【TREK MADONE SLR7】初めてエアロダイナミクス=ダウンフォースを体感したエアロロード !!!
Y'sロード 府中多摩川店さんの記事です。
ふーむ…と読むまでもなく…(´・ω`・)エッ?
というタイトルw
ロードバイクでダウンフォース出るんだろうか…
と疑問に思うまでもなく、ロードバイクはダウンフォースが出せません。
そもそもダウンフォースが出るほどの速度を…ある意味出せますがw(主に下り)
投影面積の占める割合として、圧倒的に小さい自転車部分で投影面積を占める割合として大きい人間が与える影響以上の効果を出そうにも…難しいと思いますw
難しいというか無理?
将来的には流体力学上の大発見がなされて、自転車でもダウンフォースが出せるようになるかもです…。
そんな揚げ足取りはさておき。
この記事は表現はアレとしても、割と良いところをついている文章もあります。
文章そのままの引用ではないですが、要約したカタチで引用すると
25cのタイヤなのに、まるで28cのような接地感覚。
とレポートされている方は報告されています。
これは私自身も体験しているので説明しますと…
ロード用のホイールの多くはフックレスタイプかつチューブレスのみしか使えない特殊なホイールを除いて、クリンチャー使用もできるTLR(チューブレスレディ)仕様のホイールで、タイヤが装着されるリム内幅が21c、もしくは19cが一昨年あたりまでの主流だったんですよ。
リムブレーキモデル出身の方の場合、長い期間ワイドリムとして使用されてきたホイールはリム内幅17cです。
そこからディスクロード全盛期を迎え、すぐさま多くのホイールが19cへ移行。
2016年頃から21cを採用するモデルもありましたが、それ以降にリリースされた新型ホイールでさえ19cや20cを採用するモデルもあったほどです。
それは何故か?
既存のフレームにセットできるタイヤ幅キャパシティの方の制限で、リム内幅を考え無しに大きくすると「売りたいユーザーへ向けた製品ではなくなる」という事情もあって、そっち向きのブランドは2022年頃までリム内幅は頑なに19c(もしくは20c)までの製品しか出さなかったんです。
そういう縛りがない主にアメリカブランドは、2016年あたりからサッサとリム内幅21cを持つ製品をせっせとリリースしていたんです。
しかし、Bontrager Aeolus RSL51(試乗している機材が装着するホイール)がデビューした2021年春のタイミングでは、純然たるロード用ホイールとしては初となる、フック付きリムでリム内幅23cをもつホイールとしてデビューしたんです。
まだわずかに二年と少ししか時間が経過してませんね。
(グラベルロード用ホイールは除く。グラベルロード用製品としてはそれ以前にもリム内幅23cの製品はリリースされています)
※MTB用はもっと遥か以前に既にさらなるワイドリム製品がこぞってリリースされています。
そういう背景を考えると、ロード経験豊富な方でも巡り合わせなどの関係でリム内幅23cを使った経験というのが「無かった」と考えられます。
初めて23cリム内幅に25cタイヤを装着して走ったのなら、インプレッション記事のように驚かれると思います。
タイヤプロフィールにもよるんですけれど、多くの現行規格に合わせた銘柄だとリム内幅がかけ離れてワイドな寸法だとお話しにもならないと思うんですけど、21cや23cのリム内幅の製品なら、23cの方がより望ましい接地感や転がり抵抗低減の恩恵を受けられるのが現状です。(全銘柄で試したことがないので、言い切れないのは事実ですけれどw)
いまや、頑なにリム内幅19cまでで製品をリリースしてきていたCampagnoloやFulcrumもロード用ホイールとしてリム内幅23cの製品をリリースしだしました。
これからは、クリンチャー/TLR仕様のホイールの主流は、リム内幅23cとなるでしょう。
そういった流れも考慮してか、ロード用のタイヤを出すメーカー達が新たにASTM規格を見直して、ワイドリムに適したタイヤプロフィールへ順次製品をアップデートしていく…という記事を以前ネットで見かけました。
そうなると、ピンチになるのがリムブレーキモデル。
フレームによりますが、装着できてもリム内幅19c…いけるかなー…
17cなら確実にいけます。
古い年式のモデルの場合、リム内幅17cのホイールすらも装着できません。
タイヤ幅の方でシートステーやフォークとタイヤが干渉するからです。
リム内幅17cも事実上「適したタイヤプロフィールにならない」可能性が、今後のブラッシュアップされたタイヤ銘柄によっては出てくる可能性がある。
という予想です。
大事に使ってるリムブレーキのエモンダに装着するタイヤが減るかもしれない。
というのはショックなニュースでした。
そして、リム内幅23cに適したタイヤプロフィールに改められていくと、いよいよロード用ホイールにもさらなるワイドリムが出てくる可能性が濃厚です。
うちのマドンは非公式ながら、リム内幅21cのホイールで現行規格のタイヤで32cまでなら装着できるようです。
つまり、タイヤ幅が34~35㎜までなら実用上問題なさそうな範囲で装着できるんですけれど、今後見直されたプロフィールを持つタイヤを実際に装着してみて、実測しないといけませんが、ワイドリムに特化したタイヤプロフィールで32cタイヤ…ではなく、28cまでしか使えない可能性。
いや、かえってスマートな形状になる可能性もあるんで、そうなるとマドンはそういう面で機材寿命は長そう。
心配なのは妻のドグマF12 DISKです。
前輪側はフォークの形状の妙で、タイヤクリアランスが少し余裕があるんですけど、独特な形状のシートステー部のクリアランスが現状でも割とギリギリ。
つまり、リム内幅21c(Bontrager Aeolus RSL37)にPirelli P ZERO VELO 25c(このタイヤも既に絶版)を装着しているんですけど、21cに25cタイヤで実測でだいたい26㎜ちょい。
28cまでいけるかな…きついかな…というのが現状です。
メインで使っているPirelli P ZEROの現行モデルは25cがなくなって、26cとなっています。
21cリム内幅に装着すると、恐らく約27㎜くらいの外幅になります。
ドグマF12 DISKは、後輪側でこのタイヤ幅がほぼ限界でしょう。
…話が逸れてしまいましたw
リム内幅23cに25c規格のタイヤを装着すると、恐らくタイヤ外幅は28㎜を若干超えてくるでしょう。
それだけのエアボリュームを持つと、タイヤの中の空気バネの特性がより望ましい方向になっていきます。
タイヤボリュームが増えているのに既存の空気圧まであげちゃうと、それはそのまま堅いだけのタイヤになっちゃいますので、ほんの少し空気圧は落として使います。
それを計算できるサイトもあります。
あとは、使用する銘柄が設定する「最低空気圧」を下回らないように気を付けて運用する事でしょうか。
最低空気圧の数値から5%程度落としても、リムからタイヤが脱落したりなどの減少はおきませんが走行中も徐々にですけれど空気は漏れていって(昔より必要な空気圧が減ったとはいえ、十分以上に高圧なので)しまう事実があるので、個人的には最初に設定する空気圧はそんなに低めで充填はしませんが、ここらへんは経験でしょう。
個人の想う、実際に使ってみて良かった空気圧で走れば良いと思います。
ただし、使用する銘柄が推奨する「最低空気圧」からは、あまりに逸脱した数値で使わない方が良いとは思います。
随分と話題が拡がっちゃいましたが、ギョッとする記事のタイトルですけれど文章の中身の内、TREKの試乗車が使用するホイールのリム内幅がもたらす効果について短い文章ではありますけれど的確なインプレッションをされているなぁと思いました。
ダウンフォースを感じるような…という表現は「派手すぎるだろw」とはおもいますけれどw