2024年06月17日
カーボンフレームのグレードについて
私は貧脚ですが、誤解を恐れずに書きたいと思います。
※生暖かい目で読んでください。
Gen8のMadoneは、今乗ってるMadoneとモデルのジャンルが変わるので
良い機会だし本来の私にぴったりな中間グレードの「SL」でも良いんじゃないか。
本当にそう思って、店長にお金貯まったら恐らくSLグレードで発注すると思います。
と、電話で何かを聞くついでに伝えたんですよね。
すると…店長はもう既にMadone SLRを経験されている人が、SLに乗ると後悔されるかもしれませんよ!とおっしゃるんです。
これについて、私はなんとなくそうなんじゃないだろうかと思うところもあったので、店長がアドバイスしてくださった事を自分なりに翻訳しながらこの数年で経験した事を踏まえてなるべく簡潔に書きますw
TREKのフレームにおいて、SLとSLRの違い。
SLは広くホビーユーザーの方向けに、予算的にもお求めやすいモデルとして設計・生産されているフレームです。
これが悪いワケじゃないんです。
基本的には、問題なくレースにも出れる。
タイム的にも、厳密に比較すればSLRとSLでもちろん差はありますが、それ以上にこういったカテゴリーでモノをいうのは「脚の差」
ようするに筋力、体力の差の方がモノをいいます。
なのでSLだからダメというワケではないのをまずはご理解ください。
その上でSLとSLRの違いを書きますと…
本来、Madoneは登りが苦手なモデルです。
ですが、登りが本当に苦手だとレースの世界で話になりません。
本当に登りが得意なそういうバイクと比較すれば敵わないにしても、エアロロードも登れないとロードレースにおいて話になりません。
私のような登りが苦手な人間が、リムハイト62㎜もあるディープリムなホイールを装備してMadone SLRでヒルクライムをする。
すると、SNSやネット記事で読める記事の常識から反して、本来登りが得意とされる軽量オールラウンダーモデル(私の経験の中では、Emonda SL5(2018)とAllez sprint comp disc(2019)がそれにあたります)と比較して、ヒルクライムのタイムだけ切り取って考えるなら、通常ならば不利なディープリムを装備したMadone SLRの方が登りは速いんです。
派手に語りたいとかそんなんじゃなく、事実だけを端的に並べるとそうなんです。
もっと具体的に簡単に書くと。
登る時にパワーを掛けます。
ペダルを踏む方向だと掛けられる時間が少ないのと、前腿への負担が大きくなって一時的なパワーは大きなパワーを引き出せるけど、貧脚な私ではそれは短時間に終わるwので、パワーを掛けると言っても…文字だけで表現するのは難しいんですが、ペダルを回す方向。(それって踏むのと一緒ちゃうんwと思われると思いますが、違うんです)
時計で言えば9時から3時の方向に力を掛ける…というと伝わりやすいでしょうか。
それでグルグルグルグル…と、ケイデンスが70下回らないように回して登ると、SLのフレームやアルミフレームよりも、SLRの方がグン!と登る方向に車速が伸びるんです。
それは長いヒルクライムだと体感しやすいかというと、それだけではなくて…
北摂のアップダウンのある場所や、TOJ京田辺のようなコースを走っている時にそれを強く体感できます。
その伸びを感じる度に「これに乗って良かったなぁ!」とほっこりするんですよね。
速さだけで言えば、レースやってる人やそうじゃない人でもわたしなんかより速い人はごまんといらっしゃいますが、乗ってる本人が気持ち良いとか楽しいとか素晴らしいと感じるのはまた別です。
それを知ってしまった人が、どうしても欲しいから妥協してSLを買うのは辞めた方が良いというのが店長のアドバイスなんです。
それならば、焦らずにしっかり資金貯めて「SLR」グレードを買った方が良いですよというお話しです。
また、最近カーボンリムを用いたホイールでもたまに使用カーボングレードを書いてるホイールがありますが、カーボンリムホイールもそういう世界があると思います。
同じSLRグレードのフレーム同士でも、装備しているホイールがAeolus RSLなのかそうじゃないのかで、ペダルをグッ!と回した瞬間に車体が前に出る量が違うんです。
これを実際に体験されたオーナーさんは「RSL買っときゃ良かった」と最近特に常々ぼやかれます。
カーボンリムのどういった特性が、その加速の伸びの差に繋がっているのかまでは私は業界に居るわけでもない素人なんでわかりませんが、マジにそれは最近特に感じます。
カーボンホイールのスペック重量だけを見て判断する時期ではなくなりつつあるのかも知れません。
話しがホイールに逸れちゃいましたが、OCLV700の時代からSLとSLRの差はありましたがOCLV800になって、より明確にソレを感じやすくなりました。
そして、次のGen8は噂ではOCLV900を採用されるそうです。
とうとう、OCLVカーボンもより進化した。
という事実です。
ロードの世界も深すぎて悩ましいです。
ここは焦らず、じっくりと見定めながらどのGen8を買うか決めたいと思います。
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Posted at
2024/06/17 16:03:57
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