ基材の合金種類まではわかりませんが、表面の摩擦面を構成する材質はSUSの一種じゃないでしょうか。
それはきっと、初代から二代目手裏剣、今作まで同じだと思います。
恐らく、ブレーキパッドの方で材質や使用している摩材を固める成分などで改善されて、制動力や耐摩耗性が向上したんじゃないかなー?って想像します。
私は初代と手裏剣で嫌になってSRAMメインになりました。
なので、現行のRT-CL800とRT-CL900は未体験なので意見は控えます。
ただ、歴代モデルと同様に頑なに外周ローターを「4点で支持」している時点で、私は個人的に買う気になれません。
安かったシマノ製ローターも、いまやRT-CL900で1万円です。
次に私が体験したのはSRAM
Center line XR 2-peace Rotorです。
これには目からウロコ。
まず静か。
メーカーの売り文句通りに、静か。
ブレーキ鳴きや、負荷の掛け方によって異音がなったりは…完全に無いことはないんですけど、手裏剣ローターなどで鍛えられた人なら間違いなくブレーキ鳴きや異音からほぼ完全に解放されます。
欠点としては「歪みにくい=なおりにくい」
シマノローターと真逆の特徴そのまんまですw
個人的には最も好きなローターです。
ただし、高い…!!
私がマドンを買った当時で、一枚10800円。
高いと言っても、そのお値段なら脳死プレイで使い続けたかも知れません。
だってデュラディスクと比較して一枚プラス4千円で異音から何から解放されるんですよ!?
相対的に安いッス!(`・ω・´)ゞ
それが今や…一枚15800円。
前後合わせて二枚購入したら3万円オーバー。
そりゃちょっと高いッス。
2万円までならまだ良い。
3万円はちょっとやりすぎちゃうか?(本音)
ここでも再びゴールを求めて探求の旅が始まりました。
(今でもSRAMローターは使っていますけれどねw→キングジデコで使ってます
割と耐久性は高い)
テクトロ TR160-22
妻用にJAMISのグラベルロードを買いました。
定価13万円!と破格の安さ。(完成車価格)
RENEGADE S5というモデルです。
まだAD藤本さんがシルベストサイクルに在籍されていたギリギリの頃に買ったモデルで、当時は日本限定モデルで特別塗装色で塗られたモデルで、S5では本来採用しないレイノルズ520菅でフレームが構成された正にお買い得仕様な個体です。
それに純正アッセンブルされていたディスクローターがこのTR160-22です。
廉価モデルであるものの、フローティング構造も持ってないものの。
タフです。
そして簡単な作りではありますが、一枚板でシンプルに構成されているが故に重量もそんなに重くない。
外径160㎜で117g
正に、そんなに重くない。
アルテローターくらいの軽さ。
そして一枚約1500円
センターロックじゃないから、現在のディスクロードど真ん中の規格で構成されているハブだと使えないのがネックw
割り切るなら、こういう部品で良いんですよ。マジで。
そしてマジで結構タフ。
SWISS STOP Catalyst pro2
SWISS STOPのディスクローターをMadone SLRで試しています。
SRAM XR Centerline 2-peace Rotorほどではないにしろ、鳴きや異音は出にくいです。
制動力やコントロール性は、同じSWISS STOPのブレーキパッドと合わせて使っている分には問題ありません。
個人的には、ききやコントロール性は純正に近い品質の高さを感じさせつつ
若干、手前が緩やかな立上り
奥できく。
そんな感じで、好きです。
耐摩耗性はメーカーの謳い文句に近しい結果を残しつつあります。
現在、走行距離は約3200km
それまでのローターやパッドなら、特にブレーキパッドは確実に要交換。
ローターはそろそろ…って感じですが、まだ「ほぼ新品に近い摩耗状態」です。
恐るべし、SWISS STOP
Campagnolo EKAR Rotor 160㎜
次に探して出会ったのがCampagnolo製のグラベルロード用に発売されたEKARグループセット用のローターです。
2peace構成でフローティング構造を採用しています。
他のロード用ディスクローターと違って、センターグループはSUS製となっています。(他のモデルは大抵アルミで軽量化を図っています)
その為か、一枚当たりの重量は外径160㎜で157gと少し重い。
少し重いけど、g単位で軽量化を楽しんでいる超軽量ロードでもなければ誤差。
誤差の範囲。
それよりもセンターグループも外周のローターもSUS製。
非常にガッシリ。
そしてお値段はなんと、正規価格だと買う気にもなれませんが海外通販だと現在の為替レートで約4500円(輸送料別)
ちょっと前までなら、一枚2800~3100円くらいで相場が動いていたんですよね~…あの頃に4枚ほど買い足しておいて良かったw
これであと2~3年は戦える。
そうじゃなかった。
私の個人的状況なんてどうでもよかった。
グラベルロード用なのでタフ。
SRAMのXR Centerline 2-peace Rotorと同等…
いや、それ以上に鳴きや異音から解放されていますかね。
うーん、SRAMも相当ならないからなぁ。
EKARローターはMTBの前輪にもセットして使っています。
場所名をSNSでは明かせませんが(紳士協定)
某暗峠ばりの斜度で、常にアップダウンがあり路面もガレていて初心者向けらしいけれどタフなコースがあるんですけど、そこを延々一日中走っても音をあげない実績を持ちます。
つまり、個人的にEKARローターへの信頼性は今のところMAXです。
それでいて、海外通販を使えば現行の105グレードローターを正規価格で買うのと同等か、それよりも安く買える。
見た目も個人的に好き。
外周は怪我しないように丁寧に丸く面取りしてあります。
制動面のスリットは確実に怪我するくらい鋭利なのでお気をつけてw
※結論
EKARローター目線で他製品を調べると「おっ!」と思う製品はあります。
それらは徐々に機会があれば試していこうと思います。
総合力が素晴らしく、最もコスパに優れているのはSWISS STOPのブレーキパッド。
SWISS STOP Disc RS35
これはSRAM eTAP AXS用(RED、FORCE、RIVAL)です。
シマノのR8070だったら、RS34だったかな。
適合する同じ製品があるので「パッド幅寸法と適合モデル」に気を付けて発注ください。
今まで使ったブレーキパッドの中で最強。
これ、最強。
海外通販だと…円安の影響がでかい…
今までだったら2400円とかだったんですよねー(棒
今は3905円してますね。
それでも安い。
SRAM純正パッドのお値段といったら…
耐摩耗性、制動力、含めて総合性能的に大満足です。
ローターの方は、見た目の好みで言えばSRAM XR Centaer line 2-peace Rotorが最も好みです。
性能も申し分ない。ただし、高い。
SWISS STOPのブレーキパッドと合わせて使うなら、メーカーも推奨するSWISS STOP catalyst pro2が最もおススメ。
ですが、次に試そうと考えているんですけど。
SWISS STOP catalyst pro2のローター材質がSUS410らしいんですよね。
Sram XR Centerline 2-peaceも、EKARローターも見た目は同じくSUS410っぽい。
ちょっと違うのかもしれないけれど。
キングジデコにもSWISS STOPのブレーキパッドを入れてみようと思います。
キングジデコにはSRAMのローターを組んである為。
そして、妻のドグマにもSWISS STOPのブレーキパッドを入れてみようと思います。
妻のドグマにはEKARローターが組んである為。
SWISS STOPのパッドとローターは、私が乗るMadone SLRで現在も運用中です。
重量級の私が乗って、ダウンヒルを楽しんでいても全然減らない耐摩耗性の高さには舌を巻きます。
きっと、パッドもローターもSwissstop製を使う結果よりは、耐摩耗性で少し劣る結果が出るとは思うんですよ。
それがパッドが減るのが早いのか、ローターへの攻撃性が高まるのかで評価する内容は変わりますが、パッドが減るのが早い(それでも純正パッドよりは長持ち)それでいて、他社ローターの耐摩耗性も純正使用よりも長持ち!
って結果になると、もうブレーキパッドはSWISS STOPで決定。
ローターはコスパに優れるEKARローターで決定。
あとは見た目とかデザインで使用ローターを変えていくって運用で良いんじゃないだろうか?
なんて今は思っています。
キングジデコも妻のドグマも、うっかり純正パッドで組んじゃったので
純正パッドが摩耗で交換時期を迎えるまでは今のまま使って、交換時期が来たら順次SWISS STOPのパッドに入れ替えて試してみようと思います。