Twitterで見かけた洗車動画
こういうのを見ると緊張しますw
通常のシールドベアリングを用いるタイプのハブを使ったホイールなのが動画を見てわかります。
水圧が高くならないように調整して洗車されていますが、水量が多いのと多量の泡が流れていく過程で、各所の隙間からベアリング部まで水がいかないかという心配に駆られますw
回転性能重視で、非接触式シールドベアリングを使っているのなら
最近のハブは軽量化などの名目でベアリングまでのシール性能がそんなに高くない構造を採用しているので、まず間違いなく水はいくらか侵入しています。
使っている洗剤がどんなに影響が小さい製品でも「汚れを落とす」性能がある以上は、ベアリング部に到達した水と洗剤はベアリング内のグリスなどに何らか影響を与えます。
次に侵入した水はそこで水分が蒸発するまでの間、「洗い流せません」
侵入して留まったら、そこでずっと水分は悪さをします。
水分は蒸発しても、一緒に連れて行った洗剤はそこに留まって残った洗剤が影響があるものなら、ずっと何らかの影響を与え続けます。
BBまわりは、大抵のモデルの場合。
水の侵入に対して、大したシール性能を持ちません。
圧入されているベアリング本体のシール性能によります。
ここも非接触式シールドベアリングを採用しているのなら、直接水を掛けたりしなくてもフレームをつたう水が徐々に侵入していきます。
これらは、一度や二度くらいでは壊滅的な影響は与えないにしても。
後々、これらの部品の寿命を縮めます。
また、一度や二度くらいでは…という下りは、留まった水分や洗剤成分が徐々に影響を与えていく…という経過時間があるから。
という意味も含まれています。
雨降りの影響もゼロではないです。
私は、あまり雨に降られた経験がありません。
雨の日を避けて乗っているからです。
でも、天気は変わるもの。
予報も外れる事もある。
出先で降られた事もあります。
ただ、その場合はこの洗車動画のような水量の雨ではないです。
それでも、初めて買ったEmonda SL5のBBが錆びてダメになってTOKENのNINJAという製品のBBへ交換した事があります。(過去ブログでも書いたと思います)
雨の日乗らない。
極稀に雨に降られた。(恐らく、その時の雨が原因)
洗車はワコーズのケミカルを用いた無水洗車を毎回実施している。
そんな条件のロードバイクが、ベアリング錆びさせてるんですよ。
BB交換に至るまでに雨に降られちゃった回数は、数回じゃないでしょうか。
数回と言っても、2~3回です。
それでもBBのベアリングへの影響がゼロではなかったんですよ。
そういう経験があるので、こういう洗車動画を見ると緊張しますw
上手く洗車できれば、そんなにベアリングへの影響はないのかもしれません。
また、採用しているベアリングが耐久性重視のチョイスで、全て接触式シールドベアリングなのかも知れません。
それにしても、どれくらいの頻度で洗車するかによりますけれど
影響はゼロではありません。
そして、意外と気付かれないんですよ。
BBが逝ってても。
クランクを通して回転させると、そんなに手応えがないんですよ。
クランクを掴んで回した時にゴリってると感じる場合。
それはもう末期症状通り越して完全にダメになってますw
クランクを外して指で直接BBの内径部を回転させた時に違和感を感じた場合に「あぁもうきてるなぁw」という状況です。
それでももうちょっとの期間使うという選択肢はあります。
まぁでも交換した方が無難ですね。
練習で乗る頻度が半端ないから、そんな繊細なメンテしていたらいくらお金があっても足りない!という選手か選手寄りの使い方している人は、完全にゴリるまで使うのはアリかも知れません。
年間2万kmとか乗るワケですからね。
ベアリングだけでなく、他の部位も走行距離により短期間でバンバン交換しなきゃならん部品が押し寄せてくるからです。
趣味でフィーリングを楽しんでいる。
そういう人なら、まず間違いなくわかった時点で交換しておいた方が良いでしょう。
ゴリってる感触が出ている以上、グリスの乳化は進んでいるでしょうし
錆が原因なら乗らない(乗れない)期間もじわじわと劣化が進行するからです。
趣味で乗りたい!乗れる!!というタイミングで、せっかくの貴重な趣味の時間を快適じゃないフィーリングで満たされていたら…せっかくの楽しみが台無しですよね。
BBから説明いきましたが、ホイールの方がもっと手軽にわかるのでホイールの例も挙げます。
ハブのベアリングが逝ってる場合。
末期症状や、もうこれは即座に交換しないとダメだぜ。
ってわかるほどの症例は除き、気付きにくい場合はリムやタイヤを掴んで回転させた時です。
よっぽどの問題がおきてない場合は、ツイ~…っと回ります。
気持ち、ちょっと回転が停止するのが早い気がするな?
くらいのモンです。
それも、回転が停止するまでの時間が短いな?って気付く人は凄いです。
まずこういうのをしない人の方が多いので、気付くに至らないケースが多いです。
乗っていても気付きにくいですよ。
むちゃくちゃ意識しているか、敏感な人以外は気付かないです。
どうやったら気付けるか?
ですけれど、何度かブログでも書いていますけれど、ホイールをフレームから外してハブの軸を直接指でつまんで、ゆっくりと回してみるんです。
指先に僅かに「コリッ…」と伝わってきたら、交換を視野に入れて運用した方が良いです。
そんな神経質になることある?
と思われる方は、完全にガタが出るまで使ったら良いと思いますw
その辺は考え方次第なんで。
この辺は乗る人の考え方次第なので、外野がとやかく言う必要はないんです。
それはわかった上で「ロードバイク興味あるから、これから始めたいんよ」
という人の目にこの文章が触れて、直接影響を与える事はなかったとしても
何らかトラブルが出てしまった時に「洗車方法を改めた方が良いのか」
など、そういうきっかけになれたらいいな…
なんて思いながら書いてます。