2024年01月25日
年月が過ぎるのは早い
私の中で、ずっと気になり続けていたポルシェ。
空冷に興味はあったものの、タイミングを逃し続けて所有するに至っていません。
そんな中、若かりし頃に車雑誌を読むのは水冷にモデルチェンジした996。
996にも興味は持ちつつも、自分には縁がないだろうと思い込んでいた為にそのまま年月が過ぎていき、997の登場。
997には随分と興味を惹かれましたが、同時期にモデルチェンジしたボクスターにも興味を持ちます。
986ボクスターも興味はありましたが、乗ってみたいと思ったのは987が最初だったかもしれません。
そうしているうちに、ケイマンが登場。
ミッドシップのクーペって運転楽しそう!
ボクスターも楽しそうだけど、やっぱりクローズドボディの方が良いよなぁ…
当時はサーキット厨だったために、このような発想に。
いや、サーキットで楽しそうに走るロードスターやS2000などを見かけているので、オープンボディが欠点になるとは思ってないんですけど、自分が乗るならやっぱクローズドボディだよなぁ、なんて考えているフシが当時はまだありました。
その頃、それでもまだポルシェとは縁がないと考え、GDBやメガーヌ3RSなどを乗り継いで楽しんでいたところ、いよいよ991が登場。
なんだか垢ぬけた印象。
997でも相当垢ぬけていましたが、ポルシェらしさを感じさせるデザインとシルエットを残しつつ「新しさ」をも感じさせる素晴らしいデザインで991が登場。
この、ポルシェらしい(911らしい)デザインとシルエットを残しつつ、新しさを感じたのは伸びたホイールベースを巧みに997までの頃のイメージを残しつつ落とし込んだ上で、ボディは拡幅されているもののターボモデルなどの役物以外は「ちょっと言いすぎかもですが、本物のナローをがっつりと知らない世代にはナローっぽさも感じさせる」良いデザインだったと今でも思います。
その991で懸念されたのは、伸びたホイールベースによって「911らしさ」が薄まったんじゃないかと懸念されている記事を読みましたが、そういう意味では911らしさというのは薄まったんでしょうけれど、相変わらずポルシェらしいハンドリングと伸びたホイールベースによってもたらされたより高い安心感とでもいうんでしょうか。
重度の911フリークの人に言わせると、また違うんでしょうけれど
さほどポルシェに縁のなかった者からすると、991への進化は時代を考えると妥当というよりも、必然だったのではないだろうかと勝手に感じております。
そこでボクスター/ケイマンに対する高まる期待。
いよいよ981がデビューします。
981のデザインを見た時に、なんだか身体の中で衝撃が走ったのを鮮明に覚えています。
むちゃくちゃ個人的に好み。
911ももちろん好きなんですけれど、猛烈にポルシェに対して初めて「欲しい!」と私が感じたのは正直に言うと981が初めてでしょうか。
996GT3や997GT3も「欲しい!」と思いましたが、それでも頭の中の片隅で「私が乗れるクルマじゃない」と思う心がなかったと言えば嘘になります。
そんな精神的な壁も超えて「欲しい!」と思ったのは久しぶりでした。
今から思えば、981デビュー時の新車価格でもバーゲンセールと言えば言いすぎかもしれませんが、安かったと言えるんじゃないでしょうか。
それでも、初めてポルシェを買う、買おうとする人間にとってはなかなか思い切れない価格でした。
当時の妻は「二人乗りの車はちょっと…」でしたしw
メガーヌ3RSで楽しみながら、3年ほどが過ぎ
仕事に疲れてちょっとネットサーフィンしていると、カーセンサーネットの事を思い出します。
日課のように相場をにらめっこしていた時もあるのに、ちょっと間があいたんですよね。
それで久しぶりに981系を中古で見てみると…
え?
ちょっと安くない?
3年落ちだよね。
という価格帯で推移しています。
メガーヌ3RSに乗ってから、サーキット熱がちょっと冷めていたのでGDB以降はサーキットから遠のいていた事もあり、2シーターミッドシップで運転を楽しみたい!とは思いつつも、この時初めて「どうせ買うならオープンモデルでドライブを楽しむのもアリかも」と思えるようになっていたんですよね。
そこでケイマンを調べていたのですが、ボクスターに検索を掛ける。
すると…!
出会いがありました。
一台だけ、妙に安い個体があります。
ボディカラーは私の好みの白。
981に乗るなら、勝手にブルーメタリック系の鮮やかなボディカラーか、白が良いなぁと思っていたところに、白の個体。
理想的なオプションとしては、スポーツクロノとか付いてると嬉しいなぁなんて考えながら詳細ページを見ると、どうもノーオプション臭い。
というか、一切オプション付いてないんじゃないのコレ。
今どき、せめてヘッドライトはキセノン欲しいよなぁ…ハロゲンかよ(失礼
なんてため息つきながら詳細ページをみながら少し考えに耽る。
でも、6MTでこのお値段で低走行な個体は一台もないぞ。
アダプティブサスペンションとか、いろいろ経験もしたかったけれど…
「なんにもついてない」
そんな状態って、逆にアリじゃないか。
ポルシェが作る、ポルシェが考えて作った、そういうのに触れてみたい、感じてみたいと思った時、走り系のオプションが付いてない正に素のモデルに乗れるのって良いんじゃないだろうか。
この時の私は、素の状態も完成度が異常に高く素晴らしいだろうとは雑誌記事などで読み耽って想像はしていましたが、実際に体験するまでは「ある程度は本来の売れ筋である走り系オプションを搭載した状態がより望ましいんだろうな」と思う節がありました。
そんな想像している節があったのに、ここで思い切って素のモデルに興味を持てたのは幸運でした。
そこで問い合わせをする。
ほんの僅かな時間差で、その個体を交渉する権利が私が一番でした。
現車を確認し、妻の理解も得て購入に至れたのは僥倖です。
これが、私が初めてポルシェを所有できた瞬間でした。
実際に乗り出して感じる様々なこと。
それは今までさんざん記事にしてきたので詳細は割愛しますw
あまりに操縦性が良いので、冷めていたサーキット熱が再燃し、岡山国際の年会員になって走り出す。
そこでも感じる素晴らしさ。
ポルシェがラインナップするスポーツカーの中で、もっともベーシックな素のモデル。
なおかつノーオプション。
6MTというだけの個体。
NAで265馬力出ているとは言え、ポルシェの中では最も安いモデル。
そして幌。
サーキット走るなら、普通に考えるならちょっと不利なモデルなんですけれど…
少し前の国産NAスポーツカーのハイエンドと比較しても決して劣ってないんじゃないだろうか?
と思えるラップタイムで981ボクスターは駆け抜けます。
走りのオプションも一切ついてないのに。
GDBに近しいタイムで駆け抜けるのに驚きます。
そういうのを体験して思ったのが
スポーツカーとして優れているのは当然として、まず乗用車としても優れている。
普通じゃない普遍性にも満ち溢れている素晴らしさ。
そんな感動したモデルがデビューした年は、2012年。
もう12年も前になるんですね~。
なんだか今朝は、そういう思い出を思い出しながらフト、そう感じた朝でした。
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Posted at
2024/01/25 08:39:13
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