2024年02月13日
最近のハイエンド
そんなにたくさん乗った人間ではありません。(試乗含めて)
それでも、少ない体験で言える範囲でならあります。
特に「素人だからこそ」言える事があります。
でも「素人だからこそ」「参考程度で読んでください」
また、時間と根気さえあればさほどそんな日数をかけずとも試乗などを通じてご自身も知る事ができる可能性があるので、本当に迷ったら「実際に触れてみてください」
自分の身体を使って走らせる乗り物だけに、私がこう感じたから他の人もみんな、そう感じるのかというと、これが非常に難しい問題なんですが完全に「相性の問題」というのもあるので、その辺をご理解もって参考に読んでください。
ただ、私と正反対までいかずとも違う感想をお持ちになる相性の人が存在するのは事実である一方で、私のような素人が感じる感想もまた「程度の差こそあれ、割と多くの人と意見が完全に一致までいかずとも傾向は似た方向にはなるだろう」とは、思います。
ではいきます。
※Specializedのバイク
私は、TREK以外では次に詳しいのは個人的にSpecializedです。
2018年から始めたロードバイク。
2018年頃はSpecializedのバイクが盛んに話題になっていたんですよ。
今でも話題の中心に存在しますけれど、それ以上の熱気があったと私はそう感じています。
それは、当時最強のエアロロードである「Venge」最終モデルがまさに輝きを放ちながら新車販売がされていた時期だからです。
この時はまさか、この勢いも実力もあって3代目となって名実ともに強力なベームバリューも備えたモデルが、突然消えるとは思いもしませんでしたね~。
TARMACとVENGEが統合されて、TARMACがセミエアロ化されて空力性能で言えばVengeから劣りはするけれど、軽さとエアロ+進化したカーボンレイアップでの推進力の進化で「総合的には新しいTARMACの方が速いよ!だからVengeを売る理由がなくなったんだ」として、Vengeが本当に併売もせずにすっぱり市場から消えるとは…ショッキングなニュースでしたね~。
Specializedの流れから、各メーカーもエアロロードが消えていくんじゃないか…なんて心配もされましたが、他メーカーからずんどこエアロロードが元気に新型発表され続けている流れを見て、今はみんな「Specializedが出す次のエアロロード発表はいつなんだろう」と期待していたところ、パッと見はセミエアロ化されたTARMAC SL7よりも、より一層エアロっぽくなくなったTARMAC SL8が発表されて、再びみんなが(´・ω`・)エッ?
と驚かされることになるとは…w
しかも、半分エートス(完全にエアロ効率を無視し、軽さと乗る楽しみに全振りしたモデル)みを感じるエアロエアロしてない…ような形にまでなっちゃってるSL8。
なのに!?
SL7よりもSL8は空力に優れているという。
ということはつまり…!?
Specializedは、まだしばらくの間エアロロードを復活させるつもりはないのか。
というか、SpecializedはPinarelloと違った形で自社のバイクをDOGMAのように「どんなコースでも、ウチはこれ一台で競います(勝ちます)」
という方向性にシフトしようとしているのか。
そんな風にSpecializedの動きは予測できるんですが…
って私が例えに出す為にSpecializedの経緯を説明しようとして、脱線してしまいましたw
今からまとめます。
そのVengeの二代目にご厚意で乗せてもらった事があるのですけれど、確かにガッチガチ。
ガッチガチなんですけど、乗ってる最中は嫌な脚への反発力というか。
剛性高い、反応性の優れたバイクほど持ってるデメリットの部分を感じないんですよね。
でも、確かにあるんですよ。
それは乗り終えてホッと一息ついた時に現れます。
やっぱ反力強いんでしょうね。
筋肉痛とか、そういうわかりやすいダルさで身体に刻まれているんですよ。
それが三台目のVengeもあるかないかで言えば、そういう要素は残っているんですけど二代目Vengeよりはマシになっていた。
でも、疲れ方が「やっぱS-WORKSだよね」という疲れ方。
しかし、慣れればシマイという感じですね。
そして、そのあたりの雰囲気がS-WORKSのVENGEよりも価格レンジで言えばかけ離れた入手性の良い価格で販売されていた、私自身が所有していたAllez sprint comp disc(アルミフレームのセミエアロモデル)でも、あるんですよ。
そういう雰囲気が。
Allez sprint comp discも、結局は慣れればシマイなんですけれど
慣れない頃はソレに乗って走ると、純正鉄下駄でも確かに同価格帯のモデルと比較すると速い。
素直な動き(アメリカメーカーブランドのバイクは大抵そうです)で操作性も良く、乗りやすくて速い。
でも、乗り終えてホッとひと息つくと身体に刻まれている反力を受けた後特有の疲れってあるんですよねw
まぁでも、それでだからと言って嫌になるほどではないんですよ。
乗り続けて身体が強くなってくると気にならなくなる要素ではあります。
で、当時乗っていたEmonda SL5(2018)
通勤路(片道16km)を利用してAllez sprint comp discと比較しました。
Emonda SL5には、Aeolus RSL VR-Cハンドル(ステム一体型エアロカーボンハンドル)と、スポークとハブをカスタムしてハイエンドモデルには敵わないけど、ミドルグレードとして速く、面白いホイールに化けたAeolus comp5カスタムホイールをセット。クランクはR8000アルテグラなどに変わっていて、そこそこカスタムが進んだバイクです。
Allez sprint comp discは、クランクはR7000の105ですがホイールはのむラボさんのブログ記事を参考にカスタムしたCX-SPRINTとCX-RAYを使った左右逆異径組みへ組み替えたカスタムホイール(ある意味、元はミドルグレードですがハイエンドホイール並みに走る)、それとS-WORKS Aerofly2(カーボンエアロハンドル)など、こちらもカスタム多数。
要するに、元々のアッセンブルから同程度カスタムしている状態の両バイク。
使っているホイールも違うので一概に同列で比較して良いのか?
という問題はあるものの、実際に北摂などライドした時にトータルで差がない。
トータルで差がなかったというのを前提で読んでください。
片道16km程度の通勤路では、新車価格で同価格。
フレームはカーボンとアルミという差異はあるものの、同価格帯のモデル同士の比較として考えた場合はAllez sprint comp discの方が速かった。
それも3分くらい速かった。
同じくらいのパワーで踏んでるように気を付けて乗り比べをしましたが、毎回同じ風向きと風の強さでは無かった。
など、平等に評価するには条件が難しいのは間違いないんですけど、一度や二度の比較ではなくて何回もEmondaやAllezで通勤した平均値を比較するとそういう結果になりました。
16kmの通勤路で3分近い差はでかいな!
そう思うんですけど、先ほどの説明の途中で結論出てしまってますが
大阪市内から猪名川河川敷を走って、中橋ローソンまでいき
中橋ローソンから里山街道を走って木器亭にいって昼食。
大坂峠を越えて中橋ローソンまで帰着し、猪名川河川敷を走って帰宅。
このルート、ざっくり110kmほどのコースです。
アップダウンもある走っていて楽しいし、基本が詰まったコース。
しかし、そんなにキツイコースではないです。
巡航速度をめいっぱい上げられて強度が上がったらその通りではないですけれどw
まぁ常識的な巡航速度で走っての話しです。
AM8:00集合で、帰宅が14:30くらいの軽めの強度で走っての比較です。
これも、毎回全く同条件ではないです。
気温、風向き、風の強さなど。
それはそうとして、両モデルで複数回走ってどちらが速いか?で比較すると、EmondaはEmondaで得意なところがあるし、不得意なところもある。
Allez sprint comp discも同じくあります。
全般的に脚がフレッシュだったとしたら…
やっぱりAllez sprint comp discが速いと思います。
でも、110km近い距離を走ると。
身体能力がモノをいうので体力とパワーがある人ほど結果は変わってくるでしょうけれど、私のような走れても週に一日。
ヘタすると二週に一日程度。
もっとヘタすると(はずれ物件にあたる)今みたいに一か月ちょいも乗りたくても乗れない、休暇の取得が難しいw
それでせっかく少しはマシになったのに、まーた鍛え直しw
という、マジで素人として理想的(?)なごくごく平凡未満のライダーが乗って、110kmくらいのほどよく疲れる距離で走った結果は、両方とも結果的に同じくらいの速度で走り切ってるんですよ。
なんなら、ホイールはアルミリムにカーボンラミネートしてリムハイトを稼いでる構造のAeolus comp5の方がリム重量は重たいです。(本来なら登りで不利)
それなのに、何故距離が伸びると同じくらいの速度で走り切る結果になるのか。
私の場合ですけれどw
それは、TREKのフレームの方が身体に優しいと書くと語弊も生じますが…
脚に嫌な疲れが溜まりにくいんですよね。
それは、ハイエンドフレームのSLRでも同じなんです。
私はEmonda SLRとMadone SLRしか知らないですけれど、なんならとても脚に来そうなエアロロードのMadone SLRなんて、見た目にもスパルタンじゃないですか。
それが、疲れにくいんですよねぇ(不思議)
例えば、今年の年初に走ったTOJ京田辺。
久しぶりにアップダウンの起伏が激しい、練習に最適なコース。
そこを走り終えて、昼食も食べて休憩を取り、168下って枚方医科大でも休憩を取って淀川河川敷を走って帰ってる途中。
歩けないほどの激痛を伴う脚の引き攣りを経験しましたw
まぁ、完全に寝不足+運動不足です。
私が完全に悪い。
もうちょっと鍛えるか、身体の使い方を考えないと。
ペダリングも下手くそになってるんですよねー、きっと。
そんなエグイ状態まで追い込んでしまって、引き攣りが納まるまで動けない。
納まった後も、巡航速度は風があったのもありますが24km/h程度しか出せないw
そこまで追い込まれた次の日は、よっぽど身体的に厳しいんじゃないの?
と思ったんですけど意外と楽なんですよね。
帰宅後にしっかりストレッチなどをしたとは言え、そんなにきっつい筋肉痛じゃないんですよ。
もうひとつ例えると。
キングジデコで大阪市内からちょっと遠回りになるんですけど、淀川河川敷を八幡まで走り、木津川(京奈和サイクリングロード)を走って奈良公園前の道を走って新大宮付近でラーメン食べて、ならやま大通りを抜けて168へ出まして、168下って淀川河川敷を走って帰る。
奈良県行くのに極力獲得標高を避けるぞ!ライドの時の方が、走ってる最中に引き攣りもなく、走り終えた時もそのあたりはさほどでもなく。
ただ、筋肉痛というかそういうのは2~3日引きずった。
という経験があります。
つまり!
TREKは何故か、脚に優しい。
というか、走り終えた時に変な疲れ方が残らない。
キングジデコはSpecializedのモデル程ではないにしても、若干その傾向があります。
良く走るモデルなんですけれどね。
だってグラベル用の太いタイヤ履いて、ロードバイクに乗ってる人たちと同ペースで走って走り切れるんですからw
あ、そういう意味では運動量の差はあるか。
となると、キングジデコもそんないたずらに脚に厳しいモデルではないと言えますね。
そんな感じで、メーカーごとに特徴があるんです。
で、Specializedの話しに戻りますが最後のVengeからそういう傾向がある。
最近出たSL8に至っては、脚に優しい乗り味も含まれるようになって完成度が増している。そうです。
で、Twitterのフォロワーさんが言うんですけどCHAPTERのCOCOというエアロロードモデルは、SL8やエートス(両方ともSpecializedのモデル)と比較してやっぱり堅い。
レーシングモデルらしく、硬派な乗り味と反応が良い分だけ脚へクル。
と感想を述べられていました。
※簡潔にまとめると
写真や実物を見ても、最近のロードバイクは見た目でそんなに差がない。
特にエアロ性能を追求しているモデルは、シートステイ取付点が下がってどれも似たカタチに見える。
けれど、やっぱり乗ると差があるんですよね。
その感じる差は乗る人によります。
ご自身が何を求めているかで答えも変わります。
でも、結論を書くと…
※見た目気に入ったモデルを買うのが正解。
これに尽きますw
これに尽きちゃうんですよねぇ。
何を言っても。
後は、そのフレームが速い、楽しいけれど脚にクル。
それであれば、ホイールやタイヤなどで調整する。
そんな楽しみもあるんじゃないでしょうか。
個人的には、私の身体的な特徴と求める好みが偶然にもTREKと合致している為。
SLRを買って乗っても嫌な疲れ方をしないんで、楽しい上に助かっていますw
今乗ってるMadone SLRに満たされ過ぎてしまって、次に欲しいモデルがないのが幸せなのか、どうなのか。
散財せずに済むのは幸せですねw
ただ、SRAMの新しいグループセットには興味津々。
それは不幸にも今乗っているMadone SLRはUDHに対応してないので望んでも取り付けられない。
取り付けられたらわざわざフレーム買い替えなくて済むんで最高に幸せなんですけれどねw
まぁでも万が一でも付かないんだろうなぁ…。
そうなると、断腸の想いですけれど。
サクッと買い替える事が予算的に厳しいのもありますし、実際キャラが被るモデルを複数持っていても、一方はあまり乗らなくなるんですよね。
何かトラブった時にスペアバイクとして貴重な休みを棒に振らずに乗れるというメリットはありますが、乗らなくなると痛むのも不思議と早いので…
物凄く物惜しいですが…新型のグループセットを搭載できるモデルへ買い替える可能性は高いですね。
どうなるかわかりませんけど。
話しが逸れまくりな記事になってすみませんw
最後にもう一度、統括すると。
※見た目気に入ったモデルを買うのが幸せ。
これに尽きます。
その上で、乗って変な疲れ方をしない/しにくいモデルを買うというのは大いにアリです。
もう高くなっちゃって高嶺の花を超えてますが、Pinarello DOGMAはF12 DISK以外はちょい乗りしか知らないんでなんとも言えませんがF12 DISKは組み合わせによっては巷で噂されるようなキツさはありません。
だからと言って手放しで現行モデルのDOGMA Fもそうだとは断言できませんが、PinarelloはF10のモデルの頃くらいから、そういう方向を向いています。
ただ、Madone SLRに慣れた身で妻のF12 DISKに乗ると…
特にデュラエースのクランクを組んでいた時の印象が強いですけれど、「えらいモンに乗ってしもうたでw」と思うくらいには手強い、手強そうなモデルではありますけれど、私たち夫婦より走れる若い人に乗ってもらった感想を聞くと
かなり良い感じで変な疲れ方をせず、走れるようです。
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Posted at
2024/02/13 08:52:25
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