2024年04月20日
思ったより早いUDH規格の普及
SRAMが提唱するリアディレイラーハンガー統一規格「UDH」
ユニバーサル ディレイラー ハンガーの略ですが、いわゆるダイレクトハンガー。
我が家のマウンテンバイクもUDH対応モデルです。
当時は疎かったので知らずに購入したのですがw
なぜ、リアのスルーアクスルはこんな面倒なカタチになってんだ?
やっぱりMTBは機材に掛かる負担が大きいから、ロードとは違ってるんだなぁ
なんて呑気に見ていたものですw
後からその真価を知って、喜んでいますけれど。
いざとなったら変速機をダイレクトマウントする機材へ変更できるので!!
2024年までは、マウンテンバイクに関しては主要なメーカーのほぼ全てのモデルが
UDHに対応。
一部のグラベルロードがモデルチェンジを機に、UDHへ対応。
その程度だったのですが、2024年にフルモデルチェンジを実施した純然たるロードバイクモデルにも、UDH対応の波が当然の如く訪れています。
グラファイトデザインというブランドのロード用フレームもUDHに対応するモデルチェンジを行ったみたいです。
リドレーのモデルも、2車種だったでしょうか。
UDHに対応したモデルが販売開始されています。
私がとても信頼しているTREKですが、一足早くDomane ALという普及モデルが2024年から発売されるモデルに関しては、UDHに正式に対応しました。
そして、噂の域を超えませんが今年モデルチェンジされると噂されているDomaneとEmondaも、モデルチェンジを機にUDHに対応すると予想されています。
正式に発表があるまで何とも言えませんが、エントリーグレードのDomane ALがUDHに対応したという事実があるので、その信憑性はより高くなっています。
DomaneとEmondaがUDHに対応してしまったら、モデルチェンジしないにしてもマイナーチェンジで現行MadoneもUDHに対応するブラッシュアップを実施するかも知れません。
スポーツおよびレース機材の変速機が、いよいよ歴史的な変革を遂げる時代。
それは、Wレバー方式の変速がブレーキレバーのところで手を放さずに変速できるようになった!というのと同じくらい画期的な発明。
マウンテンバイク界隈で先行で搭載されていた、変速機のダイレクトマウント。
ディレイラー(変速機)をフレームやホイールを保護する為に設けられていて、それがあまりにも当たり前の構造だった為に、そこに着目点をもっていってなかった業界で、その当たり前を崩す発明。
変速機がフレームにぶら下がっている構造から、一体になるように組み込まれる文字通りダイレクトマウント方式に改められます。
ダイレクトに変速機をマウントしちゃったら、変速機に面外方向の応力が掛かった時にフレームなどは破損に至らないのか?
当然のように、そのような疑問を持ちます。
それを回避する納まりがUDHに隠されていました。
ダイレクトに取り付けられるのは、正確にはフレームにではなくスルーアクスルに取り付けられます。
変速機に面外方向からの力が加わっても、フレームにその応力が直接は伝わらない構造なので、変速機が壊れるような衝撃が加わっても、フレームやホイールに実害は及ばないとされる構造なんです。
こんな大柄な男性が乗ってもびくともしません。
また、自転車ごと破壊されるような大きな衝撃にはもちろん耐えられませんが、繰り返し衝撃や応力を受けてディレイラーが破損しても、それはわざとサブフレームが先に破損して絶対的な破損を避ける構造に設計されていまして、サブフレームが逝った場合は動画のように専用工具を使わずバラシて破損したサブフレームを新しいサブフレームに交換する事で再び使えるようになるという新設設計。
ディレイラーが壊れても使い捨てじゃないんですよ!
素晴らしいです。
それが実現できたのもダイレクトマウント構造のおかげなんです。
フレームの決まった場所に必ずマウントできる「UDH規格」
スプロケットとディレイラーの位置も、製造に過程で生まれる公差以上の誤差は発生しない構造です。
今までのハンガー方式だと、各メーカーが独自に決める規格のおかげで、似た位置にはマウントされますが微妙に違っていました。
その為、変速機に多くの調整機構が盛り込まれる事で構造が複雑になって、このようなサブフレーム構造が採用できなかったと素人ながらに思います。
ダイレクトマウントされて、スプロケットとディレイラーの位置が統一される事で、ディレイラーに求められる調整幅は極限まで省かれました。
そのおかげで、専用スプロケットの塗装されたギアにチェーンを合わせ、調整モードにした状態で一定時間クランクを回し続けるとディレイラーがセンシングをしてスプロケットを「理解」します。
その調整時間もごく僅かのようです。
つまり、組み立てさえすれば今までの煩雑な調整作業から解放される仕組みでもあるのです。
ディレイラー(変速機)がスプロケットに刻まれている「変速点」も理解しているので、乗り手がパワーを掛けながら乱暴に変速操作をしても、「変速点」で確実に変速を行う事から、いかなる過酷な状況でも確実に変速を実行できるようになったそうです。
それの意味するところは、電動自転車でフルパワーでアシストしているタイミングでも、その駆動力を途切れさせずとも唯一変速できる機構を備えた!という事実です。
約2000W近い出力でクランクにパワーを伝えている状態でも、チェーンなどが破損せずに変速できるのは実は現状ではEagle transmissionしか存在しません。
今までの変速機だと、変速のタイミングで一瞬パワーを抜く必要性がありました。
パワーを掛けていても無理やり変速はできていましたが、それはスプリント(全速力で加速中)している最中に変速が確実に決まるワケではなかったという事実なんですね。
私は競技をしないんで知りませんでしたw
ライド中は、自然と脚の力を一瞬抜いて変速して機械に与える負荷を軽減する癖がついてしまっています。
今年発表される新型eTAP AXS(transmission)が、いよいよEagle(MTB用グループセット)と同じくそういう対応をしたとしても…
どちらにせよ、機械へ与える負担を抑える為に自然と力を一瞬抜いて変速しているでしょうけれどw
ハイエンド二台購入して、もう自転車はいっかな…
と興味が薄れていっていたわたし。
自転車に乗ってライドするのは好きなので、その趣味をやめるつもりは全くありませんが、この度の変速機の大きな変革点、歴史的な変革には触れてみたい。
久しぶりに機材欲が生まれています。
しかし、現状乗ってるMadone SLRに組んでいるSRAM RED eTAP AXSに不満がないので、それをわざわざ買い替えてまで体験するのは非常に胆力の要る決断ですw
昨今の値上げ攻勢が続く自転車業界。
新しいグループセットを使いたいとなると、対応するフレームからの買い替えとなります。
フレームセットも値上げで買うのが馬鹿らしいお値段に。(性能は確かですけど)
続いて、高価になってしまっている(円安のせいもあります)グループセットも、買うとなると馬鹿らしいお値段にw
愛着のある、ツールドフランスを走る時だけ塗装されてたカラーをOP塗装で選んで購入したMadoneのフレームも売って買い替え費用の足しにするという決断をしない限りは、ちょっと非現実的な価格に現状の自転車はなってしまっているので、革命的な変速機を体験したい欲求はあるものの、そこまでやるかは本心は微妙です。
単に私の懐事情なだけですけれどもw
掛ける費用はロードバイクより安くつくとは言え、そこそこ費用が必要なのは変わりませんが、より現実的なのは今乗っているマウンテンバイクにEagle transmissionを組んで体験する方が現実的です。
でも、機械式とは言えEagle GXに組み替えたばかりなんですよねぇ…
それを組み替えるのは、ちょっともったいない気がしますw
珍しく優柔不断になっちまっている私。
ただ、興味はつきないのでマウンテンバイクかロードか。
どちらかでSRAMの新しいグループセットをいつか体験しているとは思います。
ロードバイク界隈も、今年以降から続々とUDH対応フレームがリリースされることでしょう。
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Posted at
2024/04/20 15:17:19
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