リドル・トレックというレーシングチームに属するマッズ・ピーダスン選手が、どこのレースだったかド忘れしましたがw
(歳のせいw)
56kmもの独創劇を見せて優勝されたそうです。
レースそのものは見れてません。ニュース速報で知りました。
その際の機材は、Gen8 Madone SLRにSRAM RED E1 XPLRを組んだフロントシングル13速でした。
フロントシングルが優位性を持つのは悪路に対して。
フロント変速を考えなくて良いので、ナローワイドと言われる設計のチェーンリングを使えます。
これはフロントディレイラー(前側の変速機)が無い為に、従来のチェーンリング流用で単純にシングル化すると、チェーン落ちするリスクが発生しやすくなるためです。
それを防ぐ為にナローワイドを採用するチェーンリングを入れる事で、フロント変速を失くす事で機械的なトラブル発生リスクを下げる事ができます。
ただし、これは日本の道で舗装路を走る限りにおいては考えなくて良い要素ですw
リアは新型のXPLRリアディレイラー(後ろ側の変速機)を採用する事で、従来のディレイラーハンガーを介せず直接ディレイラーをマウントできる為、変速精度というか悪路による変速不具合を圧倒的に減らせる(と、言われている)事に繋がります。
フロントシングルの概念自体は、随分以前からあったのですが変速機の都合だとか諸事情により、フロントシングルを選択すると
・ロー側のギアで妥協するか
・トップ側のギアで妥協するか
・中間の細かいギア選択がなくなる
この三つのうち、二つを受け入れなくてはならないのが従来のフロントシングルでした。
この度デビューした新型RED XPLRならば
①トップギアは10Tと、従来のトップギア比が守れる。
②ローギアは46Tと、従来のロー側ギア比が守れるか従来より少し低くできる。
③13速化により、前2段、後12段あったギア比の組み合わせよりはステップ比が増えて脚への負担が高まる要素は相変わらず存在はするが、それが随分と緩和されている。
つまり、妥協点が非常に少なくなるんですね。
※補足
新型RED E1 XPLRはチェーンラインが47.5㎜(従来は45㎜)へと2.5㎜拡大された!
という情報が各種ネット記事でも確認ができます。
安くないREDのクランクセットを、フロシン組みたいからって買い替えるのは躊躇する…と思ったあなた!
これで落胆する事はありません!
フレームのチェーンステー長415㎜以上のフレームならば、XPLR使ってフロシン(フロントシングルの略)化するなら、各種ネット記事のように47.5㎜のチェーンラインを持つクランクが必要になりますが(もしくは従来のクランクでもスペーサーなどで対象できるのかは調査中)
多くのロードバイクなどに採用されているチェーンステー長405~415㎜までのモデルであれば、従来のチェーンライン45㎜のクランクセットでXPLRを組めると正規輸入代理店さんであるメニーズの公式HPに書いてあります。
つまり!
Gen8 Madoneの場合は、チェーンステー長が410㎜なので従来のクランクセットでSRAMグループセットを組んでいても、クランクはそのまま流用してXPLRを使ってフロシン化が可能!
という事実がわかりました。
この説明が抜けていたので補足として付け足しておきます。
SRAM RED E1 XPLR リアディレイラー
SRAM RED E1 XPLR 13速スプロケット
SRAM RED E1 XPLR スプロケットのギア構成は
10-46T:10-11-12-13-15-17-19-21-24-28-32-38-46
今まで私が使っていた12速スプロケットは
10-33T:10-11-12-13-14-15-17-19-21-24-28-33
というギア構成になっています。
これでギア比を比較しましょう。
現在、Gen6、Gen8両方のMadoneに組んでるチェーンリングは48/35Tです。
高い方のギア比になるのは48T
低い方のギア比になるのは35Tという構成です。
これを10-33Tスプロケットでギア比を算出します。
48T→4.8(10)- 4.3636(11)- 4.0(12)- 3.6923(13)- 3.4285(14)- 3.2(15)- 2.8235(17)- 2.5263(19)- 2.2857(21)-2.0(24)- 1.7142(28)- 1.4545(33)
35T→3.5(10)- 3.1818(11)- 2.9166(12)-2.69231(13) - 2.5(14)- 2.3333(15)- 2.0588(17)- 1.8421(19)- 1.6666(21)- 1.4583(24)- 1.25(28)- 1.0606(33)
これに対して、私が組みたいフロントシングルは48Tのチェーンリングで構成したいと考えているので、48Tフロントシングルで組んだ場合のギア比を計算します。
48T→4.8(10)- 4.3636(11)- 4.0(12)- 3.6923(13)- 3.2(15)- 2.8235(17)- 2.5263(19)- 2.2857(21)-2.0(24)- 1.7142(28)- 1.5(32)- 1.2631(38)- 1.0434(46)
どうでしょう。
フロントシングルのデメリットが目立たなくなってないでしょうか。
私が組みたいケースは、フロントダブルでもシングルでも同じ48Tという大きめのチェーンリングを使いたいと考えているので比較しやすいです。
まず、高い方のギア比構成は48Tと10Tから始まるギア構成なのでそのままのギア比で推移していきます。
唯一のデメリットと言えば、10-33Tスプロケだと10T~15Tの間は全て1T刻みで細かいギアステップ比となっていますが、XPLRの10-46Tスプロケだと14Tのギアがなく、13Tから15Tへギアが2歯飛んでいます。
ここ、ここが疲れてきていると慣れるまで「もう一枚間にギア欲しいなぁw」と思うところかもしれません。
次に、低い方のギア比に目を移します。
フロントダブルも、フロントシングルも。
ほぼ1:1に近しいウルトラローを実現していながら、次のギア比はだいたい1:1.2
その次はだいたい1:1.5
その次から、フロントダブルは1.66、1.84…とクロスしたギア比が続きますが、フロントシングルの方は1.5から1.74、2.0…とちょっとギア比が飛びます。
飛びますが…。
このあたりは私の走り方だと誤差です。
インナー側にチェーンを入れていて、ギアをシフトしていくと…
そのままクロスしたギア比でスムーズに変速していけて、脚への負担は正直非常に少なく素晴らしいです。
ただ、踏んだ感触がちょっとあまりにもクロスし過ぎていて脚を回して走るという印象が強くなって、速度はそれなりに出るものの体感上はもうちょっと速度伸びて欲しい…という印象になります。(私の場合)
それなら、後ろのギアを落としながら前側をアウターギア(高いギア)へ変速した方が近しいギア比を得られつつ、その後の加速にも繋がるという感触を得ながら走る機会が多いのです。(しつこいようですが、私の場合w)
アウターローにSRAM REDは変速できるんですけど、あまり使いません。
なので28Tから先で比較すると…
35Tのインナーギアで変速していく先のギア比と比較して、10-46T 13速スプロケットの38Tから先のギア比が悪くないんです。
ちょっと飛ぶギア比があるものの、低い方のギアって高い方のギアと違ってそんなに神経質にならなくて大丈夫なのです。
未舗装路かつ、急勾配なところを走るなら話しはまるで別ですが、舗装路で多少の勾配(16%程度まで)登る話として考えると…
と言う事はつまり、趣味で大阪市内から、奈良県や兵庫県や…etc
近県で走りに行けるスポットを走る分には、ギア比的にもそんなにデメリットなさそう!?と、機材の進化に驚くばかりです。
これよりも不利な11速のフロントシングルで走っていた経験を持ちます。
それもグラベルロードなのでタイヤが軽い純然たるロードバイクよりもさらに疲労が蓄積しやすい乗り物で、これより不利なギア比構成(ステップ比含む)で走っていて意外と快適に走れていたんです。
それも、普段からロードバイクで走っている木器あたりや一庫ダムなど含む、そういった地形込みで距離も走っても…なんです。
その経験から判断するに、使ってみないとわからないのは確かなんですけれど。
とても良さそうにしか見えないw
しかし、躊躇する理由があります。
それは、現在は同じ12速のREDを組んでいるので
Gen8とGen6でホイールが共用できています。
これが13速XPLRを組めるのはGen8だけなので、XPLRを使ったフロントシングル化すると、Gen8とGen6でホイール共用が…できなくないんですが、毎回スプロケを12速と13速で交換しながら共用しなくてはいけなくなり、ちょっと面倒w
(さーせんw)
それでも、XPLRは興味が尽きないです。
夏ごろか、冬ごろか。
それまでに決めようかなと考えています。
ちなみに、XPLR組み替えに必要なパーツは
XPLRリアディレイラー 118000円
XPLR13速スプロケット 103700円
チェーン(長さが伸びる為) 16000円
48Tチェーンリング→42610円(パワーメーターなし)
48Tチェーンリング→141200円(パワーメーターあり)
パワメをこの際に導入するかどうか悩ましいですがw
パワメなしで、定価ベースで280310円
パワメありで、定価ベースで378900円
…たっかw
駆動系のパーツ。
それも一部交換なだけでこの費用はたっけぇw
それでも、円安の影響を受けている最中でひとつ前のモデルより若干値下げしてきてたのは英断だったと思います。
それのおかげで高いけど、メーカーとしての印象がそんなに悪くないんです。(洗脳)
それでもたっけぇw
うーん、どうしようかな。
これらを導入する事で、従来使っていたリアディレイラー、10-33Tスプロケ、48/35Tチェーンリング、フロントディレイラーが売りに出せるんですよね。
それでいくばくか、お金が返って来る。
それで例えばスプロケなのかディレイラーなのか。
部品ひとつ分くらいは賄えるかもしれない。
それでも約18万円と28万円かw
たっけぇw
もう少し悩む事にしますw